ピカ☆イチ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ピカ☆イチ』とは、2010年から2013年まで漫画雑誌『ARIA』にて槙ようこと持田あきの姉妹合作として連載された少女漫画である。槙ようこが作画、持田あきが原作を担当している。名門校・愛種高校の校訓に感動して入学した鈴木花子(すずきはなこ)と鈴木太郎(すずきたろう)は誰からも気づかれないほど影が薄い存在だった。そんな2人が学校内のいじめを目撃したことをきっかけに、大好きな任侠映画を基に大変身して正義を貫く学園漫画である。2人の豹変ぶりや正義に対しての考え方などに魅力が詰まった作品だ。
『ピカ☆イチ』の概要
『ピカ☆イチ』とは、2010年9月号(創刊号)から2013年3月号まで漫画雑誌『ARIA』にて槙ようこと持田あきの姉妹合作として連載された少女漫画である。2人はともに集英社の少女漫画雑誌『りぼん』にてデビューしている。単行本は全7巻発売された。槙ようこが作画、持田あきが原作を担当し、単行本のおまけページの作画は持田が担当する。
名門校・愛種高校の校訓に感動して入学した鈴木花子(すずきはなこ)と鈴木太郎(すずきたろう)は誰からも気づかれないほど影が薄い存在だった。そんな2人が学校内のいじめを目撃したことをきっかけに、大好きな任侠映画を基に大変身して正義を貫く学園漫画である。花子と太郎の豹変ぶりや正義に対しての考え方などに魅力が詰まった作品だ。
『ピカ☆イチ』のあらすじ・ストーリー
花子と太郎の大変身
鈴木花子(すずきはなこ)と鈴木太郎(すずきたろう)は愛種高校の「一、常に人のために 一、友を大切にする 一、正々堂々とする」という校訓に感激して入学した高校生。2人ともクラスメイトや教師からも顔を覚えてもらえないほど存在感が薄く、お互いも同じクラスでありながら存在を認識していなかった。
ある日、花子と太郎はそれぞれ集団リンチを行っている現場を目撃する。それは特進クラスの人たちによるもので、ターゲットはテストで校内最下位を取った生徒だった。今まで学校に対して誇らしい気持ちを持っていた2人は裏の実情を目の当たりにし、衝撃を受ける。花子は特進クラスの人が開けたドアに、太郎は特進クラスの人が投げた野球ボールにぶつかって2人とも倒れてしまうのだった。
そんな2人をリンチを受けた生徒と共に保健室に運んだのは、保険医の村瀬(むらせ)だ。彼は花子が目覚めると、これまでにも校内で怪我をしている生徒が何人もいたことを話し、何か知っていることがないか質問する。花子は自分の見たものが真実であるか分からなかったため、村瀬には伝えずもう一度自分で確認することを決心する。一方、先に目が覚めて保健室から抜け出していた太郎も、花子と同じく自分の目でもう一度確認しようと考えていた。その日の放課後、2人は大好きな任侠映画を観て自分の心に喝を入れる。
翌日、花子と太郎はお互いの存在に気づかないままリンチの現場を再度発見する。今回は「生徒執行会議」という名目で大人数が集まり、ターゲットをいじめていた。他の生徒たちも「例の会」と言っていじめが行われていたことを知っていたが、自分の保身のために誰も助けに入ろうとはしない。そんな実情は知った花子と太郎は、これが憧れて入った愛種高校なのかと悔しくなる。そして2人はリンチ現場に突撃し、校訓を叫びながら「おまえらの根性 叩き潰す!!」と宣言し、ターゲットにされた生徒を連れて行くのだった。
翌朝、校内では「メガネのふたり組が尋常とは思えない形相で半死にの奴を連れていった」という噂で持ちきりになる。そんな学校にヤンキーのような姿になった花子と太郎が登場し、生徒も教師もざわつき始める。教師陣から学校から締め出された2人はやっとお互いの存在に気づき、「なんて派手な人だろう…」と思い合う。その後、なんとか学校に潜入しようと動き出した2人はお互いに顔を衝突させ、その場に倒れてしまう。そこへ村瀬が現れ、2人を保健室へと連れて行くのだった。
真中の仲間入り
保健室で村瀬にたたき起こされた2人は、自分たちのことを名指しで叱る村瀬に感激する。そしてお互いの存在を再度認識し、運命の出会いを果たすこととなる。村瀬はそんな2人に噂の的になっていることやいじめの実情などを伝えて忠告するが、2人は「なおさら許せません」と話す。村瀬は「大怪我の手当だけはさせるな」と言って2人を送り出し、花子と太郎は無事校内に入ることができたのだった。
2人はリンチされていた生徒、真中光輝(まなかこうき)の元に向かう。しかし真中は2人の存在を迷惑だと言って逃げてしまう。そんな2人を上から見ていた普通クラスの人たちは、特進クラスから命令だと言って窓から物を投げつけ始める。2人はなんとか逃げ切り、校内の腐った部分が大きいことにショックを受ける。しかし自分たちの「正義」のために真中を追いかけることにする。
視聴覚ホールにたどり着いた2人は真中が縄で縛られて吊り下げられている現場を目撃する。すぐに2人は助けに入るが、その時花子は大事な生徒手帳を落としてしまう。しかし花子は生徒手帳よりも真中を優先して無事その場を離れるのだが、真中がカバンをホールに忘れてきてしまったと言い出す。明日小テストがあること、自分の復讐は特進クラスの人たちより賢くなることと話す真中に2人は感銘を受け、もう一度ホールに戻ることとなる。
3人がホールに戻るとまだ特進クラスの人たちが残っており、3人は取り囲まれてしまう。花子と太郎は任侠映画仕込みの技を披露するが、人数が多すぎて相手にしきれなかった。すると突然火災報知器が鳴り、ある人物の声で校内放送が流れる。声の正体は村瀬だった。花子と真中はその場から逃げ切ることができたが、太郎は花子が落としてしまった生徒手帳を返してもらうため特進クラスの人たちに1人で立ち向かっていた。少しボロボロになりながらも手帳を取り返した太郎は花子たちと合流する。
その後、真中は2人の仲間になりたいと伝え、翌日にはパンキッシュな風貌で登校するのだった。
アイドル・伊吹幾
真中も仲間入りし、3人は更に校内で噂の的となる。誰もが花子たちと関わりたくないと考えており、教室に入ることもままならない状況となってしまう。そんな時、花子の下駄箱に「この学校のルールを撤廃させてください」という手紙が入っていた。
一方、職員会議に参加していた村瀬は風紀を乱す花子と太郎について処分が下りそうになっているのを止め、自身が生徒指導を担当すると宣言する。すぐに花子と太郎は「保健室で罰則に処す」という張り紙で呼び出され、真中も連れて保健室を訪れる。村瀬は自分の指導のもと、校内のどこにでも行ける「村瀬先生の下僕」という腕章を手渡す。そして5日後の校内模試で上位30番以内に入るよう指示を出した。上位30位以内の生徒は特進クラスと共に7時間目の特別授業に参加できるためだ。
早速3人は猛勉強を開始することとなるが、特進クラスの人たちに追いかけられて勉強どころではなくなってしまう。彼らは道玄(どうげん)という人物が怒っていると話し、一刻も早く3人を学校から追い出そうとしていた。3人が逃げているとある女生徒が声をかけ、使われていない部屋に通される。そこにいたのは2学期から転入してきた伊吹幾(いぶきまもる)だった。彼女は秀才キャラとしてアイドルデビューを果たすために転入したが勉強についていけず、現在の順位は下から2番目だった。そして最下位がいじめられるというルールが怖くなり、花子の下駄箱に手紙を入れて助けを求めたのだ。仕事柄、表立って行動することはできないが影から協力することはできると話す彼女に、花子も太郎も仲間として迎え入れるのだった。
その後、保健室に戻った4人は生徒名簿の情報を確認する。そこで特進クラスの生徒が口にしていた「道玄」という名前を発見する。彼は愛種高校の理事長の息子で入学時から成績はトップの実力者だった。黒幕が誰であるか分かった太郎は、ある作戦を思いつく。
黒幕・道玄との接触
4人は道玄を呼び出す作戦を実行する。偽の生徒執行部会議を開催して地下にある教室に特進クラスを呼び出したのだ。そして「道玄直治(なおじ)を出せ」と伝えると、特進クラスが動く前に道玄が自ら現れる。「できそこないがムリにそこに入り込んでもみじめな思いをするだけ」と話す道玄に花子たちは真っ向から否定し、いじめのルールを撤廃するように抗議する。すると道玄はあっさりとそれを受け入れ、「校訓通りの愛種高校を見せてくれるそうでーす」と特進クラスの人たちに話すのだった。
その後、道玄の言葉通り校内のいじめは無くなり、学校を辞めてしまった生徒も戻ってくる。生徒たちの間では花子たちの活躍に期待するものも現れ始め、学校は平和になったかのように思われた。
しかし、校内模試の問題が花子たちの自宅に届き、誰かがまたハメようとしていることが判明する。花子、太郎、真中は問題をすぐに捨てていたが、伊吹だけはそれを利用して模試を受けてしまう。試験後、試験問題のコピーが盗まれたことが発覚し急遽持ち物検査が開始される。花子は自分のカバンが伊吹のものとすり替わっていることに気づき、中にコピーが入っていることが判明する。そして花子は伊吹の代わりに停学処分となるのだった。
これに失望した道玄は自宅に花子を攫い、特進クラスの生徒に花子を締めるよう指示を出す。しかしコピーを盗んだ犯人が特進クラスの生徒であることが判明する。一方、太郎と真中は花子を助けるために道玄の自宅に向かう。真中は途中、伊吹に会い事件について伝えるが、伊吹は自分のしたことやアイドルとしてデビューするためにに真中についていくことはできなかった。
太郎は特進クラスの生徒と戦いながら花子を発見する。ボロボロになりながらもどうにかその場を去ろうとした時、道玄と遭遇。道玄は犯人が自分ではないことを言わなかった花子に興味を持ち、「これからは花子に遊んでもらう」と太郎に宣言するのだった。
道玄の正体は不良
伊吹とも無事に和解し停学が解けた花子は、太郎たちと久しぶりに登校する。カンニング疑惑も晴れ、花子は実力で上位30位以内に入ることができたため、同じく30位以内に入ることができた太郎と7時間目の特別授業に参加する権利を得る。
教室に向かうと道元が花子を自分の隣の席に座るよう促し、花子は動揺する。しかし花子は道元の弱みを握るチャンスと言って道玄の言う通りにするのだった。授業中、道玄がどんなプリントを出しても先生は「素晴らしい」と言うのみで花子は驚愕する。そんな花子を見て道玄は自分の秘密を知りたいならついてくるように話す。
放課後、道玄とお茶をすることになった花子は色々な質問をぶつけ、道玄が理事長である両親への不満や善人面している学校を内側から壊そうとしていることを知る。以降、花子は道玄のことをもっと探るために一緒に行動することが増えるのだが、道玄はそれを利用して2人のツーショット写真などを盗撮し、息子が非行に走っていると思わせて両親を揺さぶろうとしていた。花子は学校の外でも道玄が監視されていることや両親に嫌われたがっていることを知り、少しずつ道玄の回りには何かがあることを感じ始める。
一方、太郎は道玄を探す不良集団と遭遇する。彼らは道玄が不良だった頃につるんでいた仲間であったが、道玄に裏切られたことで復讐を考えていた。
その後花子は道玄の彼女だと勘違いされ、不良集団に河川敷まで連れ去られてしまう。そこで花子は飯塚浩太(いいづかこうた)という不良に出会う。彼も任侠映画のファンであることが発覚すると、2人は意気投合。そして飯塚は道玄の中学時代について花子に話し、硬派で男気のある不良であったと言う。しかし大きなケンカの時に助けに来てくれることはなく、逆に警察に通報して道玄は学校に来なくなってしまったため、仲間たちは裏切り者として道玄に恨みを持っていた。
その後、花子は不良たちに喝を入れようとするが大人数相手では勝つこともできず、殴られて川に落ちてしまう。そこへ太郎が現れ、花子を救出。太郎は息をしていない花子に人工呼吸を施し、花子は無事意識を取り戻すのだった。
そんな現場に道玄と三園(みその)が現れる。道玄は1人で不良たちと対峙するつもりだったが、三園によって警察が呼ばれたことによりその場は解散となってしまう。
数日後、愛種高校では体育祭が開催された。そこへ八ツ羽高校の不良集団が乗り込み、学校中に爆弾を仕掛けていく。道玄が現れると、飯塚だけが道玄に話し合いがしたいとお願いする。そんな時、爆弾が爆破して飯塚は大きな得点票の下敷きになりそうになる。道玄と花子は飯塚を庇い、2人で下敷きになってしまうのだった。この事故で道玄の両親は乱心し、道玄は病院へと搬送されることとなる。しかし後夜祭が始まると道玄は病院を抜け出して学校に現れ、愛種高校や八ツ羽高校の生徒に謝罪し、飯塚にはこの学校いる目的があることを伝える。そして事態を収束するのだった。
派遣研修生として雅仁高校に行く花子
息子から花子を引き離そうと考えた理事長夫妻は、恒例となっている雅仁(まさひと)高校に花子を派遣研修生として行かせることを決定する。花子は動揺しながらもお世話役の三園と共に雅仁高校へ向かう。
そこで花子は雅仁高校の生徒会長である亜本詩香(あもとしいか)と出会う。彼女はとても上品な雰囲気の女生徒だったが、裏では愛種高校に傷をつけたいと考えていた。その原因は愛種高校の前生徒会長である道玄有梨絵(ゆりえ)に恨みを持っていたからだった。花子は道玄に姉がいたことを知り、詩香に有梨絵のことを教えてほしいと話すが、詩香は「お手本となる優秀な高校生像」として話さなかった。
その後、詩香は花子と三園を再起不能にして憂さ晴らしをしようと考える。そんな中で花子から道玄直治によって校内が荒れ狂っていることを聞き、詩香は後日行われる講演会兼学校見学の資料に愛種高校の惨状を載せた資料を紛れさせることにする。しかし講演会当日になって資料にミスが発覚し、愛種高校の情報は入っておらず、それ以外にも必要にない資料ばかりとなっていた。この騒動で詩香は教師たちから「雅仁高校の名に泥を塗る気か!!」と責められてしまうが、花子が舞台上に立って資料のミスがあったことを謝罪して講演を始める。このおかげで詩香は無事に講演会を終了させることができ、愛種高校への嫌がらせをやめるのだった。
愛種高校崩壊の危機
花子たちが雅仁高校の講演会に参加している間、愛種高校では道玄の指示で校内が壊されていた。伊吹は少し前から道玄のことが気になって近づくようになっていて、この日は道玄に呼び出されて鍵を壊す手伝いをしていた。
花子たちは学校に戻って惨状を知り、そこで黒髪の女性と出会う。彼女は道玄の姉である有梨絵だった。校内はどんどん悪化し、ボヤ騒ぎにまで発展する。花子たちが協力して暴動を止めようとすると、有梨絵が現れて道玄の顔を叩き「ずいぶん派手に暴れたわね」と言う。その後、校内放送を使って全生徒に挨拶をし、30分以内に清掃を行うよう指示を出すと生徒たちはすぐに片づけを始めることとなった。
有梨絵は花子たちを引き連れて、部屋に閉じ込められていた理事長たちの元へと向かう。そして花子の力を借りて学校を立て直したいと宣言。反対する理事長たちに道玄と花子のどちらが引率者としてふさわしいか選挙で決めることを提案する。
その後、有梨絵は両親が不正取引をしていることを知ってしまったため、愛種高校を閉校させるために戻ってきたと話す。しかし花子と話して考えが変わり、学校を立て直す生徒総監になってほしいとお願いし、花子は選挙への参加を決意するのだった。
選挙当日、花子は道玄に「邪魔するな」と言われ首を絞められてしまう。道玄の様子に恐怖を感じた花子はその場を離れ、道玄がスピーチを終わらせたあとも戻ってこなかった。そんな花子を探しに来たのは伊吹だった。首に絞められた痕を見つけた伊吹は花子に化粧を施し、花子は伊吹に元気づけられて選挙会場に戻ることとなる。無事にスピーチを終わらせた花子は1票差で道玄に勝つことができ、生徒総監の役職を手に入れるのだった。
花子と太郎の最終決戦
花子が生徒総監になってから道玄は大人しくなる。そんな中、冬季勉強合宿が始まり、花子は生徒総監としてみんなの前に立つこととなる。
しかし道玄の父が事故に遭ったと連絡が入り、道玄姉弟と共に花子たちも合宿所から理事長の元に向かう。そこで道玄の父から母が闇金融に手を出していたことを聞かされる花子たち。愛種高校が不正取引をしていたことがバレ、口止めとしてお金を積んでいたのだ。そして母がおかしくなってしまったのは道玄家からのプレッシャーからであり、幼い直治がフォークをうまく扱えなったことで祖母に注意されたことがきっかけだったことも判明する。
その後、有梨絵は闇金融について調べ、直治に学校の経営を他の人に譲渡することを提案する。直治はその話を聞いて、自分のせいで母が歪んでしまったことを悔い、学校を辞めてアメリカの親戚のところに行くことを決める。愛種高校を変えるための経済学などを勉強をするためであり、道玄にとって前向きな決意で会った。
道玄がいなくなった学校は普通クラスの生徒たちによって荒れ始める。そんな中、警察が学校を訪れ、愛種高校の生徒により暴行事件が起きているという通報が入っていることが発覚する。その日の帰り、花子は愛種高校の生徒と名乗る人たちに突き飛ばされ、誰かが愛種高校の名を騙って陥れようとしていることに気づく。
翌日、学校には石が投げ込まれたり、誹謗中傷の貼り紙が貼られるなど事件が続き、花子たちはおとり作戦を実行して犯人と接触を図る。そして犯人たちが愛種高校の理事長たちに何らかの恨みを持っていることや「被害者」であることが分かる。翌朝登校すると学校の前には週刊誌の記者が群がっており、愛種高校の裏口入学やいじめについてなどが週刊誌に載っていることが発覚する。花子たちが理事長の元に向かうと、理事長は詐欺罪によって逮捕されることとなってしまった。
愛種高校は休校となり、花子たちは別の高校への編入を考えることとなる。しかし今までやってきたことの集大成としてもう一度騒動の犯人に接触を試みることにする。調べてみると犯人は親の資金を理由に裏口入学を拒否された人たちだった。花子たちは彼らに喝を入れ、騒動は終幕することとなる。
愛種高校の閉校日、花子は生徒総監として全校生徒に挨拶をしていた。そこに直治が現れ「なに早々に諦めてんだよ」と声をかける。そして学校をみんなで立て直すことを提案し、花子と太郎が理事長、有梨絵校長になるなど、生徒たちによって学校を経営する内容を聞かせる。そして自分は経営者として花子たちの補佐役となり、直治の叔父が資金面をサポートすると言うのだ。動揺する花子と太郎だったが、仲間たちからお願いされ決意を固める。
校内の清掃に向かった直治は近隣の住民から卵を投げつけられ、罵声を浴びせられる。そこに体調を崩していた直治の母が登場し、毅然とした態度でマスコミに向けて謝罪を行いその場を収束させる。そして今までのことを道玄姉弟にも謝罪し、道玄家の問題も落ち着くのだった。
2年後、愛種高校は見違えるように変わり、学校はいつも明るい空気に包まれていた。しかし太郎は仲間たちから変わってしまったと言われるほど、冷淡な雰囲気となってしまっていた。彼は愛種高校を支えることに尽力する中でロボットのように動き続けていたのだ。そんな太郎に花子はビンタをし、1人で全て抱え込む太郎に喝を入れる。太郎は花子の話を聞いて我に返り謝罪をするが、自分にも花子を守れる男になるために曲げられないものがあると伝える。自分の本音を伝えられた2人は和解し、学校生活は続いていくのだった。
『ピカ☆イチ』の登場人物・キャラクター
鈴木花子(すずきはなこ)
CV:花澤香菜
誕生日:7月30日
星座:獅子座
血液型:O型
身長:164cm
本作の主人公で、1年B組の地味な女子生徒。入学して5か月経ってもクラスメイトに顔を覚えてもらえないほど影が薄い。任侠映画に出演しているマシャコ姐さんに強い憧れを持っており、その影響で正義感に溢れている。愛種高校の校訓に感動したのも任侠映画に出てくる組のルールに似ているからであり、落ち込んだ時は生徒手帳の校訓を見て心を静めるほどである。
元々はおかっぱ頭に眼鏡をかけていたが、変身後は金髪に染めてエクステで髪を長くしている。眼鏡はコンタクトに変え、スカート丈も短くし、上着には派手なスカジャンを着るようになる。
鈴木太郎(すずきたろう)
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目次 - Contents
- 『ピカ☆イチ』の概要
- 『ピカ☆イチ』のあらすじ・ストーリー
- 花子と太郎の大変身
- 真中の仲間入り
- アイドル・伊吹幾
- 黒幕・道玄との接触
- 道玄の正体は不良
- 派遣研修生として雅仁高校に行く花子
- 愛種高校崩壊の危機
- 花子と太郎の最終決戦
- 『ピカ☆イチ』の登場人物・キャラクター
- 鈴木花子(すずきはなこ)
- 鈴木太郎(すずきたろう)
- 村瀬(むらせ)
- 真中光輝(まなかこうき)
- 伊吹幾(いぶきまもる)
- 道玄直治(どうげんなおじ)
- 三園了(みそのりょう)
- その他
- マシャコ姐さん
- 暁(あかつき)親分
- 飯塚浩太(いいづかこうた)
- 道玄有梨絵(どうげんゆりえ)
- 亜本詩香(あもとしいか)
- 木下(きのした)
- 『ピカ☆イチ』の用語
- W鈴木
- 愛種(あいだね)高校
- 一、常に人のために 一、友を大切にする 一、正々堂々とする
- 特進クラス
- 八ツ羽(やつは)高校
- 雅仁(まさひと)高校
- 『ピカ☆イチ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 花子・太郎「おまえらの根性 叩きなおす!!」
- 花子「秘技 一輪挿し!!」
- 太郎「大勢でわらわら集まっちゃって 埋もれるったらねぇ!!」
- 暁親分「黙って一途に惚れとおせ」
- 太郎「どこにいても必ず守ります!!」
- 有梨絵「ゆっくり紐解いてみれば ひとりひとりの人間とひとつひとつの心でできているんです」
- 『ピカ☆イチ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 姉妹合作に至った経緯