ティア・ハリベル(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

ティア・ハリベルとは、『BLEACH』(ブリーチ)の登場人物で、虚と呼ばれる悪霊の中でも別格で強大な力を持つ破面の一体かつ、十刃と呼ばれる組織のNO.3。
破面の中では珍しく仲間想いな性格で、自身の従属官たちとも強い絆で結ばれている。主である藍染惣右介に対しても比較的忠誠心が高く、他の十刃が戦うのを面倒臭がったり藍染への反意を隠そうともしない中、彼のためにこそ刃を振るった。十刃の中で唯一死神たちとの決戦を生き延び、虚たちの世界である虚圏へと帰還。その後の虚圏の事実上の女王となる。

ティア・ハリベルの概要

ティア・ハリベルとは、『BLEACH』(ブリーチ)の登場人物で、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊の中でも別格で強大な力を持つ破面(アランカル)の一体かつ、十刃(エスパーダ)と呼ばれる組織のNO.3。
褐色の肌と金色の髪を持つ長身の美女で、口元から胸元までを覆う上着と白い袴のような衣服を身に着けている。この上着の下には破面の特徴である仮面の名残があり、本気で戦う際にはこれを露出させる。
破面の中では珍しく仲間想いな性格で、自身の従属官(フラシオン)であるエミルー・アパッチ、フランチェスカ・ミラ・ローズ、シィアン・スンスンの3人とは強い絆で結ばれている。

ティア・ハリベルのプロフィール・人物像

破面:No.3
誕生日:7月25日
身長:175cm
体重:61kg
虚の孔:下腹部

CV:緒方恵美

戦うのを面倒臭がったり、主である藍染への反意を隠そうともしない者もいる中、十刃の中では比較的高い忠誠心を持つ。これは十刃となる前、藍染にアパッチたちともども助けられたことが理由となっている。最終的にその藍染に見限られて切り捨てられるも、主人公黒崎一護(くろさき いちご)の仲間である井上織姫(いのうえ おりひめ)から治療を受けたことで一命を取り留め、十刃の中で唯一の生存者となった。
その後は虚圏に帰還し、他の実力者たちが軒並み死亡したこともあり、事実上の女王となる。それ以降も滅却師の侵攻、本来敵対する死神たちとの共闘など、アパッチたちと共に様々な戦いを切り抜けていった。

ティア・ハリベルの能力

帰刃『皇鮫后』(レスレクシオン ティブロン)

破面たちは個々に専用の武器を装備しているが、これは「虚としての本来の力を刀の形に封じたもの」である。これを開放し、虚としての力を完全な形で行使する状態のことを、帰刃という。
「討て」の解号と共に発動すると、それまで使っていた刀がサメを模した大剣となり、水を操ることができるようになる。直接操れるのは液体としての水だけだが、氷の温度をむりやり上げて水にすることも可能で、攻撃、防御さらにはかく乱などの搦め手にも応用できるため非常に汎用性が高い。

なお帰刃を使う際、ハリベルは普段よりさらに露出の多い姿となる。さすがに問題があると判断されたのか、アニメ版では原作より露出度が控えめになっている。

灼海流(イルビエンド)

氷を融解させて液化させる。氷雪系最強の力を持つ死神日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)と対戦した時には特に多用していた。

断瀑(カスケーダ)

高圧の水流を敵に叩きつけて押し潰す。並みの相手なら一撃必殺にも成りうる破壊力を持つが、氷雪系の技を持つ者に対しては相性が悪い。

戦雫(ラ・ゴータ)

得物に水の塊を生成し、敵に向かって放つ。威力という点では断瀑に劣るが、この水はハリベルの制御下にあるので、使い方次第で攻撃にも防御にも転用できる汎用性の高さが売りである。

ティア・ハリベルの来歴・活躍

藍染との出会い

後に自身の従属官となるエミルー・アパッチ、フランチェスカ・ミラ・ローズ、シィアン・スンスンとは十刃に所属する以前からの仲間で、彼女たちと共に闘争と殺戮が日常の虚圏で暮らしていた。
ある時強大な敵に追い詰められ、虚とは敵対する存在である死神の藍染に救われる。藍染は自身が世界の新たな支配者となることを目論み、それを阻止せんとする他の死神たちとの全面対決が避けられないだろうことを見越して、戦力を確保するために虚圏にやってきたのだった。これに感謝したハリベルは、「仲間を守りたければ力を身に着けろ」という藍染の言葉に従い、彼の戦力となることを受け入れる。

藍染は特に強大な破面10体を選別して「十刃」という組織を作り、指示を待つよう命じて自身は工作のために死神たちの世界に戻る。実験を兼ねた藍染の処置によってさらなる力を手に入れたハリベルは、十刃の中でもNO.3という高い席次に座ることとなった。
藍染の野望に興味が無いばかりか、彼に対してはっきりと反意を抱く者も存在する十刃の中にあって、仲間たちともども助けてもらったことを恩に感じているハリベルは比較的高い忠誠心の持ち主だった。藍染が不在の間、好き勝手に活動する十刃の面々を時に諫め、時に叱責し、組織が瓦解しないよう努める。彼女のこの行動は煙たがられることも多かったが、「NO.3という高い席次にある者が目を光らせている」という事実は、十刃の面々に対してはある程度の歯止めとして作用することとなった。

空座町への侵攻

死神の日番谷冬獅郎(1コマ目)と対峙するハリベル。

死神たちの世界に戻った藍染はついに行動を起こし、自身の目的のために必須な崩玉というアイテムを回収した上で虚圏に移動。十刃と共に死神たちを迎え撃つ準備を進めていく。
死神たちの先遣部隊を虚圏に足止めした上で、十刃の中でも特に強力な破面たちと共に、今の世界を支える霊王が座す霊王宮へと、その真下にある現世の空座町(からくらちょう)へと侵攻。ハリベルはアパッチ、ローズ、スンスンの3人の従属官と共にここに同行する。

しかし死神たちもまたそれを読んでおり、彼らの主力部隊と対峙することとなる。藍染が動きを封じられ、十刃のNO.2であるバラガンが暫定的に指揮を執る中、アパッチたち3人が先んじて死神たちとの戦闘に入る。
アパッチたちが敗れると、その健闘を称えつつ自身も得物を構えて戦線に参加。死神たちの中でも屈指の実力者である日番谷冬獅郎と刃を交える。

粛清と虚圏への帰還

冬獅郎は氷雪系の能力の持ち主で、水を操るハリベルとは互いに決め手を欠く形で勝負が推移するも、最終的には氷塊の中に封じられる形で惜敗する。仲間の援護でここから解放され、藍染のためにさらに刃を振るう。しかしこの時にはすでに十刃の大半は死神たちに討ち取られており、見切りをつけた藍染によって斬り捨てられる。
恩人に裏切られたことを悟ったハリベルは、それが十刃の仲間たちへの侮辱でもあることから藍染に刃を向ける。しかし死力を尽くして放った一撃は呆気なく避けられ、藍染の反撃を食らって今度こそ地に倒れる。

その後藍染は死神の力を持つ人間の少年黒崎一護と彼の仲間たちによって封じられ、空座町での決戦は決着する。深手を負ったハリベルはもはや死を待つだけの状態だったが、比較的軽傷だったアパッチたちに保護され、一護の仲間である井上織姫がこれを治療。危ういところで命を取り留める。
それでも敵対する死神たちに囲まれた危険な状態ではあったが、強大な存在が一気にいなくなるとかえって混乱するという判断もあり、護送に近い形でアパッチたち3人と共に虚圏へと帰還。十刃の中で唯一の生存者となり、同時に以後は事実上の虚圏の女王として君臨していくこととなった。

虚たちの女王

滅却師たちに捕らえられたハリベル。

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