猪野琢真(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ
猪野琢真(いの たくま)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。人間の負の感情を元に生まれ出づる呪霊と呼ばれる化け物を祓う(倒す)力を持つ呪術師と呼ばれる人間の一人である。
黒いニット帽がトレードマークの2級呪術師。術式「降霊術・来訪瑞獣」の使い手で、自身を霊媒に4体の瑞獣をその身に降ろすことができる。1級呪術師の七海建人をかなり強めに慕っており、彼からは準1級ぐらいの実力はあると評価されている。
渋谷事変で現世に蘇った伏黒甚爾と戦闘。その圧倒的な強さに敗れ重症を負った。
呪術高専1年生。15歳。2級呪術師であり、現在は昇級査定中である。呪術界のエリート家系・禪院家の血を引いており、相伝の術式「十種影法術」を受け継いでいる天才児。
渋谷事変で猪野と共に七海のチームで行動する。その際に猪野が先輩らしく帳の仕組みや効果について教えるも、無表情で「あ、はい。知ってます。」と返したりする。しかし本人は別に猪野を馬鹿にしているというわけはなく、知っているから知っていると答えた、というニュアンスである。あまりに優秀すぎるため、猪野に先輩風を吹かせる隙を与えなかった。
渋谷事変では、七海と分かれた後、虎杖と共に猪野のもと動き、呪詛師・粟阪二良を虎杖と二人で撃退。渋谷Sタワー屋上で呪詛師・オガミ婆とその孫を相手にする猪野の加勢に向かおうとした時、屋上から落ちてくる猪野を発見。術式「十種影法術」の式神・鵺を召喚し、その落下死を防いだ。その後重症の猪野を連れ、反転術式の使い手・家入硝子のいる詰め所に猪野を運び込む。結果猪野は一命を取り留めることができた。伏黒は猪野からすれば命の恩人である。
虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)
出典: jujutsukaisen.jp
『呪術廻戦』の主人公である。
呪術高専1年生。15歳。もともとの等級は不明だが、特級呪物・呪胎九相図(じゅたいくそうず)の次男、壊相(えそう)を撃破するなどの実績を経て、1級呪術師に推薦されている。
類まれな身体能力を持った普通の少年だったが、呪いの王・両面宿儺(りょうめんすくな)を内に宿したことで呪術師の道を歩むことになった。生得術式は持っていないが、天性のセンスと身体能力でメキメキと実力を付けていっている。渋谷事変の平定作戦にも当然参加しており、最初は1級呪術師の冥冥、その弟の憂憂と行動を共にしていたが、途中で分かれて七海チームに合流。状況を七海に説明後、猪野の指揮下に入った。
伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)/禪院甚爾(ぜんいんとうじ)
出典: manga-tei.com
「術師殺し」の異名を持つ呪詛師。呪術界のエリート家系・禪院家の第26代目当主・禪院直毘人の甥であり、禪院家の血を引いている。伏黒恵の実父でもある。
「天与呪縛(てんよじゅばく)」フィジカルギジュテッドと呼ばれる先天的な縛りのせいで、呪力を一切持たない代わりに人間離れした身体能力を持っている。呪力というのは非術師であっても本来持っている力だが、それを一切持たないという、世の理から外れた存在。呪力がないので当然呪いを見ることもできないが、五感で呪力を察知することができるなど、「天与呪縛」フィジカルギジュテッドの完成形とも言われている。
『呪術廻戦』物語開始時点では故人であり、過去まだ学生だった五条悟に殺されている。しかし渋谷事変では呪詛師・オガミ婆の術式「降霊術」でその肉体の情報がオガミ婆の孫に降ろされて現世に復活した。圧倒的なスピードで猪野から目出し帽(ニット帽)を奪い、術式が発動できなくなった猪野の顔面を何度も殴りつけ重症を負わせた。
猪野琢真の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「がんばるぞーっ!!」
出典: jujunavi.com
幼魚と逆罰編で七海建人に招集された猪野琢真は、共に真人に形を変えられた改造人間を祓っていた。しかし吉野順平が通う里桜高校に帳が降り、虎杖悠仁が単身向かったであろうことがわかった七海はその場を猪野に任せて去ろうとする。それに渋い顔をする猪野。改造人間の数は多いし、異形で助からないとは言え、相手は人間。あからさまに一人でやるのは嫌だという空気を出す猪野に、七海は「1級推薦の件、引き受けてもいいですよ。」と零す。すると先程のやる気のなさはどこに行ったのか、猪野は両腕を大きく広げて天に掲げると、「がんばるぞーっ!!」と高らかに叫んだ。
昇級は七海からの推薦以外ありえないと言うほど七海を尊敬している猪野にとっては絶好のチャンス。その後渋谷事変の時に猪野が再登場した際、等級が「2級術師(昇級査定中)」となっていたことから、改造人間の祓除を完遂したことがうかがえる。猪野の実力や年上から可愛がられる後輩力の高さ、少し単純な性格などがよくわかる名セリフになっている。
先輩風を吹かそうするがことごとく失敗
出典: idononaka.com
猪野は『呪術廻戦』の中でも後輩力の高い、所謂、年上から愛されやすい性格をしている、しかしそんな猪野も年下である虎杖悠仁や伏黒恵には先輩面をしたいようす。偉そうにしたいというわけではなく、ただ単に年下の面倒はみたいという欲求があるようだ。
渋谷事変では七海チームで年下である伏黒とチームが一緒だったこともあり、事ある毎に伏黒に対して何かを教えようとするが、伏黒はそれに「あ、はい。知ってます。」と無表情で答える。伏黒は呪術界のエリート家系・禪院家の血を引いており、相伝の術式も受け継いでいる天才児。『呪術廻戦』の公式ファンブックによると座学は10段階評価中10、呪術センスは10段階評価中9、おまけに運動神経も10段階評価中8と、どこからどう見てもオールマイティに優秀である。
そんな伏黒に先輩面しようとする猪野は、七海に「猪野君。彼は優秀です。先輩風も程々に。」と早々に釘を刺されている。その後猪野は「どーいう意味スか、七海サン!!」と反論しているが七海から返事が返ってくることはなかった。
五条悟が封印された後、七海チームは帳に突入することになる。冷静に現状を分析する七海の言葉に猪野も言葉を返そうとするが、ことごとく伏黒に言いたいことを取られてしまう場面が見られる。
「一級術師になっちゃうぞ」
渋谷事変で帳を守る呪詛師と戦うために自らの術式「降霊術・来訪瑞獣」を公開した猪野。トレードマークのニット帽を顎下まで引きずり下ろすと、トレードマークのニット帽は目出し帽に早変わりをする。真っ黒な目出し帽を被り、空いた穴から瞳孔が見開いた目を覗かせ、「一級術師になっちゃうぞ。」と不気味に言うその姿は、まるで呪詛師のそれであり読者を震え上がらせた。ニット帽が目出し帽に変わるというまさかの展開で読者を驚かせた名場面でもある。
「だから迷った時こう考えるんです。『七海サンならどうするか』」
猪野がどれだけ七海を尊敬しているかがよくわかる名セリフであり、名場面。
七海と二人で食事に行った猪野。そこで七海は猪野に「何故、私の推薦にこだわるのですか。」と問う。七海から見た猪野の実力は既に準1級相当であり、猪野がその気になればすぐに準1級に上がることができるはずだ。呪術師の昇級は推薦制ではあるが、推薦するのは別に七海でなくても他の呪術師でもいい。しかし猪野はずっと七海からの推薦にこだわっていた。
猪野は”筋”というものを大事にしている。特に呪術師みたいな血生臭い職業であればなおさらだ。しかし猪野は自分で言うのも虚しいが頭があまり良くないから、その”筋”の通し方がわからなくなることがあるそうだ。猪野は言う。「だから迷った時こう考えるんです。『七海サンならどうするか』」と。猪野にとって七海は尊敬する先輩であるのと同時に人生の指針になる人間なのだ。七海がそうするであろうことを実行することが、猪野が”筋”を通すことに繋がる。猪野がどれだけ深く七海を尊敬しているのか、七海が猪野にとってどれだけ大きな存在であるかがわかるシーンである。
またさり気なく七海に次に飲むものを確認しているところからは、後輩力の高さなどもうかがえる。
猪野琢真の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
当初は準1級呪術師予定だった
猪野琢真は初登場時に2級呪術師であり、その後七海建人の推薦を受け、渋谷事変の時は昇級査定中となっていた。しかし猪野琢真は当初準1級呪術師という設定だったことが、2021年3月発売の公式ファンブックで明らかになっている。
『呪術廻戦』の前日譚である単行本0巻『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』で既に登場している猪野。突然呪術高専に現れた夏油傑に対抗するべく、学長の夜蛾正道は五条悟に「校内にいる準1級以上の術師を正面ロータリーに集めろ!!」と言う場面がある。そしてその招集に対して準1級以上の呪術師達が集まってくるのだが、その中に猪野の姿があるのだ。この時は猪野は準1級呪術師の設定であり、夜蛾の招集に応えた形になる。
しかし公式ファンブックで作者・芥見下々は、「0巻に収録される話の中で準1級以上の術師の招集の中に猪野がいます。なので最初彼は準1級術師の予定だったのですが、二級のくせにしれっと集まってくるのも彼らしいなと思ったので現在の形で通しました。」とコメントしており、『呪術廻戦』で猪野を登場させるに当たって準1級から2級に変更したことを語っている。
猪野の人懐こくて調子の良い性格から考えると、たしかに二級のくせにしれっと集まってきそう、と読者からは納得の声が寄せられている。
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「五条悟 vs. 漏瑚」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。漏瑚の高い実力と、それを遥かに上回る五条の恐るべき強さが明らかになった戦いである。 人類殲滅を掲げる自然呪霊の1員たる漏瑚は、協力者である羂索の誘いに乗って“最強の術師”の異名を持つ五条悟を自ら討ち取ろうとする。五条はこれを迎え撃ち、そのすさまじい力を見た上で「弱い」と断言。わざわざ教え子の虎杖悠仁を連れ出して見学させつつ、漏瑚に圧倒的な実力の差を見せつける。
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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「五条悟 vs. ミゲル」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。ぽっと出の外人キャラクターが“最強の術師”を相手にひたすら圧倒されて振り回されるという内容だが、五条の恐るべき実力が明らかになるに従い注目度が劇的に上がっていった。 「術師の楽園を作る」と語る夏油傑を気に入ったミゲルは、彼のために教え子たちの下へと急ぐ五条の足止めを買って出る。“最強の術師”を相手に、ミゲルの決死の奮闘が始まる。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の序盤で主人公の虎杖たちが直面した絶体絶命の窮地であり、事前に「3人の内の1人が死亡」という説明があったことで緊迫感ある展開となった。 少年院に強力な呪霊が発生し、緊急事態として虎杖ら3人が生存者の避難誘導を命じられる。虎杖は「いざとなれば自分の内の宿儺の力を使おう」と安易に考えていたが、事態は連鎖的加速的に悪化していく。
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呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『呪術廻戦』とは、若き呪術師たちの戦いと成長の日々を描いた、芥見下々による漫画作品。 最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまった高校生虎杖悠仁。両面宿儺の力を御するため、虎杖は呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。 作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目の度合いも上がっていき、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。呪いという人間の感情に直結するものを扱うため、時に生々しく、時に華々しく、時に人間の弱さを残酷に突きつける名言が数多く登場する。
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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ
『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。
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呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ
禪院家(ぜんいんけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。術式至上主義であり、術式を持たない者は血族であっても落伍者として蔑まれる。また男尊女卑の思想も強く残っており、長く続くがゆえに古き因習に囚われている。 『呪術廻戦』では禪院家出身のキャラクターが多く登場するが、人間性を疑いたくなるような人物も多く、読者の中では「禪院家は『クズ』の集団」という認知が進んでいる。
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目次 - Contents
- 猪野琢真のプロフィール・人物像
- 猪野琢真の呪術・能力
- 術式:降霊術・来訪瑞獣(こうれいじゅつ・らいほうずいじゅう)
- 1番・獬豸(かいち)
- 2番・霊亀(れいき)
- 3番・麒麟(きりん)
- 4番・竜(りゅう)
- 呪具:鉈(なた)/大鉈(おおなた)/呪布を巻いた刃物
- 猪野琢真の来歴・活躍
- 単行本0巻『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』
- 初登場・第26話「いつかの君へ」
- 渋谷事変
- 七海班として待機
- 七海から後輩を託される
- 伏黒甚爾/禪院甚爾との戦闘
- 最終決戦
- 劇場版『呪術廻戦 0』
- 猪野琢真の関連人物・キャラクター
- 七海建人(ななみ けんと)
- 伏黒恵(ふしぐろ めぐみ)
- 虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)
- 伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)/禪院甚爾(ぜんいんとうじ)
- 猪野琢真の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「がんばるぞーっ!!」
- 先輩風を吹かそうするがことごとく失敗
- 「一級術師になっちゃうぞ」
- 「だから迷った時こう考えるんです。『七海サンならどうするか』」
- 猪野琢真の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 当初は準1級呪術師予定だった