Dr.ベガパンク（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

バブルガン

海のエネルギーで作られたバブルを撃ち出す銃。打ち出されたバブルに触れれば、能力者は一時的に力を発揮できなくなる。バブルで押さえつけるなどすれば、能力者を拘束することも可能だ。

マザーフレイム

Dr.ベガパンクが作り出した島を1つ丸ごと消し飛ばす威力を持った兵器。ベガパンクはこれを作り出したことに対して「私は『太陽』に………！！近づきすぎてしまった」と語っており、この発明によって何らかの弊害が引き起こされたと思われる。

ベガパンクの来歴・活躍

過去

科学者集団「MADS（マッズ）」に所属

Dr.ベガパンクは、無法者の研究者が集まる研究チーム「MADS（マッズ）」に所属していた。そこでさまざまなものを研究し、「血統因子」と呼ばれる現実でいうDNAのようなものを発見した。世界政府はその研究を危険視し、「MADS」は解体されることになった。ベガパンクはこの時海軍によって逮捕されている。その後海軍科学班に所属するようになった。

オハラへの見舞いと世界政府への所属

新世界編から22年前、Dr.ベガパンクはパンクハザード研究所の所長をしていた。そんな折、西の海（ウエストブルー）にある考古学の聖地オハラが、海軍の総攻撃バスターコールで滅んだことを知る。オハラにいた考古学者の権威クローバーとは面識があったため、ベガパンクはクローバーへの手向けにとオハラを訪れる。そこで後に革命軍を起こすモンキー・D・ドラゴンと再会した。ドラゴンはベガパンクと顔見知りで、クローバー博士に縁があったためオハラに来ていたという。そしてオハラの惨状を見たドラゴンは、自由のために戦うことができる軍隊を作ることを決意したとベガパンクに話した。そこから1年程度でドラゴンは本当に革命軍を作り上げ、世界で活躍するようになるのだった。

バーソロミュー・くまとの出会い

ある日、海軍第8研究所にいるベガパンクの元に、海賊のバーソロミュー・くまが娘のボニーを連れてやってきた。ドラゴンの紹介でやってきたというくまは、ボニーの患っている難病「青玉鱗（せいぎょくりん）」という難病を治すために優れた医者を探していた。ベガパンクはボニーの症状を見て、治すことができると判断。しかし治療には莫大な費用がかかる。そこでベガパンクは、バッカニア族という特殊な血族のくまを素体にクローン兵を作らせてほしいと交渉。その条件を飲んでくれるのであれば治療費はタダにすると約束した。しかしくまがベガパンクの元へ来ていることが世界政府最高機関「五老星」のジェイガルシア・サターン聖に知られてしまう。サターン聖がくまに出した非人道的な内容にベガパンクは猛反対したが、くまはボニーを助けられるならと全てを受け入れるのだった。

ベガパンクは約束通りボニーの病を治した。そして同時にくまを素体にしたクローン兵の製造やくまの改造を進める。そしてくまと出会って2年。ベガパンクは自らの手でくまの自我を消し、くまという1人の人間を殺してしまうのだった。「…！！お前を愛した人間の数だけ！！お前の死は迷惑である！！！」と言い、ベガパンクは自ら友の自我を奪った悲しみに打ちひしがれて泣き叫ぶのだった。

偉大なる航路（グランドライン）編

フランキーin バルジモア

ベガパンクの頭脳は500年先を行くと言われており、若い頃の設計図ですら実現するのに何百年もかかると言われている。作中の時間軸では世界政府の研究機関に所属しているが、かつてはどこの政府にも属さない「無法の研究チーム」で兵器の開発に取り組んでいた。サンジの父であるヴィンスモーク・ジャッジはこの機関に所属しており、ベガパンクが発見した「血統因子」を活用して無敵のクローン軍隊や子どもたちの改造を行っている。
ジャッジやドンキホーテ・ドフラミンゴ、シーザー・クラウンなどベガパンクの研究成果を悪用している人物は多いが、ベガパンク本人は世のため人のために研究を続ける善良な人物であることが作中でたびたび語られている。彼の故郷である極寒の国「バルジモア」には、ベガパンクが人々に暖かい生活を提供するために尽力したエピソードが語り継がれている。
かつてパンクハザードに研究所があり、シーザーもそこで研究に取り組んでいたが、シーザーが殺戮ガス兵器を発動させてしまったためにパンクハザードは放棄されることになった。
シャボンディ諸島で麦わらの一味を追い詰めたパシフィスタを開発したのもベガパンクだ。その試作品を作るために七武海のバーソロミュー・くまを本人の合意のもと改造する。その際、自我を失う前のくまに「麦わらの一味の誰かが戻るまで、一味の船を守らせてほしい」という条件を出され、その通りのプログラムを施した。ベガパンクは世界政府に所属する科学者であるが、盲目に服従しているわけではないことがわかる。
くまによってベガパンクの故郷バルジモアに飛ばされたフランキーは、若い頃のベガパンクが使っていた研究所を訪れる。そこでベガパンクの研究成果を吸収したフランキーは自信に大幅なアップグレードを施すことに成功し、パワーアップして仲間と再会した。ちなみにベガパンクの研究所は文化財として保存されていたが、フランキーのミスによって爆発し、消失している。

新世界編

未来島エッグヘッド

パンクハザードでの冒険の後、幾多の戦いを経たルフィ達は、ワノ国で四皇の一人・百獣のカイドウを討ち取った。そしてルフィが新たな四皇の一人として、あらためて世界に名を知らしめる。ハートの海賊団との長きに渡る同盟も終わり、麦わら海賊団はワノ国を旅立った。そして航海の途中で不思議な海流に巻き込まれる少女の姿をした最悪の世代の一人ジュエリー・ボニーを見つける。ボニーを助けようとしたところ、ルフィ達は突如巨大なサメに襲われて窮地に陥った。全員が海へと放り出され、ルフィ、チョッパー、ボニーが海に流されそうになり、それをジンベエが助けに行く。一味は散り散りになってしまった。

ルフィ達は未来島エッグヘッドへと流れ着く。一方、麦わら海賊団の残ったメンバーは突如として現れた巨大なロボによって救われた。ロボは造作も無く巨大サメを撃退し、そのコックピットからは若々しい女性が顔を出す。Dr.ベガパンクを自称する女性の登場に、一行は驚愕した。姿を現した女性は、「悪（リリス）」と呼ばれる「猫（サテライト）」の一人だった。ベガパンクは自身の余りある才能を活かすために、「猫の手も借りたい」という着想から自身の人格や知能を共有する6人の「猫」を作っていた。「悪」はその一人だ。「悪（リリス）」は、研究の費用を稼ぐために麦わら海賊団から宝をぶんどろうと画策。しかしそれは不可能だと「猫」の一人である「正（シャカ）」にたしなめられる。仕方なく「悪」は、麦わら海賊団を連れて未来島エッグヘッドの上部にある”研究層（ラボフェーズ）”に向かった。その頃、「正」は革命軍総司令のドラゴンに、間近に迫る自身の死について語っていた。

ルフィ達は、ベガパンクの「本体（ステラ）」と出会う。ベガパンクは自身の悪魔の実「ノミノミの実」の能力や、自身の夢について語った。そしてその夢に近づくのと同時に、”空白の100年”にも近づいてしまい、世界政府が自身を暗殺しようとしていることにも気づいていた。ベガパンクはルフィ達に自分をエッグヘッドから連れ出してほしいと依頼。ルフィはそれを面白そうだからと快諾する。しかしベガパンクは、ルフィ達に同行していたボニに襲われてしまった。ボニーの実父バーソロミュー・くまを自我のない機械人間（サイボーグ）にしたのがベガパンクだったからだ。何故くまを改造したのかボニーに問われても、ベガパンクは一切答えない。ベガパンクはボニーに追いかけ回されて、ルフィ達から離れてしまった。そして何者かによって研究所内のとある場所に捕らえられてしまう。そこにはここ数ヶ月でエッグヘッドを調査に来た世界政府の諜報機関「CP5（シーピーファイブ）」、「CP7（シーピーセブン）」、「CP8（シーピーエイト）」のメンバーもいた。ベガパンクの預かり知らぬところで何かが起こっているようだった。

ベガパンクの「本体（ステラ）」を探すために、「猫（サテライト）」達は、麦わらの一味の面々と何班かに別れて捜索を開始する。しかしそこへ襲来したのが、ベガパンクが造り出したパシフィスタ達だった。パシフィスタ達には皆殺しの命令が出ており、「猫（サテライト）」の権限では命令を上書きできない。それはつまり、皆殺しの命令を出したのが、ベガパンクの「本体（ステラ）」ということになる。「正（シャカ）」もまたエッグヘッドで何かが起きていることを察知し、ルフィから離れて「本体（ステラ）」を探しに行く。「正（シャカ）」には、ベガパンクのいる場所に心当たりがあった。そして「正（シャカ）」の思ったとおりの場所に「本体（ステラ）」とCP（サイファーポール）達が閉じ込められていた。「本体（ステラ）」を見つけて駆け寄る「正（シャカ）」。その時、「正（シャカ）」は何者かに銃で撃たれてしまった。ベガパンクは、「正（シャカ）」を撃った人物を見て目を疑った。「正（シャカ）」を撃ったのは、「正（シャカ）」と同じ、ベガパンクの「猫」である「欲（ヨーク）」だったのだ。ベガパンクが何故こんなことをするのかと問い詰めると、「欲（ヨーク）」は無邪気な笑顔で「ねェ ”本体（ステラ）”！！あたいね！！天竜人になるんだ♡」と返すのだった。

その後、「欲（ヨーク）」は麦わらの一味に取り押さえられ、ベガパンクは無事に助け出された。そして「欲（ヨーク）」から事の顛末を聞き出し、次なる進路を航海士のナミと相談する。エッグヘッドのログは溜まっていないが、ワノ国にいた時のログの1つが無事だったため、そのログを頼りにエッグヘッドを出ることにした。そのログが指し示すのは、巨人の国・エルバフだ。そこへ行くためにはまず「欲（ヨーク）」がエッグヘッドに施した「フロンティアドーム」というバリアシステムを解除しなければならない。しかし「欲（ヨーク）」が暗証コードを設定したため、解除ができない状態だった。「『コード』は教えないよ」とほくそ笑む「欲（ヨーク）」に対し、ベガパンクと「想（エジソン）」、「暴（アトラス）」は、「ベガパンクをナメるな！！！」と怒りを顕にして暗証コードの解読に乗り出した。