David Bowie(デヴィッド・ボウイ)の徹底解説まとめ

David Bowie(デヴィッド・ボウイ)とは、1970年代から死の直前、2016年まで活躍したロック・ミュージシャンである。70年代のグラム・ロックから、何度も自分の音楽のスタイルを実験、改革し、20世紀後半のロック・シーンに大きな影響を与えた。ザ・キュアのロバート・スミス他、ボウイに影響を受けたミュージシャンは多い。
それまでわりと単純な歌詞が多かったロックの歌に、哲学的な深い考察を導入したことでも有名である。

David Bowieの代表曲

スペース・オディティ

1969年、スペース・オディティでデヴィッド・ボウィは一躍有名になった。この年はアメリカのアポロ11号の月着陸の際の特別番組のBGMとしてBBCが起用した。ボウイはスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』を見た後に作曲したと言っている。
実際には宇宙飛行士が任務の途中で事故に遭ってしまうという内容である。

ジギー・スターダスト

1972年にリリースされた。宇宙からやって来たロック・スター、ジギー・スターダストの遍歴を描いた歌。このころボウイはこの歌の主人公、ジギー・スターダストとしてインタビューに応じた。つまり、ジギー・スターダストはボウイのアルターエゴでもある。
大成功の真っただ中で、ボウイはこのアルターエゴを捨てる。

ヒーローズ

1977年にリリース。ベルリン3部作のアルバムの一つ、『ヒーローズ』の中の同名の歌である。ボウイは、ベルリンの壁に寄り添って、監視たちの挑発を無視して抱擁し続けるカップルを見かけ、そのカップルを主題にして書いた歌である。どう見てもヒーローにはなれない2人を描いた。

レッツ・ダンス

1983年リリース。それまでボウイは幾分カルト的なスターではあったが、一般的にはそれほど知られていなかったが、ダンサブルなポップ系のこの曲で一躍大スターになった。

アイド・ラザー・ビー・ハイ

2013年リリース。90年代、00年代にもボウイはいくつかアルバムをリリースしていたものの、少しづつ人気が下火になっていってしまっていた。しかし2013年にアルバム『ネクスト・デイ』で、大々的にカムバックした。そのアルバムの代表的な曲である。
過去の栄光を客観的に見ながら今現在の自分を素直に認め、アルターエゴに隠れず、成熟した歌である。

ラザルス

2016年1月8日、ボウイの69回目の誕生日、死のわずか2日前にリリースされたアルバム『ブラック・スター』の一曲。自分の最期が近いことを悟っているかのような歌であり、多くのファンにとっては、ボウイが没後に自分が自由になることをうたった、別れの挨拶ともいえる曲である。
ボウイはこの歌で、自分の死を芸術に昇華させたのである。

David Bowieのミュージックビデオ(MV/PV)

「Absolute Beginners」

David Bowieの名言・発言

歳をとるにつれ、二つか三つくらいしか考えることがなくなってくる。どのくらい時間が残されているのか?残された時間に何をしようか?

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