SCP財団(SCP Foundation)の徹底解説まとめ

SCP財団とは、現代の科学では説明不可能な物品、物体、場所、現象、概念を、一般の人間の目から遠ざけ、「確保」、「収容」、「保護」をすることを目的とする秘密組織「SCP財団」を舞台としたオカルトシェアワールドである。異常存在である「SCPオブジェクト」の詳細をまとめた報告書という形で公式wikiにまとめられており、その数は世界中で10,000を超える。発祥の地であるアメリカを「本部」とし、日本を含め世界中に「支部」を持っている。

SCP財団の用語

異常存在

世の中に存在する、異常な性質を持った物体、物質、場所、現象、概念をあらわすときに使われる言葉。いまだ未収容のものを「アノマリー」、すでに財団が収容したものを「オブジェクト」と呼んで区別している。また、財団内の俗語として、SCPオブジェクトのことを縮めて「SCiP(スキップ)」と呼ぶ場合もある。

特別収容プロトコル

報告書の上部に書かれている、SCPオブジェクトの収容方法や収容手順を示したもの。SCPオブジェクトにつけられる「SCP-〇〇〇」という番号も、「収容手順〇〇〇番で管理されているオブジェクト」という意味。また誤解されやすいものとして、SCPオブジェクトの番号は発見順ではなく、あくまで識別するためのコードのようなものである。

カバーストーリー

SCPオブジェクトを発見した場合に、事実とは異なる情報を世間一般に流布する行為、またはその内容。例えば、「交通事故を誘発する能力を持った信号機」というSCPオブジェクトが発見された場合、「信号機のシステムに異常があったため、信号機を取り換えた」といった内容の情報を流す。

セキュリティクリアランス

財団の職員1人1人につけられる、SCPオブジェクトに関する情報を閲覧できる範囲をあらわすもの。レベル1からレベル5まで設定されており、レベルが上がるごとに閲覧できる情報が多くなる。ただしこれはあくまで設定の一部なので、読者はすべてのSCPオブジェクトの情報をセキュリティクリアランスの有無に関わらず閲覧できる。

終了

対象の持続性を断ち切ること。つまり、「殺す」こと。「Dクラス職員は命令違反を理由に終了されました」という使い方をする。

ヒューム値

SCP財団独自の用語であり、「現実性の強度」を表す値。通常、この世界のありとあらゆるもののヒューム値は「1」であるが、現実改変能力者たちや現実を捻じ曲げる能力を持つSCPオブジェクトは、自身のヒューム値を上げ、周囲のヒューム値を低くすることで、「自分の現実のほうが上である→自分の考えたことや願ったことを周囲の現実よりも優先させる」ことで、現実改変を行っている。

スクラントン現実錨

財団の博士だったスクラントン博士が発明した、外部からの力に影響されず、周囲のヒューム値を固定化させる装置、あるいは技術。周辺地域一帯のヒューム値を固定する大きなものから、携帯できる小型のものまである。

[編集済み]/[削除済]/[████]

SCPオブジェクトの報告書に時折書かれる検閲表現。「あなたはこの部分の情報を見るにはセキュリティクリアランスが足りていません」、「この部分の情報そのものに異常があるため削除しました」といったニュアンスだが、メタ的に言えば、読者の想像を掻き立てたり、あるいは単にその部分の情報を考えるのが面倒くさかったりしたときに使われる。

認識災害

見る、聞く、読むなど、認識することがトリガーとなる災害や異常、あるいはそれを促すSCPオブジェクトのことを指す。この場合の被害者は「認識する側」である点に注意。SCPオブジェクトがこちらを認識することで異常を引き起こすものは認識災害ではない。

情報災害

認識災害と似ているが、こちらは文章や映像、口伝などの情報そのものが異常性を持っている。

ミーム災害

異常な性質を持ったミームを引き起こすもの。ミームとはもともと、進化生物学・動物行動学者のリチャード・ドーキンスが生み出した、「情報が人々の行動や思考に影響を及ぼすもの」という意味の言葉である。日本人ならご飯を食べる前に「いただきます」と自然に言葉が出てくるのも、立派なミームである。SCP財団では、このミームを「人の言動に影響を及ぼす何らかの要素」と定義している。つまりミーム災害とは、「感染力をもった異常な情報による、人々の言動や認識の変化」を表すものである。

反ミーム

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