伊地知潔高（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ

京都にあるもう一つの呪術高専である京都校と年に一度互いを高め合うために開催される姉妹校交流会。生きていたことが伏せられていた虎杖も合流し、東京校と京都校、それぞれの代表選手が全員でぶつかり合う団体戦が行われた。学生主体のイベントであるため、補助監督である伊地知の出番はほとんどない。
交流会の団体戦の途中で人々が森へ抱く恐れから発生した特級呪霊・花御（はなみ）や呪詛師、組屋鞣造（くみや じゅうぞう）や重面春太が乱入。虎杖ら学生が応戦、最終的に五条が花御を撃退した。負傷はしたものの、学生達は全員無事で一先ず安心といったところだったが、呪術高専東京校の敷地内では真人が忌庫に潜入し、保管されていた特級呪物を持ち去った。その際に殺された者もいる。

伊地知は被害状況をまとめて、両校の学長、夜蛾正道や楽巌寺嘉伸（がくがんじ よしのぶ）らが集う前で報告書を読み上げた。

起首雷同編

埼玉県で発生した呪霊による刺殺事件の調査のため、虎杖、伏黒、釘崎が任務に赴いた。この事件は伊地知ではない補助監督・新田明（にった あかり）が担当していて、伊地知の出番はないが、実は伊地知がスケジュールを無理やり空けて虎杖らの補助をしようとしていたことが、『呪術廻戦』の公式小説第二弾『呪術廻戦 夜明けのいばら道』で語られている。
もともと埼玉県の事件は新田が担当していたのだが、伊地知は忙しいスケジュールをこじ開け同行しようとしたいた。そのことを五条に言及された伊地知は、虎杖達とは気心が知れているので行こうとしたと言い訳をする。しかし交流会以降一日の休みも取っておらず、事後処理で忙しい伊地知がわざわざスケジュールをねじ込む必要はないだろうと言い返されてしまう。伊地知は里桜高校で虎杖を止められなかったことを引きずっており、だから虎杖を側で見守ろうとしていたのだ。五条は言う。「オマエが気に病まなくても、悠二はもう大丈夫だよ。」。それを聞いた伊地知は号泣し、その翌日五条や家入の助言通り久方ぶりの休暇を取るのだった。

渋谷事変編

2018年渋谷駅周辺に帳が降りて非術師が閉じ込められる事件が発生した。渋谷事変である。帳の中に入ると電波が遮断され、スマートフォンなどで連絡が取ることができない。それがわかった伊地知は補助監督を総動員してネットワークを構築。補助監督のまとめ役として現場を取り仕切る場面が見られた。

帳の外で他の補助監督と連絡を取っている最中、伊地知は突然現れた重面に背後から刀で刺された。驚く伊地知に構うことなく重面は何度も伊地知を刺し、伊地知はその場に倒れ血を流す。どれほど倒れていたかは定かではないが、伊地知と連絡を取ろうと帳の中から出てきた七海に発見され、救護所にいる家入の元に連れて搬送される。家入の使う治癒の術・「反転術式（はんてんじゅつしき）」のおかげで一命をとりとめた。

死滅回游への参加

渋谷事変では、特急呪霊たちは全滅するも、彼らを裏で操っていた1000年前から生きる呪詛師の羂索によって呪術師側が敗北。巧みな工作の末に五条は封じられ、羂索の放った無数の呪霊によって東京は壊滅。日本は国家存亡の危機に陥る。
さらに羂索は、日本各地で“呪術師同士の殺し合い”を行わせることを目的とした死滅回游という儀式を開催。都市部に作られた広大な結界の中に一度でも参加した者は外に脱出できなくなり、生き残るために殺し合いを強いられるという凶悪な代物だった。虎杖たちはこれを終息させるために戦い、「術師を殺すことで得られるポイントを100点分消費することで、身代わりになる者を新たに参加させることを条件に、死滅回游から降りることができる」という新ルールを追加することに成功する。

この死滅回游には伏黒の姉で一般人の津美紀という少女も巻き込まれており、虎杖たちはまずは彼女から助けようと考える。そのためには新たに死滅回游に参加する者が必要となるが、伊地知はこれを快く引き受ける。

伊地知潔高の関連人物・キャラクター

五条悟（ごじょう さとる）

伊地知潔高の2個上の先輩。28歳。わからないことがあると何でもかんでもとりあえず伊地知に聞いてくる。
呪術高専東京校1年生の担任。世界に四人しかいない特級呪術師の一人であり、現代最強の呪術師と呼ばれる圧倒的強者。御三家・五条家の当主でもある。

その圧倒的な強さゆえか、性格はわがままで奔放。強さと立場を利用して、無理を通すこともしばしば。しかし古き因習に囚われる呪術界上層部を毛嫌いしており、呪術界の先行きを憂えているというまともな一面もある。そのため後進育成に熱心であり、教師をしいているのもそのため。万年人手不足の呪術業界を考えると、教師なんかをしていていい人材ではないため出張で呪術高専を不在にすることも多々ある。

呪術高専在学中の伊地知との絡みは描かれていないが、大人になってからの関係性から見るに、昔から伊地知を振り回していることが伺える。無茶振りをしたり、嫌がらせとも取れることをしたりもするが、公式小説第二弾『呪術廻戦 夜明けのいばら道』に収録されている「浅草橋哀歌（あさくさばしエレジー）」では、働きすぎの伊地知を飲みに連れ出して休ませるよう気配りを見せている。「伊地知が過労で倒れたら迷惑」ということのようだが、その様子から伊地知の能力を高く買っていることがわかる。

渋谷事変では偽夏油（にせげとう）／加茂憲倫（かものりとし）／羂索（けんじゃく）の策略にハマり、特級呪物「獄門疆（ごくもんきょう）」に封印された。

五条悟（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

五条悟（ごじょう さとる）とは、『呪術廻戦』の登場人物で、日本に四人しかいない特級呪術師の一人にして自他ともに認める「最強の呪術師」。特級呪術師の中でも別格の実力者である。
作中屈指の実力者たちをまとめて相手にしてなお圧倒するほどの恐るべき戦闘能力の持ち主で、存在そのものが呪術界のバランスを成すジョーカー的存在。特級呪霊・宿儺の宿主となってしまった主人公虎杖悠仁を、東京都立呪術高等専門学校に誘った張本人で、同校では教師を務める。呪詛師として暗躍する夏油とは、かつては親友の間柄だった。

家入硝子（いえいり しょうこ）

伊地知潔高の2個上の先輩。
呪術高専東京校に常駐している医師で、数少ない「反転術式」の使い手。「反転術式」以外の術は持っていないと公式ファンブックで公言されている。

肩を過ぎるぐらいの長さの黒い髪をしており、目の下の隈が特徴的。不健康そうではあるが、美人である。五条、夏油の同級生で、呪術高専在学中は同じクラスであった。
解剖する予定だった虎杖が両面宿儺の「反転術式」で生き返ったのを見て「ちょっと残念。」と零すなど、少々エキセントリックな面を持つが、真人に改造された人間を殺した虎杖に改造人間の死因を伝え、「君が殺したんじゃない。その辺履き違えるなよ。」と気遣う場面もあった。
伊地知の憧れの女性でもあり、公式小説第二弾『呪術廻戦 夜明けのいばら道』に収録されている「浅草橋哀歌」では、彼女から飲みに誘われて伊地知が浮かれるシーンがある。家入の存在が伊地知を癒やし、精神安定剤のような役目を果たしているとも言える。

渋谷事変で重症を負った伊地知の治療をし、その後伊地知は回復したとされている。

家入硝子（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

家入硝子（いえいりしょうこ）とは、『呪術廻戦』に登場するキャラクターである。現代最強の呪術師である五条悟（ごじょうさとる）と東京都立呪術高等専門学校での同期であり、現在は母校である高専で医療従事者として勤めている。反転術式を他人に使い傷を癒すことが出来る数少ない人物である。酒好きで酒豪。現在禁煙中だが、昔は学生のころから煙草を頻繁に吸うほどの愛煙家であった。反転術式を他者に使える者は少なく、派手なけが人はほぼ家入の元に運び込まれる。その為、常に多忙であり、目の下の隈が消えないようだ。

夜蛾正道（やが まさみち）

呪術高専東京校の学長。47歳。連載開始時は1級呪術師だったが、渋谷事変後に特級呪術師に認定される。
伊地知との直接の絡みは本編では少なかったが、伊地知は重要事項の報告などで夜蛾と顔を合わせる機会も多かった。

サングラスをかけたガタイの良い厳ついおっちゃんという見た目をしているが、実はカワイイもの好き。術式「傀儡操術（かいらいそうじゅつ）」で使用する呪骸を自ら作成するなど、器用な面もある。五条らが呪術高専在学中は担任をしており、昔から現在に至るまで五条に振り回されている。呪術高専2年生・突然変異呪骸パンダの創造主で親のような存在でもあった。
「気づきを与えるのが教育」をモットーに生徒と向き合い、全力で導く姿勢を見せる。虎杖の呪術高専入学時は面談にて呪骸と戦わせたり、自由奔放な五条にコブラツイストをかけたり、時には厳しく指導する。しかし心の優しい男であり、夏油が呪詛師に転変した際はショックを受けていた。

渋谷事変後、謂れなき罪を着せられて幽閉される。その後脱獄したが、追ってきた楽巌寺嘉伸と戦闘し敗れ死亡した。

夜蛾正道（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

夜蛾正道（やがまさみち）とは、『週刊少年ジャンプ』で芥見下々が描く人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。呪霊と呼ばれる人の負の感情が怪物となった化け物を祓う（倒す）能力を持つ呪術師と呼ばれる人間の一人。
東京都立呪術高等専門学校（以下呪術高専）の学長で、傀儡（かいらい）呪術学の第一人者。呪術高専東京校の二年生・パンダの生みの親でもある。
渋谷事変後、死罪と認定され投獄されたが脱獄。追ってきた京都校の学長・楽巌寺嘉伸との戦闘に敗れ死亡した。

七海建人（ななみ けんと）