「宇宙戦艦ヤマト2199」の第10話「大宇宙の墓場」を旧作と比較!相違点まとめ
『宇宙戦艦ヤマト2199』の第10話「大宇宙の墓場」は旧作とどう違うのか、比較してまとめてみました。メルダ少尉がヤマトに乗艦するシーン・場面で、旧作では捕虜としてだったのが今作はそうではないといった相違があるみたいですね。
【第10話】『大宇宙の墓場』
旧第13話「急げヤマト!!地球は病んでいる!!」での生身のガミラス人との接触と、旧第15話「必死の逃亡!!異次元のヤマト」での異次元断層に落ち込んだヤマトの組み合わせ。さすがにスターシアの不思議な力(?)で助けられる展開は削除され、次元断層からの脱出を巡るガミラス艦長との男のドラマになっており、戦記物のような味わいに痺れる。
本作ではアルフレッド・ベスターの傑作小説『我が赴くは星の大海』(別名『虎よ、虎よ!』)をもじって第2話のサブタイトル「我が赴くは星の海原」を命名するような遊びが見られるが、第10話はズバリ、アンドレ・ノートンの<太陽の女王号>シリーズ『大宇宙の墓場』からそのままサブタイトルにしている。<太陽の女王号>シリーズのイラストを担当したのが松本零士氏であることと、第10話が松本零士氏得意の戦記マンガを彷彿とさせることから、ニヤリとさせられるネーミングである
出典: twitter.com
異次元断層へとはまり込んでしまったヤマト。そこは難破した異星の船が無数に浮かぶ大宇宙の墓場だった。そんな中、同様に漂流していたがガミラス艦がヤマトに交信を求めてきた。この空間を脱出するためには、互いの協力が必要だというのだが…。
※旧作【第13話】「急げヤマト!!地球は病んでいる!!」、旧作【第15話】「必死の逃亡!!異次元のヤマト」に相当
[デスラー入浴シーン]
●旧作:デスラー総統府内にある岩風呂?に入浴(旧13話)
●2199:無し。既にリメイク版6話『冥王の落日』のデスラー初登場シーンにて入浴描写あり。
ガミラス人も日本人のように入浴という習慣があるらしい。
[ドメル初登場]
●旧作:ガミラス星においてルビー戦線から凱旋したドメル将軍がヤマト撃滅の任に就くことを志願。(旧13話)
●2199:無し。リメイク版でのドメルの初登場は11話「いつか見た世界」。ガミラス星での勲章授与の描写はリメイク版12話「その果てにあるもの」にて。
[ドメルのバラン星ガミラス銀河方面基地赴任]
●旧作:ドメラーズⅢ世で降下(旧15話)
●2199:無し。リメイク版でのドメルのバラン星基地赴任は第13話「異次元の狼」にて。
[異次元断層]
●旧作:マゼラニックストリームの中にある異次元断層にはまり込む。波動エンジンの停止。補助エンジンでの航行は可能。だが逃走中にエネルギーを吸い取られついに航行不能に。※ゲールは次元断層を四次元空洞とも言う。
●2199:ワープ中に次元断層(3次元空間と異次元との結節点に存在する次元空洞)にはまり込む。レーダー・スキャナの類は全く反応しなくなり、超空間通信も空洞内で反響してしまうため、空洞外とは交信できない。さらに、3次元空間とは時空の性質が反転しているため、本来真空から無限にエネルギーを汲みあげる特性を持つ波動エンジンが、逆にエネルギーを外部に放出してしまう。
[異次元断層での敵との遭遇]
●旧作:ヤマトは四次元空間での戦闘訓練中のドメル艦隊の先発の駆逐艦に発見される。ガミラス駆逐艦の挑発に対しヤマトは逃亡を図る。逃げるヤマトにドメル艦隊3000隻が追跡。(旧15話)
●2199:メルトリア級航宙準用戦艦(地球側の呼称:Lクラス巡洋艦)が同異次元断層に漂流中。ヴァルス・ラングが艦長を務めるメルトリア級航宙準用戦艦の艦名は「EX178」である。
出典: yamato2199.net
[ガミラス人捕虜]
●旧作:ヤマト艦載機による航路偵察中にガミラス戦闘艇と戦闘、被弾したガミラス戦闘艇を拿捕。拿捕した戦闘艇のガミラス人パイロットを捕虜にする。(旧13話)
●2199:異次元断層を協力して脱出するためガミラス艦からの使者として銀河方面第707航空団所属メルダ・ディッツ少尉がヤマトに乗艦。(旧作と違い捕虜ではない)
EX-178艦長バルス・ラングによればディッツ少尉はあくまでも連絡要員である。また「誠意の証」とも。つまり人質。
出典: newslounge.net
[ガミラス人捕虜の検査]
●旧作:佐渡先生がヤマト搭乗員の見守る中検査した。肌の色以外は地球人類と変わらないことが判明。(旧13話)
●2199:無し。※今話10話ではなくリメイク版11話「いつか見た世界」においてメルダ・ディッツ少尉の検査描写あり。
旧作第一シリーズではガミラス人は地球型の大気の中ではガミラス人は生きてはいけないという設定であったが旧作13話で捕虜となったガミラス人がヤマト艦内の地球型の空気のなかで特に支障なく生存していた。
[ガミラス人を目の前にした古代進の錯乱]
●旧作:古代はガミラスへの憎しみから錯乱しメス(形状はメスと言うよりナイフ)でガミラス人を殺そうとする。(旧13話)
●2199:無し。代わる描写としてはガミラスのけん引ビーム切断の報を聞いた山本玲とガミラスパイロットのメルダ・ディッツとの間で格闘がある。リメイク版11話「いつか見た世界」で山本機とメルダ機の戦闘がある。
[古代進の中学時代の回想]
●旧作:西暦2192年の回想。遊星爆弾によって両親を殺され古代はガミラスへ憎しみを抱く。22世紀末期であるにもかかわらずまるで1970年代の日本のような風景であった。(旧13話)
●2199:無し。リメイク版14話「魔女はささやく」でまるで1970年代のような古代の家庭の描写あり。
[ガミラス人捕虜の自殺未遂]
●旧作:古代の落としたメスで自殺を図るガミラス兵を古代はガミラス兵を殴り「命の大事さを知れ!」と叫ぶ。(旧13話)
●2199:無し。
[捕虜からのガミラスに関する情報]
●旧作:末端の兵士はガミラスの実体を知らず重要な情報は得られなかった。(旧13話)
●2199:地球とガミラスの開戦のきっかけとなったファーストコンタクトの真相のみ語られる。情報が得られない点では旧作同じだが10話ではなくリメイク版11話「いつか見た世界」に尋問描写あり。重要な情報が無かったのではなく官姓名しか語らなかった。
末端の兵士とはいえ地球側はガミラスの情報を一切知らない状況ではどんな情報でも重要であるはずだが…
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