グリンゴ/最強の悪運男(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『グリンゴ/最強の悪運男』とは、2020年2月に日本で公開されたブラックコメディ。友人のリチャードとその愛人エレーンが共同経営する製薬会社でコツコツと真面目に働いてきたハロルド。彼にまさかの解雇の危機が迫り、愛する妻からは離婚を切り出されるという人生最悪の窮地に立たされる。「正直者はバカをみる」を地でいってきた彼が、一発逆転を狙って身代金500万ドルという偽装誘拐を企てたことで、メキシコの麻薬カルテルを巻き込んでの大騒動に発展する痛快娯楽大作。
サニー(演:アマンダ・サイフリッド)
マイルズが勤めているギター店の店員。心優しく、人のいい面を見ようとする素直な性格。メキシコで出会ったハロルドの唯一の理解者となる。観光目的で恋人のマイルズに誘われてメキシコに来たが、マイルズに振り回されてしまう。車の事故で大けがを負ったハロルドを介護することで彼の不安を和らげてくれる天使のような女性。
アマンダ・サイフリッド
1985年アメリカ出身。早くからモデルの仕事を始め、テレビドラマから映画女優への道を進む。2008年の主演作『マンマ・ミーア!』で大ブレイクを果たす。主な出演作は、2004年『ミーン・ガールズ』、2010年『ジュリエットからの手紙』、レオナルド・ディカプリオ製作2011年『赤ずきん』、2012年アメリカ・イギリス合作ミュージカル『レ・ミゼラブル』、2013年『グリフィン家のウェディングノート』、2013年『ラブレース』、2015年『クーパー家の晩餐会』、製作総指揮も務めた2017年『あなたの旅立ち、綴ります』、2020年『マンク』など。
エンジェル・ヴァルヴェルデ(演:ユル・ヴァスケス)
プロメチウム製薬会社のメキシコ工場の運転手。麻薬カルテルのボスであるヴィリェガスの部下という側面も持っているが、実はヴィクター・クルーズという麻薬局の捜査官である。
ユル・ヴァスケス
1965年キューバ出身。主な出演作は、ジュリア・ロバーツ・リチャード・ギア主演作1999年『プリティ・ブライド』、2000年『トラフィック』、2003年『バッドボーイズ2バッド』、2005年『宇宙戦争』、2007年『アメリカン・ギャングスター』、2008年『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳 別れの手紙』、2013年『キャプテン・フィリップス』、2014年『靴職人と魔法のミシン』、2017年『30年後の同窓会』など。米TVシリーズ『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』でも活躍。また、2018年Netflix配信『ナルコス:メキシコ編』では、ジョン・ギャヴィンというアメリカ合衆国在メキシコ大使を演じている。
ミッチ・ラスク(演:シャールト・コプリー)
以前は傭兵の仕事をしていたが、改心して現在はハイチの難民キャンプでボランティア活動をしており、ハロルド救出の身代金を活動資金として当てにしている。弟であるリチャードのずる賢さを熟知しており、ハロルドの妻の浮気相手がリチャードだとハロルドに教える。
シャールト・コプリー
1973年南アフリカ出身。俳優・映画監督・映画製作者と多彩な経歴を持つ。2009年の話題作ニール・ブロムカンプ監督『第9地区』で主演を務める。この映画は、第82回アカデミー賞の作品賞・脚色賞・編集賞・視覚効果賞の4部門にノミネートを果たす。主な出演作は、2010年『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』、2013年『エリジウム』、2014年『マレフィセント』など。2020年Netflixオリジナル映画『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』にも出演。
ミア(演:メロニー・ディアス)
リチャードの秘書。リチャードとエレーンの裏の顔を知る社内で唯一の社員。横柄な上司リチャードをよく思っていない。メキシコで誘拐事件に巻き込まれたハロルドを心配している。
メロニー・ディアス
1984年アメリカ出身。主な出演作は、2008年『僕らのミライへの逆回転』、2014年『フルートベール駅で』、2015年『靴職人と魔法のミシン』など。
スチュー(演:バシール・サラハディン)
ハロルドの友人の会計士。ハロルドの経済状態を心配し、プロメチウム製薬会社がパウエル社に買収されそうだと教えてくれる。ハロルドにとっては気を許せる大切な存在だ。
ジェリー(アラン・ラック)
プロメチウム製薬会社の買収相手の交渉係。エレーンに気があり、彼女の態度次第ではエレーンをプロメチウム製薬会社に残留させることをちらつかせる。
アラン・ラック
1956年アメリカ出身。1983年の『バッド・ボーイズ』でショーン・ペンの友人役を演じ、その後も映画・テレビ・舞台と活躍を続ける。主な出演作は、1983年『バッド・ボーイズ』、1986年『フェリスはある朝突然に』、1994年『スピード』、1997年『ツイスター』、2008年『ハプニング』、2016年『ハンティング・パーク』、最新作の2020年『ザ・スイッチ』では、主人公のミリーにきつく当たる先生を演じている。
マーティ(ケネス・チョイ)
プロメチウム製薬会社の買収相手の交渉係。競合他社への競争心を煽るリチャードとエレーンの強引なやり方に警戒心を抱いている。
ケネス・チョイ
1971年アメリカ出身。主な出演作は、2004年『ターミナル』、2007年『ローグ アサシン』、2008年『フェイクシティ ある男のルール』、2011年『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』、2013年『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、2016年『スーサイド・スクワッド』、2017年『スパイダーマン:ホームカミング』、2017年『ブライト』など。
マイルズ(演:ハリー・トレッダウェイ)
麻薬の運び屋。ギター店で働いているが、お金につられて麻薬をメキシコに運ぶ役を引き受け、恋人のサニーを同行させる。メキシコに着いてからも観光そっちのけで、現地の売人との連絡を取り合うことを優先させ、サニーに不審がられる。
ハリー・トレッダウェイ
1984年イギリス出身。ミュージシャンとしても活躍している。ルーク・トレッダウェイは双子の兄。主な出演作は、2007年『コントロール』、2008年シアーシャ・ローナン共演『エンバー 失われた光の物語』、2009年『フィッシュ・タンク』、2012年『ロンドンゾンビ紀行』など。Netflixの『ザ・クラウン』の第3シリーズでマーガレット王女のボーイフレンドのロディ・リュウェリンを演じた。
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目次 - Contents
- 『グリンゴ/最強の悪運男』の概要
- 『グリンゴ/最強の悪運男』のあらすじ・ストーリー』
- 突然の解雇の危機がハロルドに迫る
- ハロルドによる誘拐事件の自作自演が始まる
- ハロルド救出作戦を決行
- ハロルド未来へ向かう
- 『グリンゴ/最強の悪運男』の登場人物・キャラクター
- ハロルド・ソインカ(演:デヴィッド・オイェロウォ)
- エレーン・マーキンソン(演:シャーリーズ・セロン)
- リチャード・ラスク(演:ジョエル・エドガートン)
- ボニー・ソインカ(演:タンディ・ニュートン)
- サニー(演:アマンダ・サイフリッド)
- エンジェル・ヴァルヴェルデ(演:ユル・ヴァスケス)
- ミッチ・ラスク(演:シャールト・コプリー)
- ミア(演:メロニー・ディアス)
- スチュー(演:バシール・サラハディン)
- ジェリー(アラン・ラック)
- マーティ(ケネス・チョイ)
- マイルズ(演:ハリー・トレッダウェイ)
- ネリー(演:パリス・ジャクソン)
- ロナルド・ゴンザレス(演:ディエゴ・カターニョ)
- エルネスト・ゴンザレス(演:ロドリゴ・コレア)
- ヴィリェガス/ブラックパンサー(演:カルロス・コロナ)
- セルリーノ・サンチェス(演:エルナン・メンドーサ)
- ロベルト・ヴェガ(演:エクトル・コツィファキス)
- 『グリンゴ/最強の悪運男』の用語
- グリンゴ
- 傭兵
- プロメチウム製薬会社
- ブラックパンサー
- 医療大麻
- ハリー・フーディーニ
- 『グリンゴ/最強の悪運男』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- エレーン「聞いて。バズ・オルドリンは月面を歩いた。でも最初に歩いたのはニール・アームストロング。なぜ彼が最初だったと思う?」「オルドリンを押しのけたの。だから歴史に名を刻めた。学校では教えないけれど事実よ。」
- エレーン「黙っててよ。あなた言ったわよね。『最高の人材がいる。友達のハロルドだ。彼なら問題は起こさない』と。なのにこれよ!」
- エレーン「何てことなの。(バックミラーを見て)泣いてるの?あなたはどんな時も他の女に負けたことなかった。そうでしょ?あなたは勝者よ、エレーン。いつも勝つ。常に一等賞。そうよ、私は勝つ。一等賞は私。しっかりして。始末をつけて。」
- リチャード「ハロルドはいい奴だが勇気のない小さい人間だから彼のことでくよくよ悩むな。」
- ハロルド「リチャード、俺だ。お前みたいな悪い奴には悪いことが起きるんだ。俺はバナナを食う。ハロルド・ソインカがバナナを食うんだ。俺がバナナを。」
- ハロルドがエンジェルに差し入れ
- ハロルドがエンジェルに2回目の差し入れ
- 『グリンゴ/最強の悪運男』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ハロルドはナイジェリア移民と設定が変更された。
- ベラクルスのカーニバルは街中で盛り上がるお祭りである。
- オオカバマダラ蝶・世界遺産保存地域でのツアーを楽しもう。
- サンチェスがブラックパンサーのボスのヴィリェガスの屋敷に入る時に、サンチェスの義理の兄から「靴は脱いでいけ」と指示されたことは伏線だった。
- 『グリンゴ/最強の悪運男』の監督と俳優が共演をした映画『ホセのトーキョー夢物語』
- 『グリンゴ/最強の悪運男』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:ウィル・スミス『GETTIN'JIGGY WIT IT 』
- 挿入歌:West. ft. Daniel Caesar『River Tiber』
- 挿入歌:Adam Reily『Dirty Power』
- 挿入歌:Molotov『Rastaman-Dita』
- 挿入歌:Simmer Down Jammie『Rocket Empire』
- 挿入歌:Earl.St.Clair『Criminal』
- 挿入歌:ガブリエル・フローレス・イ・ス・マリアッチ・インテルナシオナル『Just Like Heaven』