伊地知潔高（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ

伊地知潔高の1個上の先輩。28歳。1級呪術師であり、術式「十劃呪法（とおかくじゅほう）」の使い手。
一度呪術師に失望、絶望し、呪術高専卒業後は一般企業に就職。とあるきっかけから自分がやり甲斐や生き甲斐、人に必要とされることを欲していると自覚し、再び呪術界に足を踏み入れた脱サラ呪術師。

誰に対しても丁寧に話したり、自分よりも子供を優先することを義務と思って行動したりと、徹底した大人ぶりを見せるが、基本無愛想。一見クールに見えるがその内に熱い激情を孕んでおり、仲間思いでもある。伊地知と1個しか違わないが、圧倒的大人の風格を持っているため、伊地知からは「大人オブ大人」として尊敬と畏怖を向けられている。高専入学後に呪術師志望から補助監督志望に転身した伊地知とは、呪術高専在学中に接点があったかは不明。ただ補助監督選考の生徒も呪術師選考の生徒と一緒に座学を受けたりすることもあるようなので、学年は違えど在学中は同じ教室で何かしら授業を受けていた可能性はある。

渋谷事変では陀艮（だごん）、漏瑚（じょうご）と立て続けに特級呪霊に遭遇し、左目を失い上半身を焼かれるという重症を負う。しかし呪術師である自らの使命を果たすため、朦朧とした意識のまま呪霊を払い続けた。最終的に因縁のある真人の一触必殺の術式「無為転変」を受け死亡した。

七海建人（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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七海建人（ななみ けんと）は、『呪術廻戦』の登場人物で、主人公・虎杖悠仁の担任・五条悟の後輩でもある1級呪術師。
言動は慇懃なサラリーマンといった風だが内には強い使命感を持っており、理屈より自身の感情を己の原動力としながらもクールに冷徹に立ち回る。一度は呪術師という仕事への失望から一般企業へと就職するも、自分がやりがいや誰かに必要とされることを望んでいたことに気づき、呪術の世界に舞い戻った。虎杖の成長を見守り、兄貴分的存在になるが、渋谷事変で特級呪霊・真人の術式「無為転変」を受け死亡した。

虎杖悠仁（いたどり ゆうじ）

呪術高専東京校1年生。『呪術廻戦』の主人公であり、呪いの王・両面宿儺をその身に宿す少年である。

類まれな身体能力を持っていること以外は普通の高校生であったが、彼の通う高校に任務でやってきた伏黒や同じオカルト研究会（通常・オカ研）の仲間を助けるために、特級呪物である「両面宿儺の指」を飲み込んだ。本来ならば両面宿儺に意識を乗っ取られてしまうが、彼は両面宿儺を抑え込むことができ、内に宿るその強大な力を御するために呪術高専に転校、呪術師を目指すことになった。
他人のために自らの命を投げ出すことができる”疑いようのない善人”であり、亡くなった祖父・虎杖倭助（いたどり わすけ）の「オマエは強いから人を助けろ」、「オマエは大勢に囲まれて死ね。俺みたいにはなるなよ。」という遺言のもと、人々を正しい死に導くことにこだわっている。
伊地知の中では一度彼を死地に送り出したことがトラウマになっている。またそれにより（後に生き返るが）虎杖が死亡しているため、彼に対してやや過保護気味である。

渋谷事変で自分の体の主導権を持った両面宿儺が大量に人を殺し、その罪悪感から行方がわからなくなっていたが、伏黒に「死滅回遊」平定の助力を仰がれまた共に行動するようになった。

虎杖悠仁（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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虎杖悠仁（いたどり ゆうじ）とは、『呪術廻戦』の主人公で、その身に“呪いの王”両面宿儺を宿す少年。
宮城県の学校に通う高校生で、陸上の世界記録を軽々と更新するほどの驚異的な身体能力を誇る。心霊現象研究会に所属していたが、ある日仲間を救うため特級呪物をその身に取り込み、両面宿儺と肉体を共有するようにる。その力を御する術を学ぶため東京都立呪術高等専門学校に転入し、最強の術者である五条悟の下、両面宿儺の力を狙う呪霊たちと戦いを繰り広げながら、同級生の伏黒恵、釘崎野薔薇らと共に呪術師を目指していく。

重面春太（しげも はるた）

偽夏油／加茂憲倫／羂索に与する呪詛師の一人。奇跡を貯め込む術式の使い手。組屋鞣造が作った、持ち手が人間の手になっている刀も使用する。

姉妹校交流会の時に初登場を果たしたが、その際は五条悟に帳を破壊され早々に撤退。以降渋谷事変にて再登場をする。裏梅の指示で帳の外にいる補助監督を殺して回っており、その際に伊地知に遭遇。背後から持っている刀で何回も伊地知を刺して重症を負わせた。

渋谷事変で七海に重症を負わされながらも生き延び、その後伏黒を背後から刺して重症を負わせる。しかし伏黒が残る力を振り絞り、術式「十種影法術（とくさのかげほうじゅつ）」で歴代の誰も調伏したことがない化け物とも言える式神「八握剣 異戒神将 魔虚羅（やつかのつるぎ いかいしんしょう まこら）」を召喚。その調伏の儀に巻き込まれる。あわや、死ぬかと思われたその時、虎杖の体の主導権を得た両面宿儺に一度は助けられるが、最終的に両面宿儺に体を真っ二つにされて死亡した。

重面春太（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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重面春太（しげも はるた）とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。呪術を悪用し、世の理を乱す呪詛師という人間の一人である。
偽夏油／加茂憲倫／羂索に与する呪詛師であり、金髪の長い髪の毛を左上でまとめたサイドテールが特徴。男性のわりに華奢な体をしており、卑怯に姑息に立ち回り戦う。自分よりも弱いものを一方的にいたぶることを至上の喜びとしており、『呪術廻戦』の中でもクズに分類される人格を持つ。渋谷事変にて両面宿儺に殺される。

伊地知潔高の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「私の馬鹿！！」

伊地知潔高は、七海建人、虎杖悠仁と共に映画館で発生した高校生の変死事件の調査に向かう。伊地知は七海から容疑者の候補の一人、吉野順平について調べるように言われ、虎杖を連れて吉野の尾行をしていた。吉野が呪霊を見ることができるのかどうかを確かめるため、蠅頭を数匹使用することにしたのだが、手違いで蠅頭達が逃げ出してしまう。その時に監督するべき虎杖と分かれて行動することになってしまったのだ。虎杖はそのまま吉野に接触し、打ち解け合って夕食を御馳走になるという。伊地知は虎杖の安否も心配であったが、それ以上に恐れていることがあった。

それは七海に怒られること。

七海も五条も伊地知が呪術高専に在学中の先輩であるが、伊地知の中では五条は「チャランポラン」、七海は「大人オブ大人」とその認識には明確な差があった。監督する立場として虎杖と別行動を取っていることが七海に知られたら怒られる。「チャランポランな五条さんならまだしも、大人オブ大人の七海さんに叱られたら私は多分泣く！！」と、それほどまでに伊地知は七海に対して恐怖を覚えていた。

伊地知は別行動を取る七海にバレる前に虎杖との合流を図るが、その前に七海から電話連絡が入り絶望する。しかし七海から怪我をした旨を聞き伊地知は心配で気持ちが焦ってしまう。七海から命に別状がないことを聞いた伊地知は安心してうっかり「すぐに虎杖君と合流。そちらに向かいます。」と虎杖と一緒にいないことを自ら暴露してしまったのだ。電話の向こうからは「……一緒にいないんですか？」と七海のピリッとした言葉が返ってくる。伊地知は自分のうっかりさに「私の馬鹿！！」と自分の心の中で叫ぶのであった。

「私達の仕事は人助けです。その中にはまだ君達学生も含まれます。」

伊地知は特級呪霊が出現する確率が高い場所に、任務とは言え虎杖達のような学生を送り出したことを後悔していた。そしてその中で虎杖が死んでしまったことはトラウマにもなっている。それから伊地知はもう間違いは犯さない（子供を危険とわかっている任務に送り出さない）と心に誓った。

しかし里桜高校に帳がおり、友である吉野のためにもと虎杖は現場に向かおうとする。伊地知はそんな虎杖を止めようと虎杖の前に立ちはだかる。「私達の仕事は人助けです。その中にはまだ君達学生も含まれます。」と。もう決して間違いを犯さないという誓いのもと、「行ってはいけません。虎杖君。」と伊地知は虎杖を止めるが、その甲斐虚しく、虎杖は伊地知の脇を通り過ぎ「ごめん、伊地知さん。」と言い残して里桜高校へ行ってしまうのだった。

このセリフは伊地知の優しさや、葛藤。そして子供を見守る大人としての魅力など、全てが詰まっている。

伊地知潔高の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

伊地知潔高の名前の由来はASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラマー・伊地知潔

伊地知潔高の名前の由来について、2021年3月に発売された『呪術廻戦 公式ファンブック』ではこのように明記されている。

「Q 名前の由来を教えて下さい。」
「A アジカン／ドラムでググってください…もうご本人にバレてしまったので…。」

「アジカン」とは、日本で活躍するロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION／アジアン・カンフー・ジェネレーション」のことであり、そのバンドでドラマーを努めている男性というのが、「伊地知潔（いぢち きよし）」だ。『呪術廻戦』の伊地知潔高とは漢字が一文字違うだけで、作者の芥見下々は伊地知潔の名前から伊地知潔高というキャラクターの発想を得たのだ。

『呪術廻戦 公式ファンブック』でも記載があるとおり、「ASIAN KUNG-FU GENERATION／アジアン・カンフー・ジェネレーション」の伊地知潔も、自分の名前が伊地知潔高というキャラクターの由来になっていることを認知している。むしろ伊地知潔高というキャラクターの存在を知り、それから『呪術廻戦』を知ったのだそうだ。2020年6月1日発売された株式会社マガジンハウスの発行するライフスタイル情報誌『BRUTUS（ブルータス）』2020年6月5日号では、「マンガが好きで好きで好きでたまらない」特集が組まれ、伊地知潔が『呪術廻戦』について大いに語っている。

伊地知潔高は、2020年1月27日発売の『週刊少年ジャンプ』2020年9号にて呪詛師・重面春太に重症を負わされた。それについてTwitterなどで「伊地知さん死なないで！」というような伊地知潔高の安否を気遣う投稿が相次ぐ。それに対して伊地知潔は自身のTwitterで、「数日前から『伊地知さん死なないで！』とか『生きてて下さい』みたいなコメントを見かけますが、僕は元気です、とても。」という投稿をし、ファンを沸かせた。