ゾマリ・ルルー(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

ゾマリ・ルルーとは、『BLEACH』(ブリーチ)の登場人物で、虚と呼ばれる悪霊の中でも別格で強大な力を持つ破面の一体かつ、十刃と呼ばれる組織のNO.7。
首飾りを付けた禿頭の黒人青年。十刃最速を誇るスピードと、対象の肉体の支配権を一部奪う「愛」という能力を操り、敵を寄せ付けないまま翻弄するのが基本戦術である。十刃の主である藍染惣右介への忠誠心厚く、敵に対しても礼節を忘れない紳士的な人物だが、その言動は己に対する陶酔あってのもので、現実を突きつけられると普段の冷静さを失い取り乱す。

ゾマリ・ルルーの概要

ゾマリ・ルルーとは、『BLEACH』(ブリーチ)の登場人物で、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊の中でも別格で強大な力を持つ破面(アランカル)の一体かつ、十刃(エスパーダ)と呼ばれる組織のNO.7。
首飾りを付けた禿頭の黒人青年で、言動には厳かな雰囲気を漂わせている。十刃最速を誇るスピードと、対象の肉体の支配権を一部奪う「愛(アモール)」という能力を操り、敵を寄せ付けないまま翻弄するのが基本戦術である。

虚たちの世界である虚圏(ウェコムンド)に侵入してきた朽木ルキア(くちき ルキア)にトドメを刺さんとするも、その場に現れた彼女の義兄である朽木白哉(くちき びゃくや)と交戦。十刃の強さを見せつけるも相性の悪さと地力の差で圧倒され、見苦しく自分の正当性を主張しながら散っていった。

ゾマリ・ルルーのプロフィール・人物像

種族:破面
階級:No.7(アランカル・セプティマ)/第7十刃(セプティマ・エスパーダ)
身長:196cm
体重:100kg
誕生日:10月13日
司る死の形:陶酔
虚の孔:右乳首

CV:楠大典

十刃の主である藍染惣右介(あいぜん そうすけ)への忠誠心厚く、敵に対しても礼節を忘れない紳士的な人物。しかしその態度は自身が司る死の形でもある「陶酔」あってのもので、逃げようのない現実を突きつけられると冷静さを失い取り乱す。
殺し合いが常である虚圏で生き抜いてきただけあって死生観は非常にシビアで、「首を落とさねば死を確認できない」という考えを持っている。このため、ただ敵を倒しただけでは勝ったと認めず、たとえ相手に戦闘力が残っていなかったとしても首を落として確実な死を与えることを常としている。

ゾマリ・ルルーの能力

帰刃「呪眼僧伽」(レスレクシオン ブルへリア)

破面たちは個々に専用の武器を装備しているが、これは「虚としての本来の力を刀の形に封じたもの」である。これを開放し、虚としての力を完全な形で行使する状態のことを、帰刃という。
「鎮まれ」の解号と共に発動すると、全身が白い服で覆われ、下半身は大きな白カボチャのようなものに埋まる形となる。体の各所には50個もの目が浮かび、これで「見た」人物の肉体の支配権を奪うことができる。文字通り“足を引っ張る”ことで戦闘の邪魔をさせたりするだけでなく、前身の支配権を奪えればそのまま自害させることも可能。ゾマリ自身はこの能力を「愛(アモール)」と呼んでいる。

実はこの力は死神たちの使う鬼道と性質が非常に似通っており、威力の高い鬼道であれば防ぐことができる。

響転(ソニード)

破面が修得している特殊な移動方法。瞬間移動にも近いような速度で動き回り、戦いを優位に進める。
ゾマリはこの技法に長けており、「十刃最速」を自称している。

双児響転(ヘメロス・ソニード)

響転に独自の工夫を加えて、最大で5体の分身を作り出す技。

ゾマリ・ルルーの来歴・活躍

藍染への傾倒

ある時、破面を含む虚とは本来敵対する存在である死神の藍染惣右介(あいぜん そうすけ)が、死神たちの実働部隊である護廷十三隊への反乱を画策。藍染は自身が世界の新たな支配者となることを目論み、それを阻止せんとする他の死神たちとの全面対決が避けられないだろうことを見越して、戦力を確保するために虚たちの世界である虚圏(ウェコムンド)にやってきたのだった。
藍染は特に強大な破面10体を選別して「十刃」という組織を作り、指示を待つよう命じて自身は工作のために死神たちの世界に戻る。ゾマリはこの時藍染に十刃に選ばれ、同時に彼に心酔。その司る死の形のごとく「最強の愛染に仕える忠実な部下」である自分自身に陶酔していく。

死神たちとの戦い

白哉(中央)と戦うゾマリ。

死神たちの世界に戻った藍染はついに行動を起こし、自身の目的のために必須な「崩玉」というアイテムを回収した上で虚圏に移動。十刃と共に死神たちを迎え撃つ準備を進めていく。
やがて藍染は、死神たちの戦力を分断することを画策し、彼らと縁のある人間の少女井上織姫(いのうえ おりひめ)を虚圏へと拉致。彼女を助けるために死神の力を持つ人間の少年黒崎一護(くろさき いちご)とその仲間たちが虚圏へと殴り込み、これを「十刃を倒す好機」と捉えた死神たちの主力の一部が追いかける形となる。

ゾマリは当初戦闘に参加していなかったが、一護の仲間の1人である朽木ルキア(くちき ルキア)が力尽きて倒れているのを発見すると、彼女にトドメを刺すべく剣を抜いて歩み寄る。ここにルキアの義兄で護廷十三隊の六番隊隊長である朽木白哉(くちき びゃくや)が駆け付け、義妹を守らんとする彼と交戦する。
十刃最速を自負するスピードや、肉体の支配権を奪う「愛」の能力で翻弄するも、白哉はなお自力で圧倒的に上回り、ゾマリの攻め手をことごとく封じていく。万策尽きたところで命乞いを始めるが受け入れられず、今度は「死神に虚を斬る権利などない」と白哉を糾弾。しかし「死神だからお前を斬るのではなく、家族に刃を向けたからお前を斬るのだ」との言葉を返されて反論できなくなり、ついに致命的な一撃を受け、死に至るまでのわずかな間に「藍染様万歳」と必死に繰り返して散っていく。これにより、ゾマリは十刃最初の脱落者となった。

ゾマリ・ルルーの関連人物・キャラクター

藍染惣右介(あいぜん そうすけ)

護廷十三隊に所属する死神。他社に支配されることを嫌い、霊王によって守られた今の世界を呪い、自らが取って代わることを画策する。
ゾマリが心酔してやまない主だが、「藍染への忠誠心が高い」というよりは「藍染という絶対的存在の忠実な部下」という自分自身への陶酔的な面が強く、藍染の目的や自分たちの置かれた状況にはあまり興味を示していない。藍染の側も、十刃の1体として選んではいるが、ゾマリになんらかの言葉をかけるシーンはなく、彼の本質を見抜いていたものと思われる。

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