レディ・イン・ザ・ウォーター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『レディ・イン・ザ・ウォーター』とは2006年に公開されたファンタジームービー。『シックス・センス』(1999)など衝撃的な結末の映画が大ヒットしたM・ナイト・シャラマンが監督を務めた。殻に閉じこもった人生を送っていたある中年男が、海の精に出会う。中年男は周囲の人々と協力して、海の精を助け、世界を救うために大奮闘する。天敵の恐ろしい魔物も登場し、危険と困難を伴うミッションを通して、中年男は失っていた自信を取り戻し、人生を見つめ直す。現代に蘇ったおとぎ話が、大きな感動を与えてくれる作品だ。
デュリー氏役を演じたジェフリー・ライトは海外ドラマ『ウエストワールド』にて主要キャストの1人を務めた役者である。
『ウエストワールド』とは2016年から放映されているSFドラマシリーズ。
近未来が舞台のこの映画は、体験型テーマパーク「ウエストワールド」において、人間に操られ虐げられてきたAIロボットが反逆を起こすというストーリーだ。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)の監督など、数々の映画やドラマをヒットさせたJ・J・エイブラムスが製作総指揮を務めた。
練られた脚本と緻密なCG映像が話題を呼び、エミー賞で音響効果賞、特殊効果賞など5部門に輝いた作品だ。
自信家ハリーの最期
物語の登場人物の特徴について自信満々に語ったハリーだが、今作の現代版おとぎ話の中では全くもって見当違いであった。
自信過剰で嫌味なハリーは、歓迎パーティーの主役であるにも関わらず誰にも相手にされない。
そこで酔っぱらってフラフラと歩き回っていた彼は、偶然スクラントに遭遇してしまう。
ハリーは恐怖を感じながらも、もしこれがホラー映画ならば自分のようなキャラクターは助かるはず、とまたもや自信満々に予想する。
しかし、この予想はまたもや見事に外れ、スクラントの餌食となってしまう。
スクラントの恐ろしさが表現されたシーンであるが、ハリーのコケティッシュな様子が笑いを誘う場面でもある。
ゴールデンラズベリー賞にノミネート
この作品は第27回ゴールデンラズベリー賞の最低作品賞他全4部門にノミネートされた。
ゴールデンラズベリー賞とは、アカデミー賞授賞式の前夜にその年で最低と評価された映画を表彰する授賞式。
ユーモアを愛するアメリカらしい賞の1つで、年によっては心底つまらない作品を選ぶ場合もあるが、一方で熱狂的なファンにしか支持されない異色作に与えられることがある。
つまりこの賞を受賞すること自体が話題作という側面があり、栄誉ある賞としても捉えられている。
今作は最低作品賞受賞は逃したものの、最低監督賞・助演男優賞(シャマラン本人)の2部門受賞という結果となった。
『レディ・イン・ザ・ウォーター』の主題歌・挿入歌
ED(エンディング):ア・ウィスパー・イン・ザ・ノイズ 「時代は変わる」
『時代は変わる』(原題:『The Times They Are a-Changin』)は、1964年にリリースされたボブ・ディランの曲。
ロックの殿堂「ロックン・ロールの歴史500曲(500 Songs that Shaped Rock and Roll)」の1曲にも選出されている大ヒットナンバーだ。
この名曲をウェスト・ソードソンを中心とした音楽プロジェクト「ア・ウィスパー・イン・ザ・ノイズ」がカバーした。
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目次 - Contents
- 『レディ・イン・ザ・ウォーター』の概要
- 『レディ・イン・ザ・ウォーター』のあらすじ・ストーリー
- コーブ・アパートの人々
- 海の精との出会い
- 「選ばれし器」探し
- ナーフを助ける人々
- 旅立ちのパーティー
- クリーヴランドの使命
- グレート・イートロンの来訪
- 『レディ・イン・ザ・ウォーター』の登場人物・キャラクター
- クリーヴランド・ヒープ(演:ポール・ジアマッティ)
- ストーリー(演:ブライス・ダラス・ハワード)
- ヴィック・ラン(演:M・ナイト・シャマラン)
- アナ・ラン(演:サリタ・チョウドリー)
- ヤン・スーン・チョイ(演:シンディ・チャン)
- チョイ夫人(演:ジューン・キョーコ・ルー)
- デュリー氏(演:ジェフリー・ライト)
- ジョーイ・デュリー(演:ノア・グレイ=ケイビー)
- ハリー・ファーバー(演:ボブ・バラバン)
- レジー(演:フレディ・ロドリゲス)
- リーズ氏(演:ビル・アーウィン)
- ベル夫人(演:メアリー・ベス・ハート)
- バブチック氏(演:ジャレッド・ハリス)
- ナレーター(演:デヴィッド・オグデン・スティアーズ)
- 『レディ・イン・ザ・ウォーター』の用語
- マダム・ナーフ
- おとぎ話
- ブルーワールド
- スクラント
- タートゥテック
- グレート・イートロン
- 選ばれし器
- 料理本
- 『レディ・イン・ザ・ウォーター』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ストーリー「あなたの心は美しい。あなたの心は大きい」
- シャワー室でのやり取り
- ハリー「なぜ映画の登場人物は傘をささない?」
- リーズ氏「人は救われる価値があるかな?」
- 『レディ・イン・ザ・ウォーター』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- デュリー氏役は海外ドラマ『ウエストワールド』の俳優
- 自信家ハリーの最期
- ゴールデンラズベリー賞にノミネート
- 『レディ・イン・ザ・ウォーター』の主題歌・挿入歌
- ED(エンディング):ア・ウィスパー・イン・ザ・ノイズ 「時代は変わる」