妹さえいればいい。(ラノベ・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『妹さえいればいい。』とは、平坂読による青春ラブコメライトノベル、およびそれを原作としたアニメ作品である。
今をときめくライトノベル業界を彩る作家たちを舞台に妹をこよなく愛する小説家『羽嶋伊月』を中心とした個性豊かな登場人物たちが繰り広げていく、青春ラブコメ作品。
『妹さえいればいい。』の概要
『妹さえいればいい。』とは、平坂読による青春ラブコメライトノベル、およびそれを原作としたアニメ作品である。
アニメ放送を終えて尚、ガガガ文庫でのライトノベル連載は続いており累計100万部を突破した。
この作品の多くは実体験が基になっている。例えば平坂読が『僕は友達が少ない(二期)』のシリーズ構成を担当した際の経験や苦悩や、ライトノベル業界で働く者たちから聞き取った裏事情といった興味深い内容なども盛り沢山に詰め込まれている。
本作のキャッチコピーが『青春ラブコメの到達点』という事もあって、主人公を中心にしたキャラクターたちが取り巻く恋愛模様の関係性などが見所の一つである。ストーリー中にも多く見られる日本のお酒を要したシーンや、主要キャラクターたちが集まって行うボードゲームやカードゲーム等といった部分には作者の趣味が強く関わっている。
アニメだけでなく『ゲームの楽しさ』についての詳しい説明や、白熱した展開などが忠実に語られている。
『妹さえいればいい。』のあらすじ・ストーリー
主人公、『羽島伊月』(はしま いつき)は妹をこよなく愛する(通称)妹バカと呼ばれているが、実力のある売れっ子作家だ。
そして、そんな彼の周囲には個性豊かな登場人物たちが集まっていた。
伊月に熱烈な愛を訴え続けている天才作家『可児 那由多』(かに なゆた)。伊月と同期デビューをしたイケメン作家『不破 春斗』(ふわ はると)。伊月と同い年の女子大学生『白川 京』(しらかわ きょう)。伊月の弟(実は妹)である『羽島 千尋』(はしま ちひろ)。
その他多彩なキャラクターたちとの入り交わった和気あいあいとした日常がある一方で、それぞれ一人一人が自分自身のこれからについて考え、苦悩や葛藤、そして、その抱いてしまった想いに揺れ動かされながらも前へと進み続けていく。
『妹さえいればいい。』の登場人物・キャラクター
羽島伊月(はしま いつき)
CV:小林祐介
本作の主人公。妹をこよなく愛し、まだ見ぬ最高の妹を創作するべく妹モノの小説を書き続けるラノベ作家。趣味は『妹と名のつくもの全て』であり、フィギュアやゲームは勿論、現実の妹というものに対しても強く反応し、実年齢32歳の大野アシュリーに『お兄ちゃん』と言われただけで大興奮した。
中学時代の失恋がきっかけとなり、小説を書き始めるようになった。
担当編集者である土岐健次郎が来た際には毎度とばかりに新企画作品を読ませるも、ほとんどが異常なまでの卑猥でぶっ飛んだ内容なため、ボツとされている。
可児那由多(かに なゆた)
CV:金元寿子
伊月の後輩にあたる稀代の天才作家。また彼女のデビュー作でもある『景色』シリーズは特に人気が熱く、メディアミックスのオファーがひっきりなしに来る。
だが、当の彼女自身にはそんな気はさらさらなく、ただ一つ『羽島伊月と交際したい』という思いを持ち続けている。一度は交際を断られてもなお、たびたび伊月の部屋に訪れては猛烈アタックをし続けている。
自室であるホテルに帰るなり、必ずと全裸になる。そうしないと小説が書けないという。
また、伊月と初対面の際、その場の空気に馴染めず嘔吐してしまった過去を持つ。
不破春斗(ふわ はると)
CV:日野聡
羽島伊月と同時期にデビューした小説家。見た目は爽やかイケメンに囚われがちだが、胸に宿る心情は熱く、日々自身の才能不足を補おうと努力している。今作では伊月より先に自作の小説をアニメ化させることに成功するもそのできは本人の思うものとは掛け離れた作品になってしまっていた。
白川京(しろかわ みやこ)
CV:加隈亜衣
伊月の大学生時代の同級生。PCでずっと何かをしている伊月に声を掛けたのが始まりとなり、同時に伊月に対し密かに好意を寄せている。
可児那由他と仲の良い関係を築き、たびたび伊月の部屋や那由多の泊まるホテルなどに訪れたりしている。
そして、伊月のコミカライズ化や、那由他の執筆(どちらも全裸になる)など色々なところで活躍している。
口癖は『~鎖骨折る』である。
羽島千尋(はしま ちひろ)
CV:山本希望
羽島伊月の弟と自称しているが、実のところは妹である。
伊月が妹モノの小説を書いているためもあって、本当の事を言えず、知っているのは伊月を除いた家族全員と大野アシュリー、そして、イラストレーター『ぷりけつ』こと瀬那刹那だけとなっている。
家事調理と完璧超人と言われている。花見に行った際、千尋に興味を持った大野アシュリーに進められ、彼女の事務所でバイトを始めるようになった。
土岐健次郎(とき けんじろう)
CV:鳥海浩介
羽嶋伊月の担当編集者であり、また白川にアルバイトを勧めた事もある。伊月や刹那、と締め切り日のデットラインを破ろうとする者達に対しては容赦なはなく、伊月を編集社の地下倉庫に監禁するといった強硬手段を取ったこともある。
恵那刹那(えな せつな)
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目次 - Contents
- 『妹さえいればいい。』の概要
- 『妹さえいればいい。』のあらすじ・ストーリー
- 『妹さえいればいい。』の登場人物・キャラクター
- 羽島伊月(はしま いつき)
- 可児那由多(かに なゆた)
- 不破春斗(ふわ はると)
- 白川京(しろかわ みやこ)
- 羽島千尋(はしま ちひろ)
- 土岐健次郎(とき けんじろう)
- 恵那刹那(えな せつな)
- 大野アシュリー(おおの あしゅりー)
- 三国山蚕(みくにやま かいこ)
- 『妹さえいればいい。』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 伊月が健次郎に原稿を見せるシーン
- 「絶対に離れてやるもんか…!」
- 「ダメだ!この子たちは純粋に俺が愛でる為に買ったものだ!それを資料なんて無粋なカテゴリに入れたくない!」
- 「見てろよ世界。僕が…俺が主人公だ!」
- 『妹さえいればいい。』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Choucho『明日の君さえいればいい』
- ED(エンディング):結城アイラ『どんな星空よりも、どんな思い出よりも』
- ED(エンディング):大野アシュリー(沼倉愛美)『第六感のミストレス』
- ED(エンディング): 三国山蚕 (藤田茜)『イノセント・ラブリー』