薔薇はシュラバで生まれる(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『薔薇はシュラバで生まれる』とは、漫画家笹生那実氏が32年ぶりに描いた漫画。1970年は、少女まんが黄金期と呼ばれ、その頃漫画家のアシをしていた著者は多くの名作と関わりを持っていた。全体の構成を各先生方に送りご承諾をもらい、ネームが出来ると再び先生方にチェックを受け、当時の作品を読み直し、思い出したことを漫画にしていったものである。著者は漫画家のシュラバと呼ぶ過酷な仕事場で、どのように名作が生み出されていくかを見続けた。本書は、その記録である。

美内すずえ先生が著者に聞かせるために歌う「たんたんたぬき~」。
中学生の著者が憧れの美内すずえ先生の仕事場にきて、先生の仕事をする様子を鬼のような顔で後ろから眺める。その威圧に、先生はビビる。少しでも著者の気分を楽にさせようと、うたったのがこの歌である。

くらもちふさこ先生 ハッピークリスマス

くらもちふさこ先生が蘭丸団シリーズ最終回『わずか45回転のイブ』で登場させたかったのが、「ジョンレノンのハッピークリスマス」の歌詞である。メンバーの心が離れてゆくなかでステージ上で歌うとメンバーたちがステージに戻ってくる。倉持先生はそのシーンに使いたかったが、著作権の使用が難しく結局作品に載せられなかった曲である。

萩尾望都 エトランゼ

萩尾望都先生LP『エトランゼ』アルバムには萩尾望都1とあるけれど2は発売されず。作詞作曲歌ナレーション全て先生が行う。そのなかに「アシスト・ネコ」がシュラバを表している。萩尾望都先生のLP5曲目『シュラバ・ネコ』にでてくるシュラバ、シュラという言葉は一般の人には認知が無くて通じないけれど、業界の人間は実感して使っていた言葉である。そのためこの曲に漫画界で働く多くの人が共感していた。

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