魔界塔士 Sa・Ga(The Final Fantasy Legend)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔界塔士Sa・Ga』とは、1989年12月15日に現・スクウェア・エニックスから発売されたゲームボーイ(GB)専用ソフト。ジャンルは当時、携帯機のGBでは不可能といわれた初のRPGで、当社初のミリオンソフトとなった。
サガシリーズの記念すべき第1作目。経験値やレベルの概念がなく、キャラクターの種別によって成長方法が異なるという斬新なシステムで注目された。舞台は1本の塔によって結ばれた4つの世界。その塔の頂上には楽園があるという。その楽園を求めて主人公は塔への冒険に旅立つ。

小手

腕用の装備。装備すると「ちから/こうげき」などのステータスがアップしたりするものがある。

足用の装備。装備すると「すばやさ」などのステータスがアップしたりするものがある。

全身鎧

全身にまとうセット装備。防御力は高いが全身鎧を装備すると、兜・鎧・小手・靴が装備できなくなる。

特殊能力

エスパーやモンスターの種族が持つ、特殊な攻撃方法のこと。
武器を使った攻撃と同じような効果を発するものや、「ファイア」のような魔法の攻撃もある。
味方のステータスアップといった支援や、ケアルのような回復や蘇生効果があるものもある。
属性に対する耐性や弱点を持つこともある。
また、敵の先制攻撃を防ぐ「けいかい」や先制攻撃をしやすくなる「ふいうち」のような特殊なものもある。
この能力は取り外すことはできない。

『魔界塔士 Sa・Ga』のアイテム

通常アイテム

武器やアイテムは使用回数が決まっており、使用するごとに減っていく。
使用回数がゼロになると消えてしまう。
終盤になると、武器やアイテムの使用回数を回復する「けんじゃのいし」というアイテムが登場する。
一部、回数制限のないものも存在する。
パーティ共有のアイテムは8個まで持てるが、戦闘中に使用することはできない。

一度行ったことのある階に自由に行くことができる「ドア」や「ポーション」などの回復アイテムなどは3回程度の使用回数制限がある。
回復アイテムなどは装備すれば戦闘中に使用できるものもある。
HP回復アイテムの回復量は、使用者の「まりょく」に依存する。

成長アイテム

「HP200」や「ちからのもと」などがあり、にんげんを成長させるアイテム。戦闘中には使用できない。
成長アイテムは1度使用すると無くなる。

イベントアイテム

ストーリーを進める上で必要なアイテム。基本的に回数制限はない。
持っているだけで効果を発揮するアイテムの他、特定の場所で「使用」することで効果を発揮するアイテムもある。

『魔界塔士 Sa・Ga』の移植・リメイク作品

ワンダースワンカラー(WSC)版

WSC版では、GB版のバグを修正し、メッセージなどの修正を行った他、モノクロだった画面をカラー化し、演出や操作性を向上させたリメイク版と、GB版の後期バージョンをほぼそのまま収録したオリジナル版の両方を搭載している。
なお、WSCリメイク版では、著作権や商標権などの問題から、キャラクター名など一部の名称が変更されている。

WSCリメイク版では、オープニング映像が追加された他、説明不足だった箇所に解説が入るようになり、モンスター図鑑が新たに追加された。
戦闘システムでは、オートターゲットを設定できるように変更され、一部の装備品やアイテム、特殊能力の設定が調整された。
GB版では一部のモンスターには変身できなかったが、WSC版ではすべてのモンスターに変身できるようになった。
また、変身後のモンスターやエスパーの突然変異後の変化なども告知されるようになった。
GB版では、パーティーが4人いないと進められなかったが、これも1人でもイベントが進行できるように変更された。

携帯アプリ版

WSCリメイク版をベースにリメイクされた。
メッセージに漢字が使用されたり、ゲーム開始の町に解説役のキャラクターが配置されたりといった変更が追加されている。
モンスター図鑑は搭載されていない。

『魔界塔士 Sa・Ga』のサウンド

「涙を拭いて」や「魔界塔士」、「怒闘」など多くの名曲が生まれた今作のサウンドを担当したのは、『FF』シリーズの植松伸夫氏。
今作では作曲からサウンドエフェクトまでを手掛けている。
植松氏は作曲には主にキーボードを使用していた。
今でこそ曲数は15曲と多くはないように思えるが、当時の携帯機としては十分以上の曲数である。
また、通常戦闘に加え、中ボスやラスボスの専用BGMまで用意していることも注目された。

『魔界塔士 Sa・Ga』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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