魔界戦記ディスガイア5(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔界戦記ディスガイア5』とは、日本一ソフトウェアの開発によるシミュレーションRPG『ディスガイアシリーズ』の第5作目。PlayStation 4専用のゲームとして発売された。舞台は魔界。テーマは「魔王集結、復讐と反逆」。全魔界消滅を目論む魔帝ヴォイドダーク率いるロスト軍を阻止すべく主人公「キリア」と5人がそれぞれの復讐のために力を合わせ魔界を救う。今作の魅力はプレイの快適さ。過去作をプレイしたことがある人や初めてプレイする人にも遊びやすい作品となっている。

拠点

クエスト

拠点のクエスト屋でクエストを受注する事ができ、同時に最大で10件まで受注できる。達成をクエスト屋に報告することで報酬が入手できる。

部隊屋

部隊リーダーの活躍によって経験値やSPが入手できたり、特定の施設や機能や技を使用・強化するのに必要だったり、会議へ工作できたりなど、部隊に所属させたユニットは所属した部隊によって様々な効果が付与される。部隊の種類は魔界戦略会議の議題やストーリー進行などで増やすことができる。原則としてユニット1人に対し、1人の部隊にしか所属できない。

魔界調査団

戦闘に参加しないユニットで調査団を結成して宇宙へ調査に向かわせることができる。調査先の魔界でアイテムや捕虜を調達してくれることがある。また、調査先の魔界の魔王と戦闘を行うことがあり、その魔王を倒すとレアなアイテムが手に入ることがある。

『魔界戦記ディスガイア5』の登場人物・キャラクター

右下から左、上、右の順で「レッドマグナス」、「ゼロッケン」、「キリア」、「セラフィーヌ」、「クリスト」、「マジョリタ」、「ヴォイドダーク」、「ウサリア」

ロスト軍に復讐する魔王達

キリア

CV:宮野真守

本作の主人公で魔帝ヴォイドダークに復讐を誓う魔族の青年。過去に起きた悲劇ゆえに仲間作りは嫌い。普段は他人を突き放すような印象で口数が少なく、物静かな態度であるが、一方でプリニーたちの賄いを作るなど面倒見が良く、お人好しな性分でもある。食べることが大好きで、気まぐれに状況や場所関係なく胡坐をかいて食事するが、これは彼がエネルギー消費が激しい体質であることも理由。彼が来てからのセラフィーヌのミニ魔界の食糧備蓄事情は逼迫している模様。好物は1000年を生きたロードドラゴンの胸肉とその卵で作った「ふんわり昇竜親子丼」や、絶滅危惧種を食材にした「絶滅危惧チャーシュー麺」など、セラフィーヌが聞いたことも無いB級グルメ。料理の腕前は自慢なようで、自作の料理の味が不味いと言われると静かに凹む。ローディング画面ではロード進捗に応じて右下で丼を積み重ねながら食べている。

かつては「暴虐の魔王キリディア」と呼ばれた実力を持っていた。その頃の名残である「破壊衝動」が彼の中で彼に復讐を語り続けるもう一人の彼らしき存在として登場し、時折その存在と心の中で言い争うことがある。大食いはこの破壊衝動を抑えるためであったが、中盤でついにこの小手先の姑息療法では抑えきれなくなり、終盤の冒頭でセラフィーヌが敵の攻撃で倒れたのがきっかけで暴走してしまう。その後、守る対象を「仲間たち」と解釈し、過去の自分を拒絶し抑え込むのではなく受け入れてさらけ出すことで破壊衝動をコントロールすることに成功し、ブラッディスとの最終決戦でゴルディオンが制御できなかった超魔流の究極奥義を習得する。
出自は魔界の中でもクズの掃き溜めと言われる氷血地獄のスラム出身で、生きるために毎日が戦いと裏切りの連続の修羅の世界で最強魔王と言われた「暴虐の魔王」となったが、同時に孤独の境地に陥った。そんな時にゴルディオンに戦いを挑んで初めての敗北を味わい、無理矢理彼の弟子にされてしまい、ヴォイドとリーゼロッタと一つ屋根の下で暮らす羽目になり、暴虐の王が歴史から突如として消えることになった。結局、ここで超魔流の極意や最終奥義を習得することはできなかったが、ゴルディオンからはその潜在魔力を買われていた。しかし、ゴルディオンが自分の跡目をキリアに継がせるとしたためヴォイドが出奔。その後、復讐に囚われたヴォイドが彼を襲った際にリーゼロッタが庇って死亡したことで独り放浪の身となった。

暴虐の魔王としての魔奥義は、どんなものでも瞬時に氷結させて時間を止める「氷刻のアルマ」。この魔奥義はヴォイドの襲撃の際にヴォイドに奪われた。この氷刻を使って保存したリーゼの花を持ち歩いており、破壊衝動との言い争いになる度にこれを取り出している。

セラフィーヌ

CV:ブリドカットセーラ恵美

「絢爛魔界」の王女で、「魔性の姫魔王」の二つ名を持つ。悪魔としては異例である名前の「セラフ」は「天使の皮をかぶった悪魔のような魔性の女になってほしい」という意味で父に付けられた。自由気ままで優雅な生活を送りたいと思っていたのに、父が無断で魔帝ヴォイドダークとの結婚を決めたことに怒り家出したという経緯を持つ。

自分の手は汚したくない性分であり、冒頭の渇血地獄での戦闘でも自分で吹っかけておきながら自らは後方で紅茶を飲んでいた。些細なことで拳銃をぶっ放すが、本人は「戦闘経験は一度も無い」と言い張っている。惚れっぽい性分で、少女漫画の典型的な展開のような恋にあこがれてる模様。章の終わりに流れる偽次回予告の多くはそんな彼女の妄想(恋愛物や探偵物など)である。自分の意のままにならないとすぐに、魔奥義「魔眼のバロール」で男を操るのだが、その魔眼が利かないキリアへの執念が最終的には恋心に変化したと同時に、彼のリーゼロッタへの想いの強さに複雑な思いを抱いている模様。

三界一の富を持つ絢爛魔界の姫にふさわしくなく金に細かい。本人は「金持ちだからこそ金勘定は厳格に」と言っているが、最大の理由は父親がヴォイドダーク対策のシェルターに全財産を突っ込み絢爛魔界の財政が危機に陥ったためであった。

レッドマグナス

CV:子安武人

荒くれ者が集まる灼熱魔界の魔王で「灼嵐の魔王」の通り名を持つ。ヴォイドダークと戦うためにロストと戦っているところをキリア達と遭遇し、同行することになる。パワーを盲信しており、頭が弱く基本的に暴力的な思考で行動している。一方で子分たちを思う優しい一面もある。

セラフィーヌのいる絢爛魔界とレッドマグナスのいる灼熱魔界は代々仲が悪く昔から二人は犬猿の仲。セラフィーヌからは「思い出すだけで頭痛がする」「粗野でデリカシー0で、おつむのレベルはオーク以下」と酷評されている。

ヴォイドダークに復讐を誓うのは彼の魔界「灼熱魔界」がロスト軍によって侵略されたため。その際、レッドマグナスは昼寝をしており、訪問してきた家来達からは愛想を尽かされた。その後ロストに粛正されかけた家来を救うべく奮起。このことをきっかけに横暴でデリカシーのない粗暴な行いを改め、立派な魔王になることを誓う。一連の騒動終結後は灼熱魔界の再建の他、キリアと決着をつけるのを生きがいとしている。

クリスト

CV:間島淳司

「さる巨大魔界」を治める魔王たちの一人を自称し、知略に長ける人物。効率を重視し勝利の為なら手段を選ばない性格をしている。縁無しの眼鏡をかけており、おっとりした態度で時に酷なことをいう。魔奥義は遠方の様子や相手の魔力など、あらゆるものを見通す「千里眼のリチェルカ」。
その正体は出世コースまっしぐらの最中にヴォイドダークのスパイという濡れ衣を着せられ、魔界へ調査にやってきた天使。序盤から「神に誓って」(魔界の住人なら「魔神に誓って」と言う)と口走り、魔界の有名人であるゴルディオンのことを知らない、などボロが出まくっており、中盤で魔界に治療法がない毒をマジョリタに盛られたウサリアの治療に成功したことで主人公サイドに天使だとバレるが、最後まで魔王だという嘘を突き通した。

反乱軍一行の仲間や情を大事にする、という自分が伝聞で知っている悪魔とはかけ離れた悪魔たちとの関わることで天界での出世との間で気持ちが揺れ動く。中盤で天界が魔界ごとヴォイドダークを滅ぼす決定をし、自分がその最終兵器のターゲットマーカーにされた(兵器が作動する前にその場から離れれば命は助かる)と言う通信が入り、反乱軍を抜けようと思い悩むもキリアたちの思いやりによって吹っ切れ、連絡相手の上司を脅して攻撃を止めさせた。一連の騒乱の後は長らく魔界の復興に携わった後に天使長を経て大天使に昇格した。

ウサリア

kidd05051
kidd05051
@kidd05051

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