ワンパンマンの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ワンパンマン』とはONEによる日本の漫画作品。2009年にWebサイト上で連載されていたが、後に村田雄介によりリメイクを連載。
怪人がはびこる現代社会で人々を守るため、ヒーローが活動していた。趣味でヒーローをしている主人公のサイタマは3年間のトレーニングの末、一撃で敵を倒すほどの力を手に入れる。どんな敵でも一撃で倒してしまうことに次第に緊張感を無くしていったサイタマは無気力な日々を過ごしていた。本作では、サイタマや他の登場人物の現実的で些細な言葉でも感銘を受ける名言や名シーンが存在する。

「『お願い』されて動くもんじゃない ヒーローもケーサツも な?」

街を歩いているサイタマは警察官に呼び止められてしまい、自身がヒーローであることを告げると、なぜか警察署に連れていかれてしまう。とある事件を追っている警察官は目撃者と同じシルエットだとしてサイタマを警察署に連れて行ったのだ。サイタマも一応プロであることを伝えるが、知名度が低いため全く信用されず、さらに警察官からカツ丼をごちそうになっていた。警察官はプロヒーローが所属するヒーロー協会を信用しておらず、ヒーローを祭り上げている世間にも嫌気がさしていると告げ、警察官がいればヒーロー協会はいらないと続ける。その時、警察署の中に怪人が現れ、警察官を倒し暴れまわっていた。サイタマを聴取していた警察官にも情報が伝わり、自分たちでは敵わないと判断した警察官はヒーロー協会に助けを求めるが、今までヒーロー協会を認めなかった姿勢をつつき、警察は無力だと認めることになると屈辱的な言葉を告げられる。さらに「お願いします」という言葉も催促され、屈辱を味わう。一刻を争うと判断した警察官はその言葉を言おうとしたところでサイタマに電話を壊されてしまう。サイタマは「『お願い』されて動くもんじゃない ヒーローもケーサツも な?」と警察官に告げると、カツ丼の礼として怪人に向かう。
ヒーロー協会から派遣されたプロヒーローたちが到着したころには、警察官に扮したサイタマが全てを終わらせ、その場を去った。警察官が怪人を倒したとされ、事件は幕を閉じた。サイタマにとってヒーローとは頼まれなくても危機から人々を救うものだということがわかる。

「派閥?新人狩り?ランキング?関係ねーじゃねぇか ヒーローなめんじゃねーぞ この野郎!」

数々の怪人から人々を助けている功績を認められ、とうとうB級7位になったサイタマ。そんなサイタマの自宅に来訪したのがサイタマの自称ライバルである音速のソニックであり、対応したジェノスがソニックの相手に挑むことになった。またサイタマの自宅に来訪者が現れる。その人物はB級ヒーローランキング1位である「地獄のフブキ」だった。フブキはB級上位をキープするために自身が率いるフブキ組の傘下に入ることをサイタマに勧めるが、サイタマは迷いもなく断る。そんなサイタマをフブキは「今後一切ヒーロー活動ができないように痛めつけてあげなさい」と手下の二人を向かわせるが、サイタマによりあっという間に倒されてしまう。
怒ったフブキは自身の座を守るためにサイタマを殺そうとし、超能力を使ってサイタマに襲い掛かる。フブキの攻撃をもろともしないサイタマはフブキに対し、「お前は生き残れない ヒーローをわかってない」「世の中にはとんでもなく強くて悪い奴がたくさんいる そいつらに立ち向かうのがヒーローだ」と告げ、さらに「自分より弱い手下を集めて強くなった気でいるお前には無理だ そのままじゃいつか泣かされる 自分より強い怪人が出てきても誰も助けちゃくれねーぞ」「派閥?新人狩り?ランキング?関係ねーじゃねぇか ヒーローなめんじゃねーぞ この野郎!」と続ける。ランキングや派閥関係なしにヒーローはたとえ一人になっても戦わなくてはならないとサイタマは告げ、サイタマの言葉に逆上したフブキは自分の地位を守るためにサイタマに攻撃を繰り出すが、二人はジェノスとソニックの戦いに巻き込まれることになる。

「チャランコは一人でガロウに挑んだぞ」

ヒーロー狩りであるガロウに襲われた無免ライダーの見舞いにやってきたサイタマ。他にもタンクトップマスターが入院しており、ガロウの話を聞いたサイタマはガロウに興味を抱く。さらにジェノスと同じS級ヒーローであり、サイタマを自身の流派に勧誘しているシルバーファングの弟子であるチャランコもガロウに襲われ、入院していた。サイタマはチャランコから彼が出場するはずだった異種格闘技大会のチケットをもらう。それは入場チケットも併用しているようで、いろんな流派を見ることができるとサイタマに勧める。サイタマは大会の優勝賞金300万円のために替え玉出場を決意する。
チャランコとして大会に出場することになったサイタマは選手控室でチャランコと同じくシルバーファングの弟子だったニガムシに会い、正体がばれるのではないかと焦っていたが、無事に乗り越えることができた。さらにニガムシから昔この大会にガロウが替え玉出場していたことを聞かされる。ガロウもシルバーファングの弟子としてともに過ごしていたようなのだが、ガロウの強さに圧倒され、道場をやめてしまっていた。シルバーファングがガロウを破門していれば自身は辞めていたなかったと語るニガムシにサイタマは「チャランコは一人でガロウに挑んだぞ」と怒りをのぞかせながら告げる。さらにサイタマは自分が現在ヒーロー狩りをしているガロウを退治すると語る。「逃げ出した奴がいつまでも先輩面すんなってことだ」というサイタマの言葉に逆上したニガムシは「本当の戦いを見せてやる」と控室を後にする。サイタマは「本当の戦いか…覚えてねぇなその感覚」と虚しさを感じ、カツラを取った。

「楽しむのが目的だったら それ以上強くならない方がいいぜ」

サイタマはチャランコの替え玉として出場した異種格闘技大会で決勝戦へと進むことができた。決勝戦の相手は主に足技を使用する冥躰拳(めいていけん)を使うスイリューだった。スイリューの攻撃にカツラが飛ぶのではないかと心配するサイタマ。戦いの最中、「キミ…かなり強いんだろ?わかるよ 俺も強いからね」と楽しそうに告げる。サイタマに強いことは楽しいと告げ、しかしそれだけだと刺激が欲しくなると続ける。サイタマも自分と同じだと告げ、サイタマに怒涛の攻撃を仕掛けるが、サイタマは余裕で攻撃を受ける。スイリューは思わず話してしまったサイタマのヒーロー活動に、ヒーローはろくなものではないと語り、楽しく生きようとアドバイスをする。そんなスイリューにサイタマも一つだけアドバイスすると言い、「楽しむのが目的だったら それ以上強くならない方がいいぜ」と告げ、スイリューに拳をぶつけるが、スイリューは倒れることはなかった。続きが始まるのかと思いきや、サイタマのカツラが取れたことでチャランコではないと判断され、スイリューが優勝となった。強くなりすぎると楽しいという感情すらもなくなってしまうことを自身の経験から語るサイタマであった。

ジェノスの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「そのまま動くな」

ジェノスの初登場シーン。自身に群がる蚊を鬱陶しく思っていたジェノスは「そのまま動くな」と告げ、無数の蚊を操るモスキート娘に戦いを挑んだ。当初は自身に搭載された兵器によってモスキート娘の片足を失わせるなど圧倒していたが、操った蚊の血液を吸収したことで身体機能が向上し、徐々にジェノスを追い詰める。最終的に自爆して、モスキート娘を道連れにしようとしていたが、同じく蚊を鬱陶しく思っていたサイタマの一撃により救われる。この一件でジェノスはサイタマの自称弟子として行動を共にするようになる。

「先生はどのようなパーツを使っているのですか?」「え?じゃあその頭部の肌色の装甲は?」

ジェノスはモスキート娘から自身を救ってくれたサイタマの強さに憧れを抱き、弟子入りを志願する。そんなジェノスを追い返すことはなく、自宅に招き入れ、さらにはお茶まで出すサイタマ。サイタマはジェノスの体がサイボーグであるため、パーツがあれば治すことができることを知る。そんなサイタマにジェノスは「先生はどのようなパーツを使っているのですか?」と聞く。サイタマはもちろん兵器などのパーツを搭載しているわけではないので、使っていないと否定する。さらにジェノスは「え?じゃあその頭部の肌色の装甲は?」とサイタマの頭について尋ねると、サイタマは自身の肌と答える。ジェノスは若くしてハゲてしまったとサイタマを分析し、ハゲのことを言われたサイタマは怒りをあらわにするのだった。ジェノスは決してふざけているのではなく、あくまで真剣に聞いているのだ。

「先生は忙しいんだ 20文字以内で簡潔にまとめろ!」

サイタマを狙って「進化の家」から怪人たちが襲ってきたが、サイタマとジェノスがあっけなく勝利。敵わないと判断し、降参したアーマードゴリラから情報を聞き出そうとするジェノス。しかし、アーマードゴリラから「進化の家」のボスが天才的な才能を持っていること、その才能を生かし世界に貢献したこと、能力の低い人類に絶望し新人類の研究をしてきたことなどを語るが、少し苛立ちを覚えたサイタマからは話が長い、要点を言えと促される。サイタマの苛立ちに気づいたジェノスは「先生は忙しいんだ 20文字以内で簡潔にまとめろ!」と告げる。自称弟子であるがゆえにすでに師の言葉を真似ている。

「誰ですか?その頭痛が痛いみたいな名前の人物は?」

sinryu79kai8
sinryu79kai8
@sinryu79kai8

Related Articles関連記事

ワンパンマン(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

ワンパンマン(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

漫画家ONEによるWeb漫画作品で現在も更新中。並行して漫画家の村田雄介によりリメイクされ現在も「となりのヤングジャンプ」にて連載されている。2015年3月にはリメイク版をベースとしたTVアニメ化も発表。 様々なヒーローが活躍する世界、規格外の強さを身につけた主人公「サイタマ」が、あらゆる敵をワンパンで粉砕していくギャグテイストアクション漫画である。

Read Article

ワンパンマンのS級ヒーローまとめ

ワンパンマンのS級ヒーローまとめ

『ワンパンマン』とは、ONEによる漫画作品である。『アイシールド21』の作画を担当した村田雄介がリメイクしている。 怪人が暴れまわる世界。主人公のサイタマはヒーローに憧れた気持ちを思い出し、3年間の訓練を経てヒーローとなった。サイタマは怪人と戦い、平和を守る充実した暮らしを夢見ていた。しかし、強くなりすぎて全ての怪人をワンパンで倒すサイタマは徐々に無気力となる。 様々なヒーローが登場する中で、特に強力な力を持つのがS級ヒーローである。

Read Article

モブサイコ100(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

モブサイコ100(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

モブサイコ100とは漫画家ONEにより裏サンデーにて連載している漫画、及び漫画を原作にしたボンズ製作のアニメ作品である。主人公の影山茂夫(CV:伊藤節生)通称「モブ」は、師匠である自称霊能力者の霊幻新隆(CV:櫻井孝宏)の元で除霊のアルバイトをしている中学生。作中最強と言える超能力者であるが、能力の使用を控えている。モブの感情が100%に達する時、何かが起きる。

Read Article

アイシールド21(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

アイシールド21(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『アイシールド21』とは、原作稲垣理一郎、作画村田雄介によって『週刊少年ジャンプ』に掲載されていた少年漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ作品。パシリにより鍛えられた俊足を見込まれ、強制的に泥門高校のアメフト選手にされた小早川瀬名。選手登録名「アイシールド21」として日本のアメフト界の最高峰である全国大会決勝(クリスマスボウル)を目指し、仲間たちと共に様々な強敵を相手に奮闘する。

Read Article

ジャンプの歴代ヒロインまとめ

ジャンプの歴代ヒロインまとめ

日本でもっとも発行部数の多い漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』は、人気でも知名度でも漫画という文化の頂点に位置する存在であり、幾多の傑作を生み出してきた。少年漫画であるだけにほとんどの作品の主人公は男性キャラクターだが、彼らを盛り立てるヒロインもまた魅力的な造形の人物ばかりである。 大人に子供、主人公に守られるだけの存在から共に戦う相棒、正規のヒロインを蹴散らして主人公と結ばれた者、“少年漫画”の常識を超えたヒロインかつ女性主人公というタイプ。ここでは、ジャンプ作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

Read Article

アイシールド21の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

アイシールド21の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『アイシールド21』とは原作・稲垣理一郎、作画・村田雄介によるアメリカンフットボールを題材とした漫画作品である。 主人公の小早川瀬那(セナ)は気弱な高校生だが、俊足の持ち主であった。彼の走りを見たアメフト部の主将、蛭魔に強制的にアメフト部に入部させられ、セナは最強ランナーである「アイシールド21」を名乗ることになる。 本作では、勝利のためにひたむきに努力する姿や、苦悩する姿が描かれ、胸を熱くさせる名言・名シーンが存在する。

Read Article

深夜枠放送名作アニメの悲喜こもごも

深夜枠放送名作アニメの悲喜こもごも

「何で深夜枠…何ですぐ終わる…」そう思わせる名作漫画「アニメ化作品」の数々。規制のせいか!?などと短絡的に思ってしまいましたが、カンタンに録画で見られる時代です。それに名作はアニメになったって名作…とは限らないのが、原作ファンにとっては哀しいところ。せっかく色や音、動きがつくのだから原作並みのクオリティで突っ走ってほしいものです。

Read Article

日本の漫画家が描いたマーベル・コミックスのマンガバリアント画像まとめ【アメコミ】

日本の漫画家が描いたマーベル・コミックスのマンガバリアント画像まとめ【アメコミ】

マーベル・コミックスのマンガバリアント画像をまとめました。マンガバリアントとは、コミックの内容はそのままで、カバーだけ別バージョンのものを指します。ここでは村田雄介や麻宮騎亜など、日本人漫画家やイラストレーターが描いた「スパイダーマン」や「アイアンマン」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」など、マーベルの人気コミックの表紙画像をまとめました。

Read Article

【人気漫画】2007年~2018年の週刊少年ジャンプ打ち切り・終了マンガまとめ!

【人気漫画】2007年~2018年の週刊少年ジャンプ打ち切り・終了マンガまとめ!

2007年~2018年の間に『週刊少年ジャンプ』で打ち切り・終了したマンガをまとめました。作品は2007年1号以降に終了したものです。『銀魂』『BLEACH』『NARUTO』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』といったジャンプを代表するマンガはもちろん、残念ながら打ち切りになってしまった作品、内容は悪くなかったのに読者に響かなかった隠れた良作を紹介していきます。

Read Article

目次 - Contents