秋月涼（アイドルマスター）とは【徹底解説・考察まとめ】

秋月涼の概要

秋月涼（あきづきりょう）とは『アイドルマスター』シリーズに登場する元女装アイドル。実際の性別は男。男性であるにも関わらず、同姓からも告白されてしまうような自分を変えるためにアイドルの道を目指す。アイドルにしてもらおうと従姉の秋月律子を頼り、見学のために連れていかれたイベント会場にてある事情から女装をしてステージに上がることとなってしまい、以降は男性であることを隠しながら女装アイドルとして活動をしていくことになる。最終的には友人に夢を諦めさせないためにも自分が男性であることをカミングアウトし、その後は本人の希望通り男性アイドルとして活動していく。
『アイドルマスター』シリーズに初登場したのは2009年9月17日発売のニンテンドーDS専用ソフト『アイドルマスター ディアリースターズ』からとなっている。その後は『アイドルマスター』シリーズの各ブランドのゲーム内シナリオやゲーム内のカードイラスト、アニメに少しだけ登場することはあったものの目立った活躍はしていなかった。2015年4月30日に『アイドルマスター SideM』への参戦が正式に発表されてからは活躍の場をそちらにうつしている。

秋月涼のプロフィール・人物像

誕生日：9月15日
年齢：15歳
身長：164cm
体重：54kg
足のサイズ：24.5cm
血液型：O型
星座：おとめ座
特技：ダンス、変装
趣味：掃除、料理
担当声優：三瓶由布子

見た目は活発そうな少年だが、性格は非常に穏やかでしゃべり口調も丁寧かつ物腰柔らかい。しかし、自分をより男っぽくするためにアイドルの道に進んだり、男性アイドルとしてトップに立つために315プロに所属したりと行動的な一面もある。
アイドルを志望した理由はかっこよくなりたいからであり、座右の銘は「夢」と「空気は読まない」。アイドル活動中こそ華やかしい姿だが、普段は緑地に＠ALPHAと記載されたロンTに大きめの眼鏡をかけるなど非常に地味な服装をしている。髪型はショートカットボブで、従姉の秋月律子同様2本のアホ毛が出ている。イメージカラーはミントグリーン。

秋月涼の能力

特技はダンスとしているが、涼にアイドルとしての秀でた歌唱力やパフォーマンス力があるという話はない。しかし、後述するフリーランスのアイドル桜井夢子は涼と出会うことで自分の過去の行いを悔いていたり、F-LAGSのメンバーは2人とも涼を見てアイドルを目指していたりと周りの人間に少なからず影響を与えるだけのカリスマ性は持ち合わせている。また、涼が男性であると理解しているにも関わらず告白してしまう男性が多いという点も涼のある種の魅力である。

秋月涼の来歴・活躍

『アイドルマスター ディアリースターズ』

女装アイドルになった理由

『アイドルマスター』という作品に初登場したのは2009年9月17日発売のニンテンドーDS専用ソフト『アイドルマスター ディアリースターズ』。作中では876プロに所属するアイドル候補生の1人であった。
自身の見た目の可愛さゆえに同性からも告白をされる毎日に飽き飽きしており、アイドルとしてデビューしてもっとカッコよくイケメンな男になれば今の自分を変えられると思いたち、従姉であると同時に765プロに所属するアイドルでもある秋月律子に相談をする。早速アイドルの現場を見学に行く2人だが、ライブに出演する予定であったアイドルの女の子が急遽出演ができなくなってしまい、ステージに穴があきそうになってしまう。それをチャンスととらえた律子が涼を代役としてステージに立たせることを思いつく。現場に用意されている衣装はもちろん女性ものであったが、涼はその衣装を身にまとい初ステージに立つこととなる。戸惑いながらもなんとか「GO MY WAY！！」を披露し、無事にその場をやり過ごす涼の姿を見て、律子は涼のことを女装アイドルとして自身も所属する765プロに入れようとする。しかしそれではカッコよくイケメンな男になるという当初の目的とは正反対であるため、もちろん涼はこれを拒否。そのやり取りを見ていた岡本まなみに「うちの事務所であれば男性アイドルとしてデビューしてもいい」と言われ、876プロへの所属を心に決める。

女装アイドルであったことの告白

涼は女装アイドルとして活動していく中でとある夢を持ったフリーランスのアイドル桜井夢子に出会う。彼女の夢とは著名な音楽プロデューサーである武田蒼一が主催する番組「オールド・ホイッスル」に出場すること。優しくおしとやかで、一生懸命に夢に向かって努力を続けているように見える夢子だが、その本性は目的のためであれば手段を選ばない自己中心的な性格であった。そんな夢子は涼と関係を深めていく中で今までの自分の行いを恥じ、次第に自己中心的な考えを改めていくようになる。しかし、夢の「オールド・ホイッスル」出場直前に主催である武田蒼一に過去の夢子の行いがばれ、出場権を剝奪されてしまう。夢破れ満身創痍となった夢子のために涼は武田蒼一に直談判を行い、ある条件をクリアすれば夢子の「オールド・ホイッスル」出場を認めるという約束を交わす。その条件とは「涼が本来の姿でステージに立つ」こと。要は男性であることをカミングアウトし、今まで応援してくれたファンを悲しませ、今まで自分の面倒を見てくれた876プロにも迷惑をかけるということ。思い悩む涼だったが、それでも最後は夢をあきらめさせないという選択をして「オールド・ホイッスル」で男性アイドルとして歌唱をする。奇しくも涼が男性アイドルとしてステージに立ったのはこの場所がはじめてとなる。

女性として生まれ変わるルート

先述した涼が女装アイドルであることをカミングアウトし、男性アイドルとしてステージ上でパフォーマンスをするエンディングは所謂トゥルーエンディングであり、ゲーム内には他にもエンディングは用意されている。その1つが涼が女性として生きていくことになってしまうエンディングである。
女装アイドルとして日々懸命に活動していた涼であったが、ある日同じ876プロの同期たちとのオーディションでの直接対決をすることが決定してしまう。同期の他の2人には自分をサポートしてくれるマネージャーやプロデューサーが存在するのだが、涼にはそういった人物が存在しない。そんな中、765プロで出会った菊地真に協力してもらうことに成功し、オーディションを勝ち抜くために努力を続けることとなる。しかし、このバッドエンディングでは努力の成果むなしくオーディションに落ちてしまう。その結果を受け、涼が本来の力を発揮できないのはまだ女装をすることに抵抗があるからではないかと考えた事務所社長によって涼から恥じらいを消すためのスペシャルカリキュラムを組まれ、それを実行していくこととなる。その内容とは女の子のときめきを身をもって体験するというもので、バレンタインやクリスマス、花嫁特訓などそれぞれのシチュエーションを女性として体験させられることとなってしまう。また、メイド服や水着を着ての営業等もこなすことにもなる。そんな特訓を経て挑むこととなった救済オーディションであったが、残念ながらこれにも不合格となってしまう。
不合格のショックから気を失ってしまう涼であったが、目覚めた彼から発せられた言葉が衝撃的なものとなる。
「私ったら、情けないな。あれぐらいでダウンしちゃうなんて。」
目を覚ました涼は心まで完全な女の子となってしまったのである。それだけではおさまらず、その後の発言もトンチンカンな内容になっている。例えば涼を心配した事務所社長の「1＋1は？」という問いに対しても「11（いちいち）」という訳の分からない解答をしている。日常生活に戻った涼はいつも通り男性から告白をされるのだが、それに対する返答も「私、女の子だよ？」とかなり衝撃的なものになっている。

『アイドルマスターシンデレラガールズ』

登場するシナリオ

涼は『アイドルマスターシンデレラガールズ』にも少しではあるが登場している。主に涼が登場するシナリオは「アイドルLIVEツアー第22回 ディアリースターナイト〜聖夜のキセキ〜」「アイドルLIVEツアー第23回 ディアリースターハート〜ラブキュンバレンタイン〜」である。
そもそもアイドルLIVEツアーシリーズとはゲーム内のイベントで、専用のお仕事ステージを走っていき、その途中で出現するライバルと対戦をしていく形式のもの。ライバル側は最大3人でユニットを組んで挑んでくる。

アイドルLIVEツアー第22回 ディアリースターナイト〜聖夜のキセキ〜

涼が参戦した最初のイベント。優勝すればなんでも願いが叶うというクリスマスフェスの開催が決定するところで話が始まる。このフェスに参加するアイドルの中に876プロの3人日高愛、水谷絵理、秋月涼がいる。このフェスは最初主催者が謎であったが、ゲームを進めていくうちに日高愛の母親でもある伝説のアイドル日高舞であることが判明する。最終的には『シンデレラガールズ』のアイドルたちが日高愛も仲間に加えて、フェスの主催者の日高舞と対決する。『アイドルマスター ディアリースターズ』の続きとも取れるシナリオとなっている。

アイドルLIVEツアー第23回 ディアリースターハート 〜ラブキュンバレンタイン～