秋月涼（アイドルマスター）の徹底解説・考察まとめ

前回に引き続き876プロが登場することになったイベント。今回は特に涼がメインとなっている。アイドルがチョコを手作りするコンテストに参加するところからストーリーが始まる。早速アイドルたちが事務所でチョコ作りをしていると、突然現れた武田蒼一に「最高のチョコを作りたいのなら最高の素材から」といわれる。この言葉を受けた涼たちは究極のチョコを作るべくガーナやベルギーにて材料を集めたり、チョコ作りの練習をすることになる。この頃の涼はまだ女装アイドルとして活動しているので相変わらず男らしさがないが、ガーナやベルギーの長旅を通じて多少男らしく成長している。

『アイドルマスターSideM』

男性アイドルとして夢の舞台へ

2014年2月からサービスの開始していた『アイドルマスター』シリーズ初の男性アイドルを集めたコンテンツ、『アイドルマスターSideM』にて2015年4月27日にとある告知がされる。それは新ユニットの追加とそのユニットに属するアイドルのイニシャルが「R.A」であること。同月30日にはそのイニシャル「R.A」のアイドルがほかでもない秋月涼であると判明し、新ユニット「F-LAGS」として兜大吾、九十九一希とともに夢の男性アイドルデビューをすることになる。事務所は315プロに移籍はしたものの876プロから籍を外したわけではない。その後の涼と876プロとの関係についての詳細は不明だが、315プロに移籍をした後も876プロでともに活動した愛や絵理のことは話しているので関係が悪化したわけではないととれる。
なお、F-LAGSのメンバーである兜大吾、九十九一希は涼がステージ上で男性であることをカミングアウトした際に言った「これ以上自分のことを秘密にしても誰のためにもならないと思ったんです…！」という言葉がアイドルを目指すきっかけになっている。やっと男性アイドルとして活動できてはいるものの女装アイドルとして活動していた当時の癖が抜けずに、いまだに無意識に女装をしたり、可愛い言葉や仕草に過剰に反応してしまうことがある。

アニメでの涼

涼はもちろん『SideM』のアニメにも登場している。登場したのは第3話で、移動中の柏木翼にぶつかってしまった女の子として出演している。ぶつかった涼は鼻を抑えながら謝罪をしてそのまま走っていってしまう。出演シーンこそ数秒であったが、涼の出演はかなりの盛り上がりを見せた。F-LAGSは後から追加されたユニットであることからもわかるように、315プロが始動し始めた頃涼はまだ女装アイドルとして活動していたため、アニメではF-LAGSの秋月涼としてではなく女装アイドルの秋月涼としての出演になってしまっている。

男性アイドルとしての活躍

涼が315プロに所属後、早速F-LAGSは歌番組にゲストとして呼ばれることとなる。やっと男性アイドルとして活躍できることを喜ぶ涼であったが、その番組の企画書には男性であることをカミングアウトした元女装アイドルの秋月涼にフォーカスした内容ばかりが並んでいる。「これじゃあF-LAGSへのオファーじゃなくて、僕へのオファーだ…」と残念がる涼に対して、一希や大吾は「…涼が男性アイドルに転生して、初めての歌番組への出演だ。話題性は抜群だろう。オファーにも合点がいく。」「番組さんが涼の出演を希望するのは当然じゃ。何もおかしなことはないぞ。」とフォローを入れる。世間はまだまだ涼のことを男性アイドルとしては見ておらず、元女装アイドルとして見ているのであった。それでも、出演した歌番組にてF-LAGSとして最高のパフォーマンスを披露し、世間から注目を集めることに成功する。番組制作陣からも3人のステージは大好評、事務所には涼の新たな出発を祝うファンレターがたくさん届く。

先輩アイドルとして一希・大吾のお手本に

歌番組でのパフォーマンスによって世間から受け入れてもらえたF-LAGSの次なる仕事はより大きな歌番組のオーディションであった。もちろん気合十分な涼であったが、その涼よりも気合を入れていたのが九十九一希、兜大吾の2人だった。前回の歌番組の録画を見て、涼がパフォーマンス中も常にカメラを意識していることや、音律の魅力を引き出すような歌声で自分たちを引っ張っていること、それに比べて自分たちは後半になるとどうしても集中力が切れてしまっていることに気づく。やはり涼は既にアイドルとして活躍していたため、2人に比べてパフォーマンスのレベルが高かったのだ。2人は早速、涼にどのようなことを意識しているのかを聞くことにする。涼は2人に対して、体力をつけて集中力を高めるために毎日のランニングの提案、自分がパフォーマンスをしている際には移動する前と移動した後のスタジオ全体の見え方を意識していることを伝える。だが、歌い方については詳細なアドバイスを控え、「自分が何をどうしたいのか、だと思うんです」とだけ答える。一希も大吾も涼が男性であることをカミングアウトしたステージを見て、アイドルを志している。もちろんそのことを知っている涼は想いを込めて歌うという単純すぎるアドバイスよりも、なぜ涼のように歌いたいと思ったのかを本人に見つけてもらうほうがいいと判断したのだった。涼の言葉を受けて、自分の想いを偽らずに自分自身で届けたいと思った一希、みんなを笑顔にするためにまずは自分が楽しむことを意識した大吾の2人は課題であった集中力もパフォーマンスの質も数段上昇するのであった。そんなより進化した3人で挑んだ歌番組のオーディションは見事に通過、これからも3人でF-LAGSとして活動してくことを誓うのであった。

秋月涼の関連人物・キャラクター

876プロの同期たち

日高愛（ひだかあい）

涼と同じく876プロに所属するアイドル。アイドルアルティメイトというアイドルオーデション番組で優勝した伝説のアイドル日高舞の娘。残念ながら愛は母親のように伝説のアイドルになるどころか、日々オーディションに落選し続けてしまっている。876プロに所属したのはとあるオーディションにて特別審査員であった天海春香に才能を見出され、そのまま876プロを紹介されたから。母親の名前を借りずとも、アイドルとしてやっていけるようになるのが夢。876プロはその思いと裏腹に愛のことを2世タレントとして打ち出そうとする。自分の思い描くアイドル像とは異なる形で事務所に打ち出されてしまっている点は涼の境遇と非常によく似ているといえる。

水谷絵理（みずたにえり）

F-LAGSのメンバー

元引きこもりのアイドル。もともとはElieというハンドルネームを使って、自分の動画を公開していた経歴を持つ。その動画の影響により一部の界隈ではクイーンと呼ばれてかなりの人気を博していた。それを知ったフリーランスのプロデューサである尾崎玲子に導かれる形で876プロに所属することとなり、現実世界でもアイドルとしてデビューする。もともと動画サイトで活動していた経験があるため、映えるパフォーマンスを熟知しており、愛や涼と比べてアイドルとしてのレベルは高いといえる。

兜大吾（かぶとだいご）