スパルタンX(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『スパルタンX』(映画)とは、スペインのバルセロナを舞台に、トーマス、デヴィッド、そして探偵のモビーの三人が、謎の組織に誘拐された美女シルヴィアを救出すべく奮闘するコメディ・アクション映画である。また、この作品を題材にしたアーケード&テレビゲームが制作された。
本作のクライマックスで繰り広げられる、ベニー・ユキーデとの一騎打ちは、ジャッキー・チェン映画における名ファイトシーンとして多くのファンから絶賛されている。
患者2.(演:ウー・マ)
日本語吹き替え:不明
グロリアが入院する病院の患者で、自分を「時計」と思っている。常に頭を左右に揺らし自ら「チクタク、チクタク…」と言っているが、トーマスに時刻が遅れている事を指摘されるや、「チクタク」のスピードを早めた。
患者②を演じたウー・マは、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』シリーズや『奇蹟/ミラクル』等に出演、1980年~1990年代にかけて香港映画の名脇役として知られる。2014年2月に死去。
マット(演:ハーブ・エデルマン )
日本語吹き替え:嶋俊介、岡哲也
私立探偵で、生活に困窮しているうえ、多額の借金を抱えていた。借金取りから逃れようと、モビーに所長代理を頼み、事務所を去る。
マット役を演じたハーブ・エデルマンは、1960年代前半から俳優業をスタートし、数々のテレビドラマや映画に出演をする。また、映画『ザ・ヤクザ』(1974年)では高倉健と、『男はつらいよ 寅次郎春の夢』(1979年)では渥美清といった、日本人俳優との共演を果たす。1996年7月に死去。
伯爵家の執事(演:ミゲル・パレンヅェラ(Miguel Palenzuela))
出典: i.ytimg.com
日本語吹き替え:大木民夫、野島昭生
探偵代理人となったモビーのもとへやって来た最初の依頼人である。22年前に使用人をしていたグロリアという女性を秘密厳守で二週間以内で探して欲しいと依頼する。その後再びモビーが現れ、シルヴィアがギャングに狙われている事を話す。すると代わりに追加の報償金を渡し、調査の続行を求める。しかし、ギャング達の追っ手から逃れたシルヴィアやトーマス達がやって来て、自分がシルヴィアの父親の執事である事を打ち明ける。終盤で、スパルタン号で仕事を行うトーマス達の前で、グロリア&シルヴィア親子と共に現れる。
伯爵家の執事役を演じたミゲル・パレンヅェラは、他にも『ペネロペ・クルスの抱きしめたい!』(1996年)や『オープン・ユア・アイズ』(1997年)に出演。 2017年6月に死去。
ディノ(演:ジョセフ・ルイス・フォノール(Josep Lluís Fonoll))
日本語吹き替え:小島敏彦、岩崎ひろし
トーマスやデヴィッドが住むアパートへ同居するイタリア人男性。何かと理由を付けては朝帰りを繰り返し、妻に追いかけ回されている。
トーマス達がシルヴィアを連れてアパートへ帰宅した際も、浮気をした為に銃を持った妻に追いかけられており、慌てて部屋へ逃げ出す。部屋の外でトーマスやデヴィッドが彼女をどうにか宥めるも、扉を開けると中でシルヴィアに抱きつこうとしていた。それを見た妻に再び追いかけられたうえ、シルヴィアに車の鍵をスラれ、翌朝には車ごと無くなっていた。
ディノ役を演じたジョセフ・ルイス・フォノールは、他にも出演作に『Hell of the Living Dead』(1980年・日本未公開)や『Water Easy Reach』(1998年・日本未公開)等がある。
2011年10月に死去。
『スパルタンX』の用語
スパルタン号
トーマスとデヴィッドが乗車するワゴンカーで、運転は主にトーマスが行う。街の公園広場へ向かい、トーマス達がこの車を用いたファーストフード店を経営している。開店の際は、自動式でドアが開く仕組みとなっている。また、シルヴィアがギャングから追われている時は、トーマス達と共にこの車で逃走し、壮絶なカーチェイスを展開した。
病院
デヴィッドの父親が入院する場所で、父親は院内でグロリアという女性と交際している。また同じ院内で出会ったグロリアの娘・シルヴィアにデヴィッドは一目惚れする。この病院では、デヴィッドの父親やグロリアの他にも、個性豊かな患者が登場する。本作で描かれる「病院」は、「精神病院」だが倫理上等の視点からあくまで「病院」とだけ記載される事が多い。
出典: i1.fuimg.com
因みに本作公開から2年後に制作・公開された、イー・トンシン(『夢翔る人 / 色情男女』やジャッキー・チェン主演『新宿インシデント』等)の監督デビュー作『癲佬正傳』(1986年・日本未公開)は、精神病患者やその周辺の人間模様(当時の状況)をリアルに描いた為、香港福祉団体からクレームが入った。
『スパルタンX』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
トーマス「あわてるな、落ち着くんだ、練習だと思え」
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目次 - Contents
- 『スパルタンX』の概要
- 『スパルタンX』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- シルヴィアとの出会い
- 追跡
- 明かされる真実
- 救出&激闘
- 『スパルタンX』の登場人物・キャラクター
- トーマス(演:ジャッキー・チェン)
- デヴィッド(演:ユン・ピョウ)
- モビー(演:サモ・ハン・キンポー)
- シルヴィア(演:ローラ・フォルネル)
- モンデール伯爵(演:ペペ・サンチョ)
- アメリカン・ギャング(演:ベニー・ユキーデ)
- フレンチ・ギャング(演:キース・ヴィタリ)
- デヴィットの父(演:ポール・チャン)
- グロリア(演:スサーナ・サンティス(Susana Sentís))
- 患者1.(演:リチャード・ン)
- 患者2.(演:ウー・マ)
- マット(演:ハーブ・エデルマン )
- 伯爵家の執事(演:ミゲル・パレンヅェラ(Miguel Palenzuela))
- ディノ(演:ジョセフ・ルイス・フォノール(Josep Lluís Fonoll))
- 『スパルタンX』の用語
- スパルタン号
- 病院
- 『スパルタンX』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- トーマス「あわてるな、落ち着くんだ、練習だと思え」
- トーマス、モビー、デヴィッド「一心同体、三銃士!」
- 『スパルタンX』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 初ヨーロッパロケ敢行
- ジャッキーVSベニーはガチな「試合」
- 支えるユン・ピョウ、学ぶユン・ピョウ
- ゲン担ぎのため英語版タイトルを変更
- 『スパルタンX』の主題歌・挿入歌
- 日本公開版主題曲:『SPARTAN X』
- 日本公開版主題曲(歌あり):南田伝『SPARTAN X』