神威がくぽ(VOCALOID)の徹底解説まとめ

神威がくぽ(かむい がくぽ)とは、DTMなどのソフトウェアの開発・販売等を行っている会社「インターネット」から発売されている音声合成ソフト・デスクトップミュージック(DTM)用ボーカル音源の1種およびキャラクターである。ヤマハが開発した音声合成システム『VOCALOID(通称:ボカロ)』に対応したボーカル音源として生まれた。正式名称は『がくっぽいど』。神威がくぽはキャラクター名である。歌手のGACKT(がくと)の声をもとに制作された。インターネット社初のボカロソフトおよびキャラクターでもある。

【DISC1】
1. 正義の軍団チャンバラーのテーマ/かにみそP
2. 紫の夢/なおぽ
3. 片想イ/Loro
4. BUTTERFLY/M@SATOSHI
5. Lovers wind/V系うどん職人(ルネッサンスP)
6. アダザクラ/Kouhei(K's Sound Project)
7. N.L.S./アンノーンP
8. スピードガンナー/シンP
9. Karma/新城P
10. Stardust/ROY(作詞:神楽美咲)
11. 雷迅散桜/As'257G(作詞:水無月龍那)

【DISC2】
1. Keep Walking/shu-tP
2. Monolith World/夏空P(作詞:こゆき)
3. 祈り/hitoshi(作詞:光&himeko)
4. 殉恋歌/KTG(CueB/チーターガールP)
5. 狂乱の宴/ツアーP
6. ジョニーと偉大なる航海者/すずきP
7. 大名古屋アンダーグラウンド/konkon
8. 鉄人839号/はごろもP(作詞:gelico)
9. 太陽の絆/natsuP(SCL Project)
10. 蜘蛛の餌/otetsu
11. absolute×ZERO/maya(作詞:藤代叶)
12. 光芒 - Twilight Ray - /ミナツキトーカ(パンドリストP)(作詞:Trass_K)

歌い手などの動画のMIX師として活躍しているせろPが主宰する同人サークル「Celo Project」が企画した神威がくぽオンリーのコンピレーションアルバム。発売日は2012年3月25日である。
神威がくぽを使用した楽曲を制作したことのあるボカロP達が結集して制作された2枚組のアルバムとなっており、参加したボカロPの人数は30人を超えた。
収録曲数は計23曲。「実力派がくっぽいどPたちによる艷やかで躍動感溢れる珠玉のアルバム」として、Amazonおよび、とらのあななどの同人書店にて、委託販売という形で発売された。

『がくっぽいどV3リリース記念コンピ』

【DISC1】
1. imperfect flower
2. Escape
3. Episode.0
4. Le rouge est amour
5. 万華鏡
6. Prince Of Necrophilia
7. Eternal feel
8. stainless moon
9. コンフリクトコントラスト
10. peaceful day
11. Dogma
12. NEVER

【DISC2(DVD)】
1. 万華鏡 (使用MMD:YM式神威がくぽ)
2. ダンシング☆サムライ (「ニコニコ超パーティーLastNight ~2×0~」より)

『VOCALOID3 がくっぽいど』の発売を記念して制作されたコンピレーションアルバム。発売日は2012年10月31日である。
同年7月13日に発売されたばかりの『VOCALOID3 がくっぽいど』を用いて制作された人気神威がくぽソングを収録した他、既存の神威がくぽ(VOCALOID2版)の人気楽曲を『VOCALOID3 がくっぽいど』版で制作し直したもの、さらには『VOCALOID3 がくっぽいど』を使用した書き下ろし楽曲の収録が行なわれた。CD+DVDの2枚組DISCとなっており、DVDにはMMDモデルの制作を行うクリエイター・YMが制作した、最新モデルの神威がくぽを使用してのPVなどが収録された。
なお、リリース元である「HPQ」は神威がくぽのボイスのもとであるGACKTもCDのリリースを行っているレーベルとなっている。

神威がくぽの代表曲

ダンシング☆サムライ

ボカロP カニミソP(mathru)による神威がくぽ歌唱楽曲。公開日は2008年7月31日である。
「ダンシング☆サムライ」の曲名通り、思わず体を揺らしたくなるノリの良い、ダンス・ミュージックとなっている。落書きのような独特な味のあるイラストで制作されたMVや、その中で展開されている不思議なダンスが話題を呼び、神威がくぽを代表する人気楽曲となった。
歌ってみた等の動画も多く投稿されており、舞台俳優兼歌手として活躍するアーティスト・崎山つばさ(代表作:ミュージカル『刀剣乱舞』石切丸役)による実写MVつきカバー動画の投稿もされている。他にも手書きPVや踊ってみた動画などの様々な動画ジャンルにて、派生作品の制作が行なわれていもいる。神威がくぽを語る上で欠かせない楽曲である。

喪失モノクローム

ボカロP otetsuによる神威がくぽ歌唱楽曲。公開日は2008年7月31日である。
otetsu初の神威がくぽ楽曲でもある。otetsuの作風の特徴である「悲哀と狂気を感じさせる歌詞」が盛大に活かされた楽曲となっており、曲名に使用されている単語「喪失」を深く連想させられる歌詞が綴られている。
美しいピアノと激しくかき鳴らされたギターが特徴的なロック調の旋律もまた、本楽曲を魅力的に見せている最大の特徴となっており、ただ切ないだけの楽曲ではない、激情的な情念を感じる深い1曲に仕上がっている。
神威がくぽの人気楽曲を集めた神威がくぽオンリーコンピレーションアルバム『EXIT TUNES PRESENTS 煌百花繚乱舞踏会 feat.神威がくぽ from がくっぽいど』にも収録がされた。
なお公開当初はニコニコ動画でのみの公開となっていたが、2019年8月22日にYouTubeでも、新規イラストで制作されたMVと共に楽曲の公開が行なわれた。

流転吟遊

ボカロP ぺぺろんP(虹原ぺぺろん)による神威がくぽ歌唱楽曲。公開日は2009年8月27日である。
ぺぺろんPいわく曲名の「吟遊」は、神威がくぽのボイスのもととなった歌手・GACKTがかつて発言した「本気で遊べ!」という言葉から浮かんだものだという。
四字熟語風の曲名からも察せられるように、和調のロックソングとなっている。ぺぺろんP自身が過去に制作した和風楽曲「夢幻ノ如ク」を意識した曲調で制作された事も明かされており、ベースラインなどの細かい譜面に共通点が存在する聴く人が聴けばわかる楽曲に仕上がっている。しかし「夢幻ノ如ク」を未視聴の者でも充分に心掴まれる雅さとロックさを兼ね備えた和ロックソングに仕上がっており、コメント欄にて「かっこいい」の一言が多く飛び交う名曲である。
神威がくぽの人気楽曲を集めた神威がくぽオンリーコンピレーションアルバム『EXIT TUNES PRESENTS 煌千紫万紅大雅宴 feat.神威がくぽ from がくっぽいど』にも収録がされた。

神威がくぽのミュージックビデオ(MV/PV)

ggrks

ボカロP あー民Pによる神威がくぽ&巡音ルカのデュエットソング。公開日は2009年9月1日である。
曲名の「ggrks」はネットスラングに当てはまる用語であり、読み方は「ググレカス」。意味は「(人に質問する前に)それくらいGoogleで検索しろカス野郎」である。要するに知りたい事があるなら、まずは自分の力で調べろ、という意味である。
KYな性格の(空気の読めない)神威がくぽが、ツンデレな巡音ルカに様々な問いかけを投げかけ、その度に「ggrks」と蔑まれる楽曲となっている。一見すると一種のネタ曲に思えなくもない内容だが、その実はツンデレ故に素直になれない巡音ルカが、自分に迫ってくる神威がくぽに対して冷たい態度しか取れない事に葛藤している心情を歌った可愛いラブソングである。MVも楽曲の展開に合わせた、神威がくぽと巡音ルカのコメディチックなラブストーリーが展開されている。
なお、歌詞の中には英語の歌詞も存在しているが、制作者のあー民Pいわく「Googleではなく、exciteの翻訳を頼りにしている」とのこと。
ボカロの人気楽曲を集めた『EXIT TUNESボカロ』コンピシリーズにも収録が行なわれている。

ヴェノマノア公の狂気

ボカロP 悪ノPによる神威がくぽ歌唱楽曲。公開日は2010年7月26日である。
本作は悪ノPが作りあげた楽曲シリーズ『七つの大罪』シリーズの1曲として制作された1曲である。『七つの大罪』シリーズは、ローマ・カトリック教会における用語である「七つの大罪」をモチーフに制作された楽曲を集めたシリーズとなっており、本楽曲のテーマはこの「七つの大罪」の1つ、「色欲」となっている。『ベルゼニア帝国』と呼ばれる架空の帝国内の地方で起こる謎の女性失踪事件について歌っている。
神威がくぽの歌唱楽曲ではあるがコーラスとして、初音ミク、巡音ルカ、MEIKO、KAITO、GUMIが参加している。
MVの制作を担当したのは、ボカロ関連の動画やPVの制作をする事が多い、動画師・鈴ノ助。神威がくぽのオンリーコーポレーションアルバムである『EXIT TUNES PRESENTS 煌千紫万紅大雅宴 feat.神威がくぽ from がくっぽいど』のジャケットも担当したイラストレーターでもある。楽曲の歌詞にあわせたイラストを展開する物語風MVとなっており、楽曲の世界観にさらに深みが生まれる内容となっている。登場するキャラクターは、全てメインボーカルの神威がくぽやコーラスのボカロ達をモチーフに制作されていると思われる。
公開から2年後の2012年12月20日には、本楽曲を原作とした小説『悪ノ大罪 ヴェノマニア公の狂気』の発売が行なわれた。

迷走ラプソディ

1215chika
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