星のカービィ(初代)のネタバレ解説・考察まとめ
『星のカービィ』とは、任天堂の初代携帯ゲーム機「ゲームボーイ」で発売されたアクションゲームである。「絵描き歌で描けるようなシンプルな姿」の主人公を操作して、絵本のような可愛らしい世界や、愛らしい敵キャラクター、アクションとは思えない軽快で明るいBGMの中を進んでいく。意地悪な大王に盗られた食べ物とお宝を取り戻すため、星の旅人・カービィが星中を探検するのが軸となるストーリー。今や任天堂の代表キャラクターとなったカービィのデビュー作である。
『星のカービィ』の開発秘話
星のカービィ開発初期では、タイトルは「ティンクル・ポポ」の予定であり、主人公の名前は「ポポポ」であった。これを見た任天堂のマリオの生みの親で有名な宮本茂氏が「ちょっといじるだけで、ものすごく面白くなる」と開発のやり直しをHAL研究所に打診した。既に発売も発表されていて開発本数も決定していたため社員は反発したものの、結局開発し直しとなった。
それから3ヶ月の後、何でも吸い込むことから掃除機メーカーの名前をもらった「カービィ」が主人公のゲームが完成した。宮本氏の修正依頼のおかげか、星のカービィは大ヒット作品となったのである。
カービィのデザインを手がけた桜井氏は、「絵描き歌で描けるような簡単なキャラクター」という事で、とてもシンプルなデザインに仕上げた。実際にカービィの絵描き歌が存在する。作成当時、僅か19歳の桜井氏によって、「アクションゲームへの入り口」として作成されたカービィは、ゲームもキャラクターもシンプルで馴染みやすいものとなったのである。
カービィのモデルはゲームボーイ専用ソフトのプレゼンとして制作されたもので、本格的な使用は意図されていなかった。だがシンプルで愛らしいデザインが好評となり、変更のないまま製品版へ使用された。
開発には『メタルスレイダーグローリー(HAL研究所が開発したSFアドベンチャーゲーム)』の開発過程で生まれた「ゲームメーカー」が使われた。これはファミコンカセットとディスクカードのどちらも読み込んで遊べるゲーム機であり、 そこに自社製のトラックボール(マウスと同じように使うコンピューター操作用デバイス)を着け、さらにディスクシステムで専用開発ツールを読み込ませることで使用していた。これによりドット絵を描けるようになり、キャラクターや背景が制作された。
出典: www.famitsu.com
本作は2メガビットのROMでの販売だが、容量は512キロビット(64キロバイト)に収まるように設計されていた。そのためキャラクターはエコ設計で作られていて、ワドルディとワドルドゥは体の前方だけ違うデザインで、後方は同じもの。これで1.5匹分の容量で2匹のキャラを作ることが出来た。クラッコやゴルドーは1つのパーツを上下や左右に反転させて使われている。ポピーブロスSr.の動きもアニメーションパターンはせいぜい3つというエコ仕様である。またキャラクターは背景に合わせて動くのではなく、背景がキャラクターに合わせて配置されている。これはキャラクターの動きで消費する容量を節約するためである。
出典: www.famitsu.com
こうして節約に節約を重ねて、一人の若者を筆頭にエコ設計、エコ美術によって星のカービィはポチポチと作られていったのである。
桜井氏によるカービィ開発秘話
www.famitsu.com
ファミ通.comに連載されている桜井氏のコラムでも語られている。桜井氏の面白い語り口によって、当時の企画書や秘話が綴られている。
『星のカービィ』の音楽
2017年に25週年を迎えたカービィシリーズ。その第1作目である本作は、少年時代にカービィを遊んだ大人達の心を今も掴んで離さない。そんなカービィの思い出を蘇らせてくれる2曲。
グリーングリーンズ
最初のステージ『グリーングリーンズ』のコース名であり、BGMのタイトルでもある。カービィシリーズの代表曲であり、数々のアレンジがされて歴代作品に繰り返し使用されている。
あしたはあしたのかぜがふく
エンディングのタイトルでもあり、カービィの座右の銘でもある。これは大人気曲で、繰り返しアレンジされて愛され続けている。テーマを聞いただけで心に染みる曲であり、この曲の歴代アレンジをまとめた動画。是非聞いてみよう。
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目次 - Contents
- 『星のカービィ』の概要
- 『星のカービィ』のあらすじ・ストーリー
- 『星のカービィ』のゲームシステム
- 基本システム
- 攻撃方法
- 攻撃用アイテム
- さつまいも
- 激辛カレーライス
- マイク
- バクダン
- アイテム
- ワープスター
- 元気ドリンク
- マキシムトマト
- むてきキャンディー
- 1UP
- 『星のカービィ』のステージ
- ノーマルモード
- ステージ1:グリーングリーンズ / GREEN GREENS
- ステージ2:キャッスル・ロロロ / CASTLE LOLOLO
- ステージ3:フロートアイランズ / FLOAT ISLANDS
- ステージ4:バブリークラウズ / BUBBLY CLOUDS
- ステージ5:マウント・デデデ / Mt.DeDeDe
- エクストラモード
- ステージ1:グリーングリーンズ / GREEN GREENS
- ステージ2:キャッスル・ロロロ / CASTLE LOLOLO
- ステージ3:フロートアイランズ / FLOAT ISLANDS
- ステージ4:バブリークラウズ / BUBBLY CLOUDS
- ステージ5:マウント・デデデ / Mt.DeDeDe
- 『星のカービィ』の登場人物・キャラクター
- カービィ
- 敵キャラクター
- ワドルディ
- ワドルドゥ
- ブロントバート / クーザー
- ポピーブロスJr.
- ツイジー / トゥーキー
- キャピィ / ブロッパー
- グリゾー
- ゴルドー
- シャッツォ / ブラッチー
- グランク
- フラッパー
- ブーラー / ギャスパー
- ブルームハッター
- チャッキー / ハーリー
- トゥーフェイス / ミスター・ピー・アンプキン
- マンビーズ / スカラー
- スクイッシー / フロッツォ
- ブリッパー
- ウィザー / ピーザー
- カブー / グランプルス
- コナー
- ディジー / ベニー
- スカーフィ
- クークラー / ウィスカース
- サーキブル / ブーマー
- パフィー / カウカン
- パラソル
- 中ボスキャラクター
- ポピーブロスSr.
- ロロロ
- クラッコ
- ボスキャラクター
- ウィスピー・ウッズ
- ロロロとラララ
- カブーラー
- クラッコ
- デデデ大王
- 『星のカービィ』の用語
- プププランド
- きらきらぼし
- スコア、体力ゲージ、残機
- 攻撃星
- 空気弾
- コンフィグモード
- HAL研究所(はるけんきゅうじょ)
- はるかぜとともに
- 『星のカービィ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 隠しアイテム
- 『星のカービィ』リメイク版『はるかぜとともに』
- 相違点
- 『星のカービィ』の開発秘話
- 『星のカービィ』の音楽
- グリーングリーンズ
- あしたはあしたのかぜがふく