ベヨネッタ2(BAYONETTA 2)のネタバレ解説・考察まとめ

『ベヨネッタ2』とは、美しく妖艶な魔女ベヨネッタが天使達を華麗に叩きのめすクライマックス・アクションゲーム『ベヨネッタ』の続編。
諸事情で一度開発中止となりながらも、パワーアップした操作感とヴィジュアルを伴いより爽やか且つスタイリッシュに進化した形で世に生み出され、「究極を超える究極」が盛り込まれたよりスケールアップしたアクションを体感できることとなった。本作では世界の目を含む天地創造やベヨネッタの父母に関する真相など前作に残された伏線や謎も描かれており、見どころの一つとなっている。

エーシル(Aesir)

一つだった世界がに三つに分かたれた際、人間界に生まれた混沌の神。
フィンブルヴェトルから長きに渡って静かに下界を見守り、世界を創造する強大な観測者として君臨していたが、ある日自らの力を二つに分けて人間に与えた。
その際同時に肉体も「ロキ」と「ロプト」という存在に分かれ、その肉体に善と悪それぞれの性質が育まれていったため神としてのエーシルは一時消滅したのだが、再び強大な混沌の神として復活したいというロプトの欲望により、少なくとも500年以上にも渡る謀略の果てに再び統合され、本編中にその存在を復活させた。
だがそれもロキがかつて混沌の神として自らに残した「無の力」により神の力を無効化させ、肉体はジャンヌにより魔獣の餌となり、魂もバルドルによって封印され彼諸共ベヨネッタによって倒され、ロキも自らをエーシルではなくロキとした上で転生を示唆しつつ消滅したため、人間界から完全に消滅した。

采配の力

神の力である「世界の目」を行使するための力。指揮をする際に振る物理的な「采配」ではない。
元はエーシルに備わっていたものだが、存在を二つに分けた際、力のバランスを保つためにロキの身体に残したのを邪悪な欲望が育ったロプトによって狙われ、遂には奪われた。

世界の目

ルーメンの賢者、アンブラの魔女がそれぞれ所有していた秘宝。
二つが揃えば世界を掌握すると言われるほど強大な力を秘めており、両一族が不可侵の掟を守りながら揃わぬよう、だが失われぬよう守り続けてきたもので、前作では両一族の然るべき者がその身を礎としながら宝石の力で神の目となり、主神ジュベレウス復活の際の鍵となる機能を持っていたキーアイテムであった。
本来は人間界の観測者でもあった神エーシルの所有物であり、人間に選択の概念を与えるなどの理由で二つに分けたものであったことが明らかとなる。
物語終盤、ロキの「無」の力により消滅した。

光の右目

ルーメンの賢者が代々守ってきた。最終継承者はバルドル。
エーシルの瞳に戻った際、青い光を放っていた。

闇の左目

アンブラの魔女が代々守ってきた。最終継承者はベヨネッタ(セレッサ)。
エーシルの瞳に戻った際、赤い光を放っていた。

ノアトゥーン

霊峰フィンブルヴェトルの麓にある、美しい山と海に囲まれた穏やかな水の都。
その歴史は古く、魔女と賢者の縁が深い天使の棲む街ヴィグリッドに引けを取らない巨大な賢者と魔女の像が都の入り口に構えられている。
街の中央には穢れを払うために絶えず水が流れ込んでいる大きな教会があり、かつて霊峰の玄関口として神に選ばれた者達が山へ登る際にその水で禊を行っていたとされ、今も尚週に一度の礼拝や冠婚葬祭の場として利用されている。

フィンブルヴェトル

水の都ノアトゥーンの傍に立つ雪を頂いた霊峰。
魔界・天界にも通じる扉があるとされる山頂は宇宙にも届きそうな程高く常に晴れており、無数の星々とオーロラがかかっている。
古代ではエーシルが住み人間界を見守っていた神聖な場所で、ノアトゥーンの選ばれし人間たちは山へ行くための橋や神殿を作り、フィンブルヴェトルの雪解け水で禊を行った上で謁見し、向かうべき道への采配を得ていたという。
現在においてはその習慣は無くなったが、山に対する畏敬や信仰は建物や生活習慣の中に残っており、雪解け水は今も尚ノアトゥーンの人々にとって飲み水にも使われるほどの貴重な水源でもある。

『ベヨネッタ2』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「ゲイツ・オブ・ヘル」のチラシの中身

ロダンがエピローグで配っている店のチラシには様々な小ネタが仕込まれている。
例えば、店への地図は本作の開発フロアに似せたもので、店の入り口は社長室と同じ場所である。
また、入荷された日本酒には「橋本」や「悪魔殺し」「プラチナ」といった、本作ユーザーにとっては縁のあるワードが銘柄として使われている。

ボーカル曲にFerry Corstenが参加

「Tomorrow Is Mine」「Moon River(∞ Climax Mix)」の製作には、エグゼクティブ・プロデューサーとしてダッチトランス(トランスミュージックのひとつ)の創始者の一人であるFerry Corstenが参加しており、作詞、演奏、ボーカルのファイナルプロダクションを監修している。

『ベヨネッタ2』の主題歌・挿入歌

本作は戦闘曲・スタッフロールに『Moon River』が使用されている。
『Moon River』は1961年公開の映画『ティファニーで朝食を』にて、主演女優のオードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)が劇中で歌ったことで有名な曲で、声域の狭い彼女のために1オクターブ+全音階のみで構成され、今日までに数百を超えるカバーアレンジが生み出されている。
作詞はJohnny Mercer、作曲はHenry Manciniが担当している。
歌い手はAndrew Williamsが最も有名で、スタッフロールに流れる『Moon River』は彼の曲が使用されている。

主題歌:Andrew Williams『Moon River』

1962年のアルバム『Moon river & other great movie themes』に初収録。ベヨネッタのポールダンスを背景にスタッフロールにて使用されている。

Keely Bumfordのボーカルによる戦闘BGM用リミックス「Moon River(∞ Climax Mix)」も作中で流れる。
彼女は通常戦闘BGMの「Theme Of Bayonetta 2 - Tommorrow Is Mine」も担当している。

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