恐山アンナ(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ
恐山アンナとは、『シャーマンキング』のヒロインで、主人公・麻倉葉の許嫁。葉の祖母の弟子で、霊峰・恐山のイタコだ。キツすぎる物言いと手の早さで、葉をはじめとするあらゆる人物から恐れられている。ハオが麻倉家に残した秘伝書「超・占事略決」を短期間でマスターし、書を守っていたハオの式神「前鬼」と「後鬼」をねじ伏せて持霊にするなど、シャーマンとして桁外れの能力を持っている。葉をシャーマンキングにするべく地獄のような修行を課すが、すべては葉への深い信頼と愛情のためだ。
前鬼・後鬼と超・占事略決
シャーマンファイトの予選を通過した葉がアメリカへと旅立ったある日、アンナは出雲の麻倉家から呼び出しを受ける。
葉の祖父、葉明(ようめい)はハオがシャーマンファイトに参加しているという報せを受けて、麻倉家の使命としてハオを倒すべく、1000年前にハオが麻倉家に残したシャーマンの秘伝書「超・占事略決」の封印を解く。すると超・占事略決を守るためにハオが残した式神「前鬼」「後鬼」が現れ、襲い掛かってくる。葉明ですら前鬼・後鬼に太刀打ちできず、その場の全員が殺されるかと思われたとき、アンナが超・占事略決をめくり、「降魔調伏(ごうまちょうふく)」の手法を読みながら前鬼・後鬼を数珠で拘束し、あっという間にねじ伏せてしまう。
アンナの持っている数珠は「1080」という特別な数珠で、どんな霊でも拘束する特別なものだった。アンナは調伏した前鬼・後鬼を持霊とし、葉明から超・占事略決を託される。
アンナは葉に超・占事略決を学ばせるため、アメリカへ向かう。そして到着する頃には、アンナは超・占事略決のすべてをマスターしていたのだった。
恐山ル・ヴォワール
アンナは赤ん坊の頃、恐山に捨てられていたところを葉の祖母に拾われ、葉の許嫁候補として育てられた。
生まれつき強い霊能力を持つアンナは嫌でも人の本心や素性がわかってしまい、誰も信じられずに心を閉ざし、その恐れや恨みが鬼となって現れては人を襲うという業を背負っていた。
葉が10歳の冬休み、初めての顔合わせのため、麻倉家に仕えるねこまたのマタムネと共に青森まで会いに来るが、アンナは葉を拒絶し、葉は度々鬼に襲われることになる。葉はアンナと接する中で、その苦しみや好きで鬼を生みだしているわけではないことを理解し、アンナを初詣に誘った。アンナもまた、生まれて初めて自分に理解を示してくれる葉を信じ始め、夜の神社まで出かけることにする。
しかし、大晦日の深夜、神社の周辺は初詣客でたいへんな賑わいで、それはアンナが膨大な数の欲望や妬みを受け取ってしまうことを意味していた。
アンナはこれまでにないほど巨大な「大鬼」を生み出してしまい、大鬼はアンナの巫力を吸収してどんどん強く凶暴になっていく。やはり自分には人と生きていくことなどできないと絶望したアンナは鬼に攫われ、雪の降りしきる恐山まで連れていかれる。決して諦めずに後を追ってくる葉だが、心の底から諦めてしまったアンナは葉を罵り、石を投げ、徹底的に拒絶する。だが、葉は既に覚悟を決めていた。マタムネがあの世へ行ってしまうことと引き換えにマタムネと憑依合体し、大鬼に立ち向かったのだ。
葉が自分のことを決して諦めないとアンナは悟る。その心には世を恨む気持ちよりも強く、葉を愛する意志が宿ったのだった。
こうして大鬼は倒され、アンナと葉は家に帰った。そして不思議なことに、アンナの人の心を見透かす力はぱったりと消え、鬼を生みだすこともなくなった。
恐山アンナの関連人物・キャラクター
麻倉葉
『シャーマンキング』の主人公の少年で、アンナの許嫁。
アンナは生まれつき人の本心が見えてしまう力を持っており、そのせいで人を避けて生きていた。10歳のときに葉と出会い、葉の優しさに触れたことで葉を信頼することができ、人の本心を見る力も失った。それ以来、葉に全幅の信頼を寄せている。
アンナは常に葉をシャーマンキングにするために行動し続ける。「シャーマンキングになるのは葉に決まっているもの」と言ってはばからず、それは圧倒的な強さを持つハオの前であっても変わらない。
シャーマンファイト終了後は葉との間に息子の花を設ける。
麻倉葉(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
麻倉葉とは、『シャーマンキング』の主人公で、「なんとかなる」が口癖の心優しいシャーマンの少年。侍の霊・阿弥陀丸を相棒に、「楽に生きられる世界」を作るため、500年に一度行われるシャーマンの頂点を決める戦い「シャーマンファイト」に参加する。人類滅亡を目論む宿敵にして兄・ハオを止めるべく奔走する。争いごとを好まない穏やかな性格で、特に人殺しは決して許容しない。多くの出会いと戦いを通して成長し、自分の行いの結果を受け止める覚悟を持つようになる。
恐山アンナの名言・名セリフ/名シーン・名場面
「この男を愛してしまった」
アンナと葉の出会いを描いた過去編「恐山ル・ヴォワール」での台詞。
生まれつきの霊能力の高さから、嫌でも人の本心が見えてしまい、そのために世を恨む心を持っていたアンナ。恨みの心がアンナの意思とは無関係に鬼を生みだし、人を襲ってしまうため、アンナは人との接触を避けて生きてきた。
許嫁候補として出会った葉に心を開きかけるも、初詣に出かけたことで人の欲望が集まり、アンナは巨大な大鬼を生みだしてしまう。やはり自分は人と生きていくことなどできない、と絶望したアンナは再び心を閉ざす。
アンナを助けるため、恐山まで大鬼とアンナを追ってきた葉をアンナは徹底的に拒絶するが、葉は既にアンナを助ける覚悟を決めていた。友達だったねこまたのマタムネと別れることも厭わず、葉はマタムネと憑依合体し、大鬼に挑む。
決して諦めない葉の姿を目の当たりにしたアンナの心に、人を憎む気持ちよりも強く、葉を愛する心が芽生えた。
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