ロマンシング サ・ガ(ロマサガ1)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロマンシング サ・ガ』とは、1992年1月28日に現スクウェア・エニックスから発売されたスーパーファミコン(SFC)用ロールプレイングゲーム(RPG)。
ゲームボーイ用ソフト『Sa・Ga』シリーズのスタッフが新たに手掛けた意欲作。最大の売りは、当時まだ珍しかった自由度の高い「フリーシナリオシステム」を採用したこと。それぞれ異なる事情を抱えた8人の主人公から1人を選んで自由に世界を冒険するうち、伝説の邪神と戦うこととなる。

技・術の使用回数

技および術は、使用回数が設定されている。技の使用回数は全武器および技で共有されている。
技は「技力 (WP)」、と呼ばれるパラメータが存在しており、画面上に見える使用回数の数字は「WP 残量 ÷ 使う技の消費 WP」で算出されている(WP については本作では明示されていない)。
術は「法力 (MP)」という隠しパラメータが設定されており、それぞれの使用回数は、WP、MPの残量から算出されている。

キャラクターの成長

今作の主人公は8人。パーティメンバーは最大6人。
選んだ主人公ごとに専用イベントがある。
初期ステータスは年齢の高いキャラクターほどゲーム開始時の能力値も高くなるが、年齢の若いキャラクターは後半になるにしたがってパラメータの伸び率が良くなる。
また、8人の中から選んだ主人公は、両親の職業を設定できる。
それにより初期能力値が変化する。
たとえば、戦士が親なら体力、シーフが親なら素早さ、占い師が親なら知力が上昇しやすくなる。
また、利き腕の設定もあり、左利きは右利きに比べてダメージと命中率が若干低下するが、左利き用武器を装備することで攻撃力が上昇する。

フリーシナリオシステム

今作はプレイヤーの任意でシナリオを進行できるフリーシナリオを採用している。
8人の主人公たちには、それぞれの物語があり、ゲーム開始時の状況や仲間は主人公によって異なる。
ラスボスを倒すという最終的な目的はどの主人公も同じだが、そこに至るまでの過程はプレイヤーが自由に選択しプレイできる。
イベント中には選択肢があり、どの選択肢を選ぶかはプレイヤーの自由。
選んだ選択肢によって主人公を善人としても悪人としても行動させられ、後のイベントにも影響する。
敵の強さやイベントの発生、終了は戦闘回数によって進行する。
戦闘すればするほど敵は強くなり、イベントも機会を逃してできなくなることがある。

選択した主人公以外の8人の主人公キャラたちもゲーム中に登場し、仲間にすることができる。
主人公によってイベントも変わる上、同じイベントでも会話の内容が変わったりする。
誰が仲間にいるかで会話やイベントの中身が変わることもあり、周回プレイも飽きずに行うことができる。

お金

マルディアスの通貨は「金貨」と「ジュエル」の2つの形態がある。
金貨は最大9999枚持つことができ、それを越える場合には、金貨をジュエルに両替する必要がある。
要はそんなに多くの金貨を持ち運べないから宝石にして持っておく、というリアルな考え方である。
両替は、店で手持ちのアイテムを売り、金貨の枚数が9999枚を超えたときに、自動的に行える。
バトル終了時に9999金を超えた金額を入手した場合、金貨は消えてしまうので、冒険に出かけるときには手持ちの金額に注意する必要がある。

陣形

今作のパーティ参加人数は最大6人。
もちろん誰も仲間にせず1人だけでクリアも可能。
ダンジョン内にいる敵シンボルにぶつかることで戦闘が始まる。
今作では大人数でも少人数でもそれぞれ戦術を楽しめる陣形というシステムがある。
この陣形とは、パーティメンバーの並び方のことで、3×3 のマス目にメンバーを配置することである。
1列目は近距離、2列目までは中距離、3列目は遠距離ということで、最前列にいるキャラはすべての攻撃を受けるが3列目のキャラは遠距離攻撃しか受けない。だが逆に3列目からは近距離攻撃ができない。
全体攻撃をできるものや遠距離攻撃のできるものなど、戦略を考えて陣形を整える必要がある。
また、敵シンボルに後ろから当たられた場合はこの陣形が前後逆になる。
横から当たられた場合も陣形が崩れる。
ただし、前列に1人も配置しない陣形は組めない。
また、前列が戦闘不能などにより全ていなくなると、後ろの列にいるキャラクターが自動的に前列に出る。
戦闘中に「まえにでる」や「うしろにさがる」のコマンドを使うことで、1ターンに1列ずつ前列・後列に移動することができるが、戦闘が終了すると元の陣形に戻る。

武器

武器は、使い込んでいくと熟練度が上がっていくという武器レベルにより、ダメージが増加及び、熟練度の上昇に連動して技を覚えていくという特徴がある。
ただし装備から外すと熟練度が0になるため、技も全て覚え直しとなる。
基本技だけは最初から使うことができる。
熟練度はランダムで上がり、規定の熟練度に達すると新しい技を覚える。

片手剣

近距離用武器。
もっとも標準的な武器で技の種類は豊富。
アイアンソードや左利き用のレフトハンドソードなどがある。

両手剣

近距離用武器。
両手に装備するため、威力は高いが遠距離の攻撃には向かない。
バスタードソードやアイスソードなどがある。

近距離用武器。
高威力だが命中率が悪い。
遠距離攻撃ができる技が多い。
バトルアクスやジルコンのおのなどがある。

打撃武器

近距離用武器。
敵の防御力を削り取るようにダメージを与える。いわゆるこん棒。
フレイルやアンバーのつちなどがある。

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