黒人女優ノーマ・ドゥメズウェニが「ハリー・ポッターと呪いの子」のハーマイオニー役！ビジュアル公開で物議
2016年に舞台上演された『ハリー・ポッターと呪いの子』。そのビジュアルが公開された際、ハーマイオニー役を黒人女優のノーマ・ドゥメズウェニが務めることが判明。これがファンの間で物議を醸すことになったので、この記事でまとめています。かなり期待する声がある一方、映画のイメージでどうしても黒人女優のキャスティングが合わないという声も…。これは完全に好みが分かれるところかもしれませんね。
Canon: brown eyes, frizzy hair and very clever. White skin was never specified. Rowling loves black Hermione 😘 https://t.co/5fKX4InjTH
— J.K. Rowling (@jk_rowling) December 21, 2015
確かに、原作ではハーマイオニーが白人だとする描写はない。原作者はハーマイオニーの肌の色にはこだわりはないのだ。
なぜあえて黒人女優を起用したのか？
人種差別か否かは別として、エマ・ワトソンのイメージがすっかり定着しているハーマイオニーにあえて黒人女優を起用することに、相当のメッセージ性と覚悟があったに違いない。
出典： sergimelia.com
ノーマ・ドゥメズウェ二
ハリー・ポッターを生んだJ・K・ローリングは国際人権団体アムネスティ・インターナショナル（Amnesty International）で働くなどの経緯をもつ。
作者のそういった活動からも啓発があったのではないだろうか。
「黒人女優が白人だと思われたキャラクターを演じるのは常に批判される、でも『白人』だと考えるのは、無意識な偏見でしかない」
たしかに、欧米の文学を読むとき、ついついデフォルトで「白人」のキャラクターを想像してしまう。ましてや一度「エマ・ワトソン」という白人女優が演じたキャラクターは、もはや固定観念ともいうべき確信を持ってしまう。
これは果たして人種差別の問題なのか？
出典： bitchmedia.org
たしかに、ハーマイオニーのキャスティングに対し様々な意見が寄せられる中に人種差別に繫がる発言もあります。
黒人がダメなんじゃなく、単純にエマワトソンを想定していたファンからしたらイメージと違うってことだろ
映画では白人だったのに何で？ってことじゃないのか？
これは差別じゃなくて映画とのギャップへの批判
というような意見がネット上に多い
NTRSCTN Asks: Are the 2016 Oscars too white? | Complex
www.complex.com
New Yorkers on the street weigh in on #OscarsSoWhite.
今年の米国アカデミー賞も「白すぎる」と批判されていたのが記憶に新しい。
もし白人のキャスティングに対して不満を持っているのであれば、堂々と議論ができるのに、黒人のキャスティングに不満を持った場合、それはタブーになってしまう。
過剰なポリティカル・コレクトネスではないか、という声も一部には聞こえてくる…
しかし、それでも…
長年のファンからすれば、今回のキャスティングに違和感を持つのはもっともなことかもしれないが、ノーマがエマでは表現できなかった新しいハーマイオニーを見せてくれる可能性だってある。
本人たちの反応は！？
ノーマとエマ
Can't wait to see Noma Dumezweni as Hermione on stage this year. ❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️ #harrypotterandthecursedchild #2016
— Emma Watson (@EmmaWatson) January 2, 2016
エマ・ワトソンは「ノーマがステージでハーマイオニーを演じるのが待ちきれないわ」とハートの絵文字をたくさんつけてツイート！
Thank You Miss Watson! Much appreciated. I look forward to experiencing #Hermione too. Blessings Abound to you. N🤗x! https://t.co/9l5ZtNhHKX
— Noma (@MissDumezweni) January 3, 2016
それに対してノーマの返信：
ワトソンさんありがとう！本当に感謝！私もハーマイオニーが体験できるのを楽しみにしているわ。あなたに祝福を！
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