マイ・ドッグ・スキップ(My Dog Skip)のネタバレ解説・考察まとめ

『マイ・ドッグ・スキップ』とは、2000年にアメリカ合衆国で公開された、孤独な少年と飼い犬の交流を描くヒューマン映画である。原作は作家ウィリー・モリスによる同名の自伝小説『My Dog Skip』。
原作者の回想記を元に、一匹の子犬との出会いによって、孤独な少年が愛と友情と別れを学び成長していく実話に基づいた感動ストーリー。監督はジェイ・ラッセル、主演はフランキー・ムニッズが務めた。
スキップは治療を受けたが危険な状態だった。ウィリーは涙を流しながら、友人が出来たことも、フットボールが出来たことも、リバースと話せたことも、ディンクの本当の気持ちを知ることが出来たのも、全てスキップのおかげだと訴える。ウィリーは一晩中スキップに付き添った。翌朝、スキップは目を覚まし元気にウィリーの顔を舐めた。
数年後、ウィリーはイギリスのオックスフォードに留学することになる。バスに乗って旅立つウィリーの姿を、スキップはずっと見つめていた。ウィリーが見えなくなると、スキップはウィリーの部屋のベットに上り、ゆっくりと眠りについた。
そしてある日、ジャックからスキップが死亡したと連絡が入る。ウィリーが「スキップは僕の心の中で眠っている」と思い出を振り返る。
映画は幕を下ろす。
『マイ・ドッグ・スキップ』の登場人物・キャラクター
ウィリー・モリス(演:フランキー・ムニッズ)

日本語吹替:林原めぐみ
8歳の少年ウィリーは、外で走り回るより読書が好きな内気で自己主張のできない男の子。学校ではビッグ・ボーイ達にいじめられていた。唯一の理解者は隣人のディンクであり、憧れのヒーローであった。母親からの誕生日プレゼントで犬(スキップ)を飼う事になってから、スキップを通して周りと関わり合えるようになり、自然と友達も増えていった。
ジャック・モリス(演:ケヴィン・ベーコン)

日本語吹替:山路和弘
ウィリーの父親。片足を戦争でなくした退役軍人で笑顔がなく厳しい。戦争の痛みを知っているからこそ戦争で苦しんだディンクの気持ちに寄り添い、優しい言葉をかけてあげる心優しい一面もある。母親が勝手に買ってきたスキップを飼うことに反対し、まだ息子には犬の世話なんかできないと主張していた。最初はいたずらばかりするスキップを毛嫌いしていたが、息子の成長を感じ徐々にスキップを家族の一員と認めていく。
エレン・モリス(演:ダイアン・レイン)

日本語吹替:高島雅羅
ウィリーの母親。ジャックとは対照的に楽天的でほがらかな性格。友達がいない息子を心配し、犬を通して周りと馴染めるのではないかと考え、ジャックには内緒でこっそり息子の誕生日プレゼントにジャック・ラッセル・テリアの小犬を贈る。
学校でいじめられて辛そうな息子を見て、元気付けるためスキップが車を運転しているかのように見せて周囲を驚かし、スキップと息子を人気者にさせた。
ディンク・ジェンキンス(演:ルーク・ウィルソン)

日本語吹替:内田直哉
ウィリーの隣の家に住んでいる元野球選手。いろんな話をしてくれるディンクはウィリーにとってのヒーローであり、唯一の理解者であった。戦争に行くことになり、ウィリーとは離れ離れになる。ウィリーを心配に思い戦場から手紙や荷物を送ってくれる。しかし、戦争で人を殺す事への恐怖心から逃げ出してしまい、帰還してからは人が変わってしまったかのようにお酒に溺れてしまう。
リバース・アップルホワイト(演:ケイトリン・ワックス)

日本語吹替:矢島晶子
ウィリーと同じ学校に通う女の子。学校ではマドンナのような存在。犬が好きで、スキップを通してウィリーと仲良くなっていく。仲良くなってからは、ウィリーとスキップとビッグ・ボーイ達と共に行動していく。行動するにつれてウィリーの事が好きになり、ウィリーの将来の夢が小説家である事を知りながら、「小説家の奥さんになりたい」と告げる。
ビッグ・ボーイ・ウィルキンソン(演:ブラドリー・コリエル)

左側の帽子を被った男の子
いじめっ子のリーダー的存在。いつも3人で行動している。憧れの存在であるディンクが男らしくないウィリーに優しくしている事に対して許せないという嫉妬でウィリーをいじめていたが、自分もスキップと遊んでみたくなり、ウィリーを仲間に入れる事にする。ウィリーを仲間に入れてからは、ウィリー、スキップ、元からの仲間2人、リバースと行動し皆で映画館に行ったり、戦争ごっこをして楽しんだ。
ミラード(演:クリント・ハワード)

墓地の倉庫で密造酒を売っている犯行グループの1人。リーダー格に付いて回り、少しおっちょこちょいの所がある。ウィリーの度胸試しの時にウィリーとスキップに会っており、自分達の犯罪を告げ口するなと注意していた。しかし、スキップがまた倉庫に現れたのでスコップで殴ってしまう。ディンクがスキップを助けに来て警察に告げ口されると思い、逃げる。
ナレーター(演:ハリー・コニック・Jr)
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目次 - Contents
- 『マイ・ドッグ・スキップ』の概要
- 『マイ・ドッグ・スキップ』のあらすじ・ストーリー
- 孤独な少年ウィリー
- スキップとの出会い
- 初めての親友
- いじめっ子との戦い
- 憧れの存在から一転
- スキップへの八つ当たり
- 全てへの感謝
- 『マイ・ドッグ・スキップ』の登場人物・キャラクター
- ウィリー・モリス(演:フランキー・ムニッズ)
- ジャック・モリス(演:ケヴィン・ベーコン)
- エレン・モリス(演:ダイアン・レイン)
- ディンク・ジェンキンス(演:ルーク・ウィルソン)
- リバース・アップルホワイト(演:ケイトリン・ワックス)
- ビッグ・ボーイ・ウィルキンソン(演:ブラドリー・コリエル)
- ミラード(演:クリント・ハワード)
- ナレーター(演:ハリー・コニック・Jr)
- 『マイ・ドッグ・スキップ』の用語
- ウォルドー・グレイス
- 魔女の墓
- 『マイ・ドッグ・スキップ』の魅力
- 犬の素晴らしさを感じる作品
- スタンドバイミーを彷彿とさせる作品
- 戦争の痛みも描いた作品
- 『マイ・ドッグ・スキップ』の名シーン・名場面
- スキップのドライブ
- ウィリーの八つ当たり
- ウィリーの部屋で眠るスキップ
- 『マイ・ドッグ・スキップ』の名言・名セリフ
- 人は相手にレッテルを貼って、よく知ろうとしない
- 子供の頃に飼った犬は、友情、愛、死、多くを教えてくれる
- 『マイ・ドッグ・スキップ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 監督ジェイ・ラッセルの思い / 映画の完成形を鑑賞できなかった原作者ウィリー・モリス
- スキップ役のジャックラッセルテリア・ムースはドラマ『フレイジャー』にも登場している
- 犬との生活で得られる経験
- 『マイ・ドッグ・スキップ』の劇場予告動画