フランキー／カティ・フラム（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

裁判の日、トムは海列車製造の功績を讃えられ、海賊王の船製造の罪が帳消しになった。それを聞いたフランキーやアイスバーグは歓喜の声を上げた。その時、突如として司法船が攻撃を受ける。司法船を攻撃していたのは、スパンダム達が操るバトルフランキーが造った戦艦だった。戦艦はフランキー達にも攻撃し、トムやアイスバーグも負傷してしまう。アイスバーグはフランキーに掴みかかり「おれは言ったぞ！何度も何度も！いいか…！おれ達の腕はこの世に凶器を生む腕だ！たとえ…お前にその意志がなくても！凶器は構わず誰かを傷つける！それがお前にとって大切な人間でも！おれ達は世界政府にはめられた…。司法船襲撃の犯人にされる！あいつら設計図が欲しくて、トムさんを罪人として取り調べたいからだ…！もし…トムさんがあいつらに連れてかれる様な事になったら…おれはお前を！一生許さねェぞ！フランキー！」と涙ながらに叫んだ。しかしトムは「フランキーは悪くねェ。」と言ってアイスバーグを止めた。

3人は拘束されて裁判員の前に連れて行かれた。裁判員がどうして司法船を攻撃したのかを聞くと、フランキーが「おれ達じゃねぇ！バトルフランキー号は…あんなのはおれの船じゃねぇ！」と叫んだ。それを聞いたトムは激怒してフランキーを殴りつけ「おれの船じゃねぇ！？フランキー、それだけは言っちゃいけねェ！」と叫んだ。フランキーが「何が悪い！あの船さえなけりゃ誰も傷つけずに済んだのに！」と反論すると、トムは「どんな船でも造り出すことに善も悪もねェもんだ！この先、お前がどんな船を造ろうと構わなねェ！だが、生み出した船が誰を傷つけようとも！世界を滅ぼそうとも！生みの親だけはそいつを愛さなくちゃならねェ！生み出した者がそいつを否定しちゃならねェ！造った船に！男はドンと胸をはれ！」と話した。
そしてトムは「アイスバーグ…フランキー…これから起こる事に口を出すな。絶対に…！」と言い立ち上がった。トムはフランキーの船を悪用したスパンダムを殴りつけた。アイスバーグやフランキーは止めるが、トムは「お前に！あいつの痛みがわかるか！？」と言い、更に殴りつけた。それによりトムは周囲にいた海兵に銃撃される。
跪いたトムは「裁判長…司法船襲撃の罪を認める！だが一つ頼みがある…！海列車を作った事で何か一つ罪が消えるというなら、今日の罪を消してほしい…！」と話した。裁判長が「たとえその望みが通ったとしても…お前は海賊王の船製造の極刑の罪が残るぞ。」と言うと、トムは「わしはロジャーという男に力を貸した事をドンと誇りに思っている！」と宣言した。そしてトムは「罪名が14年前に戻っても…何もかも昔とは違う。この島は今や力に満ちている。これからさ…。わしの身に何が起きても、わしは町の力になれる。わしの夢はやっと走り始めたんだ…。」と言って倒れた。

トムは皮肉にも海列車に乗って政府の裁判所がある『エニエス・ロビー』へと連行される事になった。ココロはアイスバーグやフランキーに暴れないように言うが、フランキーは我慢ができずに落ちていた銃でスパンダムを殴りつけた。そしてフランキーはトムを乗せた海列車の前に立ちはだかる。フランキーは海列車にバズーカを放つが、海列車はびくともしなかった。フランキーは「止まれ海列車ァ！」と叫び、海列車と衝突した。その時、フランキーは「トムさん…おれはもう船なんか造りたくねェ…！本当に大切な人達を傷つけた船をおれは愛せねェ…！だけどトムさん…おれの目標はやっぱりあんただから…！帰って来てまた教えてほしいんだ！おれもいつか夢の船を造りてェから…！世界の果ての未知の波でも…胸をはって乗り越えていく…！夢の船を！」という思いを抱いていた。海列車はフランキーを撥ね飛ばしエニエス・ロビーへと向かった。そしてトムは罪人として処刑された。

海列車の事故により、トムの弟子であるカティ・フラム（フランキーの本名）は死んだとされていた。遺されたアイスバーグは、トムの意志を継いでウォーターセブンを変える為に市長を目指した。
それから4年後、アイスバーグは造船会社『ガレーラカンパニー』を設立し、ウォーターセブンは栄えていた。アイスバーグは人望を集め、次の市長選に立候補しようとしていた。そこにフランキーが訪ねてくる。フランキーは海列車に撥ねられて重症を負って海を彷徨っていたが、そこに偶然通りかかった廃船に乗り込み、ガラクタで自分自身を改造し生き延びていた。

フランキーはガレーラカンパニーがトムを殺害した世界政府の船の製造を行っている事に怒った。それに対しアイスバーグは「そのきっかけを作った凶器は誰が作ったもんなんだ！この4年でおれがお前を許したと思うな！あんな事があってよくおれの前に堂々とそのツラを出せたもんだ！トムさんが許してもおれは許す気はねェ！」とフランキーに告げた。アイスバーグはプルトンの設計図をフランキーに渡し、カティ・フラムという名を捨ててウォーターセブンを出るように告げた。これで設計図は所在が分からなくなる筈だった。しかし、そうすれば設計図を持っていないアイスバーグが殺される事は明らかである為、フランキーは首を縦に振らなかった。アイスバーグはニコ・ロビンが生きており、古代兵器が復活する可能性がある限り、抵抗勢力として設計図を残す必要があると話した。そして命を落としても世界政府に設計図を渡さないと言った。
アイスバーグは立ち去る際に「おれ達はいつまでもかわらねェなぁ。顔つきあわせりゃどなりあって。この先もおれはお前を許さないし、お前もそうかもしれねぇが…てめぇ…本当に…生きててよかったなぁ…！」と言って涙を流した。

アイスバーグの言う事を聞かなかったフランキーは、ウォーターセブンのならず者たちをまとめ上げ、解体家業を営む『フランキー一家』を結成した。

ウォーターセブン編

フランキーは自身の船で大切な人を傷つけてしまった為、船を造る事を辞めていた。しかし、心の奥底ではどんな海も越えていける船を造る事を夢見ていた。フランキーは海賊王ゴールド・ロジャーの船であるオーロ・ジャクソン号にも使われた木『宝樹アダム』を手に入れる為の金を欲していた。そんな時、フランキーは大金を手にしているウソップの姿を目にし、金を奪い去った。ウソップはただ一人で金を取り戻しに行くが、フランキーがそれを叩き潰した。ルフィ達はフランキーが留守の間にフランキーの部下を倒し、アジトを破壊した。それに怒ったフランキーはルフィを探し出す。
町でルフィを見つけたフランキーは部下の仇を取ろうとし、戦いを始める。しかし、途中でガレーラカンパニーの職人達が戦いに割って入る。ガレーラーカンパニーではアイスバーグが何者かに襲われており、ガレーラカンパニーの職人達はルフィ達を犯人だと思っていたのだった。フランキーは戦いを邪魔された事に怒り、風の砲弾を叩きつける『風来砲（クー・ド・ヴァン）』で辺り一帯を破壊した。

その後、フランキーはゴーイング・メリー号を修繕していたウソップを捕らえ、トムズワーカーズがあった倉庫へ連れて行った。フランキーはウソップを使ってルフィをおびき出そうとしていた。その時、ウソップから一味を抜ける事になった経緯を聞いたフランキーは、涙を流して一曲歌おうとした。
ウソップはその時も船の修繕を続けていた。フランキーが船を直してどうするのかを聞くと、ウソップは「そりゃ当然コイツと一緒にまた冒険して、いつか故郷に帰るのさ！」と答えた。それを聞いたフランキーは突如船を壊し始める。フランキーは「人を向こう岸に渡せなくなった船は、船じゃねぇんだよ！」と話し、ウソップを海中に沈めた。ウソップは海中で破損したメリー号の船体を目にして涙を浮かべた。海から出たウソップは船の修復を続けようとした。それにフランキーが口を挟もうとすると、ウソップは「うるせェってんだよ！黙らねぇとぶっ飛ばすぞ！このチンピラ野郎！…本当は全部…知ってんだ…。もうメリーがダメだってんのも！」と叫んだ。そしてウソップは空島で不思議な声を聞き、その翌日に船が修繕されていた事を話した。それを聞いたフランキーは大切に乗られた船に宿る『クラバウターマン』という妖精の伝説を話した。

その時、倉庫がノックされた。現れたのはガレーラカンパニーの職人であるロブ・ルッチとカク、アイスバーグの秘書・カリファ、フランキー行きつけの酒場の店主・ブルーノだった。ルッチ達は世界政府の諜報機関『CP9』のメンバーであり、プルトンの設計図を手に入れるために潜入していたのだった。アイスバーグを襲ったのもルッチ達の仕業であった。
フランキーとチョッパーはルッチ達に捕まり、海列車でエニエス・ロビーへと連行される。

海列車に乗せられたフランキーとウソップは、潜入していたサンジに助け出される。ウソップと一緒にいるのがフランキーだと知ったサンジは「てめェがフランキーか！クソ野郎！よくもあん時ゃウチの長っ鼻をえらい目に！」と言って蹴りつけた。そしてサンジとフランキーが喧嘩を始めた事により海兵達に追われる事になった。サンジ達はCP9に連れて行かれたロビンを取り返す為に動き出した。ロビンの危険性をトムから聞かされていたフランキーは「おれもニコ・ロビンが政府に捕まっちゃあ困る立場にあんのよ！」と話してサンジ達と行動を共にした。
フランキーは列車の屋根伝いにロビンの元へ行こうとするが、CP9の新入りであるネロが立ちはだかる。『六式』というCP9に所属する者が使用する特殊な体術（正式にはネロは4つの技しか使えない四式使い）にフランキーは戸惑う。しかし、ネロを捕まえたフランキーは渾身の一撃を叩き込んでネロを倒した。

サンジ達はロビンを連れ出し、一同は車両を切り離して逃げようとする。CP9のメンバーがそれを止めようとする中、ロビンはウソップを攻撃した。ロビンは麦わらの一味を守る為にCP9に協力しており、ルフィ達の元に戻るつもりはなかった。フランキーはそんなロビン達を尻目に、身を犠牲にしてCP9のメンバー達を前の車両に押し込んだ。だが、ドアドアの実（空間にドアを作って繋げる事ができる）の能力者であるブルーノによってロビンはCP9の元へ戻ってくる。こうしてフランキーとロビンはエニエス・ロビーへと連れて行かれた。

エニエス・ロビー編

フランキーはエニエス・ロビーでトムが死ぬ原因となったスパンダムと再会する。CP9を率いていたのはスパンダムだった。ルフィ達はロビンを取り戻しにエニエス・ロビーに攻め入った。それに対し、スパンダムはルフィ達を捕まえて大監獄『インペルダウン』へ連行しようとする。ルフィ達を無事に逃がす為に協力していたロビンは「約束が違うじゃない！」と叫ぶが、スパンダムは「あいつらはウォーターセブンを無事に出航してここへ来たんじゃねェのか！？」と冷酷に告げた。
その後、エニエス・ロビーに集う兵士1万人に対しルフィ達は大暴れをして甚大な被害を与えていた。報告を受けたスパンダムはCP9に麦わらの一味の完全抹殺を言い渡した。それを聞いていたフランキーは「顔をあげろ、ニコ・ロビン。お前が仲間の為に呑んだ政府からの協定もあっさり破られたはず。もう、あいつらの助けに応じてここを脱出するしか道はねェ筈だ。なのにお前一人が、まだ何かから逃げ回ってるみてェによ…。お前が目を逸らしてたら、あいつらお前を救えねぇんだぞ！今からお前を麦わらに合わせる。」とロビンに告げた。フランキーはコーラエネルギーを放ってロビンを外へ連れ出した。対岸にはルフィ達が揃っていた。
ロビンは「私はもうあなた達の顔も見たくもないのに！どうして助けに来たりするの！？私はもう…死にたいのよ！」と話すと、ルフィは「あのなァ！お前！おれ達ここまで来ちまったから、とにかく助けるからよ！そんでなァ、それでもまだお前死にたかったら、そしたら、その時しね！」と返した。だが、それでもロビンはまだ助けられる決意を持てずにいた。その時、ルフィはそげキング（仮面を被ったウソップ）に世界政府の旗を攻撃するように命じた。旗への攻撃は宣戦布告の合図だった。そしてルフィから本心を聞かれたロビンは「生きたい！」と本心を話した。それを聞いたルフィ達は笑ってロビンの奪還に向った。それを聞いていたフランキーは涙を流していた。

その時、フランキーは何かを取り出した。それはプルトンの設計図だった。フランキーは自身の体内の中に設計図を隠していた。
フランキーは「トムさんやアイスバーグが命がけで守ってきたものは、もし『古代兵器』がお前みたいなバカの手に渡り暴れ出した時、もう一つ兵器を生み出し、その独走を阻止してくれという設計者の願いだ。ニコ・ロビンは『古代兵器』を復活できる危険な女だ。だが、こいつにはその身を守ってくれる仲間がいる！だからおれァ賭けをする。おれがこの状況で設計者の願いをくんでやる方法は一つだ。」と告げた。そしてフランキーはプルトンの設計図を燃やした。それによりスパンダムは激怒し、フランキーを滝底に突き落とした。その時、ルフィ達が乗ってきた海列車が飛び出してきて、フランキーはそれにしがみついた。そしてルフィ達と一緒にロビンを奪還しようとする。

フランキーはコーラエネルギーが尽きており、力を発揮する事ができなかった。フランキーはエネルギーを補給するために給仕室へと向かう中でCP9のフクロウと遭遇し、殴り合いを始める。戦いながら給仕室へ行ったフランキーは、そこに現れたチョッパーにコーラを渡すように言うが、チョッパーは野菜ジュースやお茶、紅茶を渡す。フランキーは飲み物によって性格や髪型が変わり、本来の力を出す事ができなかった。フランキーはどんな変化をするのか楽しもうとしていたチョッパーを叱りつけ、コーラを手に入れた。フランキーは滝へ突き落とそうとしたフクロウにしがみつき、『風来砲』を至近距離から放って勝利した。

その後、フランキーはウソップと共にロビンの元へ向かった。その時、スパンダムはバスターコールを発動しており、軍艦がエニエス・ロビーへ迫っていた。フランキー達はロビンに追いつき、ロビンを手錠から開放した。そして押し寄せる海兵達と戦った。そしてCP9を倒した麦わらの一味と合流し、エニエス・ロビーに現れたゴーイング・メリー号に乗って脱出を果たした。
ウォーターセブンに帰る途中、限界に達したゴーイング・メリー号は船体が真っ二つに割れた。ルフィ達はメリー号と涙の別れを告げた。

ウォーターセブンへと戻ったフランキーはルフィ達に「おれは昔、もう二度と船は造らねェと決めた事がある…。だが、目標とする人に追いつきたくて、気がつきゃ船の図面を引いていた…。おれの夢は！どんな海でも乗り越えて行く夢の船を造り上げる事なんだ！だから、完成したらお前ら、おれの造ったその船に乗ってってくれねェか！おれの気に入った奴らに乗ってもらえるなら、こんな幸せなことはねェ。元金はお前らにもらった様なもんだしな。この海で唯一世界一周を果たしたゴールド・ロジャーの『オーロ・ジャクソン号』もその樹を使って造られた。すげぇ船にしてみせる」と話した。ルフィ達はその提案を喜んで受け、フランキーは船造りを始めた。フランキーが1人で作業していると、そこにアイスバーグやガレーラカンパニーの職人が現れ一緒に作業を始めた。フランキーは涙しながら「足ひっぱんじゃねェぞ！」と話した。そしてフランキー達は寝る間を惜しんで船造りに打ち込んだ。

それから数日後、エニエス・ロビーの一件により麦わらの一味全員が懸賞首となった。ルフィ達が喜んだり落ち込んだりする中、フランキーの子分のザンバイが駆け込んでくる。ザンバイは「麦わらさん頼む！無理矢理でもいい！アニキを海へ連れ出してくれ！」と叫び、4400万ベリーの懸賞金を賭けられたフランキーの手配書を見せた。
船が完成したという知らせを受けたルフィ達は船がある廃船島へと向かった。しかし、そこにフランキーの姿はなかった。ルフィはフランキーを仲間にする事を決めていた。それを聞いたアイスバーグは「本心はおめぇらと海へ出てェのさ。今まで大切に暖めてきたこの夢の船を託すことで充分わかるだろ。だがあいつはこの島にいなきゃならねぇ義務を自分に課してる。お前らがもし、本当にあいつを連れて行く気があるんなら、力尽くで連れてけ。それがあいつを開放できる唯一の手段だ。」と話した。
フランキーのアジトではザンバイ達がルフィについていくようにフランキーを説得していた。しかし、フランキーは首を縦に振る事はなかった。そこでザンバイ達はフランキーのパンツを奪い取って廃船島へと走り出した。町を破壊しながら追いかけてくるフランキーから逃げるザンバイ達の前にルフィが現れパンツを受け取った。ルフィはフランキーに「フランキー！船！ありがとう！最高の船だ大切にする！このパンツ返して欲しけりゃ、おれ達の仲間になれ！」と話した。しかしフランキーは全く恥じる事なく「なんのその。男は裸。百貫の波に向かって立つ獅子であれ。」と言って何も履かないままポーズを取った。

その時、ロビンがハナハナの実（体の一部を自在に生やす事ができる）でフランキーの丸出しの急所を握り「宝を目前にした海賊に『手を引け』と言うのなら、それなりの理由を言って貰わなきゃ引き下がれないわよ。」と話した。
フランキーは涙を流しながらも「だからおれはこの島に居たいんだよ。お前らには感謝しきれねェくらいに感謝してるし、一緒に行ってやりてェが、おれにはここでやらなきゃならねぇ事がある。だからおれの夢の船を贈ったんだ。」と話した。それを聞いたアイスバーグは「待てフランキー、こいつはお前の”夢の船”にはなってないはずだ。」と口を挟んだ。フランキーは若い頃「夢の船は設計図だけじゃなく、いくつもの海を越え、幾度もの戦いや困難を乗り切って海の果てに到達した時、それを夢の船と呼ぶんだ！だから自分にとっての最高の船が完成したら、船大工としてそれに乗り込み、その運命の日を見届ける。その時、船はボロボロだけど、きっとどんな船より偉大な光を放ってる筈なんだ！」と話していた。アイスバーグは「お前が今この島でやっているのは償いだ。あの日、トムさんが連行された事を自分のせいだとお前は悔いている。だがトムさんはあの日すでにお前を許し、道を示していた！トムさんが許しても、おれがお前を許しても何も変わらない…。もういい加減に！自分を許してやれよ、フランキー！もうてめェの夢に生きていいだろ？」と続けた。さらにザンバイが「おれ達バカだから、ねぇ頭振り絞って一生懸命考えたんですっ！少しぐらい考えたらダメですか！？おれ達みたいなゴロツキを拾ってくれた大恩人の…あんたの幸せも考えたらダメですか！」と叫んだ。フランキーは「股間が痛すぎる！痛くて涙が止まらねぇぇぇ！くそぉ痛てて！いでー！いでー！痛くて涙が出る！」と涙を流して倒れるが、既にロビンは能力を解除していた。
ルフィはパンツを返して「さァ乗れよフランキー！おれの船に！」とフランキーに告げた。フランキーは「生意気言うんじゃねぇよ！大工の一人もいねェとは船が不憫だ。仕方ねェ！世話してやるよ！おめェらの船の『船大工』！このフランキーが請け負った！」と叫んだ。

シャボンディ諸島編

王下七武海の1人ゲッコー・モリア率いるスリラーバーク海賊団などの戦いを経て、麦わらの一味はシャボンディ諸島へと辿り着く。次の目的地である魚人島は海底にある為、船にシャボン玉をコーティングする必要があった。一行は魚人のハチの知り合いのコーティング職人をシャボンディ諸島で探す事になった。
その時、シャボンディ諸島には世界政府を作った王達の末裔である『天竜人』がいた。絶大な権力を持つ天竜人は、気に入った女性を強引に連れ去るなど横暴を働いていた。さらに天竜人はハチの友人の人魚であるケイミーを奴隷として買おうとしたり、ハチを銃撃して捕らえようとする。それに怒ったルフィは天竜人を殴り飛ばした。天竜人への暴行は大犯罪であり、それにより海軍大将・黄猿が軍を率いてシャボンディ諸島へやって来る。
麦わらの一味は3日後に集結する事を決め、バラバラに逃げ出した。しかし、ピカピカの実（自然系の悪魔の実で、光の力を得られる）の能力者である黄猿からは逃げられず、危機に陥る。それを助けたのは海賊王ゴールド・ロジャーの船の副船長だったシルバーズ・レイリーだった。ハチの知り合いのコーティング職人はレイリーだった。一同は黄猿をレイリーに任せて逃げ出すが、そこへ王下七武海であるバーソロミュー・くまが現れる。くまはニキュニキュの実（肉球人間であり、肉球でどんな物も弾き飛ばせる）の能力で麦わらの一味をバラバラに弾き飛ばした。こうして一味は離散してしまう。

バルジモア編

フランキーが飛ばされたのは『未来国バルジモア』という極寒の国だった。
バルジモアは天才科学者・Dr.ベガパンクが幼少の頃に住んでいた島であった。住民は、ベガパンクが卓越した頭脳で動物たちをサイボーグ化して労働力にし、島ごと暖める『土暖房システム』を開発しようとした事を話した。しかし、頭の中の完成図に技術と資金が追いつかず、ベガパンクは「皆を楽にしてやれない」と涙を流したという。それを聞いたフランキーは「スーパー泣けるそれ…！」と言って涙を流した。
その後フランキーは、白ひげ海賊団と海軍による戦争『マリンフォード頂上戦争』にルフィが参加し、兄であるポートガス・D・エースを失った事を知った。そんなルフィの元に向かう為、砕氷船を求めてベガパンクの研究室へと侵入した。ベガパンクの科学力は人類がこれから500年をかけて到達する域にあるとされており、ベガパンクの研究資料が残る研究室は人類の宝とされていた。だが、ベガパンクの研究資料を物色していたフランキーが『押すな！』と書かれたドクロのスイッチを躊躇なく押してしまい、研究室を爆破してしまう。この一件は『バルジモアの悪夢』として語り継がれた。

フランキーは研究室の爆破により、皮膚が焼かれ大ダメージを受けていた。そんな時、新聞によりルフィが一味の集合を2年後にした事を知った。
フランキーはベガパンクの研究室を爆破した事により隠されていた第二の研究室を見つけた。そこにはベガパンクが考えた兵器の研究資料があった。それを見たフランキーは「おれが知りたかったのはこっちの『兵器的発明』だ。コリャすげえ。戦艦から人間の細胞の研究まで…こいつの頭は一体どうなってんだ…！」と漏らした。フランキーは虎の毛皮を被りながらベガパンクの研究資料を調べた。暖炉の火にあたりながらフランキーは「おいルフィ、サニー号はまだまだ本気を出しちゃいねぇ。サニー号を夢の船に出来る船長はお前だ！今以上にどんなに激しい冒険にも耐えられる技術をおれは身につける！だからルフィ…乗り越えて行こうぜ！新世界の荒波も！」と考えていた。その時、毛皮に火が燃え移り、フランキーは悲鳴を上げながら外へ飛び出した。その姿を見た人達は『バルジモアの燃える霊獣伝説』としてその一件を語り継いだ。

魚人島編

2年後、シャボンディ諸島へと戻ったフランキーはサウザンド・サニー号の元へと急いだ。そこには傷だらけのバーソロミュー・くまがいた。フランキーの姿を確認したくまは「…任務完了だ…。」と言って立ち去った。くまはサニー号を守っていたのだった。
その後、麦わらの一味が集結し、一行は魚人島へ向かった。その道中、フランキーはくまがサニー号を守った恩人である事をルフィ達に話した。

魚人島ではホーディ・ジョーンズという魚人が『新魚人海賊団』を結成し、人間と友好を築こうとする魚人を排除し、『世界会議（世界中の王が集う会議）』を襲撃しようと企んでいた。麦わらの一味は新魚人海賊団と戦う事になる。
フランキーはベガパンクの研究資料と形状記憶合金『ワポメタル』の導入により様々な兵器を作り出しており、『クロサイFR-U4号（三輪バイク）』『ブラキオタンク5号（重戦車）』を使って戦場を荒らした。新魚人海賊団の幹部であるダルマが地面に穴を開けたことでクロサイFR-U4号とブラキオタンク5号は無力化されるが、フランキーはその兵器と合体して『フランキー将軍』というロボとなる。そしてフランキーは新魚人海賊団の幹部であるイカロス・ムッヒと戦闘を繰り広げる。フランキー将軍の装甲は厚く、フランキーはイカロスの攻撃でも全くダメージを受けなかった。そしてフランキーは『フランキーラディカルビーム』というレーザービームを放ちイカロスを戦闘不能にした。

パンクハザード編

魚人島を抜けた麦わらの一味は『パンクハザード』へと辿り着く。
パンクハザードには『最悪の世代（ルフィと同期の億超えの海賊達の総称）』であるトラファルガー・ローとマッド・サイエンティストのシーザー・クラウン、そしてルフィ達を追ってやって来た海軍中将・スモーカー達がいた。ローは四皇カイドウを倒す策略があるとしてルフィに同盟を申し込み、ルフィはそれを承諾した。カイドウは王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴと取引して人造悪魔の実『SMILE』を仕入れ、最強の軍勢を作り出そうとしていた。そのSMILEを作り出しているのがシーザーであり、ローはシーザーの誘拐を企んだ。

ルフィやローがシーザーを捕らえようとする中、フランキーはサウザンド・サニー号を移動しに戻った。その後、島はシーザーが作り出した毒ガス兵器『シノクニ』が島を覆うが、フランキー将軍となっていたフランキーには効いていなかった。フランキーはドフラミンゴの命令でシーザーを回収に来たバッファローとベビー5と遭遇する。攻撃を仕掛けられたフランキーは『将軍砲』でバッファロー達を圧倒した。
その後、ルフィ達はシーザーを捕らえ、ドフラミンゴがいる『ドレスローザ』へと向かった。

ドレスローザ編

ドレスローザにはSMILEの製造工場があり、ルフィ達は工場を破壊するチームと、船に待機するチームに別れた。フランキーは工場破壊チームに入り、ルフィ達と一緒にドレスローザに降り立った。
ドレスローザは人形で溢れる国であった。実はその人形は、ドフラミンゴの仲間で、ホビホビの実（触れた人間を人形にする事ができる）の能力者であるシュガーによって姿を変えられた人間だった。人形に変えられた人間の記憶は周囲の人間から失われてしまい、誰も人形が人間だとは気付いていなかった。また、ドフラミンゴはドレスローザに住む小人の『トンタッタ族』を騙し、労働力として使っていた（トンタッタ族は何でも簡単に信じてしまう）。そんな中、トンタッタ族と人形にされたキュロス（ドレスローザ王妃・レベッカの父。人形に変えられている）はドフラミンゴを討つ為に行動していた。ローはSMILE工場を壊して取引を失敗させ、怒れるカイドウとドフラミンゴを戦わせようとしていた。しかし、事情を知ったフランキーは「トラ男（ローの事）の作戦は承知してるつもりさ。『工場』を壊し、ドフラミンゴはあえて生かして利用する。だが、今日ドフラミンゴを討とうとしてる奴らはどうなる。俺達にとっちゃドフラミンゴの勝利の方が好都合か？…ルフィ、お前が何と言おうとおれはやるぞ！一見、楽しげなこの国には深い深い闇があった！おれは見殺しにはできねェ！」と涙ながらに話した。それを聞いたルフィは「好きに暴れろ！」とフランキーに伝えた。

その後、フランキーはウソップ達にシュガー襲撃を任せ、敵をおびき寄せる為にSMILEの工場に正面から乗り込んだ。そしてドンキホーテ・ファミリーの幹部で、おしゃぶりによだれかけという格好をしているセニョール・ピンクと戦う。セニョールはフランキーの攻撃から仲間を身を挺して守って見せた。それを見たフランキーは「何てハードボイルドな奴だ…。」と驚いていた。その後、戦いの途中に工場長（女性）が戦いに割って入り、話を始めた。そんな工場長にフランキーはキスをした。工場長がどういうつもりか問うと「そいつを責めるな工場長…。関わったお前が悪い。大人の男の決闘に言葉をはさむ様な女の口を…他に一体…なにで塞げってんだ…！」とセニョールが話した。そしてフランキーは「接吻の一つや二つで動じる様な…まだ尻の青い小娘が愛だの恋だの騒ぐんじゃねェ…！」と続けた。そして2人は声を合わせ「ガキとの恋なんざ悪酔いしそうだぜ！」と話した。周囲にいた人物はあまりにもハードボイルドな2人に驚愕した。
フランキーとセニョールは互いの攻撃を避けることなく受ける漢の戦いを繰り広げた。その末にフランキーはセニョールを下した。

ゾウ編

ドフラミンゴ達に勝利したルフィ達はナミ達が先に向かった『ゾウ』へと向かった。ゾウにある『モコモ公国』はカイドウの部下であるジャックの襲撃を受け、滅んでいた。モコモ公国に住むミンク族は毒ガスを使われて命の危機にあったが、チョッパーがその危機を救っており、ルフィ達は歓迎された。
その時、ナミはサンジが姿を消した事を話した。サンジは実は強力な科学力を有する『ジェルマ王国』の王子であった。四皇ビッグ・マムはジェルマの科学力を手に入れる為、サンジと自身の娘を政略結婚させようとしていた。ゾウにやってきたビッグ・マムの傘下の海賊であるカポネ・ベッジ（ルフィと同じ『最悪の世代の1人』）とペコムズからそれを伝えられたサンジは断ろうとしたが、ビッグ・マムがサンジの恩人であるゼフの情報を手に入れている事を伝えられる。ゼフの命を人質に取られたサンジはビッグ・マムの元へ向かっていた。
ルフィ達はサンジを取り戻すチームと、カイドウがいる『ワノ国』へと向かい戦いの準備を行うチームに分けて行動する事になった。フランキーはゾロ達と共にワノ国へ向かった。

ワノ国編

ルフィ達がサンジを連れ戻すために四皇ビッグ・マムの縄張りホールケーキアイランドに旅立った後、フランキーはゾロ達と一足先にワノ国へと向かった。ワノ国に到着した一行は、ワノ国の都・花街の生活に溶け込み、正体がバレないように情報収集を務めた。フランキーはフラの介と名前を変え、花の都の大工一家で働く。そこでの目的は四皇カイドウの居城・鬼ヶ島の図面だった。棟梁の信頼を得られるように熱心に仕事に励んだが、ある日棟梁から図面は昔質に入れたと言われて大激怒。質屋などを周り図面の行方を追ったが、結局わからず仕舞いだった。

フランキーはおこぼれ町という花の都のすぐ側にある村にナミやウソップ達と共に身を隠していた。するとそこにワノ国の白舞の大名である霜月康イエ／トノ康が処刑されるという情報が入る。フランキー達は処刑場に駆けつけるが間に合わず、康イエは娘のコトが見ている目の前で黒炭オロチに銃殺されてしまった。康イエの遺体に駆け寄ったコトに、オロチは銃口を向ける。凶弾からコトを守ったのは、フランキー達同様処刑場に駆けつけていたゾロとサンジだった。正体がバレることは避けなければならなかったが、だからといって子供を見殺しにはできない。ゾロとサンジが暴れだしたのをきっかけにフランキーもまたその場にいたオロチの部下達と戦うのだった。

そして決戦の日がやってくる。ワノ国で年に一度行われる火祭りの夜。フランキーは麦わらの一味全員でサウザンド・サニー号に乗って、錦えもん達との合流場所へと向かった。しかしそこで赤鞘九人男の一人であるカン十郎が実は黒炭オロチのスパイだったことが判明。その場でモモの助がさらわれてしまう。フランキー達はそのまま進軍し、鬼ヶ島に潜入した。隠密に潜入することには成功したが、途中でルフィやゾロが暴れだしてしまい、早々に見つかることになる。鬼ヶ島各所で戦いが起こり、フランキーもまた「フランキー将軍」とドッキングして戦う。人口的に造られた巨人族の失敗作・ナンバーズに目をつけられおもちゃとして追いかけ回され、その後百獣海賊団の幹部”飛び六胞”で動物系古代種の悪魔の実「リュウリュウの実 モデル“トリケラトプス”」の能力者のササキと戦う。獣型のトリケラトプスの耐久力やその巨体から繰り出される突進攻撃などに苦戦するが、最後にはフランキーが勝利。その後は鬼ヶ島城内を駆け巡り怪我人などの回収を行った。

フランキー（カティ・フラム）の関連人物・キャラクター

トム