オールド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『オールド』(原題: Old)とは、2021年アメリカのスリラー映画。監督・製作・脚本は『シックス・センス』、『サイン』など数々の話題作を生み出したM・ナイト・シャマラン。南国のビーチにバカンスに来た家族。案内されたプライベートビーチで、漂流してきた死体を発見した時から事態は一変。次第にビーチにいる人の体にも異変が現れ始め、どんどんと老化していく。時間の概念を覆す不思議なビーチに囚われた人々は、様々な恐怖に襲われる。主演はガエル・ガルシア・ベルナルとヴィッキー・クリープス。

『オールド』の概要

『オールド』(原題:Old)とは、『シックス・センス』(1999年)や『サイン』(2002年)の監督M・ナイト・シャマランが、監督・製作・脚本と務めた映画。『オールド』では、監督・製作・脚本を務めた。M・ナイト・シャマラン監督は、ラストの急展開で観客をひきつける映画に定評があり、ファンも多い。また、自身の映画作品に脇役で出演することもよく知られており、『オールド』でもリゾート地への送迎バスの運転手として出演している。

カリブ海のリゾートにやってきたカッパ家は、特別にプライベートビーチに招待される。一緒に招待された複数の家族らと共に、プライベートビーチに向かうとそこは楽園のような場所だった。しばらくの間、それぞれがプライベートビーチを楽しんでいたが、女性の死体が流れ着いたことで一気に不穏な雰囲気に包まれる。女性の死が事故か事件によるものか分からないまま、一同はホテルに戻ろうとするが、なぜかビーチから出られない。出ようとすると、吐き気がしたり、失神したりしてしまうのだ。動揺する中で、子どもたちがわずかな時間で背が伸び、成長していることに気付き、一同は、ますますパニックに陥る。さらに大人たちも老化の兆しが現れ、時間の経過がおかしいことがわかり、絶望する。時間が経過すると大人たちは老人となり、死を迎えていく。カッパ家の姉弟、マドックス・カッパとトレント・カッパは、ビーチから抜け出す唯一の方法をみつけ、無事、脱出することに成功した。不可解なビーチの背後には、新薬を開発する製薬会社が潜んでいた。ビーチは治験の実験現場だったのだ。

主演は、『チェ・ゲバラ&カストロ』(2002年)のガエル・ガルシア・ベルナルや、『ファントム・スレッド』(2017年)でアカデミー賞を受賞したヴィッキー・クリープス。エディングの挿入歌は、M・ナイト・シャマランの娘が歌っている。

『オールド』のあらすじ・ストーリー

リゾートホテルを訪れた一家

カッパ家の父ガイと母プリスカ、そして11歳の姉マドックスと6歳の弟トレントの4人は、アナミカのリゾート地にあるホテルへ送迎バスで向かっていた。到着したホテルでは、スタッフが笑顔で出迎えてくれた。それぞれの好みにあわせたウェルカムドリンクをふるまわれフロアに案内される。マドックスとトレントが、ロビーのドリンクサービスコーナーをみていると、ホテルのオーナーの甥っこであるイブリドという少年に会い挨拶を交わす。

ホテルの部屋にむかうと早速、はしゃぎだすマドックスとトレント。ガイは保険数理士でホテルの備品などを見て、リゾートホテルがウォーレン製薬の系列会社の運営であることに気付く。マドックスとトレントが水着に着替えてプールに行こうとするとガイが、「ビーチは子どもは使用禁止。大人の週間だ。」と言ってからかった。じゃれ合うガイと子どもたちをプリスカは、優しく見守っていた。トレントはイドリブと一緒にビーチで遊びながら走り回っては、リゾートに来ている大人たちに名前と職業を質問している。一方、ホテルの部屋ではガイとプリスカが、夫婦喧嘩をしていた。2人はこの旅行を最後の思い出にして、帰ったら離婚をするつもりだ。妻のプリスカは博物館で働いているが、原因不明の病気にかかっていた。離婚の原因は病気ではないとガイに話すプリスカに、ガイは離婚を考えなおさないかと持ち掛けていた。口論をする夫婦の声をドア越しにマドックスとトレントはベッドの上で聞いていた。口論がおさまった後、トレントはベッドでイドリブからもらった暗号で書かれた手紙を解読しはじめる。解読表と照らし合わせながら手紙を読むと、「アイス早食い大会」と書いてありトレントは微笑んだ。

流れ着いた女性の死体

翌日、誰もいないプライベートビーチでは、若い女性が水着を脱いで裸で海に入っていった。その頃、ホテルでカッパたち家族が朝食をとっていると、オーナーが「今日のご予定は?」と声をかけてきた。「プライベートビーチがありますよ」と勧められるカッパたち。素敵な家族を特別に招待すると言われて、思い出になるとカッパたちは行くことにした。その様子をオーナーの甥っこのイブリドが、遠くから見ている。

なごやかな朝食の場で、ホテルの客であるパトリシアが突然、てんかんの発作を起こして転倒する。床に倒れ痙攣する様子に、朝食の場は静まり返る。すると医者のチャールズがパトリシアに駆け寄り診察をし始めた。パトリシアの夫で看護師のジャリンは慌てて薬を持ってくる。パトリシアの発作はすぐにおさまった。

朝食を終え、カッパたち家族がプライベートビーチに向かうバスに乗り込むと、医者のチャールズの家族もいる。チャールズは妻クリスタルと娘のカーラ、祖母アグネスを連れている。アグネスの腕にはグスタフと名付けられた小型犬が抱かれていた。バスは自然保護区のプライベートビーチへと向かう。バスの運転手は、大量の食糧をカッパたちに渡した。「迎えは5時です」とだけ言うと、ビーチへの行き方を伝えて足早に去って行った。教えられた通りに狭い道を進んで行くと、楽園のような美しいプライベートビーチに出た。すでにビーチには男性がひとりいる。男性を見た姉のマドックスは、「ミッドサイズ・セダンだ」と興奮。彼は有名なラッパーだった。マドックスとトレント、そしてカーラは3人で遊んでいたが、お腹が空いたと、両親の元に戻って来る。お弁当が置いてあった場所には、なぜかホテルの錆びたナイフがたくさん落ちていた。

食事を終え、トレントが浅瀬で海につかりながらひとりで遊んでいると背中に何かが触った。トレントが振り返って見ると、それは女性の死体だった。パニックに陥ったトレントは悲鳴をあげる。トレントの悲鳴を聞きつけた大人たちは、大慌てでトレントの元に駆け付けた。ミッドサイズ・セダンは、鼻血を出しながら死体を見て愕然としている。死体は、今朝、水着を脱いで素肌で海にはいっていった女性だった。プリスカは子どもたちを死体から遠ざけた。若い女性の死体は、ミッドサイズ・セダンの知り合いだ。ミッドサイズ・セダンは彼女はひとりで泳ぎに行って戻ってこなかったとみんなに説明すると、なにも話したくないと黙り込んだ。そんな時、ビーチで日光浴をしていたアグネスが胸の違和感を訴えはじめた。トレントは履いている水着がきついと母プリスカに言いに来るが、今まで着ていた水着が急にきつくなっていることにプリスカは首をかしげた。異変が起きたことで大人たちは警察を呼ぼうとしたが、携帯の電波が届いていないため通報ができない。連絡をしてくれれば迎えに来ると言っていたバスの運転手を呼ぶこともできなかった。

子どもたちに現れた異常

打つ手がないところに朝、ホテルでてんかんを起こしていたパトリシアと、夫のジャリンら夫婦が楽しそうにやって来た。死体があることをみんなで説明していると、クリスタルがチャールズにアグネスの様子がおかしいと助けを求めに走って来る。具合が悪いと訴えるアグネスに対し、それは死体を見たストレスのせいだとチャールズは診断した。

異常な状況に電話をかけにバスを降りた場所に戻ろうとジャリンが洞窟に入っていく。しかし、すぐに頭を抱えて引き返してくると気絶してしまう。するとそこにプリスカが、息子のトレントが何か変だと不安げに声をかけてきた。チャールズは、それどころではないと言うがプリスカは引き下がらない。マドックスら子どもたちは、お互いを見ながらなにかが変だと言い合っているところだった。その間も子どもたちは空腹だと食事をし続けていた。トレントはマドックスとプリスカに島の向こうに見える山の上で何かが光っていると言って、山を見上げていたがなにかわからなかった。

クリスタルが大声でアグネスが息をしていないと叫んだ。アグネスにチャールズが心臓マッサージを施すが、助からなかった。ビーチの片隅ではジャリンとパトリシアが子供に年齢を聞いていた。トレントは6歳、マドックスは11歳と返事をするが、ジャリンたちは驚きを隠せない。そこにプリスカが子どもたちを探しに来る。目の前にいるのにも関わらず、自分たちを探す母を見た二人は、からかわれていると思う。しかしプリスカには、トレントは11歳くらいに、マドックスは16歳くらいに成長しているように見えていたのだ。プリスカは声も出ないほど驚き、ガイも言葉を失くした。自分たちを見て不思議がる両親に、マドックスは不安を隠せなかった。

妊娠したカーラ

ミッドサイズ・セダンが洞窟へ走って行くのを見たチャールズは、やはりミッドサイズ・セダンが女性を殺したから逃げたのではないかと後を追う。しかし、2人とも洞窟へ入ると介護士のジャリンと同じで気絶してしまう。3人が同じ症状で倒れたので、ビーチを出る方法を探そうと大人たちは、2人1組で別れてビーチを出ようとするが駄目だった。島から少しでも離れると気絶してしまう。そんな中、プリスカだけが、子どもたちの変化を心配し、子どもたちをチャールズに診てもらおうと夫のガイを説得する。

不安で耐えきれなくなったチャールズは、持っていたナイフでいきなりミッドサイズ・セダンに切りかかった。ミッドサイズ・セダンの頬が切れ、ビーチは騒然とする。チャールズはすぐ謝るがミッドサイズ・セダンの頬の傷は、すぐ治ってしまった。頬をケガが消えたことでさらにチャールズはミッドサイズ・セダンを疑い始める。しかし。ミッドサイズ・セダンは、死んでいた女性のことを自分も病気がきっかけで知り合っただけだと説明をし始めた。死んだ女性は多発性硬化症で、けして自分は手を出していないと必死だ。心理士のパトリシアが、自分たちはビーチから出られないことからくる集団精神病ではないかとみんなに言った。プリスカに頼まれてチャールズが子供たちを診ると、皆成長していると診断された。その間も子どもたちは空腹を訴えている。自分たちが年を取っていると聞かされ動揺するマドックス。原因がわからないまま、次はアグネスが連れてきた犬が死んでいるのが発見される。犬の死因も不明だ。

全員が集まり、波が高い海を見ながらジャリンは泳いでビーチを出るのは不可能だと海を指さした。ミッドサイズ・セダンはマドックスに自分の本名はブレンドンだと打ち明け、血液が固まりにくい病気であることを告白する。お互いが安心できる存在であることを確認しようと、パトリシアが全員を集めて心のうちを話そうと呼び掛けた。パトリシアがチャールズのストレス解消のために来たと、みんなに説明する。プリスカは良性腫瘍があることを告白。ジャリンがプリスカが直径3センチくらいだという腹部にある膨らみをみせてもらうが、ゴルフボールくらいの大きさになっている。驚いているうちにプリスカが倒れてしまう。腫瘍が大きすぎるため、生死にかかわると判断したガイは、チャールズに腫瘍の摘出を頼み込む。手術を頼まれ緊張のあまり意味不明なことをしゃべりだすチャールズ。摘出手術が始まりまるがチャールズがナイフでプリスカのお腹を切ると、すぐに傷口がくっついてしまう。大人たちはみんな驚きながら、開腹した傷が閉じないように切ったお腹の皮膚に指を入れて腫瘍を取り出した。すでに腫瘍はメロンくらいの大きさにまでなっていた。開腹したばかりだというのに傷口はすぐに治り、プリスカはすぐに目を覚ました。

不可解な状況にジャリンは不安を隠せない。ミッドサイズ・セダンは女性の死体のところへ行き、死体にかぶせてあったシートをめくると死んでまだそんなに時間が経過していないのに、白骨化していた。博物館勤務のプリスカは普通は7年前後で白骨化するはずだと話す。みんなが、時間の流れがおかしいことに気が付き始めた。子どもたちの成長が速いことや、手術痕がすぐふさがること、水死体が白骨化したことなどからこのビーチでは時間の流れが速いと結論がでた。大人たちにシワが増えたことも、子どもたちが空腹を訴え続けることもこれで説明がついた。死体が白骨化したペースを逆算し通常の1年が、このビーチでは30分ほどだと判断された。つまり1日で約50年、歳を取ることになる。

トレントとカーラは不安げにテントの中で並んで横になっていたが、間もなくして大人たちが戻ってくると、カーラのお腹が膨れている。太っただけだとカーラはクリスタに反論しているものの妊娠5か月だろうと診断されてしまう。もし受精したとしてもまだ20分ほどしかたっていない。それなのに、カーラは陣痛を訴え、出産してしまう。トレントはカーラと結婚をすると騒ぎたてるが赤ん坊は生まれたものの、すぐに死んでしまった。異常な事態に精神的に追い込まれたチャールズは、ビーチでナイフを砂に何度も刺してみんなに八つ当たりをし始めた。間もなくして、パトリシアが悲鳴をあげると、チャールズがミッドサイズ・セダンに馬乗りになりナイフを振り下ろしているところだった。息絶えたミッドサイズ・セダンを残し、洞窟の方へと去っていくチャールズ。全員が驚きと動揺で、パニック状態になっていた。

ガイとプリスカの死

向かいの山から、彼らの様子を誰かが観察しているが誰もそれには気づかない。クリスタルは低カルシウム血症がビーチに来てからますますひどくなっていた。水泳選手だった経験があるというジャリンは泳いで助けを呼びに行くと言い、ひとりで海を泳いでいった。残った人々は岩を登れないだろうかと崖をみあげるが、それは最後の手段だと断念する。

マドックスがプリスカに、なぜ離婚しようとしたのか聞きくとプリスカは、夫とは別に男性がいたことを認めた。ガイがそのことを知らないことを聞くと、ショックを受けてマドックスは海に入って行った。そこへ先程、泳いで出て行ったジャリンの死体が流れてきてマドックスにぶつかった。ガイとトレントが死体を海からあげると、パトリシアは泣き崩れる。海からの脱出も無理だと、全員が悟った瞬間だった。

トレントとカーラはふたりで死んでしまった赤ちゃんを砂浜に埋める。カーラは、脱出するべく崖を登り始める。必死でみんなが下から止めるがカーラは意地になって崖を登っていく。しかし、途中で気絶し、落下したカーラは転落死してしまう。
パトリシアも動揺し、てんかん発作を起こすが誰も助けることが出来ず、彼女は死んでしまう。同じ頃、ガイは視界がぼやけてきていることを自覚。どうやら老眼のようだ。また、プリスカは左耳が聞こえなくなっていた。娘を亡くしたものの、クリスタルはカーラを探してうろうろしている。ガイは妻のプリスカに、浮気のことはメールを見て知っていたと話し、ふたりは和解する。

マドックスとトレントは、ふたりで島を探索し、錆びたナイフの他に、手帳を見つけた。その手帳にはこの島の状況について書かれていた。この島は、地磁気の関係で特殊な鉱物が堆積したため、急速に細胞が老化するらしい。向かい側の山でこちらを観察している人がいることをトレントがまた指摘する。自分たちが観察されているのではとトレントは考えていた。医師のチャールズがガイとプリスカにむかってナイフを持って襲い掛かってきた。切りつけられるガイをプリスカがかばう。切られてもすぐに傷は塞がるため、痛みはあるが死ぬことはなかった。プリスカが子どもたちに洞窟に隠れるよう指示をする。そこでマドックスとトレントは、奇妙な声を聞いた。マッチをともして明かるくしようとするとクリスタが大声でやめてと叫んだ。クリスタルは低カルシウム血症が進行し、骨に影響がでて変形してしまい2人の前で、苦しみながら死んでしまう。一方、プリスカは襲い掛かって来たチャールズを倒すために、錆びたナイフで切りつけた。錆びが傷口に入り血液にまわったチャールズは倒れて死んでしまった。その夜、老化が進んだガイとプリスカがビーチで寄り添いながら明け方に老衰で死んでしまうと、ビーチにはマドックスとトレントだけが残された。

ビーチからの脱出

マドックスとトレントの姉弟はもう中年になっていた。2人で砂の城を作っていると、トレントはふとホテルで友達になったイドリブから受け取った手紙をまだ解読していなかったことを思い出した。手紙を解読すると、そこには「伯父さんはサンゴが好きじゃない」と書かれていた。それを読んで2人は、サンゴがこのビーチの特殊な金属を防ぐ管のようになっていて、脱出できるのではないかと考えつく。2人は最後の望みをかけて、海へと向かう。サンゴのトンネルを目指し泳ぎ始めるが、途中でマドックスの服がサンゴにひっかかってしまい、息が続かなくなる。海から上がってこない2人の様子を山の上からバスの運転手が双眼鏡から見ていた。運転手は、無線を使ってどこかに連絡をすると、治験の最終参加者死亡により観察終了と無線の相手に告げてバスに戻っていった。

実は、ホテルの裏は研究施設になっており、様々な研究が行われていた。ホテルのオーナーが治験者に対して黙祷を捧げる。研究員のシドニーが新薬の治験には失敗がつきものだが、今回はてんかんの症状に効果を見出すことができたと報告をすると研究者の間から拍手が起こる。ウォーレン製薬はこのリゾートホテルのバカンスに来た持病がある人に新薬を黙って飲ませ、違法に治験を行なっていたのだ。特殊なビーチで治験を行うことで長い時間がかかる治験時間を短縮していた。次は夫が若年性パーキンソン病を患っているニルス夫妻がホテルに到着したと連絡が入る。ウェルカムドリンクを持ってニルスに近寄ろうとするホテルのスタッフ。そこにトレントが止めにはいってきた。溺死したと思われていたマドックスとトレントは無事に泳ぎ着いていてた。トレントはビーチで見つけたノートを警官に渡すと、そこにはかねてから行方不明となっていた客の名前が記載されていた。とうとうウォーレン製薬会社の悪事が世間の知るところとなり、関係者はみんな逮捕された。マドックスとトレントは、迎えのヘリコプターに乗り込みビーチを後にしたのだった。

『オールド』の登場人物・キャラクター

カッパ家

ガイ・カッパ(演:ガエル・ガルシア・ベルナル)

日本語吹き替え:小松史法
プリスカの夫で、マドックスとトレントの父。保険会社のリスクプロファイル等を作っている保険数理士(アクチュアリー)。妻との関係を改善するべく、リゾートを訪れている。ビーチでは病が進行して倒れた妻を支えたり、急激な成長にとまどう子どもたちを抱きしめたりする優しい男性。

プリスカ・カッパ(演:ヴィッキー・クリープス)

日本語吹き替え:斉藤梨絵
ガイの妻で、マドックスとトレントの母。博物館の学芸員として働いている。ビーチでの子どもたちの変化にいち早く気づいた。子どもを大切にしている母親。不倫をしており、夫のガイと離婚したいと考えている。腹部に腫瘍がある。

トレント・カッパ(演:ノーラン・リヴァー/ルカ・ファウスティーノ・ロドリゲス/イーモン・エリオット)

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