志波岩鷲(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
志波岩鷲(しば がんじゅ)とは、『BLEACH』の登場人物で、死神たちの住まう流魂街で暮らす侠客である。
「西流魂街の深紅の弾丸」、「西流魂街一の死神嫌い」、「“西流魂街のアニキと呼びたい人”14年連続ナンバーワン」など数々の異名を自称している。腕っ節が強く、護廷十三隊の死神相手に勝利を収めたこともある喧嘩自慢。朽木ルキアの救出のためにやってきた黒崎一護を当初は訝しんでいたが、彼の気骨と実力を知って協力するようになる。ルキアのかつての上司である志波海燕、女花火師の志波空鶴の弟である。
志波岩鷲のプロフィール・人物像
誕生日:10月15日
身長:182cm
体重:106kg
CV:高木渉
志波岩鷲(しば がんじゅ)とは、『BLEACH』の登場人物で、死者の魂たちが住まう流魂街(るこんがい)の西側で暮らす侠客である。なお、作中における“死神”とは、この流魂街に流れ着いた魂やそれらが結ばれて生まれた子供の中から選りすぐられ、「死者の魂を導く」特別な役目を与えられた者たちのことをいう。
「西流魂街の深紅の弾丸」、「西流魂街一の死神嫌い」、「“西流魂街のアニキと呼びたい人”14年連続ナンバーワン」など数々の異名を自称している。かつて護廷十三隊に所属し悪霊の虚(ホロウ)との戦いで命を落とした志波海燕の弟であり、「死神嫌い」というのもこれが理由である。
腕っ節が強く、護廷十三隊の死神相手に勝利を収めたこともある喧嘩自慢。かつて海燕の部下だった朽木ルキア(くちき ルキア)の救出のため、人間の少年である黒崎一護(くろさき いちご)が流魂街にやってきた際、当初はこれを敵視する。しかし彼の気骨と実力を知って協力するようになり、以後様々な戦いで彼をサポートした。一護も苦戦するような強敵相手に活躍したことはほとんどないが、どのような敵を前にしても恐れず立ち向かい、そのともすれば無鉄砲な気概は自然と仲間たちを勇気づけるものとなった。
女花火師の志波空鶴は姉であり、彼女には頭が上がらない。実は一護とは従兄弟の間柄だが、本人はそれをまったく知らない。
志波岩鷲の能力
石波(せっぱ)
壁や足場を砂に変える術。変化させたい場所にかざした手を、左官が漆喰を塗るように丸く動かし、「石波」と唱えることで発動する。
主に逃走や落下の衝撃を和らげるために使用しているが、消耗が少ない上に応用が利き、作中でもっとも多用している。
作中で「志波式石波法」と語っている場面があるため、岩鷲独自の術というわけではなさそうである。
志波式石波法奥義・連環石波扇(しばしきせっぱほうおうぎ・れんかんせっぱせん)
あらかじめ扇状に擦った場所に相手を誘い込み、石波で連鎖的に足場を崩壊させて相手の体勢を崩す技。石波の応用力の高さを利用した、岩鷲の取って置きの大技である。
血涙玉(ちなみだま)
姉の空鶴が作った唐辛子入りの煙幕。基本的に逃走用の道具だが、風の方向に気を付けないと自分も巻き添えを食う可能性がある。
志波式射花戦段・旋遍万花(しばしきしゃかせんだん・せんぺんばんか)
懐に隠し持った大量の花火を投げつける技。音と光で相手を怯ませつつ、爆発による直接的なダメージも見込んだもの。
派手な技だが威力そのものには重きを置いていないため、一定以上に実力のある者には通じない。
志波岩鷲の来歴・活躍
志波家の三男坊
西流魂街ではそれなりに名の知られた一族である志波家の三男坊として生まれる。親戚が存在しているため、流魂街に辿り着いた魂が集まって生活する疑似家族ではなく、魂同士の間に生まれた実の家族だと思われる。兄に海燕、姉に空鶴を持ち、特に優秀で護廷十三隊の十三番隊副隊長を務める海燕のことを誇りに思っていた。
しかしある時、その海燕が悪霊である虚(ホロウ)との戦いで敗死。肉体を奪われ、当時部下だった朽木ルキアの手で介錯されるという事態が発生する。ルキアはその場に居ながら海燕を助けられなかったことを深く悔いており、志波家に海燕の死を伝えた時も、せめて遺族の怒りと憎しみを自分が背負おうと避けようのない事態だったことは伏せていた。
空鶴を始めとする志波家の人々が、護廷十三隊で働くということが虚との戦いで命を落とすことと隣り合わせであること、ルキアにはどうしようもない事情があったのだろうと察する一方、岩鷲は「あんなに強くて優しかった海燕が虚にやられるなんて信じられない、護廷十三隊の連中がミスをして海燕を死なせたに違いない」と思い込む。
これを誰も明確に否定しなかった、できなかったこともあり、岩鷲は「(護廷十三隊の)死神なんか大嫌いだ」と公言するようになる。
黒崎一護との出会い
時は流れ、岩鷲は喧嘩自慢の侠客として西流魂街では名の知れた存在となっていた。そんなある日、虚を追って人間たちの暮らす現世へと赴いたルキアが、「負傷で自身が戦えなくなった際、人間の少年に自分の死神としての力を譲渡して暴れる虚を討伐させた」ことが問題となり、死罪という不当に重い罰が課せられることとなる。
流魂街の住人たちにもこれを不審に感じる者はいたが、護廷十三隊の死神を憎む岩鷲は「いい気味だ」とさえ捉えていた。そんな彼の前に、ルキアが自身の死神としての力を譲渡した少年黒崎一護が現れる。
一護はルキアを助けるために、それがどれだけ無謀なことかも重々承知の上で、仲間たちと共に死神の暮らす尸魂界(ソウル・ソサエティ)へと乗り込んできたのである。海燕の死に関わったルキアを助けようという一護のことを当初疎んじていた岩鷲だが、仲間のために命をも懸けようというその義侠心と人間とは思えないほどの実力に感嘆する。
それでも彼らに手を貸すことを躊躇する岩鷲だったが、ルキアを助けるために力を合わせて困難を乗り越えようとする一護たちから次第に目を離せなくなっていく。その煮え切らない態度を空鶴から一喝されたこともあり、岩鷲は「死神は嫌いだが、この一護という男は何かが違う気がする。コイツらが死神相手に一戦やらかそうというなら、見届けてやってもいいかもしれない」と考えるようになる。いよいよ一護たちが護廷十三隊の本拠地である瀞霊廷(せいれいてい)に乗り込む時、岩鷲はその水先案内人となることを申し出るのだった。
護廷十三隊との戦い
一護たちと共に瀞霊廷に突入した岩鷲は、一行の貴重な戦力として活躍。優れた能力を持つ死神たちに苦戦を強いられつつも、独自の喧嘩殺法と空鶴仕込みの花火、さらに意地と度胸で食い下がり、十一番隊の綾瀬川弓親(あやせがわ ゆみちか)を1人で撃退するなど大きな金星を挙げる。
多勢に無勢で一護の仲間たちが孤立し、あるいは倒されていく中、したたかに立ち回って一護をサポートし続ける。ついにはルキアの義兄で護廷十三隊における最高戦力の1人である六番隊隊長朽木白夜(くちき びゃくや)を相手に奮戦し、呆気なく敗れはするも一護たちの最終的な勝利に少なくない貢献を果たした。
戦いの中、ルキアの処刑命令は護廷十三隊内部の謀略の一環として出されたものであることが発覚し、真実が明らかとなったことで彼女は死罪を免れる。この謀略自体も一護が中心となって阻止したことで、彼らが尸魂界に不法に侵入した罪も見逃されることとなった。
戦いの規模が拡大していくに従い、岩鷲の出番自体は減っていったが、一護たちと共に戦ったことを流魂街の知り合いの前で誇る一方で周囲には自分の舎弟のように喧伝するなど、お調子者であるところは変わらなかった。
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