神永新二（シン・ウルトラマン）の徹底解説・考察まとめ

田村君男（たむら きみお）

禍特隊班長。未知の脅威である禍威獣に対しても臨機応変に指示を出していく優秀なリーダー。
剛毅果断な一方で柔軟な思考を併せ持ち、神永のことも信用して自由に動くことを許していた。

滝明久（たき あきひさ）

禍特隊に所属する非粒子物理学者。自身の見地から禍威獣の能力や有効な攻撃を推測し、これを提案するのが役割。
本部の自分用のスペースに趣味のアイテムを持ち込むなど、公私の切り分けができていないところがある。自身も相当な変わり者だが、神永のことは「自分以上に変人」だと捉えていたらしく、ウルトラマンと融合した直後に見せた“仕事にどう関係するのかも分からない大量の書物をすさまじいスピードで読みふける”などの奇行もあっさり受け入れていた。

船縁由美（ふなべり ゆみ）

禍特隊に所属する汎用生物学者。生物学の観点から禍威獣の能力や習性を推測し、これを報告するのが役割。
ウルトラマンの行動を見て、「彼は人類に敵対する意志を持つ存在ではなく、むしろこれを守ろうとしており、コミュニケーションさえも可能なのではないか」との説を最初に唱える。そのウルトラマンが現れるたびに神永が入れ替わるようにふらりと姿を消すことを不審に感じてはいたが、まさかウルトラマン本人だったとは考えておらず、初めてそれを知った時は驚いていた。

神永新二の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

庵野秀明が見出した「本物のウルトラマン」

2016年に『シン・ゴジラ』が大ヒットを記録した際、ファンは「庵野が次にウルトラマンを作るのではないか」と実しやかに噂した。日本を代表するクリエーターである庵野がウルトラマンの熱心なマニアであることは昔から知られており、『シン・ゴジラ』の成功を見ればそのような期待を抱くのも当然の流れではあった。
そしてこれは実現し、2022年に『シン・ウルトラマン』が公開されることとなる。その原動力の1つとなったのが、庵野と『シン・ウルトラマン』で主役の神永を演じることとなる斎藤工との出会いだった。

斎藤は『シン・ゴジラ』にも自衛隊員役として登場しており、彼の風貌と演技を見た庵野は「自分の理想の“ウルトラマン”を見つけた」と歓喜。彼の中のヒーロー像に完全に一致する斎藤という人材を得たことで、『シン・ウルトラマン』の企画は一気に進んでいった。
その斎藤もまた庵野に抜擢されたことを喜び、迫真の演技で映画に臨んでいる。あまりに役に入れ込み過ぎた結果、友人からは「君は本物のヒューメイリアン（地球人と宇宙人のハーフを意味する造語）かもしれない」とまで言われたという。

経歴の謎に関するファンの考察

神永が有能な人材であることは事実だが、大規模な被害を発生させる禍威獣を「どのように撃退するか」を立案する重要な立場になぜ専門家でもない元公安刑事が抜擢されたのかは不明である。
ウルトラマンの来訪以前に出現した禍威獣の一体を「とある女性科学者が弱点を発見した」ことによって撃破したという設定があり、この“女性科学者”は船縁のことではないかという考察が存在する。神永も同様に幾度か禍威獣事案に立ち会い、解決に貢献し、その功績をもってスカウトされたのではないかという説がファンの間では有力視されている。