灼眼のシャナの自在法まとめ

『灼眼のシャナ』(しゃくがんのシャナ)とは、人を喰らう異世界の住人「紅世の徒」を討つ「フレイムヘイズ」の少女と、彼女の戦いに巻き込まれた高校生の少年の恋と成長を描いたライトノベル作品。
自在法(じざいほう)とは、フレイムヘイズと紅世の徒が習得している、森羅万象の根源である「存在の力」を用いて超常的な現象を引き起こす技法。広く一般化されているものを別にすれば一切体系化されておらず、使い手ごとに異なる術を用いる。両者の戦闘では「相手はどんな自在法を使うのか」を見抜くことが重要となっている。

サブラクの自在法

スティグマ

決して癒さぬ傷を相手に与える自在法。手にした剣で斬りつけることで発動し、サブラク自身が卓越した戦闘技術の持ち主であるためにより脅威度が高くなっている。
術者から離れれば効果は無くなるが、サブラクは「自分の体の一端を希薄な状態で拡張し、周囲に張り巡らせる」という形で都市1つ分ほどのサイズを縄張りとしているため、彼の攻撃を凌ぎながらその勢力圏から逃れることは非常に困難である。

スティグマータ

スティグマを破られたサブラクが新たに開発した術。「塞がらない傷」を与えることにさらに特化しており、一定範囲にいる者の“傷口”に自在法を生成し、これを攻撃してその傷を広げていく。サブラクの攻撃性をさらに高めるものとなっている。

マモンの自在法

貪恣掌(どんししょう)

欲するものを引き寄せ、受け入れがたいものを拒む術。差し出した掌から引力を発生させて対象を引き寄せ、あるいはその掌を返すことで接近を阻む。
炎や衝撃波といった実体のない攻撃にも効果を及ぼし、攻撃の補助から防御まで幅広い応用が可能な術となっている。

ロフォカレの自在法

千里眼(せんりがん)

その名の通り、遠方での出来事を視覚情報として認識する術。効果範囲は地域1つ程度。
情報収集には有用だが、他の術にあるような応用は効きづらく、用途は調査用に限られる。

坂井雄二(祭礼の蛇)の自在法

文法(グランマティカ)

シャナと共に潜り抜けた戦いの経験と、祭礼の蛇の力を借り受けたことで悠二が編み出した、オリジナルの自在法。小型の結界を組み合わせて任意の効果を発生させる。効果範囲が限られることが難点だが、熟練すれば複数の効果を同時に発生させることも可能。
特筆すべきはその応用力の高さで、「特定の効果がある」というより「使い方次第でどんな効果でも発生させることができる」といった方が近い。作中では単純な防壁から高速移動、他者の自在法の解析まで様々な用途に使用した。

神威召喚

アラストールの神威召喚

天破壌砕

天罰神としての側面も持つアラストールをこの世に呼び出す。アラストールは最強クラスの紅世の王であるため、その力を前に生き延びられる者はほとんど皆無だが、その余波で地上にも甚大な被害が発生する禁断の秘術である。

祭礼の蛇の神威召喚

祭基礼創

創造神たる祭礼の蛇を召喚する神威紹介。術の執行は三柱臣によって行われ、居合わせた者たちの願いを汲み取り、それを叶えるために祭礼の蛇本体が顕現する。
祭礼の蛇はアラストールにも匹敵する強大な力を持つが、自身はなんら欲を持たず、ただ他者の願いを叶えるためだけに行動する。作中では生贄となった悠二の願いを叶えるために行動し、彼に自分の力を貸し与えることとなった。

シャヘルの神意召喚

嘯飛吟声

「導きの神」とされるシャヘルの力を顕現する儀式。シャヘルは常に世界を観察しており、自身の眷属が「新しい何か」を発見すると、その眷属を生贄とする形でこの儀式を発動。存在の力を操る全ての者に、「新しい何か」についての神託を与える。純粋に知識を与える術であるため、「神威召喚」ではなく「神意召喚」と呼ばれている。
シャヘルの眷属は誰もがこの儀式の生贄となることを悲願としており、基本的には眷属以外の者にとって無害な術である。しかし、この儀式が発動すると周囲の者にとって悪い方向に状況が進むという謎のジンクスがあり、フレイムヘイズからも紅世の徒からも好ましく思われていない。

YAMAKUZIRA
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@YAMAKUZIRA

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