SCP財団(SCP Foundation)の徹底解説まとめ

SCP財団とは、現代の科学では説明不可能な物品、物体、場所、現象、概念を、一般の人間の目から遠ざけ、「確保」、「収容」、「保護」をすることを目的とする秘密組織「SCP財団」を舞台としたオカルトシェアワールドである。異常存在である「SCPオブジェクト」の詳細をまとめた報告書という形で公式wikiにまとめられており、その数は世界中で10,000を超える。発祥の地であるアメリカを「本部」とし、日本を含め世界中に「支部」を持っている。

自身に関する情報の一切を認知させない異常性のこと。代表例として、「丸くないことだけが判明している、謎の物質(SCP-055 正体不明)」がある。SCP-055は自身に関する情報の一切を他者に認知させず、言葉や文章、データで残そうにも、そもそも覚えれいられない、破損するなどの理由で情報を残すことができない、などの異常性を持っている。

財団Tale

SCPや職員、財団を題材に描かれるショートショート小説群。単にTaleとも呼ばれている。SCP財団において、SCPオブジェクトの報告書に次ぐコンテンツとして、今も大量のTaleが投稿されている。

シリーズ

SCPオブジェクトのオブジェクトナンバーによって分類される作品群の総称で、SCP-001~SCP-999がシリーズⅠ、SCP-1000~SCP-1999がシリーズⅡ、SCP-2000~SCP-2999がシリーズⅢという形である。

UV/NV/DV

それぞれ、Up Vote、No Vote、Down Voteの略。投稿されたSCPオブジェクトの報告書やTaleに対して、読者が1人一回、評価の増減を行える。UVがプラス評価、NVが評価なし、DVがマイナス評価である。また、報告書やTaleの評価がー3を下回ってしまった場合、72時間の改稿猶予期間を与えられ、それでも評価を覆せなかった場合、削除される。これによって、SCP財団の創作は一定以上の品質を保っている。

SCP財団の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「SCP-173 彫刻-オリジナル」に使われている画像は、日本の彫刻家による芸術作品

SCP-173の元になった、日本の彫刻家・加藤泉による「無題 2004」

SCP財団に投稿されるSCPオブジェクトの報告書には、しばしばオブジェクトの画像として、著作権フリーの画像が添付されていることがある。これはもともと、報告書に画像を添付する際、使用して良いのは著作権フリーの画像のみ、というルールがあるからだ。ただし例外として、一番最初のSCPオブジェクトである「SCP-173」のみに関しては、SCP財団とは全く関係のない芸術家・加藤泉の作品である「無題 2004」の写真を使用している。これは、作品を作った加藤泉から限定的ながら許可を得ているからであり、「無題 2004」をSCP-173として紹介し、それを営利利用することは全面禁止されている。

SCP財団ではキリ番のSCPオブジェクト報告書を決めるコンテストを定期的に開催している

SCP財団日本支部にて行われた、SCP-2000-JPを決めるコンテテスト。テーマは「変遷」

SCPオブジェクトにつけられるSCPナンバーは、基本的には空いている番号から自由に埋めていく、という方式だが、キリ番の番号(SCP-1000、SCP-2000など)だけは、不定期で行われるコンテスト方式で選ばれる。コンテストごとにテーマが与えられており、そのテーマに沿ったSCPオブジェクトの報告書を期間内に投稿、その後、読者からの投票によって栄えあるキリ番SCPオブジェクトを決定する。また、キリ番以降の番号の報告書の内容も、コンテストのテーマに沿ったものになりやすい傾向にあるため、キリ番SCPオブジェクトを決めるコンテストはかなり重要なものとして扱われている。
例として、2020年1月1日から、SCP財団日本支部にて行われた「SCP-2000-JP」を決めるコンテストのテーマは「変遷」。新元号「令和」が制定され、2020年という新しい時代に向けた、過去から現在、未来への継承、または時代の移り変わりを強調するような内容のSCPオブジェクトを決めるコンテストだった。その栄えある優勝作品こそが、「SCP-2000-JP 伝書使」である。他にも、「異常性を持っているにも関わらず財団職員として働いている人々に対して行われた、財団の暴挙とその顛末を記録した情報(SCP-2001-JP アノマリー・ハラスメント)」や、「突如としてその場の時間だけが止まってしまうという現象に襲われた、1987年3月17日の放課後のまま時間が止まった小学校(SCP-2040-JP ようこそ未来へ)」などがある。

SCP財団を舞台としたライトノベルが日本で発売されている

ある日偶然SCP財団に巻き込まれてしまった少年と、財団職員でありながらSCPオブジェクトとして登録されている少女・アイリスを主人公としたライトノベル

日本で、SCP財団から直接許可をもらい、SCP財団を舞台としたライトノベルが発売されている。「鏡の国のアイリス -SCP Foundation-」というタイトルで、「特定のカメラで写真を撮ると、その写真はリアルタイムの映像に変化し、さらに写真に触れることで写真の中に干渉できる異常性を持った1人の少女(SCP-105 ”アイリス”)」と、アイリスの異常性によって偶然SCP財団に関わることになってしまった日本の1人の少年を主人公とし、SCP財団での日々を描いていく。

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