SCP財団(SCP Foundation)とは【徹底解説まとめ】

SCP財団とは、現代の科学では説明不可能な物品、物体、場所、現象、概念を、一般の人間の目から遠ざけ、「確保」、「収容」、「保護」をすることを目的とする秘密組織「SCP財団」を舞台としたオカルトシェアワールドである。異常存在である「SCPオブジェクト」の詳細をまとめた報告書という形で公式wikiにまとめられており、その数は世界中で10,000を超える。発祥の地であるアメリカを「本部」とし、日本を含め世界中に「支部」を持っている。

要注意団体のロゴマーク

「要注意団体」とは、SCP財団以外にSCPオブジェクトに関わっている集団、もしくは個人の総称。各団体それぞれがそれぞれの理念や目的を持っており、財団とは基本的に相容れない存在だが、場合によっては財団と協力することもある。現在でも要注意団体の数は増え続けている。

世界オカルト連合

世界オカルト連合のロゴマーク

「世界オカルト連合(The Global Occult Coalition 以下、GOC)」は、世界的に最も力を持つ108のオカルト団体から構成される国連直属の秘密組織であり、SCP財団と同じく「異常な存在から世界を守る」という理念を持っている。ただし財団と違うのは、財団が異常存在を「確保」、「収容」、「保護」しているのに対し、GOCは異常存在の「破壊」に徹している点である。この根本的理念の食い違いから、財団とGOCは基本的には対立している。「GOCが大人しかったSCPオブジェクトを破壊しようとした結果、狂暴化してしまった(SCP-1609 椅子の残骸)」例や、「GOCが異常存在を殺してしまったために新たな異常が発生してしまった(SCP-1899 浮遊した弾丸)」例など、GOCが関わったせいで事態が悪化した例が多々あり、財団も頭を悩ませている。しかし、「世界を守る」という点は一致しているため、場合によってはお互いに協力することもある。特に、財団にとっても発見次第殺害することが推奨されている「現実改変能力者(自分に都合のいいように人々の記憶や歴史を変えたり、世界の法則そのものを書き換えかねない能力をもった人々)」の有効な殺害方法を見つけたのはGOCである。
時には敵、時には味方という、わかりやすいライバル的ポジションの組織である。

ザ・ファクトリー

ザ・ファクトリーのロゴマーク

「工場」の異名を持つ最も謎の多い組織であり、その異名が示す通り、様々なSCPオブジェクトを大量に生産し続ている。どこで、誰が、何のためにSCPオブジェクトを生産しているのかは一切不明。一説によれば、すべてのSCPオブジェクトの根源である、という説もあるらしいが、真相はいまだ明らかにされていない。

ワンダーテインメイント博士

ワンダーテインメント博士のロゴマーク

個人なのか組織なのかは判明していないが、SCPオブジェクトを作り出し、販売している謎の人物、もしくは集団。作り出されるSCPオブジェクトは、いずれも子供向けの玩具として作られており、付属している説明書の注意を守って遊べば、危険なことはほぼ起こらず摩訶不思議な現象で遊ぶことができる。「ワーオ!」や「楽しんでね!」という言葉を決まり文句としており、説明書やパッケージなどにこれらの言葉が書かれていることが多い。あくまでワンダーテインメント博士本人は、一切の悪意なく、ただ子供たちに楽しんでほしいという純粋な願いからこれらのSCPオブジェクトを制作・販売しているらしい。しかし、ワンダーテインメント博士の販売するSCPオブジェクトの多くは、使い方を間違えればとても危険なものに変化してしまう。「思い浮かべただけでどこにでも出現させられるビリヤードの6番ボール(SCP-609 ワンダーテインメント博士の存在論的6番ボール🄬)」や、「普通に調理すれば食べても問題ないが、調理したものを温めなおして食べると食べた人がニワトリに変化してしまい、最終的に死んでしまうチキンスープ(SCP-2057 あなたはあなたの食べたもの)」などのSCPオブジェクトが有名。

壊れた神の教会/メカニト

壊れた神の教会のロゴマーク

壊れた神の教会(通称メカニト。以下、メカニト)は、機械でできた神を崇拝するカルト教団である。しかし、その神は現在壊れており、神の部品の一部がSCP財団にSCPオブジェクトとして管理されているため、その返還を求めて度々SCP財団を襲撃している危険組織。現在はメカニト内でも宗派の分裂が起こっており、主流派である「壊れたる教会」、産業革命期の蒸気機関や歯車仕掛けなどの規格化された機構を崇拝する「歯車仕掛正教」、現代のネットワークを崇拝し、肉体改造を施して自身とネットワークを繋げようとしている「マクスウェリズム教会」の3つで内戦を繰り広げている。「近くにいるだけで機械の稼働音のような幻聴を永遠に聞き続け、最終的には自殺を図ってしまう謎の機械(SCP-882 機械)」が有名。

蛇の手

蛇の手のロゴマーク

蛇の手は、特殊な異能を持った能力者のみで構成された小規模な組織である。財団がいわゆる「人型SCPオブジェクト」として指定している存在のみで構成されており、蛇の手は自分たちと同じ能力者を仲間に加え、能力者というだけで問答無用で確保・収容したり、殺そうとしてくるSCP財団やGOCから保護しようとしている。また蛇の手は、「異常存在を隠蔽するのではなく、世間に公開して知識を共有するべきである」という理念をもっており、度々SCP財団を襲撃してはいくつかのSCPオブジェクトを盗み出そうとしている。

マーシャル・カーター&ダーク株式会社

マーシャル・カーター&ダーク株式会社のロゴマーク

マーシャル・カーター&ダーク株式会社(以下、MC&D)は、イギリスのロンドンに拠点を置く違法クラブを経営している株式会社。莫大な財力で裏社会を牛耳っており、世界中の超裕福層と何本ものパイプを持つ。SCPオブジェクトを使った非道徳的な娯楽を裕福層に提供したり、SCPオブジェクトを商品とした違法オークションを開催している。財団とは常に対立しているが、他の要注意団体のように武力行使をしてくることは少ない。ただし、その財力と多数のパイプを使った財政的、政治的圧力をかけてくることがある。

株式会社プロメテウス研究所

株式会社プロメテウス研究所のロゴマーク

株式会社プロメテウス研究所は、SCPオブジェクトを制作、販売していた営利組織。制作しているものは主に「他の異常存在に対抗し、人類を守る手助けをする」もの。その宣伝文句の通り、財団でも収容に重宝するくらいには優秀なSCPオブジェクトを制作していたのだが、ある日、原因不明の非常事態が起こり、本部が大爆発。多数の商品と社員を失い、事実上倒産してしまった。生き残った社員の一部は財団職員として新たに雇用されている。「長時間近くにいると危険だが、他のSCPオブジェクトが放つ精神攻撃を遮断する物質を含んだ金属(SCP-148 『テレキル』合金)」など、倒産した後でも、財団内で有効活用されているSCPオブジェクトがある。

Are We Cool Yet?(アー ウィー クール イェット?)

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