デス・ウィッシュ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『デス・ウィッシュ』(Death Wish)とは、アメリカ合衆国で製作されたアクション・スリラー映画である。1974年に映画化された『狼よさらば』のリメイク作品。舞台はシカゴ、もはや警察でさえお手上げな無法地帯と化した町でブルース・ウィリス演じる外科医ポール・カージーは何不自由なく暮らしている。が、ある日何者かに襲われ妻を亡くし、娘は昏睡状態となる。家族の復讐を心に誓ったポールは「シカゴの死神」と化して自らの手で悪を成敗していく。監督のアメリカ銃社会への問題提起が伝わる映画である。

ポール「これまで家族のために生きて来た。妻と娘を愛してきた。なのに二人のことを忘れろと言うのか!」

弟フランクは、ポールがシカゴの死神だと知り辞めるように説得している。

弟のフランクに「シカゴの死神」を辞めるように強く説得されるポールだが、そう簡単には引き下がれない。そこで心から振り絞るように発した一言。「突然妻と娘を奪われたんだぞ!だが犯人は野放しだ。俺はやるべきことはやってきた、すべて。懸命に働き、法も守ってきた。これまで家族のために生きて来た。妻と娘を愛してきた。なのに二人のことを忘れろと言うのか!もうあきらめろと?」

YouTubeを見て銃の扱いを覚えるポール

外科医として勤務するポールは今まで銃を取り扱ったことがない。そのためYouTubeで一から銃の取り扱い方を勉強している。以下に手軽に銃についての情報が得られるかという社会的メッセージとハリウッドスターの中でトップクラスの銃使いブルース・ウィリスが銃初心者の設定という珍しい役柄が見もの。

ポール「お前がアイス屋か。おれは、お前の最後の客だ」

写真左 ヤク売人の元締め 右から二人目 ポール

すっかり「シカゴの死神」が板についてきたポール。銃弾を受けた自分の患者の復讐のためヤクの売人を始末するため出向く。「アイス屋」と呼ばれるヤクの売人の元締めを前にしてポールが放つ一言。

『デス・ウィッシュ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ブルースに対する共演者からの評価

ロス監督はインタビューに「ブルースは紛れもなく、伝説だ」と答えて、共に映画を作れたことに興奮が隠せない様子でインタビューに答えている。またブルースは実際5人の女の子の父親ということもあり、本作での娘役カミラ・モローネにも本当の娘のように接していたいいお父さんであったとカミラは言っている。

なかなか決まらなかった監督

『狼よさらば』のリメイクの話は、2006年に持ち上がっていた。シルベスター・スタローンが監督、主演を務める予定だった。スタローン主演ということで、主役の役柄は建築家ではなく警察官にする予定だったということで、もともと全く同じ内容のリメイクではなかった。ところがその後この話はなくなってしまい、次に浮上した監督はジョー・カーナハンだった。ところがこれもうまくいかずその後ようやく決まったのが2016年3月アハロン・ケシャレスとナヴォット・パプシャドだった。ここで主演にはブルース・ウィリスの名が挙がっていた。内部のトラブルによりこの二人も降板となり同年6月、ようやくイーライ・ロスが起用されることとなった。

『デス・ウィッシュ』の主題歌・挿入歌

主題歌:AC/DC『 Back In Black』

オーストラリア出身ハードロックバンドでその代表作の一つ。
以下のような歌詞があり、本作によくマッチングした歌となっている。
This guy came back wearing clothes of the color of black (彼は黒い服を着て帰ってきた)
This guy come back into the darkness (彼は暗闇に戻ってきた)

mitimiti11
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@mitimiti11

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