夏油傑(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ
夏油傑(げとう すぐる)とは、『呪術廻戦』の登場人物で、体内に宿した数千もの呪霊を使役する呪霊操術の遣い手。呪術を悪用する呪詛師の中でも特に強力な存在である。
『呪術廻戦』本編が始まる一年前に起きた百鬼夜行事件の首謀者で、自身の持つ全ての呪霊をも超える力を有する特級呪霊祈本里香を我が物にせんと、その被呪者たる乙骨憂太と激しい戦いを繰り広げた。
かつては人々のために尽くさんとする高潔な呪術師を志し、最強の呪術師五条悟とは親友の間柄だった。道を違った現在も、五条とは互いに友情を捨て切れずにいる。
夏油傑のプロフィール・人物像
性別:男
享年:27歳
等級:特級呪詛師
肩書き:最悪の呪術師
呪術高等専門学校への入学経緯:スカウト
術式:呪霊操術
使用した主な呪霊:極ノ番「うずまき」、特級仮装怨霊「化身玉藻前」、虹龍、切り裂き女
趣味・特技:格闘技
好きな食べ物:ざるそば
苦手な食べ物:無し
ストレス:呪霊を取り込むこと
最速!キャラクター人気投票:第15位(20票 / 1,575票)
第1回キャラクター人気投票:第15位(1,840票 / 163,066票)
第2回キャラクター人気投票:第4位(10,345票 / 97,860票)
CV:櫻井孝宏
夏油傑(げとう すぐる)とは、『呪術廻戦』の登場人物で、体内に宿した数千もの呪霊を使役する呪霊操術の遣い手。日本に四人しかいない特級の術師の一人で、呪術を悪用する呪詛師の中でも特に強力な存在として知られ、「最悪の呪詛師」の異名を持つ。
非術師の家系の生まれながら優れた才能を有し、降伏させた呪霊を自分の身に宿して自在に使役する。夏油の場合、二級以下の呪霊であれば無条件に取り込むことが可能で、その総数は六千体以上。収集した呪霊の中には戦略級の力を持つ特級呪霊も存在し、夏油がその気になれば単身で都市をも制圧することが可能。なお、呪霊を体内に宿す際は一口大に圧縮した上で直接飲み込む必要があり、その味は「吐瀉物を処理した雑巾」のようだと本人は語っている。
縦横に呪霊を駆使する一方で近接戦闘にも長け、三節棍などの特殊な武器も使いこなす。呪霊を前面に押し出して近接戦闘を避ける風を装い、そこが弱みと見込んで接近してきた相手を徒手空拳で仕留めるなど、学生の頃から様々な戦術を駆使していた。
かつては呪術高等専門学校(以下呪術高専)に通う清廉な学生で、呪いに抗う術の無い非術師のために尽くす高潔な呪術師を志していた。当時の同級生である五条悟とは「二人で最強」と称されるほどの名コンビで、互いの実力と人柄を信頼し合う親友同士だった。
しかし「非術師のために、非術師が生み出す呪霊と戦い、呪術師がどれだけ傷ついたとしても、その死が圧倒的多数である非術師に知られることも報いられることもない」という現実に苦悩した末に自身の両親を含む百人以上の人間を呪殺して失踪。非術師を「サル」と見下し、術師だけの世界を作ろうと画策するようになる。
『呪術廻戦』本編が始まる一年前、呪術高専の教師となった五条たち呪術師に宣戦布告。仲間の呪詛師たちと共に、東京と京都に千体もの呪霊を放つ「百鬼夜行」を敢行する。
しかしその真の目的は自身でも普通に戦えば勝ち目のない“最強の術師”たる五条を呪術高専から引き離し、その間に校内に突入し五条の生徒である乙骨憂太に接触、彼に取り憑いていた特級呪霊祈本里香を我が物とすることだった。
祈本里香は自身に宿した全ての呪霊を合わせてもなお上回る力を有しており、現在の憑依先である乙骨を排除すれば取り込めるという目算だった。しかし五条の下で呪術師としての才能を開花させた乙骨の予想外の抵抗に手を焼き、さらには彼が祈本里香と心を通わせその力を完全に我が物として振るい始めたことで互角の勝負に持ち込まれる。
最終的には真正面からの呪力の撃ち合いに敗れて重傷を負い、なんとかその場は離脱するものの路地裏で動けなくなっていたところ、駆けつけた五条と遭遇。もはや戦う力も無ければ逃げる力も無く、親友との最後の語らいを経て、五条の手で抹殺された。
ところが、せめて人間らしく親友を弔おうとした五条の想いが仇となり、その遺体は密かに盗み出される。現在は脳だけの姿の何者かに肉体を乗っ取られ、なんらかの目的のために暗躍。呪霊だけの世界を作らんとする特級呪霊の一味に当面の利害の一致から協力し、そのための方針として「五条の戦闘力を奪うこと」、「虎杖悠仁の肉体の内に潜む“呪いの王”両面宿儺を味方につけること」を提示した。
十重二十重に策を練り、渋谷事変にてついに五条を封印するも、その際に彼から“夏油の偽物”であることを看過される。この時五条から「そろそろ起きろ、いつまでいい様にされてんだ」と告げられ、突如自身の手で自身の首を絞めるという行動を取る。親友の言葉に夏油の肉体が反応した結果だと思われるが、彼を乗っ取った脳だけの何者かは驚きと共にこれを受け止めつつ、「肉体は魂であり、魂とは肉体だ」と興味深げに語った。
前述の通り、五条とは親友の間柄。学生だった頃は、不真面目な彼とは子供じみた理由から時に本気でケンカすることもあったが、任務となれば互いに背を預け、腹の底から信じ合っていた。夏油が呪詛師となった後も、夏油の信念を無条件に信じて生徒たちを送り出すなど、どこか友情を捨て切れない一面を見せる。一方の夏油も、「運試し」と称して一人で五条の前に姿を晒すなど、彼への信頼を全て無にすることができずにいる。
最終的に五条は自らの手で夏油にトドメを刺すも、その際最後にかけた言葉も悪党と成り果てた夏油が「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と思わず苦笑するような内容のものだった。
五条の呼びかけに脳を乗っ取られているはずの夏油の肉体が反応するなど、死という断絶をもってしてもなお二人の友情は続いている。
非術師を見下す一方で、敵であれ味方であれ術師(呪術師と呪詛師)を大切にしており、術師に限れば不必要な犠牲を明確に嫌う。生前の呪詛師の仲間たちからも非常に慕われていたが、夏油の死後その肉体を取り戻そうとする者、彼の遺志を継ぐために引き続き呪霊たちを利用とする者などで分裂。夏油一派と称された呪詛師のグループは事実上瓦解している。
自身の体を乗っ取った、脳だけの何者かの正体は不明。死亡している上に脳を入れ替えられているため完全に自我を失っている状態だが、五条の呼びかけに応えるように脳だけの何者かに反旗を翻すシーンが描かれた。作中では「肉体が魂を上書きする」事例も登場しているため、夏油も同じように「なんらかの形で復活するのではないか」とファンから注目されている。
夏油傑の呪術・能力
術式:呪霊操術 (じゅれいそうじゅつ)
降伏した呪霊を自身の中に取り込み、使役する術式。
術師と呪霊を階級で換算した時、2級以上の差があれば無条件で取り込むことができる。夏油は特級術師なので、2級以下の呪霊はすぐに使役できる。
主従制約のある呪霊であっても、その主人を殺害して奪うことが可能で、作中では乙骨を殺して特級呪霊祈本里香を我が物にしようとしていた。
なお呪霊を取り込むためには、無力化しピンポン玉程度にまで圧縮した上で直接飲み込む必要がある。その味は「吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みにしている」ようだと夏油は述懐しており、彼の精神を少しずつ擦り減らしていった。
特級仮想怨霊「化身玉藻前」(とっきゅうかそうおんりょう けしんたまものまえ)
夏油が使役する呪霊の一体。等級は特級である。
詳細な能力は明らかになっておらず、乙骨との戦いで祓われたと思われる。
虹龍(こうりゅう)
文字通り七色に彩られた龍で、中国では大変縁起の良いものとされる幻獣である。夏油が使役していたものが中国生まれのものか、日本で生まれたものかは不明。
学生時代の夏油が使役する中では最高の硬度を誇っていた呪霊だが、伏黒甚爾が持つ呪具によって切り裂かれた。
口裂け女(くちさけおんな)
夏油が使役していた呪霊の1体。
何の呪霊なのか明らかになっていないが、大きく開かれた口、「わたしきれい?」というセリフから有名な都市伝説の口裂け女がモデルだと思われる。
出現すると簡易領域を展開し、「わたしきれい?」と質問してくる。その問いに相手が答えるまで、お互いに一切手出しできない不可侵の状態となる。質問に答えると簡易領域が解かれ、巨大な鋏が現れて攻撃してくる。
伏黒甚爾が飼っていた呪霊。等級は3級。
自身の体の中に呪具や低級の呪霊を格納できる。甚爾はこの呪霊に大量の呪具を格納している。
また、自身の体の大部分を格納することもでき、それにより人間の口に入るサイズになれる。呪力を持たない甚爾は隠密性に優れているが、この呪霊を連れているとその呪力を辿られてしまう。なので通常時はこの呪霊を小さくして自身の体の中に隠している。
甚爾の死後に夏油が取り込み、使役するようになった。
極ノ番 :うずまき(ごくのばん うずまき)
夏油が使役する呪霊をひとかたまりにして対象にぶつける。
百鬼夜行の時に使用し、この時は4461体の呪霊を使役していた。
呪具:游雲(ゆううん)
前日譚である『東京都立呪術高等専門学校』で夏油が使用していた特級呪具で、売ったら五億は下らない高級品。三節棍の形をしており、“一切呪術的な効果が無い”という稀有な特性を持つ。このため使用者の技量と腕力によって威力が左右され、相応のレベルの者が振るうことで恐るべき破壊力を発揮する。
夏油の死後は呪術高専で保管され、その後真希の手に渡る。伏黒に貸し出されたこともあるが、三節棍という特殊な形状からか「使いにくい」と文句を言われていた。
さらに渋谷事変で霊媒によって疑似的な復活を遂げた伏黒甚爾に奪われ、両端をぶつけて削り合わせることでその部位を刃状に加工した上で陀艮へのトドメに使用された。
夏油傑の来歴・活躍
「二人で最強」の名コンビ
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「乙骨憂太 vs. 夏油傑」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。同作最後の戦いであり、『呪術廻戦』本編にも大きな影響を与えている。 強大な怨霊と化した幼馴染の祈本里香に呪われた乙骨は、東京都立呪術高等専門学校に入学して里香を御する術を学び始める。呪術師の楽園を作ることを目論む夏油は、里香を自身の使い魔とするため乙骨の抹殺を画策。幼馴染への愛と呪術師の未来を懸けて、両者は激突する。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。主人公である虎杖、ベテラン術師である七海の両名と凶悪な呪霊である真人との間に最初の因縁が生まれた戦いである。 映画館で呪霊による死者が発生し、虎杖は七海と共にこの調査に赴く。その犯人は真人という強大な呪霊で、なぜか吉野順平という学生と行動を共にしていた。真人を追う七海から順平のことを調べるよう命じられた虎杖は、彼に接触して次第に友人になっていく。
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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「五条悟 vs. 漏瑚」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。漏瑚の高い実力と、それを遥かに上回る五条の恐るべき強さが明らかになった戦いである。 人類殲滅を掲げる自然呪霊の1員たる漏瑚は、協力者である羂索の誘いに乗って“最強の術師”の異名を持つ五条悟を自ら討ち取ろうとする。五条はこれを迎え撃ち、そのすさまじい力を見た上で「弱い」と断言。わざわざ教え子の虎杖悠仁を連れ出して見学させつつ、漏瑚に圧倒的な実力の差を見せつける。
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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「五条悟 vs. ミゲル」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。ぽっと出の外人キャラクターが“最強の術師”を相手にひたすら圧倒されて振り回されるという内容だが、五条の恐るべき実力が明らかになるに従い注目度が劇的に上がっていった。 「術師の楽園を作る」と語る夏油傑を気に入ったミゲルは、彼のために教え子たちの下へと急ぐ五条の足止めを買って出る。“最強の術師”を相手に、ミゲルの決死の奮闘が始まる。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の序盤で主人公の虎杖たちが直面した絶体絶命の窮地であり、事前に「3人の内の1人が死亡」という説明があったことで緊迫感ある展開となった。 少年院に強力な呪霊が発生し、緊急事態として虎杖ら3人が生存者の避難誘導を命じられる。虎杖は「いざとなれば自分の内の宿儺の力を使おう」と安易に考えていたが、事態は連鎖的加速的に悪化していく。
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呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『呪術廻戦』とは、若き呪術師たちの戦いと成長の日々を描いた、芥見下々による漫画作品。 最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまった高校生虎杖悠仁。両面宿儺の力を御するため、虎杖は呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。 作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目の度合いも上がっていき、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。呪いという人間の感情に直結するものを扱うため、時に生々しく、時に華々しく、時に人間の弱さを残酷に突きつける名言が数多く登場する。
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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ
『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。
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目次 - Contents
- 夏油傑のプロフィール・人物像
- 夏油傑の呪術・能力
- 術式:呪霊操術 (じゅれいそうじゅつ)
- 特級仮想怨霊「化身玉藻前」(とっきゅうかそうおんりょう けしんたまものまえ)
- 虹龍(こうりゅう)
- 口裂け女(くちさけおんな)
- 極ノ番 :うずまき(ごくのばん うずまき)
- 呪具:游雲(ゆううん)
- 夏油傑の来歴・活躍
- 「二人で最強」の名コンビ
- 星漿体・天内理子の護衛
- 親友・五条との決別
- 呪詛師・夏油傑
- 百鬼夜行
- 偽夏油の傀儡として
- 親友との再会
- 夏油傑の関連人物・キャラクター
- 五条悟(ごじょう さとる)
- 乙骨憂太(おっこつ ゆうた)
- ミゲル
- 偽夏油(にせげとう)/加茂憲倫(かも のりとし)/羂索(けんじゃく)
- 夏油傑の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「君は五条悟だから最強なのか?最強だから五条悟なのか?」
- 「猿の時代に幕を下ろし呪術師の楽園を築こう」
- 「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」
- 夏油傑の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 夏油vs乙骨のif