原因は2人の確執?オバQ絶版理由を徹底解説【オバケのQ太郎】
「オバQ」の略称で知られる名作漫画『オバケのQ太郎』。藤子不二雄という共同ペンネームを持つ2人の漫画家によって生み出された『オバケのQ太郎』は、超人気作品にもかかわらず長いこと絶版状態にありました。この記事では、その理由について解説しています。
関係者によると、コンビ解消の理由は松野さん(安孫子先生の姉)の存在が大きかった模様。松野さんが藤子スタジオのマネージャーになったのは、『ドラえもん』の連載の途中からだった。
松野さんが自分の弟である安孫子先生に、スタジオの軸足を移そうとしたのかはわからないが、スタジオ内でのパワーバランスが崩れてきたような話があるらしい。
復刻されない「オバQ」古本の価格が高騰!
その後も『21エモン』や『エスパー魔美』と異なり、文庫版や新装版が出版されることもなかったため、古本の価格は高騰した。
2009年「藤子・F・不二雄大全集」発売!両者の確執は消えた?
出典: www.amazon.co.jp
この合作『オバQ』は、09年に発刊された『藤子・F・不二雄大全集』に収録され、20年以上にわたる封印が解かれた。よって、封印の理由と見られていた"家族同士の問題"はすでに解決したということなのかもしれない。
2015年、虫プロ商事から刊行されたものと同じ内容で発売!
コミックスは手塚治虫さんが設立した虫プロダクションから独立した虫プロ商事が44年から全12巻を刊行。
小学館「時期が来て、すべての環境が整った」
出典: twitter.com
今回の新装版刊行について、小学館では「時期が来て、すべての環境が整ったということ」と説明している。
ネットの声
F全集出てるから衝撃感はあんまりないけど、とりあえずF全集で完全にオバQ関連の版権は本当にきれいに整理されたってことよね。
— 小林聖(Frog/蛙)@ネルヤ (@frog88) June 25, 2015
オバQって版権問題解決したんだっけ??
— 鯖王 (@sabaou) June 24, 2015
「オバケのQ太郎」が30年ぶりに発売されるみたい!昔対バンした時グレコンの長谷川さんに「オバQは版権とかの関係で発売が難しいみたいだよ」と聞いたことがあったのでもう見ることは出来ないと思ってたけど。なんか欲しくなってきちゃうなー。関係無いけど「まんが道」を読み返したくなってきた。
— ヾ(しω玉*)ノ (@shintama2013) June 25, 2015
差別表現問題や遺族著作権の争い説があったが、とにかく再び読めるようになってよかった。オバQ コミック30年ぶり刊行 - Y!ニュース (2015年6月25日(木)掲載) news.yahoo.co.jp/pickup/6164840 #漫画、コミック
— モモンガ (@perfumedaikusi) 2015.06.25 23:08
大体オバQは藤子F全集版出るまで、著作権がらみで増刷も出せてなかったんでしょ。全集出すから、てことで関係者の尽力あって許諾得たんじゃないの?一度OKもらったらそんな商法に出られるんだね、ふーん。
— 原原カカリヤ (@genbarakakariya) June 24, 2015
Related Articles関連記事
オバケのQ太郎(オバQ)のネタバレ解説・考察まとめ
『オバケのQ太郎』とは藤子不二雄が1964年に『週刊少年サンデー』で連載を開始した、「怖くないオバケ」を主人公にしたドタバタギャグ漫画、および漫画を原作としたアニメ作品である。」地上に現れたQ太郎が大原正太と出会った事で大原家に住むが、Q太郎のドジやあわてんぼうぶりに周囲が翻弄されてしまう。Q太郎を中心としたドタバタぶりを笑うだけでなく、時には人情味に溢れるQ太郎の優しさが読み取れる回もある。
Read Article
トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!
トキワ荘(トキワそう)とは、かつて東京都豊島区南長崎三丁目にあった木造2階建アパート。1953年から1962年頃まで、手塚治虫や藤子不二雄などの日本の漫画界の黎明期を支えた超一流の漫画家たちが共同生活を送っていたことで知られる建築物である。1982年に老朽化により解体されるも、「漫画の聖地」として非常に知名度が高い。現在も「トキワ荘マンガミュージアム」や「トキワ荘プロジェクト」の形で漫画界にその名を残している。 本記事では、トキワ荘に関する情報と、ここで暮らしていた漫画家たちについて紹介する。
Read Article
ドラえもん のび太の宇宙開拓史(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』は、1981年3月公開の、藤子・F・不二雄原作『ドラえもん』の長編アニメ化第2作目作品。小学5年生の野比のび太(のびのびた)や同居するネコ型ロボットのドラえもんの部屋と、開拓移民のロップルやチャミーが住むコーヤコーヤ星がつながったことから冒険が始まっていく。本作はベテラン声優がゲストキャラクターを演じたことで知られており、2009年にはリメイク作品となる『映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』が公開された。
Read Article
【オバケのQ太郎】大人気作品!「オバQ」について徹底解説!
かわいらしいキャラクターが印象的な『オバケのQ太郎』。藤子不二雄の手によって生み出されたこの作品は、時代や世代を超えて今でもたくさんの人びとに愛されています。「オバQ」として親しまれている名作『オバケのQ太郎』について、この記事で徹底解説していきます。
Read Article
【オバケのQ太郎】とても手が届かない!?高額取引されるコミックス【オバQ】
愛らしいキャラクターで人びとを魅了する『オバケのQ太郎』。実はこの作品、トキワ荘出身の漫画家たちが設立したアニメスタジオの財務を支えるために描かれたものでした。そのコミックスの取引金額を知ったら、あなたも目玉が飛び出てしまうに違いありません。
Read Article
漫画「ドラえもん」の失言&暴言&その他爆笑発言まとめ
お馴染み「ドラえもん」ですが、テレビアニメの「ドラえもん」と漫画の「ドラえもん」は、実は全く異なる発言をしているってご存知でしたか(我らがBPO様による厳正なる監修故)?今回はそんな漫画「ドラえもん」で描かれている、ありのままの「ドラえもん」のコマシーンを抜粋しまとめてみました。
Read Article
『ドラえもん』の「ほしくない」道具
「どらえもんで、ほしい道具は?」たまに耳にする言葉ですが、逆に「これだけは絶対いらない!ポケットごと作品に出た道具全部もらえるとしても、これだけは絶対に捨てる!」というような道具も多々あります。程度の差こそあれそんな「いらない」道具の数々、ご覧下さい。
Read Article
「ドラえもん」もはやふざけている!?「ひみつ道具」たち
大人気国民的アニメ・漫画「ドラえもん」に出てくる「ひみつ道具」たちは、どれも魅力的なものが多いですよね。「どこでもドア」や「タケコプター」など、人間なら誰しもが欲しい!と思うものばかりです。しかしながら、そんな中にもやっぱりあったのが「ふざけてるひみつ道具」です。これが蓋を開けてみると酷く、そして大量にあったので、まとめてみました。
Read Article
【藤子・F・不二雄】ミュージアムの人気お土産特集。あげちゃうのがもったいない!?
神奈川県川崎市に位置する藤子・F・不二雄ミュージアム。『ドラえもん』をはじめ、数々の人気作品を生み出してきた藤子・F・不二雄の歴史を肌で感じることができる施設です。そんな藤子・F・不二雄ミュージアムで気になるのは、やはりお土産!人にあげちゃうのがもったいないと感じるほど、かわいくて個性豊かなお土産を紹介します。
Read Article
タイムパトロールさんこっちです!『ドラえもん』の歴史に関する違反行為
ドラえもんがのび太の所に来たって時点で既に違反ではないか、との声がよく聞かれますが、それ以外にも結構「歴史改変してないか、おい」と言いたくなる行為が見受けられます、ドラさん。
Read Article
平凡な子がヒーローに。『パーマン』
藤子・F・不二雄(以下F先生)作品と言えば『ドラえもん』を含む「異色の存在が居候をする」パターンの他、『世にも奇妙な物語』をほうふつとさせる『異色短編集』が有名。F先生曰く「すこしふしぎ」な「SF」が主流なわけです。その中にあって、パーマンはちょっと特殊かもしれません。
Read Article
【藤子・F・不二雄】とってもブラック!?傑作短編漫画7選
子どもから大人まで世代を超えて愛される国民的人気作品『ドラえもん』。その生みの親として知られる藤子・F・不二雄は、実はSF漫画の大家としても有名であり、その作品は皮肉や風刺に満ちたブラックな内容のものが多くなっています。そんな藤子・F・不二雄の手による傑作短編漫画を集めました。
Read Article
【藤子・F・不二雄】新型コロナウイルスを予言!?【みどりの守り神】
2019年から世界に猛威を振るっている新型コロナウイルス。そんな時代が来ることをまるで予言していたかのような漫画があると話題になっています。その作品とは、『みどりの守り神』。藤子・F・不二雄の手による1話完結型の短編集で、謎の細菌が恐ろしいまでのスピードで広がっていくというストーリーです。今だからこそ、読むべき作品といえるのではないでしょうか。
Read Article
【藤子・F・不二雄】心に刺さる名言・名セリフ集
数々の名作を生み出してきた藤子・F・不二雄。天才と呼ばれた漫画家は、その頭の中で何を想い、私たちに何を伝えたかったのでしょうか。藤子・F・不二雄の生き方、考え方は、時に作品の登場人物を通して語られています。この記事では、1人の天才漫画家が残した名言・名セリフを集めました。あなたの心に刺さるものはありましたか?
Read Article
【藤子・F・不二雄】世の中楽しいだけじゃない!ブラックな作品集
『ドラえもん』、『パーマン』、『キテレツ大百科』など、数々の名作SFを生み出してきた藤子・F・不二雄。その多くは子どもたちでも楽しめる明るい内容ですよね。しかし、実は藤子・F・不二雄がこれまで手がけてきた作品の中には、とても同一人物が描いたとは思えないほどブラックなものも存在しています。この記事では、そんな藤子・F・不二雄の手による不気味な作品を集めました。
Read Article
【藤子不二雄A】本当は明るい人?知られざる人生録
藤子不二雄Aといえば、『笑ゥせぇるすまん』のようなブラックな作品が多いイメージですよね。ところが、実際の藤子不二雄Aはとても社交的で、明るい性格だったといいます。この記事では、そんな彼の生い立ちや経歴、代表作などについてまとめました。コンビを組むことになった藤子・F・不二雄との関係も必見です。
Read Article
【藤子・F・不二雄】知っておくともっと楽しめる!?ミュージアムへ行こう!
神奈川県川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアム。ここでは人気作品『ドラえもん』をはじめ、藤子・F・不二雄が手がけてきた作品の歴史を体感することができます。親子連れはもちろん、大人同士でも楽しめるのが魅力。そんな藤子・F・不二雄ミュージアムで上手に遊ぶための豆知識を集めました。
Read Article
【藤子・F・不二雄】傑作漫画は『ドラえもん』だけじゃない!
藤子・F・不二雄と聞いて、大人も子どもも真っ先に思い浮かべるのは『ドラえもん』ではないでしょうか。実は、藤子・F・不二雄はこれ以外にもたくさんの傑作漫画を残しています。子どもたちでも楽しめるものから、ちょっと大人向けのダークな作品まで、ラインナップは多彩。藤子・F・不二雄の不思議な世界を、ぜひあなたもお楽しみください。
Read Article
【藤子・F・不二雄】ネタバレ注意!全部見せます、川崎市のミュージアム
神奈川県川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアムは、毎年たくさんの人が訪れる場所として知られています。そんな藤子・F・不二雄ミュージアムを遊び尽くすためのガイドとして、当記事を役立ててください。ネタバレを含みますので、現地に行くまで楽しみを取られたくない方は要注意!
Read Article
【藤子・F・不二雄】この生き様を見よ!【名言・名セリフ集】
藤子・F・不二雄は『ドラえもん』や『パーマン』などの作者として知られています。お茶の間の話題をさらった人気作品を生み出し続けてきた藤子・F・不二雄は、一体どんなことを考えていたのでしょうか。彼の生き様は、ストレス社会に生きる私たちにも何か大きなヒントをくれるかもしれません。
Read Article
【藤子・F・不二雄】SFとは、「すこしふしぎ」な物語?
SFといえば、「サイエンス・フィクション」のことですよね。ところが、藤子・F・不二雄はSFのことを「すこしふしぎ」な物語としていました。「サイエンス」の部分については弱かったというのが、その理由のようです。この記事では、そんな「すこしふしぎ」な藤子・F・不二雄の作品を集めました。
Read Article
目次 - Contents
- 「オバケのQ太郎」新装版が刊行された
- 「オバケのQ太郎」は藤子不二雄の大ヒット作品!
- 「藤子不二雄」は藤本氏と安孫子氏のコンビ名
- 藤子不二雄「オバケのQ太郎」が大人気!
- 「オバQ」の巨額の商品化収入が小学館へ!
- しかし、1988年以降文庫版や新装版が出版されることがなかった…
- なぜ「オバQ」は人気漫画だったのに復刊されなかったのか?
- 【理由1】差別描写説
- 【理由2】著作権説
- 【理由3】藤本氏の遺族と安孫子氏の家族の不仲説
- この説が有力だったと言われている
- 藤本氏の描いたドラえもんの大ヒットが発端?
- 1986年頃から体調を崩す藤本氏
- 自分の死後のことを考え、コンビ解消を切り出した藤本氏
- 二人っきりだったら、友情という絆で解決できた…
- 著作権と金銭で確執が起こると予想していた藤本氏
- コンビ解消8年後、藤本氏死去
- 残された2人の合作「オバケのQ太郎」の行方は…
- 藤本氏の家族と安孫子氏の姉との確執?
- 復刻されない「オバQ」古本の価格が高騰!
- 2009年「藤子・F・不二雄大全集」発売!両者の確執は消えた?
- 2015年、虫プロ商事から刊行されたものと同じ内容で発売!
- 小学館「時期が来て、すべての環境が整った」
- ネットの声