ロケットマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロケットマン』とは2019年にイギリス・アメリカ合作で製作された伝記・ミュージカル映画である。グラミー賞を5度受賞した世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの自伝的映画。「Your Song」や「Rocket Man」など数々の名曲で知られるエルトン・ジョンが並外れた音楽の才能でスターとなる一方、その裏では様々な困難や苦悩を抱えていた半生が描かれている。製作総指揮にエルトン本人が携わり、エルトン役を演じるタロン・エガートンは歌声を披露している。
日本語吹き替え:川田紳司
エルトンのマネージャー兼元恋人。エルトンとはトルバドゥール後のパーティで出会う。エルトンの生活への干渉が激しく、その結果エルトンは放蕩生活へと陥ってしまう。その後、エルトンに別れを告げられるも、マネージャーの継続は許された。「Bohemian Rhapsody」でも知られるロックバンド、QUEENのマネージャーも務めた。1998年までエルトンのマネージャーを務めていたが、横領が発覚し、解雇される。
アイヴィ(演:ジェマ・ジョーンズ)
出典: eiga.k-img.com
日本語吹き替え:久保田民絵
エルトンの祖母。エルトンの両親がエルトンへ興味を示さない一方、寄り添ってくれた存在。エルトンの音楽の才能に気づき、応援をしている。その結果王立音楽院にエルトンは進み、スターへ上り詰めるなど、エルトンが音楽家として活躍する立役者となった。
シーラ・アイリーン(演:ブライス・ダラス・ハワード)
出典: eiga.k-img.com
日本語吹き替え:松谷彼哉
エルトンの母親。エルトンや夫のスタンリーへの愛が欠けており、興味を示していない。エルトンが15歳の頃にシーラの不倫が理由でスタンリーとは離婚した。エルトンが同性愛者であったことを知っていたものの、エルトンにそれを告げられた時に「あなたは誰からも愛されない」と言うなど、エルトンへの愛は最後まで生まれなかった。
ディック・ジェームズ(演:スティーヴン・グレアム)
DJMレコードというレコード会社の社長。ジョン・レノンやポール・マッカートニーらと共に「レノン&マッカートニー」の楽曲著作権を管理する会社を立ち上げ、その後DJMレコードを立ち上げ、エルトンやバーニーと契約した。イギリスの音楽業界に大きな影響を与えた存在。
スタンリー(演:スティーヴン・マッキントッシュ)
出典: eiga.k-img.com
日本語吹き替え:栗田圭
エルトンの父親。シーラと同じくエルトンの愛に欠け、エルトンとはともに過ごす時間は短かった。エルトンが15歳の頃にシーラとは離婚をし、その後新しい家族をもうける。エルトンがスターになってから再会するが、そこでもエルトンへの愛は感じられなかった。スタンリーとシーラのエルトンへの愛情の欠乏は、エルトンの孤独感やそれによる精神的な不安定状況の大きな要因となっている。
ダグ・ウェストン(演:テイト・ドノヴァン)
ロサンゼルスにあるライブハウス、トルバドゥールのオーナーであり、ディックの旧友。トルバドゥールはエルトンの初パフォーマンスの舞台であり、他にもニール・ヤング、ビリー・ジョエルなど有名アーティストのロサンゼルスデビューを飾っている。
レイ・ウィリアムズ(演:チャーリ・ロウ)
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エルトンの最初のマネージャー。リバティ・レコードで新人募集をして、応募してきたエルトンの才能を発見した。作詞家であるバーニーをエルトンに紹介し、見事エルトンの成功の一端を担った。リードがエルトンのマネージャーとなった際に、レイはマネージャーの座から退けた。
フレッド(演:トム・ベネット)
日本語吹き替え:斉藤次郎
シーラの愛人。2人の関係によって、シーラとスタンリーが離婚するきっかけとなった。後にシーラの2番目の夫となる。
『ロケットマン』の用語
DJMレコード
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目次 - Contents
- 『ロケットマン』の概要
- 『ロケットマン』のあらすじ・ストーリー
- エルトン・ジョンの幼少期
- 「エルトン・ジョン」の誕生
- 名曲「Your Song」の誕生
- 家族やリードとの複雑な関係
- 依存症の悪化
- スターの復活
- 『ロケットマン』の登場人物・キャラクター
- エルトン・ジョン(演:タロン・エガート)
- バーニー・トーピン(演:ジェイミー・ベル)
- ジョン・リード(演:リチャード・マッデン)
- アイヴィ(演:ジェマ・ジョーンズ)
- シーラ・アイリーン(演:ブライス・ダラス・ハワード)
- ディック・ジェームズ(演:スティーヴン・グレアム)
- スタンリー(演:スティーヴン・マッキントッシュ)
- ダグ・ウェストン(演:テイト・ドノヴァン)
- レイ・ウィリアムズ(演:チャーリ・ロウ)
- フレッド(演:トム・ベネット)
- 『ロケットマン』の用語
- DJMレコード
- 『ロケットマン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 代表曲『Your Song』
- 相棒バーニーとの関係性
- 『ロケットマン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 主演決定の背景
- 高い評価を受けた作品
- 『ロケットマン』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:タロン・エガート、セバスチャン・リッチ『The Bitch Is Back』
- 挿入歌:キット・コナー、ジェマ・ジョーン、ブライス・ダラス・ハワード、スティーヴン・マッキントッシュ『I Want Love』
- 挿入歌:タロン・エガート、キット・コナー『Saturday Night's Alright (For Fighting)』
- 挿入歌:タロン・エガート『Thank You For All Your Loving』
- 挿入歌:タロン・エガート『Border Song』
- 挿入歌:タロン・エガート『Rock & Roll Madonna』
- 挿入歌:タロン・エガート『Your Song』
- 挿入歌:タロン・エガート『Amoreena』
- 挿入歌:タロン・エガート『Crocodile Rock』
- 挿入歌:タロン・エガート『Tiny Dancer』
- 挿入歌:タロン・エガート『Take Me To The Pilot』
- 挿入歌:タロン・エガート、レイチェル・マルドゥーン『Don't Go Breaking My Heart』
- 挿入歌:タロン・エガート、リチャード・マッデン『Honky Cat』
- 挿入歌:タロン・エガート『Pinball Wizard』
- 挿入歌:タロン・エガート『Rocket Man』
- 挿入歌:タロン・エガート『Bennie And The Jets』
- 挿入歌:タロン・エガート、セリンダ・シューンマッカー『Don't Let The Sun Go Down On Me』
- 挿入歌:タロン・エガート『Sorry Seems To Be The Hardest Word』
- 挿入歌:タロン・エガート、ジェイミー・ベル『Goodbye Yellow Brick Road』
- 挿入歌:タロン・エガート『I'm Still Standing』
- ED(エンディング):タロン・エガート、エルトン・ジョン『(I'm Gonna)Love Me Again』