SCP財団(SCP Foundation)の徹底解説まとめ

SCP財団とは、現代の科学では説明不可能な物品、物体、場所、現象、概念を、一般の人間の目から遠ざけ、「確保」、「収容」、「保護」をすることを目的とする秘密組織「SCP財団」を舞台としたオカルトシェアワールドである。異常存在である「SCPオブジェクト」の詳細をまとめた報告書という形で公式wikiにまとめられており、その数は世界中で10,000を超える。発祥の地であるアメリカを「本部」とし、日本を含め世界中に「支部」を持っている。

Are We Coo Yet?のロゴマーク

Are We Coo Yet?(以下、AWCY?)は、異常な性質を持った芸術作品を作りだす「アート・テロリスト」集団。あえて人の目が密集するような場所に作品を展示し、かならずその周辺に「Are We Coo Yet?(俺たちはクールだったろ?)」というメッセージを残すことからこう呼ばれている。AWCY?が作り出すSCPオブジェクトの多くがとても危険で、一般人が死に至る危険性を多く孕んでいる。また、彼らの作り出した作品には何らかのメッセージが込められていることが多く、自分たちの感性でもって、多くの人々にそのことを訴える作品が多い。また、AWCY?の賛同者は世界中に存在しているため、AWCY?関連のものとみられるSCPオブジェクトの報告書が多くの財団支部で書かれている。「現実世界で、だんだんと難易度がエスカレートしていくミッションをこなすミニゲームを課すスマホ用アプリ(SCP-1883 いえいえ他に目的なんてありません、あくまでゲームです)」や、「一年間所持していると、所持している人が参加している組織の構成員全員が焼死してしまうジャガイモ(SCP-2635 アッツアツのポテト)」などが有名。

マナによる慈善財団

マナによる慈善財団のロゴマーク

マナによる慈善財団(Manna Charitable Foundation、以下、MCF)は、世界中の困っている人々を、SCPオブジェクトの力を使って救おうとしている慈善団体。参加している彼らは、完全に善意でSCPオブジェクトを積極的に使おうとしているのだが、SCPオブジェクトに関する知識が全くないせいで、逆にとんでもない事態を引き起こしかねないという危険性を孕んでいる。また、MC&Dと顧客契約を結んでいるらしく、定期的にMC&Dから慈善活動に有用であると騙されて危険なSCPオブジェクトを購入することが多い。「血液型がAB型の人が食べれば長い間栄養補給を取る必要がなくなるが、AB型以外の人が食べるとアナフィラキシーショックを引き起こしてしまうハチミツ(SCP-1176 ミイラのはちみつ漬け)」や、「貧困に苦しむ9歳の子供や、数十人の人間を殺した大量殺人鬼など、文字通りどんな人でも危機的状況に陥っていると助けてしまう円盤(SCP-118-KO 万人の救世主)」などが有名。

サーキック・カルト

サーキック・カルトのロゴマーク

サーキック・カルトは、独自の教義の元形成された、腫瘍や腐肉、疫病を崇拝対象とする教団。世界そのものを、死と腐敗と不浄に満ちた混沌の世界へと作り替えるためにSCPオブジェクトを活用しようとしている。そのあまりに強大な力と危険な思想から、SCP財団のみならず、あらゆる団体と敵対関係を持っており、世界全ての敵として認識されている。実はメカニトとは遠い昔からの因縁を持っているらしく、メカニトが崇拝する「神」が壊れた理由は、サーキック・カルトが原因だとされている。「感染すると体が肉腫に覆われたグロテスクなモンスターに変貌してしまう感染病(SCP-610 にくにくしいもの)」や「目には見えない『何か』の侵攻を防いでいる巨大な壁(SCP-2309 ズルカルナインの鉄壁)」などが有名

ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード

ゲーマーズ・アゲインスト・ウィードのロゴマーク

ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード(以下、GAW)は、主にネット掲示板やSNSを中心に活動している集団。もともとはAWCY?の分派であり、主な活動内容は政治的な皮肉や批判を、SCPオブジェクトという形をとってネット上に投稿する、というものである。ネットは多くの人々が日々閲覧している場であるため、財団もGAWに対してはかなり強く意識して警戒している。SCPオブジェクトを作り、投稿することを楽しんでいる様子で、GAW全体の雰囲気は大学のサークルのようなノリ、と評されることが多い。「上院議員のバーニー・サンダースの画像を使ったコラ画像に対して、SNSなどで『いいね』などの反応をすると、バーニー・サンダースの半径50m以内に25セント硬貨が出現する現象(SCP-2433 これは間違いなくバーニー・サンダースの支援になっていない)」や、「見ただけで文字通り死ぬまで笑い続けてしまう、雑な加工がされた画像(SCP-3078 認識災害クソ投稿)」などが有名。

サメ殴りセンター

サメ殴りセンターのロゴマーク

サメ殴りセンター(Shark Punching Center 以下、SPC)は、「To Seek and Punch Cartilage(軟骨野郎を探し出し、殴る)」をスローガンに掲げ、「サメ」を自らの拳で殴ることを至上命題としている組織。なぜそこまでサメにこだわっているのかは不明。サメであれば何でもよく、たとえSCPオブジェクトに指定されるようなサメに似た生物でもサメとみなし、問答無用で一発殴ろうとする。また、サメを殴るためだけにSCPオブジェクトを自ら作り出すこともある。「サメのフェイスペイントを施しており、サメやサメという文字、サメの絵など、ありとあらゆる『サメ』に対して体当たりをしようとする、『S.P.C』と刻印された3隻の漁船(SCP-489-JP サメ殴り艇隊)」や、「SPCに襲われていたところを財団に保護された、人間の言葉を理解し、財団職員になるために大学受験をしようとしている人間年齢18歳のサメ(SCP-CN-985 受験鮫)」などが有名。

実はこのSPCというのは、SCP財団黎明期に、「SCP」を「SPC」とタイプミスすることがあまりに多かったことをネタにしたことが始まり。そこからあまりに多くの人が面白がってSPCを題材としたSCPオブジェクトの報告書を執筆したことから、要注意団体の中に名を連ねることになってしまった。

カオス・インサージェンシー

カオス・インサージェンシーのロゴマーク

「カオス・インサージェンシー(以下、CI)は、元々はSCP財団内の「インサージェンシー」という特殊部隊だったが、のちに様々な思惑から財団から離反した人々のことである。彼らは離反する際、いくつかのSCPオブジェクトを強奪し、軍事目的で販売している。その後も彼らは、営利目的でSCPオブジェクトをSCP財団から強奪することを繰り返している。財団とは対立しているが、なぜ離反したのか、何を目的としているのかは一切不明である。

Alexylva大学(アレクシルヴァ大学)

Alexylva大学のロゴマーク

「Alexylva大学(アレクシルヴァ大学)」は、財団のいる世界とは別の世界のアメリカ、テネシー州に存在する教育機関。現在までAlexylva大学とSCP財団は直接的な関係は持っていないが、Alexylva大学宛ての異常物品が、なぜか配送ミスで財団のいる世界に届けられてしまうことから財団もAlexylva大学に対して警戒をしている。Alexylva大学宛ての異常物品の多くが他者を支配することを目的としていること以外、詳しいことは分かっていない。

連邦捜査局異常事件課(れんぽうそうさきょくいじょうじけんか)

連邦捜査局異常事件課(FBI UIU)のロゴマーク

「連邦捜査局異常事件課(FBI UIU 以下、UIU)」は、FBI内部に作られた、超常現象専門捜査部署。SCP財団と直接協力関係にある部署だが、FBI内部ではUIUをいわゆるキャリアの袋小路扱いされており、配属される人間のほとんどがSCPオブジェクトに関する知識も経験もない全くの素人揃いである。そのため、実際にSCPオブジェクトに接触すれば余計に事態をややこしくしてしまう可能性があることから、協力関係にあるにも関わらずSCPオブジェクトとUIUを接触させないように財団がフォローする必要がある。

アンブローズ・レストラン

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