MOTHER(マザー)のネタバレ解説・考察まとめ
『MOTHER』とはコピーライターの糸井重里がゲームデザインを手掛けた任天堂のファミリーコンピュータ用のロールプレイングゲームである。当時のRPGでは珍しい現代的な世界を舞台にした作品で、その現代的な世界観や、糸井重里が手がけるシナリオの小粋なセリフ回しなどが高い評価を得た。アメリカの田舎町、マザーズデイで暮らす少年の家である日、家具や人形がひとりでに動き出す怪奇現象が起こる。その現象が曽祖父の研究と関係があるのではないかと父に言われた少年は、怪奇現象の謎を解き明かすべく旅に出た。
『MOTHER』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
宮本茂に酷評された糸井の企画書
今作はコピーライターの糸井重里が手掛けた作品であるが、糸井氏は初め、『MOTHER』の構想をまとめた企画書をプロデューサーの宮本茂に見せた時に絶賛されるだろうと思い込んでいたという。しかし宮本氏からは手厳しい批評の声が返ってきて、糸井氏はへこんでしまったらしい。しかしそれで諦めることなく制作をつづけた結果、『MOTHER』から始まる『MOTHERシリーズ』が生まれたのであった。
RPGには珍しい「引き分け」の概念
本作の戦闘にはRPGではあまりない「引き分け」が存在する。戦闘に入って256ターン目になると、内部の何らかのカウンターがストップするためか、「勝負がつかない」というメッセージが表示され戦闘が強制終了するのだ。イベント戦やラスボス戦でも引き分けが発生し得るが、意図的に戦いを引き延ばさないとまず256ターンは経過しない。
多くの任天堂作品に影響を与えた『MOTHER』
本作は現在も続く任天堂と糸井氏の交流のきっかけとなった作品でもあり、本作に関わったスタッフがのちの任天堂の作品に与えた影響は大きい。特にゲームフリークの田尻智が『MOTHERシリーズ』に影響されて『ポケットモンスター』を生み出すことになるのは有名な話である。『ポケットモンスター』とは、「主人公がリュックを背負い帽子を被っている」「フィールドマップがシームレス」などが共通している。
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目次 - Contents
- 『MOTHER』の概要
- 『MOTHER』のあらすじ・ストーリー
- 『MOTHER』のゲームシステム
- 移動について
- パラダイス鉄道
- テレポーテーション
- パンくず
- 町の施設
- デパート
- ハンバーガーショップ
- ホテル
- 病院
- ヒーラーの家
- JACKの店
- 公衆電話
- キャッシュディスペンサー
- 戦闘
- PSI
- うたう
- 『MOTHER』の登場人物・キャラクター
- プレイヤーキャラクター
- 主人公
- ロイド
- アナ
- テディ
- サブキャラクター
- キャロル
- ミミー / ミニー
- パパ
- ミック
- ピッピ
- ローラ
- クイーンマリー
- フライングマン
- ドラゴン
- 忘れられた男
- ガリクソン家
- ジョージ
- マリア
- イヴ
- 敵キャラクター
- スターマン
- スターマンのむすこ
- ムーク
- R・7037
- R・7038
- R・7038XX
- ギーグ
- 『MOTHER』のアイテム
- 武器
- バッド
- ガン
- ペンシルロケット
- ボム
- かえんほうしゃき
- ビーム
- フライパン
- ナイフ
- スリングショット
- ブーメラン
- スプレー
- その他
- キャッシュカード
- 地下室のカギ
- そうそふの日記
- カナリアのこども
- フランクリンバッヂ
- どうぶつえんのカギ
- めのうの釣針
- テレホンカード
- 通行許可証
- 希望のオカリナ
- ロケット(ほんもの)
- 最終兵器
- ものさし
- チケットの半券
- ライブのチケット
- ぼうし
- 入れ歯
- 幽霊屋敷のカギ
- ちず
- 『MOTHER』の用語
- 地名・施設名
- マザーズデイ
- 南の墓場
- カナリア村
- シュークリーム動物園
- マジカント
- クイーンマリーの城
- クイーンマリーの泉
- フライングマンの家
- 地下大河
- サンクスギビング
- ティンクル小学校
- スイートリトル工場
- ダンカン工場
- レインディア
- ハロウィーン
- 幽霊屋敷
- スノーマン
- アドベント砂漠
- イースター
- 湿地帯
- バレンタイン
- ホーリーローリーマウンテン
- その他
- 8つのメロディー
- ブラブラ団
- 『MOTHER』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 宮本茂に酷評された糸井の企画書
- RPGには珍しい「引き分け」の概念
- 多くの任天堂作品に影響を与えた『MOTHER』