呪術廻戦 死滅回游のネタバレ解説・考察まとめ
「死滅回游(しめつかいゆう)」とは、『呪術廻戦』に登場する用語で、作中で行われる“人造の術師による集団での殺し合い”のことを指す。
「呪術の可能性を見極める」という目的のために暗躍する呪詛師・羂索が仕掛けたもので、より優れた術師を、彼の想像を超えた存在を生み出すよう様々な総則(ルール)が設けられている。開催場所である「結界」の中に一度でも踏み込めば、他人を殺し続ける以外に自分を守れない非常に悪質なシステムとなっている。主人公虎杖悠仁の学友・伏黒恵の義姉である伏黒津美紀も巻き込まれている。
東京第1結界(コロニー)に滞留している泳者。職業は弁護士である。
昔から自分が違和感を感じたことを放っておけない性分だった。「弱者救済」を大げさに掲げているわけではないが、正義の女神が法の下の平等のために目を塞ぎ、人々が保身のためにあらゆることに目を瞑る中、振り落とされていく弱者の手を振り払わないように「自分だけは目を開けていたい」という信条を持っている。状況証拠的に世論的に有罪が確定している被告人の弁護につくことが多いようで、その度に敗北し弁護した人々から恨みを向けられてきた。その不当な正義に対する不満が爆発するような形で能力に目覚めたような描写がされている。
現実社会に溶け込み普通の生活を送っていたことから、羂索と過去契約を結んだ呪詛師である可能性は低いと思われ、もともと非術師であり、羂索に術式が行使できるよう脳を改造された人間であると考えられる。
死滅回遊開始数日で得点102点を獲得している。得点は術師5点、非術師1点であり、2という端数があることから非術師も殺害していることがわかる。本人曰く「30半ばにしてグレた」、「やってはいけないと思い込んでいたことにチャレンジしている」とのことで、結界の中で再登場した際は服を着たまま風呂に入っていた。
弁護士という立場から死滅回游を分析し、「現状のシステムに問題があることは認めるが、呪術によって自動的に悪が罰せられるような仕組みにすれば、より迅速かつ絶対的な法として運用できるのではないか」と期待している。そのため虎杖に「死滅回游の終息のため、人殺しを強制させられる仕組みを解消するため、100点を使わせてほしい」と頼み込まれた際も、いったんはこれを拒否している。しかし愚直なまでに自身の罪と向き合おうとする虎杖の姿を見て、かつて弱者のために奔走し続けた日々のことを思い出し、総則10「泳者は他泳者に任意の得点を譲渡することができる」を追加。自分自身の罪と向き合うため、虎杖の前から姿を消した。
日車寛見(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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日車寛見(ひぐるまひろみ)とは『呪術廻戦』に登場するキャラクターであり、羂索が企てたゲーム「死滅回游」の泳者(プレイヤー)である。東北地方の国選弁護人として立場の弱い人々を護るために尽力していたが、検察側の不当な裁判によって無罪を覆される。担当していた被告人からも恨みのこもった目を向けられた日車は、怒りの表情で槌を叩き付け式神らしきものを召喚。その場にいた裁判官と検事を殺し、東京第1結界にて「死滅回遊」に参戦。虎杖悠仁との戦闘の末に初心に帰り、虎杖の希望するルールを追加した後姿を消した。
羽生(はにゅう)
東京第1結界に参加している術師。髪の毛が戦闘機の翼とエンジンのような形状に変化し、これを使って高速で空を飛び回る術式を持つ。
いわゆる初心者狩りを狙い、結界の中に入ってきたばかりの虎杖を羽場、甘井と共に襲撃した。名字は違うが、羽場はパートナーであるらしく、彼のことを「ダーリン」と呼んでいた。
羽場(はば)
東京第1結界に参加している術師。髪の毛がヘリコプターの回転翼のような形状に変化し、これを使って高速で空を飛び回る術式を持つ。
いわゆる初心者狩りを狙い、結界の中に入ってきたばかりの虎杖を羽生、甘井と共に襲撃。その機動力で翻弄するも、虎杖の本気の拳で回転翼の軸を叩き潰された上に蹴り飛ばされて昏倒した。
名字は違うが羽生はパートナーであるらしく、彼女のことを「自分の女」だと語っている。
一度日車に挑んだことがあるもののまったく歯が立たず、命からがら逃げ出している。
甘井 凛(あまい りん)
東京第1結界に参加している青年。誘導灯で羽生をサポートしており、術式を披露するシーンは描かれていない。羽生に露骨に怯えていたことから、「術師ではないのではないか」と予想するファンも少なくない。
いわゆる初心者狩りを狙い、羽生、羽場と共に虎杖を襲撃する。かつては仙台で暮らしていたらしく、中学時代の虎杖と顔を合わせたことがあり、「西中の虎」という彼の中学時代の異名も知っている。その虎杖に接触し、羽生たちには利用されていただけだと語り、「日車は池袋にいる」と伝えて彼を案内していく。
甘井凛(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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甘井凛(あまい りん)とは、『呪術廻戦』に登場するキャラクター。名前は女性的な雰囲気があるが男性で、主人公の虎杖悠仁とは同年代。中学時代に虎杖と関わったことがあるものの、虎杖の側は彼を覚えていなかった。
作中で開催されたデスゲーム「死滅回游」にむりやり参加させられた人物の1人で、自分の体内の糖分を外部に出力する術式を持つ。強者には逆らわない小物ではあるが悪人ではなく、虎杖に対しては協力的。戦闘能力は皆無だが自分なりに虎杖たちを助け、後に現代の術師の中でも治癒術に長けた家入硝子の弟子となった。
麗美(れみ)
東京第1結界に参加している術師。死滅回游に積極的に参加するつもりはなかったが、戦うことを躊躇した者から死んでいくのを目の当たりにして、手段を選んでいられなくなったと語っている。
虎杖とはぐれた伏黒を襲撃するも一蹴され、日車の居場所を知らないかと尋問される。彼の力量に利用価値を見出し、協力する代わりに「自分を守る“騎士(ナイト)”になってほしい」と提案する。伏黒はこれには応じなかったものの、自分の情報に価値があることを認めさせるためにか「日車は新宿にいる」と伝え、彼を案内していく。
実はレジィと組んでおり、伏黒を案内していたのも共犯者に新たな“カモ”を提供するためだった。レジィからは「獲物を連れ込む“餌”」としての価値しか認められていないものの、麗美自身は「私を守ると言ってくれた、好きだと言ってくれた」と依存している。そのため、諸共に殺されそうになってもなおレジィのために伏黒を攻撃し、彼から「口先だけのクズ」と軽蔑される。
レジィ・スター
正体不明の術師。麗美と手を組み、彼女に“カモ”となる術師を自分の下に連れてくるよう命じていた。
“契約の再現”を可能とする「再契象(さいけっしょう)」という術式の使い手で、作中では売買契約の証であるレシートを消費することで購入した物品やサービスの効果を再現していた。このためレシートを集めており、これを分類した上で戦闘時は蓑笠のように身にまとう。刃物を敵に向けて打ち出したり、トラックを無人のまま突撃させたりと、再現した物品はある程度操作することができる。その実力はかなりのもので、殺さないよう手加減した状態とはいえ伏黒の玉犬・渾を退け、その後も彼と互角以上に渡り合った。
鹿紫雲などの圧倒的実力者が送り込まれた結果、死滅回游が早々にほぼ戦闘終了した状態になったことから、「育てた泳者の呪力を用いて大規模な儀式を行う」という虎杖たちが想定した以外の目的が羂索にはあると推測。いつ起きるかも分からない新しい動きに備えて仲間を集めている。「シン・陰流」の技の一つ「簡易領域」の原型となった領域を中和し必中効果を打ち消す技「奥義『彌虚葛籠(いやこつづら)」を使うことから、過去の術師であることが推測される。
麗美が連れてきた伏黒の実力を見抜いて仲間に誘うも断られたことから戦闘になり、仲間と共にこれを追い詰めていく。
レジィ・スター(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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レジィ・スターは、『週刊少年ジャンプ』の大人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。死滅回遊編で登場したキャラクター。1,000年ほど前の術師であるが、羂索と何らかの契約を交わし、受肉したことで現代に蘇った。東京第1結界にて「死滅回遊」に参戦。羂索の本当の目的が不明瞭なため、不測の事態に備えて仲間を集め得点を集めていた。奇抜すぎる服装や小物臭い言動から初登場時は噛ませキャラではないかと読者に言われていたが、実力は本物。伏黒恵を重症に追い込ん末、最後には敗れ死亡した。
黄櫨折(はぜのき いおり)
レジィの仲間の術師。体の一部を切り離し、これを爆発物に変える術式を操る。
作中では自身の片目や歯を放って爆発させ、伏黒を追い詰めた。肉体の傷を回復させる「反転術式」を使用することができ、欠損した体はすぐさま回復させることが可能。
東京第1結界にて「死滅回遊」に参戦。伏黒の助っ人として突如現れた髙羽史彦と戦闘する。しかし戦闘中コガネからレジィが死んだことを告げられると、戦いをやめてどこかに去った。
黄櫨折(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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黄櫨折(はぜのき いおり)は、『週刊少年ジャンプ』の大人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。死滅回遊編で登場したキャラクター。いつの時代の術師かどうかは不明。1,000年前の術師の受肉体であるレジィ・スターと協力関係にあった。東京第1結界にて「死滅回遊」に参戦し、自身の体の一部を爆弾に変える術式と反転術式を使いこなす。同じくレジィの協力者である麗美が連れてきた伏黒恵や、突如その助っ人として現れた髙羽史彦と戦う。レジィが死んだ後は戦いをやめ、どこに去っていった。
針千鈞(はり ちづる)
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「五条悟 vs. ミゲル」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。ぽっと出の外人キャラクターが“最強の術師”を相手にひたすら圧倒されて振り回されるという内容だが、五条の恐るべき実力が明らかになるに従い注目度が劇的に上がっていった。 「術師の楽園を作る」と語る夏油傑を気に入ったミゲルは、彼のために教え子たちの下へと急ぐ五条の足止めを買って出る。“最強の術師”を相手に、ミゲルの決死の奮闘が始まる。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の序盤で主人公の虎杖たちが直面した絶体絶命の窮地であり、事前に「3人の内の1人が死亡」という説明があったことで緊迫感ある展開となった。 少年院に強力な呪霊が発生し、緊急事態として虎杖ら3人が生存者の避難誘導を命じられる。虎杖は「いざとなれば自分の内の宿儺の力を使おう」と安易に考えていたが、事態は連鎖的加速的に悪化していく。
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呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『呪術廻戦』とは、若き呪術師たちの戦いと成長の日々を描いた、芥見下々による漫画作品。 最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまった高校生虎杖悠仁。両面宿儺の力を御するため、虎杖は呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。 作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目の度合いも上がっていき、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。呪いという人間の感情に直結するものを扱うため、時に生々しく、時に華々しく、時に人間の弱さを残酷に突きつける名言が数多く登場する。
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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ
『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。
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呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ
禪院家(ぜんいんけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。術式至上主義であり、術式を持たない者は血族であっても落伍者として蔑まれる。また男尊女卑の思想も強く残っており、長く続くがゆえに古き因習に囚われている。 『呪術廻戦』では禪院家出身のキャラクターが多く登場するが、人間性を疑いたくなるような人物も多く、読者の中では「禪院家は『クズ』の集団」という認知が進んでいる。
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乙骨憂太(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ
乙骨憂太(おっこつ ゆうた)は、『呪術廻戦』の登場人物で、現代最強の術師五条悟に特に期待されている若手呪術師にして、国内に四人しかいない特級術師の一人である。 ごく普通の少年だったが、幼馴染の祈本里香の死後、彼女の霊に取り憑かれる。やがて里香は国家規模の破壊すらもたらしかねない強大な呪霊と成り果て、これを御する術を学ぶために東京都立呪術高等専門学校に転入。呪術の世界と関わっていく中で、その秘めた才能を開花させていく。 『呪術廻戦』本編では、主人公虎杖悠仁の一学年上の生徒という立場。
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目次 - Contents
- 『呪術廻戦』の概要
- 死滅回游とは
- 死滅回游の総則
- 1. 泳者は、呪術覚醒後十九日以内に任意の結界にて死滅回游への参加を宣誓しなければならない。
- 2. 前項に違反した泳者からは呪式を剥奪する。
- 3. 非泳者は結界に侵入した時点で泳者となり、死滅回游への参加を宣誓したものと見なす。
- 4. 泳者は他泳者の生命を絶つことで点(ポイント)を得る。
- 5. 点(ポイント)とは管理者(ゲームマスター)によって泳者の生命に懸けられた価値を指し、原則術師5点、非術師1点とする。
- 6. 泳者は自身に懸けられた点を除いた100点を消費することで、管理者と交渉し、死滅回游に新たな総則を1つ追加できる。
- 7. 管理者は死滅回游の永続に著しく触る場合を除き、前項による総則の追加を認めなければならない。
- 8. 参加または点取得後十九日以内に得点の変動が見られない場合、その泳者からは術式を剥奪する。
- 9. 泳者は他泳者の情報 ― " 名前 " 、 " 得点 " 、 " ルール追加回数 " 、 " 滞留結界 " ― を参照できる
- 10. 泳者は他泳者に任意の得点を譲渡することができる
- 死滅回游の用語
- 泳者(プレイヤー)
- 結界(コロニー)
- 管理者(ゲームマスター)
- コガネ
- 死滅回游の泳者・プレイヤー
- 虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)
- 伏黒恵(ふしぐろ めぐみ)
- 秤金次(はかり きんじ)
- パンダ
- 伏黒津美紀(ふしぐろ つみき)
- 来栖花(くるす はな)
- 髙羽史彦(たかば ふみひこ)
- 鹿紫雲一(かしも はじめ)
- 日車寛見(ひぐるま ひろみ)
- 羽生(はにゅう)
- 羽場(はば)
- 甘井 凛(あまい りん)
- 麗美(れみ)
- レジィ・スター
- 黄櫨折(はぜのき いおり)
- 針千鈞(はり ちづる)
- ドルゥヴ・ラクダワラ
- 石流龍(いしごおり りゅう)
- 烏鷺亨子(うろ たかこ)
- 黒沐死(くろうるし)
- シャルル・ベルナール
- 禪院真紀(ぜんいん まき)
- 加茂憲利(かも のりとし)
- 禪院直哉(ぜんいん なおや)
- 大道鋼(だいどう はがね)
- 三代六十四(みよ ろくじゅうし)
- 死滅回游の展開
- 羂索の暗躍
- 東京壊滅
- 開幕
- 総則9の追加
- 東京第2結界
- 虎杖と日車の接触
- 新たな“爆弾”
- 仙台結界
- 東京第1結界
- 桜島結界
- 「天使」と「堕天」
- 死滅回游の終焉
- 死滅回游の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 死滅回游はの元ネタは海洋生物学用語「死滅回遊」
- 『呪術廻戦』の他編のまとめ記事