ウソップ／そげキング（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ルフィ達は世界一の造船都市『ウォーターセブン』を訪れた。ルフィ達の海賊船ゴーイング・メリー号は長旅で損傷が大きく、ルフィ達は造船会社『ガレーラカンパニー』に船の修理を依頼する。しかし、ガレーラカンパニーの職人はゴーイング・メリー号が修復できないほど状態だと話した。
一方、ウソップはウォーターセブンのならず者集団『フランキー一家』にゴーイング・メリー号を修理する為の2億ベリーを奪われていた。ウソップは涙ながらに「おれが弱いから…大金全部…奪られた…みんなに会わせる顔がねェよ…。やっとメリーを直してやれるハズだったのに…！チキショオ！」とむせび泣いた。

ナミはウソップをその場に残し、ルフィ達に助けを求めに行った。しかし、ウソップは1人でフランキー一家が拠点にしている『フランキーハウス』へ乗り込んだ。しかし、ウソップはフランキー一家の親分・フランキーに敗北した。遅れてやって来たルフィ達は血塗れで涙を流しながら倒れているウソップを発見する。ルフィ達は怒りのままにフランキーハウスとそこにいたフランキーの手下達を吹き飛ばした。その時、ルフィはゴーイング・メリー号を廃船にする事を決めた。

船へと戻ったルフィは、一同にゴーイング・メリー号を廃船にする事を話した。一同は寂しさを感じながらもその決定を受け入れた。しかし、ウソップだけはルフィに強く反対した。ルフィは「メリー号はもう直せねェんだよ！どうしても直らねェんだ。じゃなきゃこんな話しねェ！造船所でそう言われたんだ。もう次の島にも行きつけねェって！」と話すが、ウソップは納得せずに「今日会ったばかりの他人に説得されて帰ってきたのか！一流大工がダメだと言っただけで！今まで一緒に旅してきた大事な仲間を、お前はこんな所で…見殺しにする気かァ！この船はお前にとっちゃそれ位のもんなのかよ！」と叫んだ。ウソップはメリー号を自分で修復しようとするが、ルフィは「お前は船大工じゃねェだろう！ウソップ！」と叫んだ。それでもウソップは聞く耳を持たなかった。ルフィはウソップに掴みかかり「いい加減にしろお前！お前だけが辛いなんて思うなよ！全員気持ちは同じなんだ！」と叫んだ。そして「そんなにおれのやり方が気に入らねェなら、今すぐこの船から…」と言いかけた時、サンジが「バカ野郎がァ！ルフィてめェ、今何言おうとしたんだ！滅多な事口にするもんじゃねェぞ！」と言ってルフィを蹴り飛ばした。我に返ったルフィは謝ろうとするが、ウソップがそれを遮った。「いやいいんだ、ルフィ。それがお前の本心だろ。使えねェ仲間は切り捨てて進めばいい。この船に見切りをつけるなら、おれにもそうしろよ！前々から考えてた…。正直、おれはもうお前らの化け物じみた強さにはついて行けねぇと思ってた！今日みたいに金の番すらできねぇ…この先もまた迷惑かけるだけだ…おれは。弱ェ仲間はいらねェんだろ！ルフィ、お前は海賊王になる男だもんな。おれは何もそこまで"高み"に行けなくていい…。思えばおれが海に出ようとした時に、お前らが誘ってくれた。それだけの縁だ…。意見が食い違ってまで一緒に旅をする事ねェよ！おれは、この一味をやめる！」と告げ、船を降りた。
そしてウソップは「この船は船長であるお前のもんだ、だからおれと戦え。おれが勝ったら船は貰って行く！モンキー・D・ルフィ…おれと決闘しろォ！」と叫んだ。

その日の夜、ウソップとルフィは決闘を繰り広げた。ウソップはガスに引火させて大爆発を起こしたり、『衝撃貝（インパクトダイアル：衝撃を吸収・放出できる貝）』を使うなど、工夫してルフィにダメージを与えた。しかし、最終的にはルフィに敗れた。ルフィは「お前がおれに！勝てるわけねェだろうが！」と叫んだ。
立ち去り際、ルフィは「メリー号はお前の好きにしろよ。新しい船を手に入れて…この先の海へおれたちは進む！」と告げた。

その後、ウソップはメリー号を修復している所をフランキーに攫われた。フランキーは子分達を倒したルフィをウソップを使って呼び出そうとしていた。ウソップは自身が麦わらの一味を抜けた事を話した。ウソップから事情を聞いたフランキーは感動して涙を流した。フランキーはウソップを自分の子分になるように誘ったが、ウソップは「おれは一味を辞めても海賊なんだ！」と話した。
船の修理を続けるウソップにフランキーは船を直してどうするつもりか聞いた。ウソップの「そりゃ当然コイツと一緒にまた冒険して、いつか故郷に帰るのさ！」という答えを聞いたフランキーは、船を破壊しだした。ウソップは激怒するが、フランキーは「人を向こう岸に渡せなくなった船は、船じゃねぇんだよ！」と話した。そしてその事実を認めさせる為、フランキーはウソップを海の中に沈めた。ウソップは海中でメリー号の船体に亀裂が入っているのを目にし、涙を浮かべた。それでもウソップは「ごめんなメリー…すぐオレが直してやる…。何度でも！何度でも！」と言って修繕を始めた。フランキーがそれに口を挟むとウソップは「うるせェってんだよ！黙らねぇとぶっ飛ばすぞ！このチンピラ野郎！…本当は全部…知ってんだ…。もうメリーがダメだってんのも！」と涙ながらに叫んだ。その場にへたりこんだウソップは、空島で木槌の音と不思議な声を聞いた事をフランキーに話し「オレは、あれはメリー号の化身だったんじゃねェかと思うんだ…。別に信じなくてもいい…。」と言った。それを聞いたフランキーは『クラバウターマン』という大切に乗られた船に宿る妖精の話をした。ウソップは「そうか、じゃあやっぱり、あの時おれに話しかけてきたのはお前だったのか…メリー。」と言って涙を流した。

そこへ世界政府直下暗躍諜報機関『CP9』のメンバーが現れる。CP9は『古代兵器プルトン』の設計図を持つフランキーを捕らえに来たのだった。ウソップはフランキーと一緒にCP9に捕縛されてしまう。その時、CP9のメンバーの1人がメリー号を海へと放ってしまった。
海列車に乗せられたウソップはサンジと再会する。その時、サンジからロビンが麦わらの一味を救う為、死ぬ覚悟でCP9に手を貸している事を話した。ウソップは「世界政府に関わりたくねぇし、あれだけの啖呵きって醜態さらして、どの面下げてお前らと一緒にいられるってんだ！おれはもう一味を辞めたんだ！じゃあな！」と言って姿を消すが、その後すぐ変な仮面を被り『そげキング』と名乗ってロビンを取り戻そうとする。

エニエス・ロビー編

麦わらの一味は世界政府の裁判所がある『エニエス・ロビー』で勢揃いする（ルフィはそげキングがウソップだと気付いていない）。ルフィは自分達の為に命を投げうとうとしているロビンに本心を問いかける。ロビンは涙ながらに「生きたい！」と叫んだ。それを聞いたルフィは笑い、そげキングに世界政府の旗を撃ち抜くように指示した。こうして麦わらの一味は世界政府に宣戦布告し、CP9と戦いを始めた。

ロビンは海楼石（海の力を持つ石。悪魔の実の能力者を無効化する）の錠を嵌められていた。ロビンとCP9とルフィ達が戦っている隙に、別の場所へ連行されようとしていた。その時、ロビンを連行していた役人達が倒れだす。ウソップは遥か遠くから役人達を狙撃していた。ウソップは仲間達がCP9から奪った鍵を預かっており、それをロビン達の近くへ撃って渡した。それによりロビン達は拘束を解かれた。

CP9の長官・スパンダムは海軍中将5人と軍艦10隻を呼び寄せる『バスターコール』を発動しており、エニエス・ロビーは戦場になっていた。その戦いの最中、ウソップはルフィがCP9のロブ・ルッチを前に倒れているのを目にする。ウソップは仮面を取り「ルフィ！！お前何やってんだよォ！！！起きろー！！ルフィ！」と叫んだ。ウソップは「カン違いすんじゃねぇぞ！おれはロビンを助ける為にここへ来たんだ！お前の顔なんか見に来たんじゃねぇ！おいコラ、ボスネコ！！俺様が相手してやる！かかってこい！」と続けた。ルフィが「バカか！やめろウソップ、殺されるぞ！こいつはおれがブッ飛ばすんだ！」と止めると、ウソップは「だまれ！じゃあ死にぞこないのお前に、何が出来るってのか！？だったらすぐに立てよ！！！だったら死にそうな顔してんじゃねぇよ！お前らしくねェじゃねぇか！爆炎で黒くたって空も見える、海も見える…ここが地獄じゃあるめぇし！お前が死にそうな顔すんなよ！心配させてんじゃねェよ、チクショー！勝って！みんなで一緒に帰るぞルフィ！」と涙目で訴えた。ルフィは「当たり前だ！」と叫んで立ち上がり、ロブ・ルッチを倒した。

ルフィ達は軍艦に囲まれ逃げ場がなかった。その時、ウソップは何かを発見し、一同に海に飛び込むように伝えた。そこにはゴーイング・メリー号の姿があった。一同はメリー号に乗ってエニエス・ロビーを脱出した。
しかし、ウォーターセブンに戻る途中にメリー号は限界を迎え、船体が割れてしまう。ルフィはこの場でメリー号を見送る事を決め、船に火をつけた。燃え上がるメリー号を見て、一同はこれまでの思い出を胸に涙を流していた。ゾロに「どう思う？」と聞かれたそげキングは「決別の時は来る。男の別れだ。涙の一つもあってはいけない。彼にも覚悟はできてる。」と話した。
その時「ごめんね。もっとみんなを遠くまで運んであげたかった…。ごめんね。ずっと一緒に冒険したかった…。だけどぼくは幸せだった。今まで大切にしてくれて、どうもありがとう。ぼくは本当に幸せだった。」という声をルフィ達は聞いた。ルフィ達は号泣しながらメリー号と別れた。

麦わらの一味にフランキーが加わり、ルフィ達はフランキーが作った船『サウザンド・サニー号』に乗って海へ出る。その時、ウソップは一味に戻る気で何と声をかけようか悩んでいた。一方、ルフィ達も一緒にCP9と戦ったウソップを受け入れる気でいたが、ゾロがそれに異論を挟んだ。ゾロは一味を脱退したウソップが何のケジメもつけずに戻るのを許せず、ウソップの第一声が謝罪の言葉でなければ一味への復帰を許さないと話した。
船を出したルフィ達にウソップは「オーイ！おれだぞー！副船長になってやってもいいぞー！」と話した。ルフィ達はウソップの声を聞こえないフリをしていた。するとウソップは「ごめーん！意地はってごべーん！おれが悪かったァァー！今更みっともねぇんだけど、おれ一味を辞めるって言ったけど、アレ！取り消すわけにはいかねェかなぁー！頼むからよ、お前らと一緒にいさせてくれェ！もう一度おれを仲間に入れてくれェー！」と号泣しながら侘びた。それを聞いたルフィは「パガ野郎ー早く掴ばれーっ！」と泣きながら手を伸ばした。そうしてウソップは再び麦わらの一味に戻った。

スリラーバーク編

ルフィ達は『魔の三角地帯（フロリアン・トライアングル）』という深い霧の海域へ迷い込み、そこでブルックという骸骨に出会う。ブルックはヨミヨミの実（死んだ後に生き返る事ができる）を食べ、骨だけになって生き返っていた。ルフィはそんなブルックを気に入って仲間に誘う。ブルックは二つ返事でそれを了承する。しかし、ブルックは王下七武海ゲッコー・モリアのカゲカゲの実の力で影を奪われており、太陽の下に出る事ができなかった（影を奪われた状態で太陽にさらされると死亡する）。その時、ルフィ達はモリアの海賊船である『スリラーバーク』へ捕らわれた。スリラーバークはとてつもなく巨大で、島そのものが海賊船になっていた。ブルックはモリアから影を取り返しに行き、ルフィ達もそれを負った。そして麦わらの一味とスリラーバーク海賊団の戦いが始まる。

ウソップはスリラーバーク海賊団の幹部であるペローナと戦う。ペローナはホロホロの実を食べた『霊体人間』であり、ペローナは作り出した幽霊に触れた人間を戦う気力をなくしてしまうほどネガティヴにさせる能力を持っていた。幽霊に触れたゾロやサンジは「みなさんと同じ大地を歩いてすみません。」「サバ以下だ。おれという存在は…！死のう…。」と嘆いていた。しかし、その中でウソップだけは平然としていた。そんなウソップにペローナが動揺していると、ウソップは「おれは元から！ネガティヴだ！」と叫んだ。それを聞いたペローナは驚愕する。ペローナの攻撃が効かないと分かったウソップは「ウチの船員に手出しはさせねェ！」と自信たっぷりに告げた。その後もペローナは幽霊で攻撃するが、ウソップに触れた幽霊の方がネガティヴになっていた。ウソップは「いいかお前ら…物事をマイナスに考える事において、おれを超えられると思うなァ！」と叫んだ。

ペローナはその後逃げ回るが、「ゴーストプリンセスを舐めんじゃねーよ。今お前を倒す算段をつけた。」と話し、姿を現した。ペローナは突如巨大化したり、壁をすり抜けて本当の幽霊のような行動を見せる。ウソップは攻撃を仕掛けるも、ペローナには何も通じなかった。ペローナのペットのクマシーは熊を超える腕力でウソップを殴りつける。ウソップは殴られながら「ウチの船員が手も足も出せネェあの女の能力に、おれだけが太刀打ちできると思ったのに…。あの女おれより弱ぇと思ったのに…これこそおれの出番だと言ったそばから何だコリャ…。ダメだ、もうダメだ、勝つ気がしねぇ…。おれがやられて、ルフィ達も捕まって一味崩壊か…。あいつらをおれが助けようなんて、荷が重すぎたんだ…。助けて！助けてそげキング！教えてくれ！お前ならどうする！」と考えた。次の瞬間、ウソップはそげキングの仮面を被り、クマシーの口に塩を突っ込んで無力化した（クマシーはモリアの能力で影を入れられている。塩を食べさせる事で影が抜ける）。ウソップは「落ち着け、戦うんだウソップ君！君は必ずやる男だ！考えろ、あの女には不審な点がある。初めから空を飛べていたなら飛んで逃げたはずだ。だが一瞬目を離した後から飛び出した。あの時何かが起きたんだ！考えるんだウソップ君！」と自問自答しながら逃げ出した。そしてウソップは答えにたどり着き、部屋らしき場所を破壊した。そこにはペローナが力なく座っていた。ウソップは「今のお前は実体のないゴースト！あそこに隠れているのがお前の本体だ！」と言った。
ペローナは「冷静に頭を使えるとは驚いた。だが正解は9割。私はゴーストじゃなく幽体離脱によって本体から抜け出した意志ある私自身の霊体（ホロウ）だ！」と告げた。ウソップは「成程…！じゃあ帰る肉体を失ったらお前はどうなるんだろうな！」と話し、『必殺大爆発星』を放った。ペローナは慌てて肉体に戻るが、ウソップが放った弾は不発に終わった。その時、ペローナは身体が動けないことに気づく。ウソップが放ったのは『トリモチ星』だった。続けてウソップは『必殺黒光り星』を放ち、ペローナの周囲にゴキブリ（の玩具）を散乱させた。ゴキブリを見たペローナは錯乱して号泣しだす。その時、ウソップは「おれは東の海一番の怪力で知られた男…。」と声をかける。ウソップは『10t』と書かれた巨大なハンマーを持っていた。そのハンマーはでまかせだったが、ハンマーと叩きつけられた瞬間にペローナは気絶した。「おばけ屋敷のプリンセスが”風船”と”おもちゃのゴキブリ”で気絶してちゃ世話ねェな。このおれ様に”ネガティブ”と”うそ”で勝負を挑んだのは大間違いだ！」と告げてウソップはその場を去った。

ルフィ達はスリラーバーク海賊団を下し、影を取り戻したブルックを仲間に加えて次の島へ向かった。

シャボンディ諸島編

次の島である魚人島に行くには、船をシャボンでコーティングする必要があった。ルフィ達はアーロンの仲間であったハチと再会する。根は善人であるハチはコーティング屋に宛てがあり、ルフィ達に紹介する為に『シャボンディ諸島』へと連れて行った。

シャボンティ諸島には世界政府を作った王達の末裔である『天竜人』がいた。天竜人は絶大な権力を持ち、気に入った女性を連れ去るなどの横暴を働いていた。奴隷のオークション売り場へと来た天竜人は、攫われて売りに出されていたハチの友人である人魚のケイミーを買おうとし、さらにその場にいたハチを銃撃し、奴隷にしようとした。それを見たルフィは天竜人を殴りつけた。その時、ルフィ達はシルバーズ・レイリーという男と知り合う。レイリーは海賊王ゴールド・ロジャーの船の副船長であった。ハチが紹介しようとしていたコーティング屋はレイリーの事だった。
天竜人は海軍大将を動かせる力を持っており、シャボンディ諸島に大将・黄猿が現れる。麦わらの一味は2日後に集合する事を決め、バラバラに逃げた。しかし、ピカピカの実（自然家の悪魔の実で、光の力を得られる）の力を持つ黄猿に追い詰められてしまう。しかし、間一髪でレイリーに救われる。ルフィ達はレイリーに黄猿を任せて逃げようとするが、そこへ王下七武海の1人であるバーソロミュー・くまが現れる。くまは何でも弾くことができるニキュニキュの実を食べた肉球人間だった。くまはその能力で麦わらの一味全員をそれぞれ違う場所へと弾き飛ばし、一味は離散してしまう。

グリンストン篇

くまによりウソップは『おいはぎの森 グリンストン』という場所に飛ばされていた。グリンストンは島そのものが巨大な食人植物であり、島にいる人間や動物を太らせて食い物にしていた。そこでウソップは『森の勇者』を自称するヘラクレスンという人物に助けられる。そしてウソップはグリンストンにある多彩な食料を食べて太ってしまった。
その後、偶然に手に入れた新聞により、ルフィが白ひげと海軍による戦争『マリンフォード頂上戦争』に参加し、兄であるポートガス・D・エースを失った事を知る。ウソップは「ルフィが戦争で兄ちゃんを失ったって…！あいつがどれ程辛い思いをしてんだよ！辛ェ時に一緒にいてやんなきゃ…仲間じゃねェだろォー！」と叫んで、島から出ようとしていた。しかし、その後の新聞でルフィが一味の集合を2年後にしようとしている事を知る。ウソップは「おれは…心のどこかで…ルフィってやつは見てるだけで勝手に海賊王になっちまう奴だと思ってたんだ！でも違うな…。あいつだって敗けるんだ…！無理してんだ！悲鳴上げてんだ…！だからあいつにはおれ様の力が必要なんだ！」と話した。

新世界編

魚人島編

2年後、麦わらの一味はシャボンディ諸島で集結し、魚人島へと向かった。
魚人島はホーディ・ジョーンズ率いる『新魚人海賊団』が国を乗っ取って人間と友好を築こうとする魚人を排除し、世界中の王たちが集う世界会議を襲撃しようとしていた。麦わらの一味は新魚人海賊団と戦いを繰り広げる。

ウソップはグリンストンの急速に成長する植物『ポップグリーン』の様々な植物を使って戦闘を行う。そして新魚人海賊団の幹部であるダルマをやすやすと撃破した。

ドレスローザ編

麦わらの一味は魚人島の次の島である『パンクハザード』でルフィと同期の億超えの海賊『最悪の世代』の人であるトラファルガー・ローと同盟を組み、王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴと四皇カイドウを倒す事にした。パンクハザードではドフラミンゴの部下であるシーザー・クラウンを誘拐した。そしてカイドウ打倒を目的とするワノ国の侍、錦えもんとモモの助もルフィ達に同行する事になった。

ドフラミンゴが王を務める『ドレスローザ』にルフィ達は上陸する。ドフラミンゴはホビホビの実（触った人間を人形にする事ができる）を食べたシュガーの力を使い、住民や海賊達、世界政府の役人などを人形に変え、地下で強制労働させていた。ドレスローザで暮らす誰の言うことも信じる小人『トンタッタ族』もドフラミンゴの奴隷として働かされていた。
ウソップはトンタッタ族の面々と出会う。トンタッタ族はモンブラン・ノーランドに400年前に救われた事があり『英雄』としてノーランドを崇めていた。ウソップはノーランドの子孫の『ウソランド』だと嘘をつき、トンタッタ族から英雄視される。

その後、ウソップはロビンやトンタッタ達と共にシュガーを倒して人形化を解こうとする。しかし、シュガーはドンキホーテファミリーの大幹部トレーボルに守られていた。ロビンも人形にされ、トンタッタ達も全滅してしまう。トンタッタ達はヒーローであるウソランドが助けてくれると信じていた。一方でウソップは「許せ…！トンタッタ族。そうだおれはお前らの勇姿を絵本に描いて後世に伝えよう！『正直者トンタッタ』いいタイトルだ！おれは生きねばならぬ！ヒーローなんてウソの為に死んでたまるかバカヤロー！」と言って逃げ出した。
逃げる途中、ウソップは彼らは「ウソランドはウソなんかつかないれす！僕らに何があっても「必ず全てを救ってやる」と言ってくれたんれすからね！約束したんれすからね！英雄がぼくらをダマす筈がないっ！」というトンタッタ族の声を聞いた。ウソップはいつまでも自分を信じるトンタッタ族に報いる為、1人でシュガー達の前に姿を現し「おれの名はウソップ！よく覚えとけトンタッタ！もしおれが死んだ時は！ノーランドの横に銅像を建てろ！今からおれが！お前らの"伝説のヒーロー"になってやる！」と叫んだ。

しかしウソップは呆気なくやられてしまう。ウソップは世界一辛い調味料『タタババスコ』の塊をシュガーに食べさせて気絶させようとしていたが、逆に食べさせられてしまい、凄まじい形相で絶叫した。しかし、シュガーはウソップのその顔に驚き気絶してしまう。こうしてドレスローザ中の人形が元の姿に戻った。
その後、ドフラミンゴは自身に歯向かう人間に懸賞金を賭け、ドレスローザの住民や集まっていたならず者達に襲わせようとする。ウソップは人形化を解いた事でドフラミンゴの怒りを買っており、5億ベリーという最も高い懸賞金を賭けられた。

その後、ルフィとローはドフラミンゴの元へ向かう。その途中、意識を取り戻したシュガーがルフィ達を人形にしようと近づいた。ウソップは狙撃でルフィ達を助けようとする。その時ウソップは見聞色の覇気を発揮し、ルフィ達の気配を正確に察知した。そしてドレスローザに隠れていた錦えもん達の仲間・カン十郎（悪魔の実の能力者で、絵を具現化できる）の能力で『タタババスコ』を食べた時のウソップの顔を具現化し、それを狙撃によりシュガーに見せつけた。ウソップの顔がトラウマになっていたシュガーは、ルフィを人形にする寸前で気絶した。

ルフィ達がドフラミンゴを倒し、一行はドレスローザを離れる。この時の戦いでウソップは懸賞金が2億ベリーとなった。

ゾウ編

ルフィ達はナミ達が先に向かっていた『ゾウ』へと向かった。ゾウにある『モコモ公国』へと辿り着いたが、国はカイドウの部下であるジャックにより襲撃されていた。ジャックたちは『雷ぞう』という侍を探していたが、モコモ公国に住むミンク族は雷ぞうなんて男を知らなかった。しかし、ジャックは攻撃をやめず、最後には毒ガスを放った。ミンク族は瀕死の状態だったが、先に来ていたチョッパー達により一命を取り留めていた。
そんなミンク族に錦えもんが雷ぞうがいるのか問いただす。侍のせいで国が滅んだ為、一同は錦えもん達がミンク族の怒りを買うのではないか、と心配した。しかし、ミンク族は腰を下ろし、雷ぞうが無事である事を話した。実は雷ぞうはモコモ公国に保護されており、ミンク族は国が滅ぼうでも雷ぞうを守っていた。
ウソップはミンク族に詰め寄り、「おい待て…！雷ぞうは居たのか！ずっと！全員が知ってたのか！？お前みんな死ぬトコだったんだぞ！」と涙ながらに訴えた。実はモモの助は『光月家』というワノ国の一族であり、ミンク族と光月家は兄弟分の契を交わしていた。雷ぞうと錦えもんは光月家の家臣であった。それを聞いたルフィ達はミンク族と光月家の絆の深さに驚愕した。

ルフィ達がモコモ公国に着いた時、サンジは姿を消していた。サンジは実はジェルマ王国という絶大な科学力を持つ国の王子だった。サンジが姿を消したのは四皇ビッグ・マムがジェルマの科学力を目当てに自身の娘とサンジを政略結婚させようとした為であった。ビッグ・マムの手下からそれを聞いたサンジは勿論断ったが、恩人であるゼフの命を人質に取られて、やむを得ずにビッグ・マムの元へ向かったのだった。
ルフィ達はサンジを救出するチームと、ワノ国でカイドウとの戦いに備えるチームに別れて行動する。ウソップはゾロ達と一緒にワノ国へ向かった。

ワノ国編

ウソップはゾロやトラファルガー・ロー、赤鞘九人男の1人である錦えもん達と共に一足先にワノ国へと入国を果たした。そこでワノ国の都・花の都に潜入し、正体がバレないように情報収集をするとことになる。ウソップはいつもどおりの口八丁でインチキ商品を巧みに売りさばきながら、共にオロチと戦う同志探しをしていた。そんなある日、新聞でワノ国にルフィが入国してきたことを知るが、ルフィが早速問題を起こしてカイドウに捕まったことを知る。ルフィは兎丼（うどん）という囚人採掘場のある地域へ送られたが、その間もウソップは同志集めを続けた。

サンジが”サン五郎”と名を変えて屋台でそば屋を始めると、たちまち人気の店となり、情報集も速やかになるかと思われた。しかしそれが原因で花の都を仕切っているヤクザ一家・狂死郎一家の人間に目をつけられてトラブルを起こした。それが原因で百獣海賊団の幹部”飛び六胞”の1人・ページワンとサンジが戦うことになる。都にいるのは危険だと判断したウソップ達は、都のすぐ隣にあるえびす町へと身を潜めた。そこへ今度はサンジの屋台にそばを食べに来ていた少女・コトの父親であるトノ康／霜月康イエが処刑される報が入り、ウソップ達は処刑場へと急いだ。しかし康イエは無惨にも将軍・黒炭オロチに殺されてしまった。標的を娘であるコトに変えたオロチからコトを守るため、その場にいたウソップを始めとする麦わらの一味は大暴れ。ウソップはその場から離脱し、ロビン達と共にコトを連れて編み笠村という村へ拠点を移すのだった。