灼眼のシャナの自在法まとめ

『灼眼のシャナ』(しゃくがんのシャナ)とは、人を喰らう異世界の住人「紅世の徒」を討つ「フレイムヘイズ」の少女と、彼女の戦いに巻き込まれた高校生の少年の恋と成長を描いたライトノベル作品。
自在法(じざいほう)とは、フレイムヘイズと紅世の徒が習得している、森羅万象の根源である「存在の力」を用いて超常的な現象を引き起こす技法。広く一般化されているものを別にすれば一切体系化されておらず、使い手ごとに異なる術を用いる。両者の戦闘では「相手はどんな自在法を使うのか」を見抜くことが重要となっている。

作中でシャナが編み出した、「炎の大太刀」の発展形。より強力な炎の刃を作り出し、斬りつけた相手を焼き尽くす。
刃を飛ばして攻撃することも可能だが、基本的には接近戦用の術である。

紅蓮の双翼(ぐれんのそうよく)

シャナが物語の舞台である御崎市に来てから編み出した自在法。作中でもっとも彼女が多用した術である。
文字通り、背中から翼状の炎を発し、これにより意のままに空を飛ぶことができる。この翼はアラストールの力を限定的に顕現させたもので、実際には炎そのものではなく、特にはばたたかせたりせずとも浮遊や飛翔が可能。しかし急加速や急激な方向転換の際にはこの翼から爆炎を発して物理的な作用を生み出しているので、炎とまったく無縁の代物というわけでもない。

真紅(しんく)

紅蓮の双翼の完成形。紅蓮の双翼と同質の力を全身にまとい、攻防に活用する。

飛焔(ひえん)

シャナが炎弾を独自に改良したもの。攻撃力はもちろん、射程距離や貫通力などより実戦に即した術となっている。

審判(しんぱん)

周囲の存在の力の流れを視覚的に感知する術。短い期間でフレイムヘイズとして完成させようとした弊害か、シャナは直接戦闘に使える以外の術の扱いをやや苦手としており、この術の使用中には注意力が散漫になってしまう。

マージョリー・ドーの自在法

屠殺の即興詩(とさつのそっきょうし)

マージョリーは「自在法の名手」としてフレイムヘイズの中でも名高く、作中でも様々な自在法を披露している。驚くべきは「その場その場で即興で術を編み出していく」という独自のスタイルを貫いていることである。
これによる変幻自在の戦い方こそがマージョリーの強みであり、そんな無茶苦茶な戦い方で結果を残してきたのが彼女の実力を物語る材料ともなっている。

なお、「屠殺」は放送コードに引っかかるため、アニメ版では「堵殺(とさつ)」という読み方が同じ別の言葉が使われている。

カムシン・ネブハーウの自在法

カデシュの心室(カデシュのしんしつ)

カムシンの戦術の基本となる自在法。褐色の炎に包まれた心臓というインパクトのある姿をしている。
これを生成した後に自身が内部に乗り込み、周囲の瓦礫を寄せ集めて巨人となり、その巨体を活かした格闘攻撃を仕掛ける。心臓の内部では全裸になるが、イメージ的なものらしく外に出れば元通りになる。

カデシュの血印(カデシュのけついん)

カムシンの戦術の基本となる、もう1つの自在法。この術を施した物体を自身の制御下に置き、自由に動かすことができるようになる。
制御下においた物体は特殊なエネルギーを放っており、これを連結した「カデシュの血脈」が巨人として動き回る時のカムシンの力の源にもなっている。

ラーの礫(ラーのつぶて)

巨人化している際に用いる自在法。無数の瓦礫で構成した鞭を振るい、いくつもの破片を敵に叩きつける。純粋な物理的破壊力もさることながら、命中と共に爆発する仕組みになっているため、総合的な攻撃力はすさまじい。また、一度に大量の瓦礫を投げ放つため、攻撃範囲も非常に広い。
難点は「狙いが大雑把」という点にあり、対集団ならともかく素早く動き回るような相手にはなかなか当たらない。誤射の問題もあり、作中では地味にシャナが被害に遭っている。

セトの車輪(セトのしゃりん)

ラーの礫を応用した術。礫をただ撃ち出すのではなく、自分の周囲で高速回転させ、広範囲を攻撃する。着弾した礫が爆発する点はラーの礫と同じ。
ラーの礫よりさらに広範囲を攻撃できるが、細かい加減や狙いなどは完全に度外視した術であり、使うと辺り一面爆撃でもされたかのような状態となる。

アテンの拳(アテンのこぶし)

巨人の状態で使用する術。腕部を発射する、いわゆるロケットパンチで、着弾と共に爆発を起こす。撃ち出す質量が遥かに大きいため、威力はラーの礫を上回る。
使用後は撃ち出した腕部が無くなった状態となるが、周囲の瓦礫を集めて再生成することは可能。

ユーリイ・フヴォイカの自在法

YAMAKUZIRA
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