ロッキー5/最後のドラマ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ロッキー5/最後のドラマ』とは、1990年製作のアメリカ映画。ボクシングに挑む1人の男の愛と闘いを通して、サクセス・ストーリーを描いてきた『ロッキー』シリーズの第5作にして完結篇。シリーズ1作目で監督を務めたジョン・G・アヴィルドセンを再び監督として招き、脚本・主演はシルヴェスター・スタローンが務める。脳へのダメージからボクサーを引退し、財産も失い、原点であるフィラデルフィアの下町に戻ったロッキーが、新人ボクサーを育成しトレーナーとして第二の人生を歩む姿を描く。

ユニオン・ケイン(演:マイケル・ウィリアムズ)

ヘビー級のプロボクサー。
ロッキーがモスクワから帰国した際の記者会見に、プロモーターのデュークと共に乱入し、ロッキーにタイトル戦の挑戦状を叩き付ける。
その後、ヘビー級チャンピオンとなるが、トミー・ガンに敗れて、チャンピオンの座を失う。
「ペーパーチャンピオン」と言われるなどマスコミからは評価は低い。

カレン(演:デリア・シェパード)

正体不明の美女。
トミーをロッキーから引き離すために、プロモーターのデュークによってトミーに紹介される。
リング外ではいつでもトミーの近くにおり、試合後の記念写真でも一緒に写っている。トミーがチャンピオンになった時の記者会見では最前列に陣取っているが、記者から「次はそこの赤毛と戦えばいい」と批判のダシにされる。記者から追われるように会見場から出ていくトミーやデュークの後を追うが、扉を閉められて、会見場に残されてしまう。

ジュエル(演:エリザベス・ピータース)

画像右

ロッキー・ジュニアのクラスメート。
ロッキー・ジュニアをいじめる二人組の男の子とつるんでいたが、ジュニアを気に入り、「いつか下町から出ていきたいと思っている」と下校中にジュニアに話しかける。その後は親しくなりガールフレンドとしてロッキー家にも出入りするようになる。

カーマイン神父(演:ポール・J・マイケル)

フィラデルフィアにある教会の神父。
かつてロッキーとエイドリアンの結婚式に立ち会った。
ロッキーにはいつも教会の外から声を掛けられ、2階の窓から祈りを捧げる。

トニー(演:トニー・バートン)

ロッキーのトレーナーとしてロシアでのドラゴ戦に同行していた。
冒頭、ロッキーが試合後にシャワーを浴びている最中に「エイドリアンを呼んでくれ」と突然言われる。
前作での名はデュークだったが、本作ではトニーと呼ばれている。

ミッキー(演:バージェス・メレディス)

ロッキーのボクシングマネージャーで故人。(シリーズ3作目で死去)
引退を決めたロッキーが、ジムを訪れた時にロッキーの回想で登場する。
また、ロッキーがトミーにKOされそうになった時には、ロッキーの頭の中に現れ、鼓舞して立ち上がらせる。

『ロッキー5/最後のドラマ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

俺たちはチームだ。"Home team."

ロッキーが引退、破産宣告し、競売に掛けられた家を出なければならなくなった時。ジュニアが下町の学校に初登校する時。クリスマスの夜に怒って家を出たジュニアに謝りに行った時。いずれもロッキーが息子のジュニアを勇気づけるために何度となく発した言葉である。ただ一度だけ、ロッキーの家の地下室でトミーと意気投合している時にトミーに対して発している。

本作のストーリーはロッキーとジュニアの親子の絆を中心に描かれているが、そのキーワードとして何度か登場するセリフとなっている。
トミーに対して発した時には、ロッキーとジュニアとの親子の絆に亀裂が入るきっかけとして使っており、ジュニアがトミーへの嫉妬心を起こす重要なセリフともなった。

本当のチャンピオンはパパさ。"You're real champ around here."

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