グリンゴ/最強の悪運男(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『グリンゴ/最強の悪運男』とは、2020年2月に日本で公開されたブラックコメディ。友人のリチャードとその愛人エレーンが共同経営する製薬会社でコツコツと真面目に働いてきたハロルド。彼にまさかの解雇の危機が迫り、愛する妻からは離婚を切り出されるという人生最悪の窮地に立たされる。「正直者はバカをみる」を地でいってきた彼が、一発逆転を狙って身代金500万ドルという偽装誘拐を企てたことで、メキシコの麻薬カルテルを巻き込んでの大騒動に発展する痛快娯楽大作。

メキシコシティ国際空港に到着したハロルドは、1階で待ってくれていたメキシコ工場の運転手のエンジェルに「バーベキュー」の差し入れをする。ハロルドの他者に対する思いやりが感じられるシーン。

ハロルドがエンジェルに2回目の差し入れ

リチャード、エレーンと3人でのレストランで食事をしているハロルドが、ロビーで待機するエンジェルにまたも差し入れをするシーン。

『グリンゴ/最強の悪運男』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ハロルドはナイジェリア移民と設定が変更された。

脚本ではハロルドはシカゴ出身の男だったが、デヴィッドの両親がナイジェリア移民で、作品にリアリティが出せるからというデヴィッドの提案で、ナイジェリア移民に変更された。彼がアクセントを使い演じて見せてくれたのがデヴィッドをハロルド役に採用した理由だった。

ベラクルスのカーニバルは街中で盛り上がるお祭りである。

カリブ海沿いのベラクルスは、メキシコ湾に面する同国最大級の貿易港。ミッチとハロルドが参加するベラクルスのカーニバルは、ラテンアメリカ全体で2番目に重要なカーニバルとして有名である。2月の初旬に開催され、たくさんのフロートが行き交い、人々がダンスをしながら街を覆いつくす盛大なお祭り。

オオカバマダラ蝶・世界遺産保存地域でのツアーを楽しもう。

マイルズとサニ―が観光していた世界遺産オオカバマダラ生物保存地域は、ツアーで参加できるようだ。蝶たちが北アメリカ大陸に移動するちょっと前の、毎年2月から3月にかけての繁殖時期にたくさんのオオカバマダラが見られるとのこと。オオカバマダラ蝶の飛翔距離は最長で5,000kmもあり、移動しながら他のグループと合流し、メキシコで産卵後は自分が生まれたところに戻る習性があるそうだ。

サンチェスがブラックパンサーのボスのヴィリェガスの屋敷に入る時に、サンチェスの義理の兄から「靴は脱いでいけ」と指示されたことは伏線だった。

メキシコでは通常室内でも靴を履いて過ごす習慣がある。しかしサンチェスの義理の兄であるディエゴはヴィリェガスの屋敷に上がる際に「靴は脱いでいけ」という指示を出した。これは後にサンチェスがヴィリェガスに足の指を切られるという予測があったからだろうか。

『グリンゴ/最強の悪運男』の監督と俳優が共演をした映画『ホセのトーキョー夢物語』

本作での出演がきっかけで実現したと思われる作品がある。
「東京」をテーマにした「Tokyo Cine-magic」で上映されたショートフィルムの2019年度作品『ホセのトーキョー夢物語』で、今作の監督であるナッシュ・エドガートンと共演している。
SNSのインフルエンサーのアレックス(ナッシュ・エドガートン)の番組のアシスタントのホセ(ディエゴ・カターニョ)が仕事を通して初めての日本でさまざまな文化を体験する。
ロケ地として、豊洲市場・秋葉原・表賛同・浅草・新宿・原宿・隅田川・銭湯・神社など。
ディエゴの新しい魅力を堪能できる作品となっている。

『グリンゴ/最強の悪運男』の主題歌・挿入歌

音楽/クリストフ・ベック
1972年カナダ出身の映画音楽家で、有名な作品としては、2013年『アナと雪の女王』、2019年『アナと雪の女王2』、2012年『ピッチ・パーフェクト』、2014『オール・ユー・ニード・イズ・キル』などヒット作多数。
本作では彼が音楽全般を担当。

挿入歌:ウィル・スミス『GETTIN'JIGGY WIT IT 』

挿入歌:West. ft. Daniel Caesar『River Tiber』

judenz7
judenz7
@judenz7

Related Articles関連記事

レ・ミゼラブル(レミゼ)のネタバレ解説・考察まとめ

レ・ミゼラブル(レミゼ)のネタバレ解説・考察まとめ

2012年に公開されたミュージカル映画。主役のジャンバルジャンが牢獄から仮釈放されるシーンから始まる。ジャンバルジャンを追いかけるジャベール警部、ジャンバルジャンに自分の子供を託すファンティーヌなどの登場人物たちにより彼の人生は激動の時代を駆け抜けることとなる。そしてフランス革命が起き、それぞれの人生が変わるのであった。一人の男の一生を描いた超大作である。

Read Article

マンマ・ミーア!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

マンマ・ミーア!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『マンマ・ミーア!』とは、2008年にイギリス、ドイツ、アメリカが共同製作したロマンティック・コメディ・ミュージカル映画。 エーゲ海に浮かぶギリシャの小島を舞台に、シングルマザーの母ドナに育てられたソフィが自身の結婚式でヴァージン・ロードを一緒に歩いてもらうために本物の父親を探し出す物語。 今作は世界的に有名なスウェーデン出身のポップ音楽グループABBAのヒット曲で構成されており、見てるだけで思わず歌い出してしまうハッピーミュージカル映画である。

Read Article

【ベラ・ソーン】見てるだけでドキドキ!海外のカワイイ系な美女画像まとめ【アマンダ・サイフリッド】

【ベラ・ソーン】見てるだけでドキドキ!海外のカワイイ系な美女画像まとめ【アマンダ・サイフリッド】

一般的に海外の女性といえば「美人」といわれることが多いかと思いますが、中にはどちらかというと「カワイイ」系に当てはまる方もいらっしゃいます。え?違い?なんとなくですが、「美人」はクールなイメージ、「カワイイ」はお姫様みたいな感じ、といったところでしょうか。この記事では、その中の「カワイイ」系の海外美女の画像についてまとめました。本当にもう見ているだけで癒されますね!

Read Article

【レ・ミゼラブル】ヘレナ・ボナム=カーターの七変化まとめ!ジョニー・デップに負けてない!【ハリー・ポッターシリーズ】

【レ・ミゼラブル】ヘレナ・ボナム=カーターの七変化まとめ!ジョニー・デップに負けてない!【ハリー・ポッターシリーズ】

ヘレナ・ボナム=カーターといえば、『レ・ミゼラブル』のテナルディエ夫人役や『ハリー・ポッター』シリーズのベラトリックス・レストレンジ役が有名ですよね。なんとなく想像される通り、どこかぶっ飛んでいる役が多いのが彼女の特徴です。他にどんなのを演じているか、この記事でまとめました。ジョニー・デップも良い意味で変な役が多いけど、ヘレナだってそれに負けてないですよ!

Read Article

CMにサッカーの試合に使われまくる名曲「民衆の歌」の動画まとめ

CMにサッカーの試合に使われまくる名曲「民衆の歌」の動画まとめ

「民衆の歌」はヴィクトル・ユーゴー原作のミュージカル『レ・ミゼラブル』の劇中歌として作られた曲で、ミュージカル映画でもエンディングテーマとして使われ、世界中に感動をもたらした。「民衆の歌」は『レ・ミゼラブル』に留まらず、テレビCMやフィギュアスケートの曲、サッカーの試合など様々な場所で使われている。

Read Article

目次 - Contents