
David Bowie(デヴィッド・ボウイ)とは、1970年代から死の直前、2016年まで活躍したロック・ミュージシャンである。70年代のグラム・ロックから、何度も自分の音楽のスタイルを実験、改革し、20世紀後半のロック・シーンに大きな影響を与えた。ザ・キュアのロバート・スミス他、ボウイに影響を受けたミュージシャンは多い。
それまでわりと単純な歌詞が多かったロックの歌に、哲学的な深い考察を導入したことでも有名である。
『Hunky Dory』

1971年12月17日発売。
デヴィッド・ボウイの4枚目のアルバム。
アルバム『ジギー・スターダスト』と同時に作られた。サイケ色の強いアルバムでタイトルの意味する「ごきげんよう!」などにみられるボウイのおふざけ心が感じられるアルバム。しかし曲の完成度は高く一曲目「Changes」はそのあとのジギーの登場による自身の変化を暗示していたのではないかといわれている。
『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』

1972年6月16日発売。
デヴィッド・ボウイの5作目のアルバム。邦題は『ジギー・スターダスト』。
ジギーを演じた最初の作品。ロックスターの誕生から成功、そして没落までをストーリーにしたコンセプトアルバム。最後の「Rock'N'Roll suicide」は歴史に残る大名曲である。
『Aladdin Sane』

1973年4月13日発売。
デヴィッド・ボウイの6枚目のアルバム。
ジギーとして最後のアルバムであり、アルバムのジャケットのメイクが目に残るアルバム。ジギーのツアーで本格的にはいったアメリカの文化に影響を受けた曲が多く、ツアーファイナルに合わせて発売されたのでヒットした。
『Pin Ups』
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1973年10月19日発売。
デヴィッド・ボウイ唯一の1960年代の作品のカバー・アルバム。
『Diamond Dogs』

1974年5月31日発売。
デヴィッド・ボウイの7枚目のスタジオ・アルバム。
ジギーに終焉を告げたボウイが初めて作ったアルバムである。もともとは小説「1984」をモチーフにして制作してミュージカル化までを考えていたが、著者のジョージオーウェルの遺族から許可が下りず、自身でそれに代わる存在やコンセプトをつくりあげた。また「裸のランチ」などで有名なウィリアムバロウズから影響を受けたボウイは文章をランダムに切り刻み再構築する「カットアップ」という作詞の手法を初めて音楽に取り入れたアルバムでもある。
『Young Americans』

1975年3月7日発売。
ヴィッド・ボウイの8枚目のアルバム。
アメリカ時代2作目のアルバムである。前作とは打って変わりソウルの要素を取り入れたアメリカ寄りの作風になっている。
元ビートルズのジョンレノンと共作した「Fame」が収録されており、ビートルズの「Across The Universe」をカバーしている。
『Station to Station』

1976年1月23日発売。
デヴィッド・ボウイの9作目のアルバム。
前作のソウルを取り入れたサウンドを周到しつつ「黒人音楽に近づくかよりもいかにそれらをとりいれるか」にコンセプトを変化させて作ったアルバム。
次作「Low」でみせる電子音楽への変化の中間地点でもあるアルバム。
『Low』
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1977年1月14日発売。
デヴィッド・ボウイの10枚目のアルバム。
アメリカ時代の時に薬物中毒になったボウイは薬を断ち、リハビリをするためにベルリンに向かい、ブライアンイーノとアルバムを作る。その時に作られた三つのアルバム(ベルリン三部作ともいわれる)の最初の作品。後半は長いインストが閉められており、イーノのアンビエント系の音だったりジャーマンロックを取り入れたりしている。
当時ボウイはクラフトワークなどの初期電子音楽も聞いていたと言われているため、その影響もあるだろう。
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目次 - Contents
- David Bowie(デヴィッド・ボウイ)の概要
- David Bowie(デヴィッド・ボウイ)の活動経歴
- 生まれてからデビューまで
- デビューから1969年まで
- 1969年、「スペース・オディティ」
- ジギー・スターダスト
- やせたホワイト・デユーク
- ベルリン・トリロジー
- 80年代の変革、『アッシュズ・トゥー・アッシュズ』と『レッツ・ダンス』
- ティン・マシーン
- 2000年代の活動
- 突然の復活と死
- David Bowie(デヴィッド・ボウイ)のプロフィール・人物像
- David Bowie(デヴィッド・ボウイ)のディスコグラフィー
- スタジオ・アルバム
- 『David Bowie』
- 『スペース・オディティ』
- 『世界を売った男』
- 『Hunky Dory』
- 『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』
- 『Aladdin Sane』
- 『Pin Ups』
- 『Diamond Dogs』
- 『Young Americans』
- 『Station to Station』
- 『Low』
- 『"Heroes"』
- 『Lodger』
- 『Scary Monsters (and Super Creeps)』
- 『Let's Dance』
- 『Tonight』
- 『Never Let Me Down』
- 『Tin Machine』
- 『Tin Machine II』
- 『Black Tie White Noise』
- 『1.Outside』
- 『Earthling』
- 『Hours...』
- 『Heathen』
- 『Reality』
- 『The Next Day』
- 『★』
- David Bowie(デヴィッド・ボウイ)の代表曲
- スペース・オディティ
- ジギー・スターダスト
- ヒーローズ
- レッツ・ダンス
- アイド・ラザー・ビー・ハイ
- ラザルス
- David Bowie(デヴィッド・ボウイ)のミュージックビデオ(MV/PV)
- 「Absolute Beginners」
- David Bowie(デヴィッド・ボウイ)の名言・発言
- 歳をとるにつれ、二つか三つくらいしか考えることがなくなってくる。どのくらい時間が残されているのか?残された時間に何をしようか?
- 自分を信じないほうが良い。信念に惑わされるな。本当の知は死によって解放されてから得られるんだ。
- 僕は、炎をガソリンで消そうとしていたんだ。
- 成功から学ぶことは何もない。学ぶのはいつも失敗したときだ。
- 興味深い人が名声を得ることもあるが、のちに凡庸さが彼らの上にのしかかってくる。
- ドラッグを使って自分についてや人生について学ぶことが多かった。といっても誰にもドラッグを使うことはすすめないよ。でも知ってるかい?大人らしく振舞いたいわけじゃないけど、何を言ったって、若い人たちは人生の実験をするためにドラッグを使い続けるさ。どのくらい冒険してみたいかによるけど。僕は穴の底にいたけど、そこから這い上がるのがどれだけ難しいかは知っている。
- 何年か前に、自分がいろいろな物事について考えていることを説明しすぎるべきではないと悟った。でも僕の音楽はそれを表現してくれる。本当にしてくれるんだ。
- 誰でも一日だけならヒーローになれるんだ。
- David Bowie(デヴィッド・ボウイ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 左の眼と右の眼の色が違っていた
- トム少佐の最後はブラックスターのビデオで明らかになる
- 2016年1月10日、デビッド・ボウイの死去に際しDAVID BOWIE FACEBOOKがコメントを発表