クレヨンしんちゃん(クレしん)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『クレヨンしんちゃん』とは、埼玉県春日部市を舞台とした臼井儀人による漫画作品。5歳の幼稚園児・野原しんのすけとその家族を中心に、友達や周囲の人を巻き込んだドタバタコメディー作品である。
青年漫画として連載開始したが、アニメ化により子供に人気が出た結果、原作漫画も子供を意識した内容にシフト。家族や仲間の大切さを描くようになった。
親子で楽しめる作品となっており、大人の心にも響く名言・名セリフが多いことも、作品が愛され国民的アニメとなった要因である。

メキシコでの新生活が始まった。
みさえは毎日ギター片手に愛を歌う・マリアッチに絡まれ、しんのすけはマダクエルヨバカ幼稚園の担任・カロリーナに『オラの現地妻になってください』と口説き、シロは野良犬3匹に餌を奪われていた。
幼稚園でお尻を振るプリンポンダンスでお遊戯をしていたしんのすけは『オラと二人で踊ってください!』と懲りずにカロリーナ先生を口説く。『じゃあサボテンフェスティバルはしんのすけにエスコートしてもらおうかな?』とカロリーナ先生が言うと、しんのすけは『ポッポー!』とやる気を見せる。
ひろしはサボテンフェスティバル会場設営に立ち会う、マダクエルヨバカ町長のドゥヤッガオ・エラインデスを訪ねていた。
懸命に営業をするひろしの言葉を遮り、町長はサボテンの実への思いを語る。

ひろし『こちらで採れました蜜を日本に空輸して加工しまして えー私たち双葉商事が新しいブランドとして ドーン』
飲んでいたコーラを、ひろしの提案書類にドンと置き、言葉を遮るドゥヤッガオ・エラインデス。
町長『今度は日本人か…』
ひろし『エッ…』
町長『この町にあのサボテンが現れてから お前のような奴が次から次へとやってきては 「お手伝いさせてくださーい」・「力になりまとぅ」・「ハムディトゥコマディトゥ…」 もう ウンっっっザリだっ!!』
保安官『ウンザリだ』
ひろし『…いや…ですけど…あの…』
立ち上がり昔話を始めるドゥヤッガオ・エラインデス。
町長『ここは昔 何もない貧しい町だった… 高い岩に遮られ… テレビもラジオも届かない… 車もそれほど走ってない… 大した仕事もなく大勢が町を出た…』
保安官『町を出た…』
町長『だがあのサボテンの甘い蜜と共に このマダクエルヨバカは一流の町に生まれ変わる! 学校 病院 遊園地』
保安官『サボテンランド』
ひろし『素晴らしい計画ですね…』
町長『…お前はあのサボテンが無くても この町を助けるためにここへ来たのか?』
言葉のでないひろし
町長『だったら さっさと帰れ! このよそ者がっ!! この町に必要なのはあのサボテンだ! お前たちのような薄汚いハイエナじゃないっ!!』
苦笑いするしかないひろしであった
ドゥヤッガオ・エラインデスはサボテンの実で町興しを計画していたのだった。

日曜日になり、サボテンフェスティバルへと出かけた野原一家。サボテンの実を見つけカロリーナのおみやげにしようとしたしんのすけは、町長に失礼な態度を取り、ひろしは平謝りでしんのすけを連れて立ち去って行った。
サボテンフェスティバル会場では「ルチャリブレ(メキシコプロレス)」の興行も行われていたりと賑わいを見せる。
カロリーナと会ったしんのすけは『カロリーナ オラとダンスを!』と誘うと、『ええ 喜んで』とカロリーナも答える。みさえに毎日絡むマリアッチの演奏でダンスしようとすると、『おい アレを見ろ! 全員サボテンにちゅーもーく!』と町長がハンドマイクで会場に呼びかけた。
サボテンは花が咲こうとしている瞬間で会場の全員が注目する中、ダンスを邪魔されて怒るしんのすけは『ねぇオジサン さっきの曲続けてよぉ』とマリアッチにねだる。花が咲き、ドラムロールが終わった時、ドラムを叩いていた人がサボテンに食べられる瞬間を目撃したしんのすけは、、ひろしとみさえに伝えるが、取り合ってくれない。
ドゥヤッガオ・エラインデスが『サボテンよ! この町と共に歩もう!』と叫ぶと、小さいサボテンが歩き始め、サボテンフェスティバルに来場していた人々を食べていく。その様子を見ていた老人が『こいつは… 人喰いのキラーサボテンじゃー!!』と叫ぶと、来場していた人々は逃げ出し、町長が腰を抜かし食べられそうになったところを、保安官が銃で助け『死にたい奴から前に出ろ』と、二丁拳銃を構えカッコイイセリフを言う。次々とサボテンを破壊する保安官、『アディオ~ス』と銃を構えると、町長は『止めろー!』と保安官を止めた。
町長が良くない噂が広まることを恐れていると、撃たれて破壊されたキラーサボテンが動き出し再生していく。サボテン研究家・イケガミーノは『サボテンはとても生命力の強い植物なので 「接ぎ木」といって他のサボテンに合体して再生することができるんです そして接ぎ木したサボテンはさらに 急速に丈夫に育つんですねぇ』と解説する。

再生したキラーサボテンにサボテンフェスティバル会場はパニックとなり、逃げ惑う来場者たち。保安官も二丁拳銃で応戦するが、キラーサボテンに食べられてしまう。
カロリーナと一緒に逃げる野原一家。『こっちだ!』とひろしの声に路地に逃げるみさえ住宅街でサボテンに出くわし、『キャー!!』と叫んだ。
みさえの悲鳴を聞き、みさえとひまわりを守ろうと必死なひろしの見出しのセリフである。

みさえが悲鳴を上げたのは普通のサボテンで、そのことをしんのすけに突っ込まれ安心するひろしであったが、キラーサボテンに見つかってしまう。キラーサボテンに囲まれ、逃げ場を失った野原一家とカロリーナの前に、『ノハラ ブチョーッス!』とホセがオート三輪で現れ、キラーサボテンに体当たりするのだが、オート三輪は壊れ、ホセも吹き飛ぶのだった。ホセを心配するひろしに『ゼンゼン ダイジョーブ』と笑顔で親指を立てるホセだが、そのままキラーサボテンに食べられてしまった。

町を逃げる野原一家とカロリーナは、パブに呼ばれ、逃げ込み難を逃れるのだった。

マダクエルヨバカ防衛隊ファイヤー!

残った住民たちとキラーサボテンに戦いを挑むしんのすけ

サボテンフェスティバル会場をキラーサボテンに追われ、パニックとなったマダクエルヨバカの町を逃げ回る野原一家とカロリーナはパブに逃げ込み、キラーサボテンから逃れる事が出来た。

パブには他にも町民が逃げ込んでおり、ドゥヤッガオ・エラインデスをはじめ、ネネ・ロドリゲス(レスラー)・スマホちゃん(フランシスカ)・マリアッチ・イケガミーノも逃げ込んでいた。
ひろし『あいつらは分裂してどんどん増えるんだ!できるだけ早く皆でこの町から離れた方がいい 』
町長『ダメだ! よそ者が勝手な事を言うな! この町は安全だ!』
ひろしの提案を退ける町長の言葉は、サボテンの実に町の再興を賭けていることがわかる。
それでもキラーサボテンから逃げようと提案を続けるひろしは、道案内の協力者を募るが、誰も名乗り出てこない。その様子に町長は『フン!ここにはお前の様な奴に協力する者はいない 逃げたきゃ逃げろ 一人でな』と言い捨てるのだった。

ぐずるひまわりのオムツやミルクを調達するために、パブから近いスーパーへと向かったひろしとスマホちゃん。スーパーに到着するとしんのすけもついて来ていた。スーパー内でキラーサボテンに遭遇し、追われながら逃げるひろしたちはパブへ戻ると、ネネが書棚で入り口を塞ぐが、キラーサボテンはドアや窓を破ってパブへと侵入してきた。
パブの裏口からバスターミナルへと急ぐ野原一家・カロリーナ・町長・スマホちゃん・マリアッチ・ネネ・イケガミーノ・肉屋のオヤジ。逃げながら肉屋のオヤジとイケガミーノはキラーサボテンに食べられてしまう。
バスへと乗り込んだ、マリアッチ・カロリーナ・町長・スマホちゃん・ネネ。町長は『早くバスを出せ!』と運転手を怒鳴ると、野原一家を待たずにバスは出発した。
必死にバスを追いかけ、何とか飛び乗ったしんのすけ・みさえ・ひまわり。ひろしは乗れず、速度を上げるバスに置いて行かれそうになるのだが、最後部に乗っていたネネが手を伸ばし、ひろしを窓からバスに乗せた。『生きているって素晴らしい!』とマリアッチが歌い出し、しんのすけは踊り出した。カロリーナの手を取り、ひろしとも手を繋ぎ飛び跳ねるしんのすけが『えっ? とーちゃんお手手にもジョリジョリが生えてるぅ~』と横を見ると、マリアッチの歌にノリノリなキラーサボテンが乗っていた。
一同絶叫し、窓の外を見ると猛スピードでキラーサボテンが追っかけてきており、バスと並走している。必死に逃げるがバスの運転手がキラーサボテンに食べられてしまった。
運転手を失ったバスを止めようとしんのすけはペダルの前に行く。みさえは『左のペダル!』と叫ぶが、しんのすけは右のペダルを押し、バスのスピードは上がる。みさえは『左は反対 お茶碗持つ方よ』と教えると、しんのすけはご飯・味噌汁・お新香・おかずをイメージし、「左」を確認しようとする。

岩に向かっていくバスを止めるため、「左」を確認しようと「食事」をイメージするしんのすけ。
しんのすけ『えーっとぉ… お茶碗どっちだっけぇ?』
みさえ『前!前!』
岩に向かっていくバス。
ひろし『おい! しんのすけ!』
味噌汁を飲み、お新香を食べる想像をするしんのすけ。
みさえ『早くお茶碗持ちなさいよ! あんたはお新香なんか食べないでしょ!!』
ようやくお茶碗を持ったしんのすけ。
しんのすけ『…あっ! お茶碗こっちか ホイ!』
左のペダルを押すしんのすけ。

思いっきりペダルを押したため、急ブレーキとなり、横滑りしながら回転するバスは、岩にぶつかりそうになるがギリギリで止まり、転倒した。
横転したバスから這いだし、逃げようとするが囲まれた野原一家・カロリーナ・スマホちゃん・マリアッチ・町長・ネネはキラーサボテンと睨み合う。
すると、バスのカセットが鳴り、キラーサボテンはバスへと向かって行った。一行はその隙に逃げ出した。カロリーナは『きっと 音に反応するのよ』と言い、後から現れた一体のキラーサボテンに息を殺して耐えると、キラーサボテンは素通りして行った。
町の出口までもうすぐとカロリーナが言うと、町長は『町を出てどうする もうバスもないんだ! 一番近い町までだって 100キロはあるんだぞ』と否定的だったが、『あっそうだ サボテンランドに行こう!』と思いつき、大声を出す。ヘリの音に気付き「助けが来たのではないか」と、ヘリの音のする方へと向かった野原一家たち。ヘリの音に反応し、キラーサボテンが大量にいたため、野原一家たちは隠れヘリの音に不安を抱く。
ヘリには「サボテンフェスティバル」の取材のためリポーターが乗っており、「音を出すな」と必死に手を振り、バツを作る野原一家たち。しかしリポーターは「町の人が手を振っている」と笑顔で手を振り返していた。キラーサボテンは組体操のように、上へ上へとピラミッド状になり、ヘリごと食べた。

『子供ための夢のテーマパークだ 完成すれば世界中の子供たちの憧れのテーマパークとなること間違いなし』(ドゥヤッガオ・エラインデス談)というサボテンランドへと到着した野原一家・ドゥヤッガオ・スマホちゃん・カロリーナ・ネネ・マリアッチ。
「ピーポッポピーポッポピッポポッポポー ピーポッポピーポーピッポポッポポー ピーポッポピーポッポポー」としんのすけが「サボちゃんカー」と呼ばれる乗り物乗って遊ぶ。サボテンランド建設現場事務所に入って一息つく一同。スマホちゃんはスマホの充電、ひろしはひまわりのオムツを替え、みさえはミルクを作り、ドゥヤッガオはサボテンの実を金庫へしまっていた。ネネ・マリアッチ・カロリーナは食料を探していたらしく、『コーラがあったけど ここには食べ物はないみたい』とカロリーナが言うと、しんのすけは『こんなのあったぞ』と木箱を押してきた。
マリアッチが箱から何か取り出し『何だこれは?』と言う。ネネの『ダイナマイトだ!』と慌てる様子を見て、ドゥヤッガオは大笑いしている。
ドゥヤッガオは「これはダイナマイトではなく色鉛筆の入った筆箱だ」と開けて見せようとするが、開かない。木箱には「DINAMITA(ダイナマイト)」と書いてあり、ドゥヤッガオが筆箱だと思っていたものはダイナマイトであった。ひろしは『これ…使えるんじゃねーか』と、橋の所にいるキラーサボテンを一か所に集めてダイナマイトで爆破して町から逃げようと提案する。しかしドゥヤッガオは「共存できる!」と反対するのだった。オトリになろうとするひろしを一喝するみさえに返す言葉のないひろし。しんのすけとひまわりが「サボちゃんカー」の音真似をして遊んでいると、みさえが閃いた。ダイナマイトを巻いたサボちゃんカーで、キラーサボテンをおびき出す作戦を決行する。

サボちゃんカーの進行方向にサボテンの実を見つけたドゥヤッガオが慌てて取りに行くが、転んでしまい、袋いっぱいのサボテンの実をぶちまける。
サボテンの実を踏んだサボちゃんカーの進路が橋となってしまう。橋の真ん中で爆発し、橋を壊してしまった。再生して追いかけてくるキラーサボテンから必死に逃げる野原一家たちだが、しんのすけははぐれてしまう。ドゥヤッガオと合流したしんのすけはサボテンランドに戻ることにした。
サボテンランド建設現場事務所へでは、はぐれたしんのすけを心配して野原一家とカロリーナが捜しに出る。オムツでぐずったひまわりの鳴き声にキラーサボテンが近付いてきた。ひろしはオトリとなり、みさえとひまわりを守ろうとして、キラーサボテンから逃げ回るが、靴が脱げて転んでしまう。靴の脱げた足を食べられたひろしだが、足が臭かったおかげで吐き出された。キラーサボテンはむせて動けなくなり助かったひろしたちだが、しんのすけのマラカスを見つけ、絶望する。

食糧調達のためにマダクエルヨバカの町に戻ったしんのすけとドゥヤッガオは、人気もなく変わり果てた町を見て絶句するのであった。町からサボテンランドへと戻る途中、オシッコをするしんのすけにキラーサボテンが襲い掛かる。オシッコしながら逃げ回るしんのすけは転び、しんのすけのオシッコがキラーサボテンにかかった。するとキラーサボテンはしなびていった。
事務所ではマラカスを見つめ心配し、落ち着かないみさえの姿があった。外から物音がしたので見ていると、すりガラスにサボテンの影があった。ドアを開けたのはサボテンランドの帽子を被ったドゥヤッガオなのだが、ひろしはキラーサボテンと思い、パイプ椅子で殴ってしまう。
しんのすけが無事で安心はしたが今後どうするかの話になり、スマホちゃんは『…こんな田舎に救助なんかは来ない 来たって食べられるだけだし…』と悲観的な意見を言った。するとしんのすけが『大丈夫だぞ キラーサボテンなんかオラがオシッコでやっつけちゃうぞ ね オジサン』と、それまで強く反論してきたドゥヤッガオに話を振ると『なーにを言ってるんだ 子供の想像力というのは いや何とも… アレだなぁ… うはっ…あっはっはっはっは…あはっ… あっはっはっは…』と動揺して答えてしまう。そのドゥヤッガオの様子に違和感を感じ、『しんのすけ 詳しく教えて』とカロリーナはしんのすけの言葉を信じるのだった。

サボちゃんのしゃべるゼンマイおもちゃをオトリにしておびき出したキラーサボテンに水をかけると、しんのすけの言うようにしぼんでいくキラーサボテン。
みさえは『雨さえ降れば』と期待するが、『今は乾期だ! 雨など当分降らん!』とドゥヤッガオが不貞腐れている。しんのすけが『消防車! オラ消防車に乗りたい!』と言うと、『この町に消防車はない!』とドゥヤッガオは言う。ひろしが『ホースとかバケツとか集めて』と策を出すが、『そんな物集めて何ができる 巨大な女王サボテンがいる限り サボテンは永遠に不滅だ!』とドゥヤッガオは熱弁するのだった。
ドゥヤッガオはサボテンの実を利用した町興しを諦めておらず、『大きな堀で巨大サボテンを閉じ込めてサボテン牧場を作ろう』と聞かせるが、ひろしは『アンタ…何言ってんだ…』と呆れている。スマホちゃんは『いい加減にして あんたバカじゃないの! そんなにサボテンが好きならまずは自分が食われろ!!』と涙を流して訴える。それでも共存を諦めきれないドゥヤッガオは『私は一人でもやる!』と事務所を飛び出すが、階段を転げ落ちてしまい、足を挫くのだった。

キラーサボテンの弱点も分かり、女王サボテンを倒すため「マダクエルヨバカ防衛隊」として心が一つになった名場面と見出しのセリフとなる。

ひろし『弱点も分かったんだ 絶対何とかするからな』
しんのすけ『みんなでキラーサボテンを倒して スマホちゃんのとーちゃんとかーちゃんをお助けするぞ!』
みさえ『…そうね』
ひろし『もう 俺たちだけの問題じゃねぇんだ あんな奴らに負けてたまるか!』
弱点となる水を求めて、ひろしはマダクエルヨバカの地図を広げる。『オラのオシッコ』と言うしんのすけに『全然足りない』と答えるひろし。
みさえは『川は?町の周りの』と提案するが、「汲み上げる方法がない」と言うひろしたちにカロリーナが「チチデカ山の給水タンク」の事を教えると、スマホちゃんは『私 元栓の場所知ってる』と野原一家・カロリーナに協力する。女王サボテンまで水を運ぶ方法を考えていると、ドゥヤッガオは『サボちゃんバルーン…』とポツリと教えるのだが、『バカじゃないのかぁ 作戦の間キラーサボテンはどうする?「サボテンさん ちょっと待っててね」ってかぁ?奴らが大人しく女王サボテンに水をかけさせてくれるわけないだろう!!』と付け加えた。
事務所のドアが開き、『私がオトリになるわ!』とマリアッチが戻って来た(マリアッチは「オネエ」になっていてひろしは気色悪がる)。隅っこに座っていたネネが『俺も行く 歌っているマリアッチを俺に守らせてくれ』と臆病なネネも名乗りを上げる。ネネは「ひざ痛は嘘だった」と告白するが、周知の事実だった事にネネは驚き、号泣した。臆病者で終わりたくないと言うネネは『マダクエルヨバカの誇り高き荒鷲 レインボー仮面だ!』とポーズを決める。

みさえ『よし やりましょう』
カロリーナ『出発は日の出と共に』
しんのすけ『お~ オラたち「マダクエルヨバカ防衛隊」だね!』
ひろし『ああ そうだな ご近所さんを助けに行こうぜ!』
女王サボテンを倒すことを躊躇しているドゥヤッガオ。
しんのすけ『行くぞ! マダクエルヨバカ防衛隊ファイヤー!!』
ドゥヤッガオ以外の全員で拳を上げ『ファイヤー!』と気合を入れるのだった。

日の出。
マリアッチはジャケットに袖を通す。ネネはマスクを被り「レインボー仮面」となる。スマホちゃんのスマホは100%充電となり、カロリーナはコーラを持ち、しんのすけはマラカスを背中に「K・Bバッジ(かすかべ防衛隊バッジ)」をつけた。履き続けていた靴下を脱ぎポケットにしまうひろし。引き締まった顔でオムツを替えるみさえと凛とした顔でオムツを替えてもらうひまわり。
しんのすけを先頭に女王サボテンとの決戦へと向かう勇者たちの姿。事務所から空を見上げるドゥヤッガオであった。

私がマダクエルヨバカ防衛隊のリーダーだぁー!!

マダクエルヨバカ町長のドゥヤッガオ・エラインデス

キラーサボテンは水が弱点と知ると、反撃を考え大量の水をどうするか考える野原一家。
カロリーナが給水タンクを教え、スマホちゃんが元栓の場所を教え、ドゥヤッガオは運搬方法にサボちゃんバルーンを教え心を一つにし始めた。
そこへオネエになったマリアッチが戻ってきて、歌でキラーサボテンの気を引くオトリになると言い、ネネはマリアッチを守ると名乗りを上げた。
野原一家・カロリーナ・スマホちゃん・マリアッチ・ネネは『マダクエルヨバカ防衛隊ファイヤー!』と気合を入れるが、ドゥヤッガオはためらっていた。

女王サボテンを倒すため、日の出と共に事務所をでた勇者たち。事務所から空を見るドゥヤッガオ。しんのすけ・カロリーナ・スマホちゃんは『チチデカ山に登ってタンクの元栓を開ける』、マリアッチとレインボー仮面(ネネ)は『キラーサボテンは私達に任せて』、ひろし・みさえ・ひまわりは『サボちゃんバルーンを給水管に移動 たっぷり水を入れて一気に広場へ』と役目を確認し、作戦開始したマダクエルヨバカ防衛隊。

一方、自分で首から抜け出し、キラーサボテンから野良犬3匹(ウノ・ドス・トレス)を助けたシロはボスになっていた(赤白緑のスカーフを巻いたシロ、緑のスカーフを巻いた右耳の欠けたウノ。白のスカーフを巻いた骨をくわえているドス、赤のスカーフを巻いた十字の模様のトレス)。
子分たちにソーセージを食べさせるシロだが、不安げに『クゥ~ン』と鳴いていた。
分かれ道となり、『足音を出さずに歩ければなぁ』と言うレインボー仮面にしんのすけは『いい方法があるぞ』と、お尻歩きを見せる。スマホちゃんは『絶対無理』と呆れているが、マリアッチとレインボー仮面はお尻歩きを覚え、『やればできるのね』とカロリーナは驚いた。
ひろしたちは住宅街でキラーサボテンの群れを見つけ待機することにした。

お尻歩きでサボテンフェスティバル会場までやって来たマリアッチとレインボー仮面。マリアッチは早速歌い、住宅街のキラーサボテンの気を引いた。マリアッチの歌により、ひろしたちも給水管への進行を再開した。元栓へ向かい山道を行くカロリーナたちも元栓を見つけ急ごうとするが、そこにキラーサボテンたちが現れ挟み撃ちとなってしまう。スマホちゃんはスマホから音楽を流し投げると、それに飛びついたキラーサボテンは落ちていった。スマホちゃんとしんのすけが元栓を開けようとするが元栓が固くて開かない。ひろしたちも給水管に到着し、サボちゃんバルーンに水を入れる準備が整った。
しんのすけとスマホちゃんが元栓を開けると、カロリーナがキラーサボテンに食べられそうになっていた。しんのすけは『カロリーナを食べるなー!』とキラーサボテンの口に飛び込んだ。おならをするしんのすけを吐き出し、むせるキラーサボテンに『オラを食べたらケガするぜ』としんのすけは決めセリフを言う。
山の下では、サボちゃんバルーンに給水が始まり喜ぶひろしとみさえ。キラーサボテンに襲われ、『二人とも しっかり掴まって!』とカロリーナは給水管を滑り落ちるのだった。それでも追ってくるキラーサボテンに追いつかれそうになり、しんのすけがポケットを探ると、ビスケット・ぺろぺろキャンディ・ドーナツ・板チョコ・ミニカー・毛虫が出てくる。最後にパンツからダイナマイトを取り出したしんのすけは、摩擦を利用しダイナマイトに火をつけてキラーサボテンに投げるが、キラーサボテンはしんのすけに返した。焦るしんのすけは再びキラーサボテンに投げるが、投げ返される。何度かラリーをしていると、スマホちゃんがダイナマイトを受け取ってしまう。爆発すると思われたが、それは筆箱であった。そのままひろしたちと合流したしんのすけ・カロリーナ・スマホちゃん。キラーサボテンから守ろうとひろしが靴下を振り回し、前へ出るとキラーサボテンはどこかへ行ってしまう。

キラーサボテンたちは女王サボテンに吸収されていき、さらに巨大化した女王サボテン。
カロリーナ『…なに…あれ…』
ひろし『…無理だろ…あれは…』
みさえ『…逃げた方が…いいんじゃない…』
ひろし『…どこへ逃げるんだよ…』
野原一家・カロリーナ・スマホちゃんは巨大化した女王サボテンに度肝を抜かれ、口を開け絶望していると「ピーポッポピーポッポピッポポッポポー ピーポッポピーポーピッポポッポポー ピーポッポピーポッポポー」という音が聞こえた。サボちゃんカーの音楽であった。『諦めるなー! 絶対に諦めるなー!!』と町長がクレーン車にサボちゃんカーを吊るして現れた。全員の心が一つになった瞬間である。

ここまでいいとこなしの「マダクエルヨバカ町長」ドゥヤッガオ・エラインデスが男になった見出しの名セリフである。

キラーサボテンを吸収し、さらに巨大化した女王サボテンに絶句している野原一家・カロリーナ・スマホちゃん。
「ピーポッポピーポッポピッポポッポポー ピーポッポピーポーピッポポッポポー ピーポッポピーポッポポー」
町長『諦めるなー! 絶対に諦めるなー!!』
ひろし『町長!?』
町長『私がアイツを誘い込む トドメはサボちゃんバルーンだぁ!! 私がマダクエルヨバカ防衛隊のリーダーだぁー!!』
女王サボテンから逃げているマリアッチとレインボー仮面の元に町長が現れる。
町長『ぬわぁに あとは私に任せろぉ!』

ひろしたちはサボちゃんバルーンを大通りの坂の上ににセットした。女王サボテンを大通りへと誘い込む町長。みさえの『今よ!』の合図でサボちゃんバルーンを押し出したひろしたち。手を離し損ねたしんのすけもサボちゃんバルーンと一緒に女王サボテンに向かって行く。
サボちゃんバルーンは女王サボテンに当たるが、バルーンが破裂しない。女王サボテンの足にぶつかったのだが、女王サボテンの足にはとげがなかったのである。
サボちゃんバルーンをサンドバックにする女王サボテン。揺れるバルーンから転がり女王サボテンの足に掴まるしんのすけを、空に放り投げる女王サボテン。
『たぁ~まやぁ~』と喜ぶしんのすけは、落下しながらかすかべ防衛隊バッジを外し、安全ピンの針をバルーンに刺した。破裂するサボちゃんバルーンから噴水のように水が噴き出し、マダクエルヨバカの町には虹がかかった。
バルーンの破裂で、また空へと飛ばされたしんのすけは、かすかべ防衛隊バッジを失くすまいと空を泳ぎかすかべ防衛隊バッジを掴み、そのまま地面へと落下していく。
そこにシロたちが現れ、しんのすけのクッションとなり無事着地した。
しぼんだ女王サボテンから、ホセ君が現れて『ゼンゼン ダイジョーブ』と親指を立てる。他にキラーサボテンに食べられた町民も無事に戻って来た。
イケガミーノは『食虫植物の消化には時間がかかる』と解説する。

雨の春日部。風間くんが郵便受けに入っているエアメールを開けるとしんのすけからの手紙であった。
かざまくんへ
いろいろあるけど
オラげんきだぞ
のはら
しんのすけ
ついしん
さぼてんがなくなったのでカスカベに
またおひっこしだぞ
という内容で、女王サボテン、マダクエルヨバカ防衛隊、キラーサボテンと風間くんの顔の絵が描かれた手紙であった。
それを見た風間くんは嬉しそうに『まったく 人騒がせな奴だな』と涙目になるのであった。

『クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』

あらすじ・ストーリー

「地球を平和で住みやすい星に生まれ変わらせるのだ」と宇宙人・シリリは地球へ向かっていた。
ある日の夜、野原家では宇宙に関する番組を観ていた。野原一家が夜空に流れ星を見つけ願い事をしていると、流れ星が野原家の屋根に落ちてきた。野原家に落ちたのはUFOで、中から宇宙人が降りてきて大騒ぎの野原一家。宇宙人はテレビの後ろに隠れ、しんのすけのおもちゃに怯えて出した光線を受けたひろしが子供になった。「生き物を子供にするバブバブパワー」という光線でひろしは10歳・みさえは4歳の姿になってしまった。宇宙人は「ナースバディ星っから来たシリリだ」という。
「父の所へ連れて行け!父のスクスクパワーなら戻せる」とひろしとみさえに交換条件を出す宇宙人シリリを父親の元へ連れていく事になった野原一家。しんのすけのお尻にシリリは隠れ、新幹線で種子島を目指す野原一家だが新幹線で置き引きに遭い、子供だけでヒッチハイクをしていると八尾という男に助けられた。八尾がUFOマニアであることが分かり、危険を感じて逃げる野原一家とシリリだが、逃げる途中でしんのすけとシリリがトラックの荷台に入り込んでしまった。
「宇宙人と写真が撮りたい」と言う八尾の協力でひろしとみさえも種子島を目指した。しんのすけとシリリはシロと共に種子島へと向かうが、しんのすけの行動に怒ったシリリは「自力で父の元へ行く!」としんのすけとケンカ別れをするのだった。

ちなみに本作品は【クレヨンしんちゃん映画25周年記念作品】ということで、過去の映画24作品のキャラクターが登場する。

名言・名セリフ

次の車が止まってくれるかもしれないだろ

こどもひろし10歳

ある夜、野原一家が流れ星を見つけ願い事をしていると、流れ星は野原家の屋根に落ちたてきた。野原家に落ちたのはUFOで、中から宇宙人・シリリが降りてきて大騒ぎの野原一家。しんのすけのおもちゃに怯えて出した「生き物を子供にするバブバブパワー」というシリリの光線でひろしは10歳・みさえは4歳の姿になってしまった。
「私達を元に戻して!」と迫るみさえとひろしに「父の所へ連れて行け!父のスクスクパワーなら戻せる 」と言うシリリ。

しんのすけのお尻にシリリは隠れ、新幹線で種子島を目指す野原一家だが新幹線で置き引きに遭い、追いかけて静岡で新幹線を降りる事になった。
財布を盗まれ、仕方なく子供だけでヒッチハイクをしているひろしだが、シリリとケンカになり雨まで降ってきた。

雨に濡れながらもヒッチハイクを続けるひろしの見出しのセリフ。
「子供4人 犬1匹 南方面乗せて」と書いた紙を持ち、ヒッチハイクをしているひろし。
みさえ『…大丈夫なの?こんな所で子供だけでヒッチハイクなんて…』
ひろし『…仕方ないだろ 財布もスマホも切符も… 全部盗まれちまったんだから…』
シリリ『お前のせいだからな! お前が寝ているから盗まれた! 地球の歩き方も 大事なメモ帳も懐中電灯も 全部あの中に入ってたんだぞ!』
ひろし『そんな事言っても…』
シリリ『オレの父さんならこんな事にはならなかった!!』
ひろし『…俺だった大人ならこんなに苦労しねぇよ! 誰のせいだと思ってるんだ!!』
持ってきたみさえのデジカメでひろしとシリリの写真を撮るしんのすけ。
しんのすけ『ハイー お二人さーん 笑ってぇ』
ひろし・シリリ『笑えるかっ!!』
雨が降りだしたが、それでもヒッチハイクを止めないひろし。
みさえ『…あなたぁ 濡れるわよ…』
ひろし『…次の車が止まってくれるかもしれないだろ』
するとキャンピングカーが止まり、ヒッチハイクに成功した。

野原一家とシリリは八尾という男に助けられた。八尾がUFOマニアであることが分かり、危険を感じて逃げる野原一家とシリリだが、逃げる途中でしんのすけとシリリがトラックの荷台に入り込んでしまった。

男には… 出すに出せない尻もある!

ある夜、野原家の屋根にUFOが落ち、中から宇宙人・シリリが降りてきて大騒ぎの野原一家。「生き物を子供にするバブバブパワー」というシリリの光線でひろしは10歳・みさえは4歳の姿になってしまう。
シリリに「父のスクスクパワーなら戻せる 」と言われ、新幹線で種子島を目指す野原一家。新幹線で置き引きに遭い、仕方なく子供だけでヒッチハイクをするひろし。キャンピングカーが停まり助かった野原一家とシリリ。車に乗せてくれたのはUFOマニアの八尾で、身の危険を感じた野原一家とシリリは八尾の家から逃げ出すが、『宇宙人はいたー!』と八尾が追っかけてきた。山道を八尾から逃げていると、しんのすけ・シロ・シリリがトラックの荷台に入り込んでしまった。

トラックは長崎で停まり、しんのすけのお尻に隠れるシリリと種子島へ歩いて行こうとするしんのすけ。温泉街で寄り道をするしんのすけに怒りを覚え、シリリはケンカ別れをするのだった。段ボールに隠れ種子島へと向かうシリリだが、人とぶつかった拍子に段ボールが取れ、追いかけてくる人間から逃げ回りサーカスへと迷い込んでしまう。
その頃、「宇宙人と写真が撮りたい」と言う八尾の協力で、ひろしとみさえはしんのすけたちを追いかけ長崎へと向かっていた。
しんのすけはシロと温泉街を堪能していたが、シリリの居ないお尻に違和感を感じていた。そこでサーカスのチラシ配りの「宇宙人のアクロバットショーだよ」という宣伝でサーカスへと向かった。

サーカスの檻に入れられ猛獣たちに怯えるシリリは、炎の輪をくぐり、ナイフを受け取り、猛獣と戦うという「宇宙人によるスーパーアクロバットショー」に出演させられていた。そこへしんのすけが、温泉まんじゅうをお土産に助けに現れるのであった。

ピエロに「宇宙人を出せ!」と言われ、サーカス団員に囲まれるしんのすけは見出しのセリフで啖呵を切った。
しんのすけに助けられ、お尻に隠れたシリリ。
ピエロ『どこへ行った 捜せー!』
しんのすけ『ほぅほぅ 何を?』
ピエロ『宇宙人に決まってるだろ! っていたぞー!!』
しんのすけにスポットライトが集まり、観客に手を振るしんのすけ。
ピエロ『尻だ! 尻にいるぞ! さぁそこに隠している宇宙人を出しなさい』
しんのすけ『男には… 出すに出せない尻もある!』
シッカリとズボンを握り、逃げるしんのすけは「人間大砲」でサーカスから脱出に成功する。

お前… 金も無いのによくここまでたどり着けたな

野原家にやって来た宇宙人・シリリの「生き物を子供にするバブバブパワー」という光線でひろしとみさえは子供になってしまう。「父のスクスクパワーなら戻せる 」と言われ、子供だらけの野原一家とシリリは一路、種子島を目指すのだった。野原一家とシリリは新幹線に乗るが、財布をスラれてしまう。ヒッチハイクをしていると、八尾というUFOマニアに助けられるが、身の危険を感じて八尾の家から逃げ出す。八尾から逃げる途中でしんのすけとシリリは長距離トラックの荷台に入り込んでしまう。しんのすけ・シリリ・シロを乗せたトラックは長崎で停まり、一行は歩いて種子島を目指す。温泉街で寄り道をするしんのすけとケンカ別れをしたシリリだが、人間に追いかけられサーカスへと迷い込んでしまう。
サーカスで「宇宙人によるスーパーアクロバットショー」に出演させられるシリリをしんのすけが助け、「人間大砲」で脱出に成功する。

しんのすけとシリリは再び種子島を目指す。道中、オネエの乗るバスをヒッチハイクしたり、トラクターに揺られたり、バイカーのサイドカーに乗せてもらいながら人間と宇宙人の友情を育み、熊本の漁港でひろし・みさえ・ひまわりと再会を果たした。

息子と無事に再会できたことに感動し、息子の成長に感動したひろしの感情を溢れる見出しのセリフ。
ひろし『いないなぁ…』
みさえ『こっちに来てないのかも…』
ひろしとみさえは辺りを見回している。ひまわりはしんのすけ・シロ・シリリを見つけ喜んでいる。
ひまわり『たゃ? あ たやあやたやあやたやあやう』
シロ『アン!』
しんのすけ『おーっ! とーちゃんかーちゃんひまー!』
みさえ『しんちゃん!』
ひろし『しんのすけー!』
ひまわり『たや!』
しんのすけ『おひさしぶり大根』
みさえ『あー 良かった! 無事だったのね!』
しんのすけ『ほい お土産』
しんのすけは持っていた桜島大根をみさえに渡す。桜島大根の重みで後ずさるみさえ。
ひろし『お前… 金も無いのによくここまでたどり着けたな』
涙を流し喜ぶひろし。
しんのすけ『ポロリ途中下車で いい旅だったぞ ね シリリ』
シリリ『しんのすけとシロなら 手ぶらで宇宙も旅できる』

5歳の成長にひろしも感動したと思われる名シーンでもある。

しんのすけは俺たちの最高の息子だ!

みさえ5歳とひろし10歳

野原家にやって来た宇宙人・シリリの光線で子供になったひろしとみさえは、大人に戻してもらう為にシリリの父の居る種子島を目指す。
野原一家とシリリは、新幹線でスリに遭い、ヒッチハイクで車を停めるが、身の危険を感じ逃げ出す。逃げる途中でしんのすけ・シリリとはぐれ、追いかけるひろしとみさえは、熊本の漁港でしんのすけ・シリリと無事に再会を果たす。

熊本の漁港で、しんのすけと再会できたことを喜んでいるひろしとみさえだが、謎の男女二人組に捕まってしまう。謎の二人組に銃で脅され、野原一家・シリリ・八尾が連行された所は、チチシリの居る「秘密要塞・ラブスター」であった。
謎の二人組の正体は、男・モルダダ、女・カスリーで、チチシリの部下でナースバディ星人が人間に変装していた。モルダダとカスリーは、シリリの事をずっと尾行し、撮影もしており、シリリの「バブバブパワー」を集めるためにチチシリが仕組んだ、「シリリを怯えさせるための困難の旅」であったことが発覚する。
シリリは危険を感じ、怯えると「バブバブパワー」を発するのだが、チチシリはモルダダ・カスリーに命じ、シリリのリングをバブバブパワーを吸収するものにすり替えて危険な旅を計画し、演出していた。モルダダとスカリーと同じく、新幹線のスリ・サーカス団も全てチチシリの部下が変装しており、宇宙船の不時着から計画されていたのだった。
八尾も部下かと疑惑の目を向けられるのだが、八尾はただの地球人であった。

チチシリの計画とは、「シリリがバブバブパワーを出すたびに、すり替えたリングで吸収し、秘密要塞・ラブスターに転送し、「人類バブバブ化計画」に必要なパワーを集める」というものであった。チチシリは『バブバブパワーを集めながら 初めての過酷な一人旅で息子を鍛え 我々はそれを観て楽しむ 無駄のない合理的な計画』と自画自賛であった。

息子・シリリの扱いが酷いと、親であるみさえとひろしは怒りを覚えチチシリに反論して言った見出しのセリフ。
みさえ『さっきから聞いてれば アナタ自分の子供にちょっと酷すぎるんじゃないの!』
チチシリ『フフン 地球のことわざにもあるだろう? 「かわいい子には苦労は買ってでもさせろ」って』
みさえ『違うわよバカっ! 苦労は自分でするの!』
チチシリ『そうやってお前たちが甘やかすから 子供があんな役立たずになるんだ』
ひろし『何言ってるんだ! あいつは俺たちの立派な』
しんのすけ『とーちゃんかーちゃん見て見てぇ~ 光るウンチぃ~ んん~』
みさえ『…ちょっとおバカだけど』
ひろし『しんのすけは俺たちの最高の息子だ!』
チチシリ『ハイハイ 負け惜しみぃ~』
ひろし『ぐっ…』
みさえ『ムカツクぅ』

オフザケばかりのしんのすけだが、それでも「かわいい息子」であり誇りに思っているひろしとみさえの愛情溢れるセリフである。

yukichi09t6
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@yukichi09t6

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