偽夏油／加茂憲倫／羂索（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ

呪胎九相図の長兄。呪術的な実験の末に生み出された人間と呪霊のミックスであり、そのどちらとも異なる異質な存在。どの立場にもなれないからこそ弟たちに向ける情愛はすさまじいものがあり、彼らのためなら命を賭すことも厭わない。

加茂憲倫（と名乗っていた頃の羂索）によって造り出された後、長らく封印されるも、戦力を欲した特級呪霊一味によって解放され二人の弟と共に肉体を得る。「自分と弟たちにとっては特級呪霊たちの目的が達成された世界の方がベター」という判断から彼らに手を貸すが、虎杖に弟たちを殺され、その復讐を胸に誓う。渋谷事変の中で一度は虎杖を戦闘不能にまで追い詰めるものの、その時不意に「自分と虎杖は兄弟である」という謎の記憶を植え付けられ、「なぜ弟たちは殺し合ったのか」と混乱しながら退いた。
後に今まで夏油という男だと認識していた相手が、凄惨な人体実験の末に命を落とした自分たちの母の仇である羂索だと気づき、これに反旗を翻す。虎杖のことは改めて“弟”だと確信し、彼を守るために戦う姿も見られた。
虎杖もまた羂索の計画の一端として生み出された存在であるため、「羂索の創造物」という意味では彼らの関係を兄弟と見ることも可能である。

脹相（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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脹相（ちょうそう）とは、『呪術廻戦』の登場キャラクターで、人と呪霊のミックス・呪胎九相図の長兄である。
“史上最悪の術師”加茂憲倫によって生み出され、呪物の状態で保管されていた。しかし二人の弟・壊相と血塗ともども人類廃絶を目論む特級呪霊たちによって開放され、彼らに協力するようになる。弟たちを倒した虎杖悠仁を仇と見定め、これを追い詰めるも、「自分たち呪胎九相図と虎杖は家族同然の間柄である」ことを直感的に悟り、混乱して撤退。改めて自分と虎杖の関係を見極めるべく、独自の行動を取り始める。

虎杖仁（いたどり じん）

現代に生まれた一般男性。過去のエピソードの中にしか登場せず、生きているのかどうかは不明。
宿儺が母体内で殺した彼の双子の兄弟の魂が転生した存在であり、どことなく似た風貌をしているのはそのためである。この点に目をつけ、「宿儺の器足りうる存在」を作り出すため、彼の妻の肉体を乗っ取って接近した。その際術によって認識を狂わせたのか、自分が「香織の肉体を利用している」ことを気づかせなかった。

偽夏油／加茂憲倫／羂索の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「聞いてるかい？ 宿儺 始まるよ 再び 呪術全盛平安の世が…」

敵味方双方に多大な犠牲を出しながら繰り広げられた渋谷事変。その最終局面で、勝者となったのは羂索だった。
彼は「呪術の可能性を見極める」という目的のために千年かけて用意した様々な仕込みをいっせいに発動し、結果として東京の都市機能は完全に壊滅。国家としての日本は崩壊の危機に立たされる。
千年にも渡る周到な計画、そしてかつての知己に語り掛けるような“呪いの王”両面宿儺への物言い。羂索というキャラクターの底知れない恐ろしさをこれでもかと感じさせると同時、戦慄と共に幕を開ける新たな物語への期待を抱かずにはいられない壮大なシーンである。

偽夏油／加茂憲倫／羂索の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

ファンからのあだ名はメロンパン

ストレスフルなキャラクターに、ファンが苛立ち紛れに珍妙なニックネームをつけることは、昨今の作品ではよくあることである。狡猾に立ち回って様々な人物を陥れていく羂索もまさにその「苛立ち紛れに珍妙なニックネームをつけられた」キャラクターに該当し、彼の場合は“メロンパン”の愛称で呼ばれている。
羂索の本体である脳みそが、色の無いマンガではメロンパンのように見えるというのがその由来になっている。平成に放送された人気番組『トリビアの泉』で、投稿者への景品となっていた「金色の脳みそ型メロンパン入れ」がさらなる元ネタとも考えられる。
一方、肉体を奪われた側の夏油は“メロンパン入れ”と言われることもしばしばとなっている。果たして夏油が“メロンパン入れ”の立場を脱することができるか、その時“メロンパン”がどうなっているか、ファンはヤキモキしながら新たな展開を楽しんでいる。