ロマンチカクロック(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロマンチカクロック』とは2012年から2015年まで少女まんが雑誌『りぼん』にて槙ようこが連載した漫画、およびそれを原作としたアニメ。鎌倉に住む14歳の加治屋杏花音(かじやあかね)とその双子の兄、蒼(あおい)の兄妹関係を軸に展開していく青春恋愛漫画である。個性的な友人たちを巻き込みながら恋愛、勉強、友情に一生懸命立ち向かっていく杏花音と蒼の成長を描く。槙ようこの作品は主人公以外のキャラクターにもスポットライトが当たることが多く、様々な人間関係を楽しみながら読み進められるのが魅力。

『ロマンチカクロック』の概要

『ロマンチカクロック』とは2012年9月号から2015年12月号まで少女まんが雑誌『りぼん』にて槙ようこが連載した漫画、およびそれを原作としたアニメである。コミックスは全10巻。アニメはテレビ東京系の『おはスタ』にて3回に分けて放送され、杏花音役を芽野愛衣、蒼役を石川界人が担当した。
作者の槙ようこは1999年にデビューし、その後数々のヒット作を生み出して『りぼん』を代表する作家として活躍。20周年を迎えた2019年に引退した。代表作に『愛してるぜベイべ★★』『ロマンチカクロック』『きらめきのライオンボーイ』などがあり、『愛してるぜベイべ★★』はアニメ化もされた。同じく集英社で活躍している持田あきは槙ようこの実の妹であり、2019年に発売したイラスト集『Graduation』では対談が収録されている。姉妹による共作も発表しており、持田あきがシナリオ、槙ようこが作画を担当して、『ピカ☆イチ』や『zen zen』といった作品を連載していた。
ストーリーは鎌倉に住む14歳の加治屋杏花音(かじやあかね)とその双子の兄、蒼(あおい)の兄妹関係を軸に個性的な友人たちを巻き込んで繰り広げられる青春恋愛漫画である。双子の確執が徐々に無くなっていく様子やそれぞれの恋愛、受験に向けた勉強、人間関係に一生懸命立ち向かっていく杏花音と蒼の成長が描かれている。

『ロマンチカクロック』のあらすじ・ストーリー

双子の確執

加治屋杏花音(かじやあかね)は勉強が苦手な14歳。幼い頃から双子の兄・蒼(あおい)と比べられてきたことから蒼に対して強いライバル心を持っていた。杏花音がやりたいと言い出したことは蒼も一緒に行うことが多く、その度に蒼の方が上手くできてしまい、杏花音は追い詰められてしまう。そんな時に杏花音が放った「蒼なんていなければいいのに」という一言で、蒼は不登校に。
中学に入り、杏花音は容姿端麗、柔道部のエースとして後輩からも憧れの存在として日々を過ごす。全てが上手くいっていると思っていた杏花音は特進クラスで学年1位の辻莉正(つじりただし)に告白。しかし、「僕は頭の良い子が好きだな」と言われて振られてしまう。辻莉に振り向いてもらうため、嫌々ながら頭の良い蒼に勉強を教えてもらうことにした杏花音は話の流れで「学校来ればいいのに…」とつい口走ってしまう。
後日、テストの結果発表があり、学年1位に蒼の名が。辻莉はその場でどん底に突き落とされ、励まそうとした杏花音に八つ当たりをして「バカ女」と暴言を吐く。ひどく傷ついた杏花音であったが、その場に蒼が現れ「バカじゃないよな、天然だけで」とフォロー。その場にいた全員が杏花音に双子の兄がいたことに驚き、杏花音も自分より目立つ蒼に腹を立てて突っかかる。しかし、蒼は杏花音に「いてほしいのか、いてほしくないのかどっちなんだよ」と問いかける。すると、杏花音は「あんたは一生わたしのライバルよ!」と宣言しつつ、照れながら「学校来なよね…」と本音をぶつけるのであった。こうして2人の物語が動き出す。

恋に目覚める杏花音と蒼

蒼は特進クラスに通学するようになり、一気に女子たちからモテるようになる。杏花音が知らない間に何人もの女子が振られていたのだが、1人だけ強引にアピールを続ける女子がいた。彼女の名前は篠原わかな(しのはらわかな)。蒼と同じ特進クラスで、親が地主で金持ち、長女であるため葵を婿養子にしたいと申し出る。彼女は頭の悪い杏花音を小バカにするような態度を取り、傲慢さの目立つタイプで蒼も対応に困っていた。
その後、幼馴染の香鈴(かりん)も蒼のことが好きであると発覚する。香鈴は可愛くない態度ばかり取ってしまう自分に嫌気が差していたが、蒼に「香鈴みたいな子が好みだよ」と言われ、自信を取り戻す。
結局、わかなは自分の傲慢な態度を辻莉に指摘されたことによって、蒼ではなく辻莉に本当の恋をすることとなり、杏花音たちとは何でも話せる友人となる。

一方、恋に疎い杏花音にも気になる相手が現れる。それは桐谷慎(きりたにしん)という1学年上の先輩。杏花音と蒼がクリスマスのケーキを予約するために訪れたケーキ屋で店番をしていた慎が、学校の有名人加治屋双子に反応したことがきっかけとなり接点を持つこととなる。
慎は趣味でお菓子を作っており、それを杏花音と蒼に食べてもらうことに。そこで美味しそうに食べてくれた杏花音の笑顔に惹かれてしまう。クリスマスに杏花音の食べたがっていたチョコレートケーキを作り、「好きです」と書いたメッセージカードを添えて渡すが、後日会った杏花音からの返事は「私も慎ちゃん好きよ♪」という、おそらく何も分かっていないものであった。そのため、慎はこれ以上杏花音を好きにならないように距離を置くのだが、それに傷ついた杏花音のことを放っておけず、結局またお菓子を作ってあげる日々に。そんな杏花音を見ていた蒼は慎にバレンタインのお菓子をあげることを提案し、本当の好きの意味を問いかける。ぐるぐると悩みながらなんとかクッキーを作り上げた杏花音であったが、やはり好きの意味は分からず。しかし、慎が他の女子からチョコをもらっているところを目撃すると、無意識ながら嫉妬して慎に自分のクッキーを渡すことができなくなってしまう。
その後、わかなから慎が3月で卒業してしまうことを聞かされると、杏花音はすぐさま慎の元へ。そこで初めて慎が卒業後に遠くの学校に進学してしまうことを知り、離れるのが嫌であること、それでも慎の夢を応援したいことを伝え、クッキーを渡すことができたのであった。そんな2人は付き合うまでには至らず、杏花音は明るく笑顔で慎を送り出すことを決意し、離れ離れの日々を過ごすこととなる。

どんどん進展していく杏花音と蒼の恋愛事情

3年に進級し、蒼と香鈴は特に大きな進展もなく普段通り過ごしていた。そんな時に松浦歩睦(まつうらあゆむ)が香鈴のことを好きになる。彼は特進クラスの転入生で最初は蒼のことを敵対視していたが、テストに負けて凹んでいたところを加治屋双子に救われ、仲のいい友人として過ごしていた。
杏花音と同じクラスになった前田小春(まえだこはる)も蒼に勉強を見てもらってから蒼に惹かれるのだが、自分が恋煩いをしていることを理解できず体調を崩してしまう。杏花音に「好きなら恋しちゃいなよ」と言われて、気持ちが落ち着いた小春。そんな小春を応援しようと思っていた杏花音であったが、香鈴が蒼のことを好きであることを思い出す。その後、歩睦にも香鈴が好きであることを告白され、頭の中はごちゃごちゃに。様子のおかしい杏花音に気づいた蒼が何があったのかを問いただすと、「みんなの恋がぐるぐるしてて…」と素直に話す杏花音。そんな杏花音に蒼は黙って見守ることも大切であると話すのであった。しかし、歩睦が香鈴に告白している場面を目撃してしまい、心なしか蒼は機嫌が悪くなってしまう。
その後、みんなで参加した夏期講習会で歩睦に香鈴を好きでいていいかと問われる蒼。「よくない」と答えると、それを聞いていた香鈴は「どういう意味?」と蒼に問いかける。その後、香鈴から正式に告白された蒼は香鈴と付き合うことを選ぶのであった。
小春は蒼が香鈴を好きであることに気づいていたため、蒼のことを応援したいと杏花音に宣言。特に告白することなく見守るだけの恋を貫き失恋する。

杏花音の方は夏休みに慎が帰ってきたことによって急激に進展する。慎は高校生スイーツ大会の予選に出場するために戻ってきたのだが、自分の作りたいものが分からなくなっていた。そのため、杏花音に自分のケーキを食べてもらい反応を見ることに。杏花音はそんなことも知らずに慎のケーキを食べ、「おいしいのに慎ちゃんの味じゃない…」と言ってしまう。慎を傷つけてしまったと思った杏花音は自室に閉じこもってしまい、すぐさま追いかけた慎は杏花音にだけ大会用のものを出したことを告白する。そして、「大切な子がよろこんでくれるようなもの、作ろうって思った」と自分の作りたいものが定まったことを伝え、杏花音に再度「好きだよ」と告白。その後、慎は予選を見事突破し、準決勝の準備のために学校に戻ることとなる。電話で急に聞かされた杏花音は走って駅へ。なんとか出発までに間に合い、「会えてよかった…」と泣きそうな表情で伝える。すると、慎から不意打ちのキスをされ、杏花音は「慎ちゃんの彼女になる!」と宣言。慎は意味が分かっているのかを確認しようとするが、「はなれてても気持ちが近い気がするもん」という杏花音の言葉に納得し、晴れて2人は恋人同士となるのであった。

杏花音と蒼の進路

蒼は不登校の間も将来の夢を叶えるために1人で勉強をしていた。その夢とは獣医になること。なぜ獣医になることを決心したかというと、幼少期に杏花音が見つけた子猫が死んでしまった時に「僕が助けてあげるから」と約束したことがきっかけであった。
その出来事以降、杏花音は動物を飼うことを避けていたが、偶然また子猫を見つけてしまい飼うことに。
蒼に「子供の頃の約束なんて守らなくていいんだよ」と伝える杏花音に対し、「他の誰でなくお前との約束だぞ、守るだろ」と返す蒼。その言葉に2人の絆はまた強くなるのであった。
そして、2人は緑清(りょくせい)高校という進学校を目指すこととなる。元々は蒼が気にしていた学校であるが、杏花音の学力では難しいと考え諦めようとしていた。それに怒った杏花音は何が何でも緑清高校を受験することを決意。蒼よりも上にいくと決めている杏花音には別の学校を目指すことなど考えられなかった。そのため、3年生に進級してからは蒼によるスパルタレッスンが始まることとなる。そんな杏花音の無謀な挑戦を前にした香鈴は、自分もいけるのではないかと感じ蒼と同じ高校を受験することを決意。一緒に勉強を頑張ることとなる。
歩睦の姉が緑清高校の生徒であったため、話を聞いたり文化祭を案内してもらえる機会もあり、どんどん行きたいという気持ちが大きくなっていく杏花音であった。

杏花音の病気が発覚

3年生の夏休み以降、杏花音は貧血で倒れたり無数のアザができるようになる。自分の体に何かが起きていることに気づいた杏花音であったが、誰にも言い出せずにいた。そんな杏花音の変化に気づいた蒼はより一層過保護に。香鈴に杏花音の世話をお願いしたり、自分もできるだけ杏花音と一緒に過ごすようになる。徐々に食欲も無くなって、常に倦怠感があるようになってしまった杏花音はついに蒼に体の不調を告白。すると、蒼は杏花音を病院へ連れて行く。そこで受験によるストレスと診断を受け、蒼は杏花音に無理をさせてしまっていたことを後悔しそうになるが、杏花音に「蒼が私のひかりなのに、蒼が私に止まれなんて言わないで!」と言われる。蒼は杏花音につらい時はつらいと言うことを約束させ、2人は今まで通り受験勉強を続行することに。
香鈴やわかなたちにも杏花音がストレスで体調を崩していたことを報告し、杏花音はやっと気持ちが軽くなる。クリスマスに慎にも体調のことを告白する杏花音。慎に会えたことで頭痛も治り、頑張る気持ちが湧いてくるのであった。
そして、受験当日。前半の試験を終えたところで体に力が入らなくなってしまった杏花音であったが、なんとか後半も試験を受け、無事受験を終える。しかし、安心した杏花音はその場で倒れてしまう。
血液検査により、血液の病気に罹っていることがわかった杏花音は小児科の病棟で入院生活を送ることに。そこで出会ったのが成井美優(なるいみう)という8歳の少女。彼女は小さい頃から入院生活を繰り返しており、助かる人とそうでない人が分かる体質になっていた。最初の頃は杏花音のことを邪険に扱っていた美優であったが、自分の描く絵を褒めてもらえたことから心を開くようになり、杏花音に院内の案内などをして仲良く過ごすようになる。ある日、美優はたくさんの絵を描いている途中に心臓発作を起こし、集中治療室へ。杏花音は美優が助からなかったことを知り、身近な人の死を初めて体験することとなる。美優が最後に描いた杏花音の絵には「あかねはきっとげんきになるよ」と書かれていた。
その後、小さい子たちと楽しく入院生活を送る杏花音の元に慎が手作りケーキを持参してお見舞いにやってくる。慎は年上であることから面会できることを杏花音に説明。2人きりになると、慎は杏花音にケーキをプレゼントする。そのケーキがウェディングケーキに見えた杏花音は大喜び。慎は本当のウェディングケーキも作ることを約束し、「その時まで一緒にいて」と杏花音にお願いする。
そして慎と交代で蒼が登場。検査の結果、血液の病気になっていること、蒼からの血液移植を受ければ治ることを説明する。蒼が傷つくことを嫌がる杏花音であったが、みんなが心配して待っていると説得され治療を決意。蒼と一緒に治療を進めていくこととなる。
その後、体調が良くなった杏花音は外泊許可が出て一時帰宅することに。学校に向かった杏花音は蒼と合流し、ある場所に移動する。それは受験した緑清高校だった。掲示板には繰上げ合格として杏花音の名前が貼られていた。そして、中学も無事卒業できた杏花音は治療に専念することとなる。

高校生になった杏花音と蒼

高校に入学した蒼は中学と同じく女子たちから人気の的となっていた。香鈴も無事同じ高校に進学することができ、蒼と一緒に杏花音の復帰を心待ちにしていた。
杏花音は治療のため入院が続いていたが、2学期から高校に通えることに。髪の毛をバッサリ切り、少し大人びた杏花音は家族と共に少し遅れた入学式として学校を訪れる。蒼に借りを作ってしまったことを嫌がりながらも杏花音は照れながら「ありがと、これからもよろしくね」と蒼に伝える。そして2人は笑顔で顔を合わせ、入学祝いの写真を一緒に撮るのであった。

最終話では杏花音と蒼のパパも登場。彼は冒険家でずっと家を空けていたが、杏花音の病気のことを知り帰ってきたのであった。その後の続きは番外編へと続き、大変だった時に一緒にいてくれなかったパパをなかなか許せないママ、それをどうにかしようと頑張る妹の一花(いちか)のお話として最終巻に収録されている。
加えて杏花音と慎のその後も収録されており、そちらは少し大人になった杏花音に慎がドキドキさせられるストーリーとなっている。

『ロマンチカクロック』の登場人物・キャラクター

主要人物

加治屋 杏花音(かじや あかね)

CV:芽野愛衣
本作の主人公。14歳の中学2年生。容姿端麗で小柄な体型ながら柔道部のエース。双子の弟、蒼とは小さいころから何かと比較されており、そのためライバル心を強く持っている。蒼が持っていなくて自分が持っているものを探し、運動で才能を開花させる。勉強が大の苦手でテストは基本的に赤点を取っている。初期は少しサッパリとした性格で後輩からも憧れの存在として描かれていたが、徐々に天然でおバカなキャラとして描かれていくようになる。恋愛に疎く、恋をする気持ちを理解するまで時間がかかるが、1つ上の先輩である慎と仲良くなり恋愛関係に発展する。後半は杏花音自身に血液の病気が見つかり、闘病生活をしながら受験勉強を行う様子が描かれている。

加治屋 蒼(かじや あおい)

CV:石川界人
蒼の双子の兄。特進クラスで成績は学年トップ。動物が好きで将来の夢は獣医になること。性格はとてもクール。杏花音のことを大事に思っており、幼少期に杏花音が蒼と比較されて傷ついてしまったことから学校に行かなくなる。学校に行っていない間も1人で勉強を進め、学校に行っている杏花音に教えられるほど。1巻にて杏花音から「学校来ればいいのに…」と言われ、普通に学校に通い始める。中学は一度も登校していなかったため、誰も蒼の存在を知らず、双子であることも知られていなかった。

香鈴(かりん)

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