観た後に不思議な余韻を残す映画まとめ!『鑑定士と顔のない依頼人』など

ここでは観た後に不思議な余韻を残したり、何かモヤモヤするものが残る映画をまとめた。美術品の鑑定士と決して姿を現さない依頼人の交流を描く『鑑定士と顔のない依頼人』、自伝を出版してスターとなった殺人犯と彼を憎み続ける遺族の攻防を描いた『殺人の告白』などを紹介している。

どうやればこの人生が報われるか、なんて誰にも決めようがないし分かるはずがないのです。人生に「一定の法則など、絶対に存在しない」ということこそがこの映画の強いテーマなのだと僕は思っています。

出典: harutorai.hatenablog.com

あのラストシーンで一気に「ええい! もうどうにでもなれー!」っと吹っ切れた気持ちになり、見ているこちらも「えええー??」と驚きながら主人公達と一緒に心癒されて、あの結末を受け入れてしまう。

出典: allabout.co.jp

実に自然な流れでドラマチックな物語が語られていく脚本のうまさ、長回しシーンや、衝撃的なラストシーンなど、映像のおもしろさも見事な名群像劇です。

出典: moviereview.jp

▼『クラッシュ』

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ポール・ハギス監督・脚本・原案、サンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディロン主演による2006年の作品。ロサンゼルスのハイウェイで起きた自動車事故をきっかけに、境遇も人種も全く異なる様々な人々の運命が複雑に巧みに交錯する群像劇。黒人刑事とヒスパニックの恋人、ペルシャ人経営者、黒人青年、検事とその妻、差別主義の白人警官、裕福な黒人夫婦...人種差別、貧富の差、近しいはずの夫婦や家族関係にも存在する誤解や行き違いといった現代アメリカが抱える現状を、様々な人々の偶然の関わりや衝突やすれ違いを通じて痛切に描く。

出典: zilgz.blogspot.com

今作が初監督作となるポール・ハギス。テレビ畑で活躍してきた人だが、クリント・イーストウッド監督の『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本を手がけ、同作はアカデミー作品賞を受賞。翌年の初監督作となる『クラッシュ』で、アカデミー賞の作品賞と脚本賞を受賞するという快挙を成し遂げた。

ja.wikipedia.org

クラッシュ(字幕版)(プレビュー)

俳優たちも、ほかの出演作とは明らかに違う迫真の演技を披露し、最後まで観る者の目を釘付け。全編に漂うのは、いまだに差別に満ちたアメリカの現実だが、ラストシーンでわずかに残される希望が、静かな余韻を残す。

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希望、赦し、労り……なんでもいいが、天使の街・ロサンジェルスに住む人間全体を見守るような本作の幕切れは、どこまでも優しく清々しい余韻が広がっている。

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人は皆、傷つけ傷つけられることを恐れながらも、誰かと想いを分かち合い誰かと繋がっていなければ生きていけない。本当は誰もが温かな触れ合いを求めているのだ。登場人物たちの感情が観る者の心に自然と混ざり込み、熱く深く余韻を残す。

出典: www.music-lounge.jp

▼エンタメ・カルチャー系まとめ

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